
2004年9月3日から鹿砦社代表・松岡の連載が始まりました。
| ■2004年11月9日(火) 遠方からの手紙 |
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| 「甲子園村だより」を読ませていただきました。 同志社大学の寮生活や学生運動の、人情の機微を知ることができて感激しました。少なくとも、これまでの日本の新左翼運動や学生運動についての文書や回想録は政治主義的すぎるというか、運動にかかわった人々についての人情の機微を知ることができず、タテマエとかキレイごとばかりが目に付きました。 しかし、「甲子園村だより」は、寮母さんの御様子やその(学生運動の活動家よりも精力的な)行動の根源にある思いなどを紹介しているので、「生きていて、温かい心がある」人々の闘いと、その必然性を理解することができます。 私がいた大学の場合は、同志社大学の寮や学生運動組織のような歴史とか伝統もなかったし、自治会のような組織がないので運動自体の継続性も獲得できなかったわけでして、「甲子園村だより」で紹介されたような心あたたまる人間関係はありませんでした。 ですから、とても興味深く読ませていただきましたし、感激しました。 『プロテスト群像』は、復刊できればいいし、もっと言えば、これは映画にできますよ。こういう映画が見たいですね。(村上龍のインチキ「68/69」映画ではなく、かといって、痛々しいだけで当時の新左翼運動を全否定するような、立松和平の浅間山荘事件の映画のようなものでもない、全共闘世代が希望と志をもって闘っていたことを描いた映画があってもいいと思います。 学生運動をめぐって、世代を超えた人々の交流や、闘争から30年を経て続いている人々の交流など、学生運動や新左翼運動に人生の中で正当な位置づけを与えて生きてきた人々の生き方を綴ったものは、「甲子園村だより」以外には読んだことがありませんでした。 学生運動は断じて「三日はしか」とか「若気の至り」ではなく、それぞれの状況のなかで生きてきた人々の誠実さの証であることを、なによりもまず再確認できるのは有り難いことです。 戦略や戦術の総括は、そこから先の話です。 つまり、まずもって、個々人の生き方のなかで、闘争が必然性を持っていたことを(左翼運動を嫌悪したり見下すような昨今の反動的な風潮であれば尚更のことですが)再確認することが重要です。そうした随想はとてもとても重要です。 ★ ★ ★ チェ・ゲバラが学生時代に敢行した南米縦断オートバイ旅行を描いたロードムービーである「モーターサイクル・ダイアリーズ』という映画をご覧になりましたか。 兵庫県では、シネリーブル神戸で上映中だそうです。 --------------------------------------------------------- 【映画会社のウェブサイト】 モーターサイクル・ダイアリーズ ... http://www.herald.co.jp/official/m_cycle_diaries/index.shtml --------------------------------------------------------- この映画は現在、大好評で、ゲバラを知らない日本の若い世代に大きな影響を与えつつあるようです。 アメリカで、"独裁者ブッシュ"が得票詐欺によって2選を獲得し、世界中で厭戦感情がますます広がっていますが、このゲバラの映画は、若者たちに大きな影響を及ぼしていくと思います。 東京では恵比寿ガーデンシネマで上映中だそうです。 ぜひともご覧になっていただきたいし、できることなら、「甲子園村だより」を原作にした70年代の関西学生運動についての人情もの映画が見てみたいですね。 (東大の安田城攻防や、浅間山荘の映画よりも、学生運動をしていた人々も"人の子"であり、多くの"おとな"がそれを応援していた現実について、人情いっぱいの物語を読んでみたいし、映画で見たいです。) |