阪神タイガース・渡辺省三スカウト変死事件
渡辺直子さんによる背信と誹謗中傷について
【増補・改訂版】                 
  鹿砦社代表・松岡利康

 「おまえにも言いたいことはあろうが、ここはちっとは我慢せい。もう構うな」というのは、渡辺直子さんに金井塚弁護士を紹介する際、脳梗塞で倒れ不自由な体をおして同行していただいた、老作家・安土茂さんの言である。
 安土さんには、渡辺直子さんによる背信と誹謗中傷のことは、氏の健康を考え言わないでいたが、先般見舞いに行った際、打ち明けざるをえなかった。
 私たちも、もうこれ以上、この問題には関わらないつもりでいたが、親しい知人から別掲のようなメールをいただき、最低限の異議申し立ては行なっておくべきだと考え、ここに申し述べておきたい。
 全てに渡って詳細な反論もできるが、それはあえて自重する。渡辺さんが鬼の首を取ったかのごとく言うように、私は学生時代、左翼運動に身を投じたことがあるから、こうした遣り合いは不得手ではない(むしろ得意の分野に属する)が、ここではやめておく。
 ちなみに、左翼云々でいえば、金井塚弁護士もそうであるし、『タイガースの闇』のオビを書いてくれた宮崎学氏もそうだし、渡辺さんがドタキャンした『週刊特報』の版元・洋泉社の社長・会長らも、みな学生時代に左翼運動の洗礼を受けている。1970年前後に学生時代を過ごした多くの人たちがそうだった。そうした人たちが今、ゲバ棒をペンや六法全書に持ち替え頑張っている。みなさん、私以上に過激だったといわれる。金井塚弁護士は、「よど号」グループの帰国子女らが帰国時に不当な取り調べを受けたことに対する国賠訴訟も担当されている。渡辺さんのお父さんの事件や「よど号」の子供らの事件、さらには大きな話題となった大阪・堺市の少年連続殺傷事件など、ほとんどの弁護士が敬遠する難事件に立ち向かうことでよく知られているが、事の賛否は別として、私が同弁護士に大きな信頼を寄せるのは、その故である。
 渡辺さんのホームページには新たに「<鹿砦社>との関わり、終結についての説明」なる項目まで設けられている。
 トップページには、「現在に至っては、私 渡辺直子が書いた『タイガースの闇』という本が、無価値の本である……」などとある。「坊主憎ければ袈裟まで憎い」ということか。渡辺さんの草稿や資料を整理し今西憲之がまとめ、これを鹿砦社の名で出した本書は「無価値」というわけか。こんなこと言っていると、この本を裁判の証拠資料として提出しているのであれば、これまでの自らの主張を壊すことになりかねないし、相手方から突っ込まれかねないだろう。渡辺さん自身が校正・校閲し納得した上での本だからだ。かつて、あれほど私たちに「感謝している」だの「松岡社長や今西さんらのお蔭」だのと言っていたのに、これほどまでの変貌、この勢いでは、「鹿砦社が紹介した」ということで、金井塚弁護士でさえ解任しかねないことを危惧する。金井塚弁護士以外に、本件を担当できる弁護士はいないのだから。
 渡辺さんは、「(鹿砦社が)金井塚弁護士を紹介した意図は、別のところにあった」とさえ言う。それまで渡辺さんは、いい加減な弁護士らに振り回されてきたことを慮って、善意で紹介した以上の「意図」は、私たちにはない。それぐらい、渡辺さん自身、判っているはずだ。
 さらに渡辺さんの勢いは続く。──
「今まで味方であると思っていた左翼の鹿砦社が、あらためて敵であったことを感じた」
と。この調子だと、そのうち、──
「今まで味方であると思っていた左翼の金井塚弁護士が、あらためて敵であったことを感じた」とならいとも限らない。
「鹿砦社までもが、阪神球団の私に対する仕打ちに拍車をかける」……もう何も言うことはない。
 ただ、ことを目茶苦茶にした、渡辺さん自身による『週刊特報』ドタキャンについての経緯については、渡辺さんの説明は事実と違っている。
 本年4月2日に届いたとする阪神球団広報部長・沼沢正二氏からの「返答文書」を「鹿砦社の松岡社長に嬉しさ余って報告したところ、松岡社長からの返答は、意外なものでした」とし、「理解できません!……」云々の私の返信メールが引用されている。しかし、「嬉しさ余って報告した」渡辺さんからのメールの全文は次のようなものだった。──
─────────────────────────────────────
松岡社長様

週刊特報に、4月19日号の掲載の取りやめを
お願いするメールを只今、入れました。

本日、球団から文書が届き、歩み寄りでもないですが、
阪神をたたくという企画記事は、今のところ、
私として、自分が最近、球団に出した文書と反することになり、
もう少し、球団の様子を見たい感じです。
また、高橋(三千綱)先生が、特報に出ることを反対されているのです。

そのようなことから、今、お断りのメールを入れました。

いろいろご配慮いただき、申し訳ありませんでした。
何卒、ご理解のほど、お願い申し上げます。

渡辺直子
─────────────────────────────────────
 これが「嬉しさ余って報告した」文章だろうか? これに対する私の回答が、先の「理
解できません!……」となるのだが、まともに日本語を読めば、記事の掲載の取り止めを、
事務的に一方的に送りつけたものとしか受け取れないし、実際、私はそうとしか受け取
れなかった。これを読んだ、10人の内10人が、私と同じだった。

 長年、私と付き合ってきた、ある人は、「こうなることは予期できたが、おまえがあまり
にのめり込んでいるようだったから黙っていた。何度人に裏切られたらすむのかのぉ〜」
と慰めてくれた。
 私は、いつまで経っても人を見る目がないようだ。

※以下、【A】は、最近届いた知人からのメール、【B】は、これまで、この「トピック
ス」欄に掲載し、加筆して『スキャンダル大戦争』9号に掲載したものである。
▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼
【A】
いま「鹿砦社」で google 検索したら、トップ10に下記のようなサイトが
見つかりました。

………………………………………………………………………………
<鹿砦社>との関わり、終結についての説明
 http://homepage3.nifty.com/syouzou/page097.html <http://homepage3.nifty.com/syouzou/page097.html>
<鹿砦社>との関わり、終結についての説明. 以下の文章は、当HP 内、
<直子日記>平成16年11月26日に掲載した内容の再録です。
平成14年4月、地元甲子園の出版社 鹿砦社 ...
homepage3.nifty.com/syouzou/page097.html
………………………………………………………………………………

11月26日といえば『スキャンダル大戦争』最新号発売の翌日なので、
新しい「説明」かな、と思って上記サイトを見ました。
 (ちなみに私は渡辺直子氏のウェブサイトを見るのは、これが初めてのことです。)

渡辺直子氏のウェブサイトを見るのは初めてなので、どういう全体構成なのか知ろうと
思い、ホームページから最も基本的な「あいさつ」のようなページを見たところ、
下記のような記述を見つけました。

-----------------------------------------------------------
http://homepage3.nifty.com/syouzou/page002.html <http://homepage3.nifty.com/syouzou/page002.html>

私は、探究心から、さらに、いつ、どこに、刑事告訴されたのかを知りたく、
また、球団としての本事件についての考え方も知りたく、
阪神球団 広報部長 沼沢正二氏に、文書を送達したところ、
平成16年4月2日、
阪神球団 広報部長 沼沢正二氏から平成16年3月31日付けで、返答の文書が届きました。
内容は、以下のとおりです。

(中略)

この文書において、末永氏と笠間氏が、私を刑事告訴している事実を球団も認め、
後の捜査は、検察庁に一任するとした、
阪神球団としての真っ当な考え方も示されたことで、
私として、「タイガースの闇」出版における末永氏らへの挑発行為は、果たされたと結論づけたのです。

私は、その事実を、
2年間に渡り、挑発行為に協力くださった
「タイガースの闇」の出版元 鹿砦社の松岡社長に、
嬉しさ余って報告したところ、
松岡社長からのメールでの返答は、意外なものでした。


「理解できません!本気ですか?突然にこんなこと、
到底理解できません。これでは、これまで私がやってきた意味がありません。
せっかく、意を尽くしてページを取ってくれた小林・星野両君にも
申し開きできません。
土壇場でこんなことされると。本当に困ります。
力が抜けました。私は、もう知りません。」

(注:小林・星野両君とは、エロ雑誌「週刊特報」記者です。)
(「週刊特報」は、今年8月、廃刊となった現在、発売されていないエロ雑誌です)

と、松岡社長は、私に「本気ですか?」と打診してこられたわけですが、
「タイガースの闇」の出版は、
私としては、あくまでも、本事件全容解明のためのパフォーマンスに過ぎず、
本気ではありませんでした。

私の真意が、松岡社長には、全く伝わっていなかったことを察知した私は、
その日を境に、鹿砦社との縁を切ったというわけです。
なお、私 渡辺直子は、鹿砦社の事業コンセプトとして掲げておられる
<闘う出版社 ペンテロリスト>という経営理念を、
利用させていただいたに過ぎず、
本心、松岡社長が、ペンテロリストだとは、当時から、知る由もなかったことを付言しておきます。

注:その後、私の真意が理解ができないのであれば、私に、説明を求めることを意思表示されれば、
私は、いつでも、松岡社長に、上記のような説明は可能でした。
しかし、松岡社長は、私に説明をも求めないまま、
私が、鹿砦社から離れたことについて、
背信行為だとする誹謗中傷を、インターネット上で、
開示され続けています。
推量の上の独断非難は、はたまた迷惑に感じている現況です。

現在(平成16年12月8日)、鹿砦社の方から、誹謗中傷に対する謝罪の意向も示されないことから、
国家賠償訴訟を柱とする当サイト上で、現在の国賠訴訟とは関係のない、
「タイガースの闇」の出版意図を説明せざるを得なくなりました。
その理由は、鹿砦社が、一般大衆に対して、
1.渡辺省三謀殺事件を作意的に、パロディーに印象づけられる恐れが出てきたこと
そして、
2.芥川賞作家 高橋三千綱氏及び私 渡辺直子の名誉を損ね続けられる恐れもあること

以上、2点の理由から、私は、説明責任があると考え、あえて、当サイト上にて説明することにした次第です。

                         平成16年12月8日
                           渡辺直子
-----------------------------------------------------------

 渡辺氏と鹿砦社との関係について、わたしは詳しいことは知らないのですが、
ぼんやりと理解している範囲でいうと、社長が渡辺さんに
「理解できません!本気ですか?突然にこんなこと、
到底理解できません。これでは、これまで私がやってきた意味がありません。
せっかく、意を尽くしてページを取ってくれた小林・星野両君にも
申し開きできません。
土壇場でこんなことされると。本当に困ります。
力が抜けました。私は、もう知りません。」
と抗議したのは、渡辺さんが刑事告訴されたからとか
その告訴された事実を渡辺さんが松岡社長に
「嬉しさ余って報告した」とか、そういう理由ではなく、
渡辺さん言うところの「エロ雑誌」(←ひどい表現ですね、だったら
週刊文春は「謀略雑誌」ってことになる・・・)への掲載努力を
渡辺さんが一方的に裏切ったからだったと思うのですが。

わたしには事実関係が把握できていないわけですが、それにしても
わたしが知るごく狭い範囲の経緯から考えても、渡辺さんはウェブサイトで
嘘をついているような気がします。 しかもそれを開き直って宣伝している
ように見えるのです。

渡辺氏は、最初から彼女自身への名誉毀損の刑事告発を引き出すために、挑発目的で
この本を作ったのですか? そういう意図の説明を、出版準備の段階から
松岡社長は聞かされていたのでしょうか?

……私には、渡辺氏が今になって苦し紛れの嘘を書いているように見えるのです。
もし最初から彼女が名誉毀損の刑事告発を引き出す目的で、鹿砦社への説明不足のままに
本を出し、結果的に告発を受けて
私として、「タイガースの闇」出版における末永氏らへの挑発行為は、果たされたと結論づけたのです。
という自己満足的な“ソーカツ”をしているのだとすれば、渡辺氏は鹿砦社をだまして
鹿砦社にまで(彼女自身が当初から意図していた)刑事告発を及ぼしたわけであり、
すなわち鹿砦社に不利益を及ぼしたわけですから、彼女は鹿砦社に対して刑事的な
犯罪を行なったとさえ、言えるのではないでしょうか。 まったくひどい話です。

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【B】
 当社の地元・甲子園をホームグラウンドとする人気プロ野球球団・阪神タイガースのスカウト・渡辺省三氏の変死事件については、読者の皆様方もご承知のように、当社は、氏の長女・渡辺直子さんの名義による単行本『タイガースの闇〜ある名スカウト“自殺”の謎』を一昨年4月のプロ野球開幕時に合わせて出版し、その後も、私たちが創刊した季刊誌『スキャンダル大戦争』2号〜7号まで、渡辺直子さんの裁判闘争レポートを、毎号割愛することなく10ページ以上、5号に至っては29ページも誌面を割いて掲載して来た。ほとんどのマスコミが“タイガース・タブー”により報道を自粛する中で、部数の少な
い季刊誌だが、私たちなりのささやかな支援の一助であった。
「なんで松岡社長は、そこまで入れ込むのか?」という声もあったが、この事件が、私たちの足元で起きた怪事件であること、闇の深い謀略の臭いがあること、特に阪神タイガースという人気球団の背後で暴力団とか警察とかの怪しげな徒輩が複雑に蠢いているらしいこと、そして、遺族が、それまで依頼した弁護士らに振り回されたり阪神球団の冷淡で不可解な動きの中で孤立していたこと……等々に対して、一人間として、一出版人として、疑問と義憤を感じたからに他ならない。当社の周囲の人たちや読者の皆様方は、そうした私の想いを理解してくれているものと、今でも信じてやまない。

 つい最近、H記者から次のようなメールが届いた。──
「渡辺直子さんが鹿砦社、今西さんを批判してましたね。
 http://homepage3.nifty.com/shouzou/page008.html
H記者は、私の強い要望に応えてくれ、去る8月で廃刊になった『週刊特報』で、本件記事を3〜4ページ掲載することに奔走してくれたことがある。掲載号も決定し、記事もほぼ出来上がった段階で、渡辺直子さんの突然かつ不可解なドタキャンで立場を失くした記者である(この経緯は、『スキャンダル大戦争』8号154〜156ページ参照)。
 また、「今西さん」とは、渡辺直子名義で出版した『タイガースの闇』でゴーストライターを務め、『週刊朝日』や『フライデー』などで大きな記事にして、本件を社会問題として世間に知らしめた今西憲之である。渡辺直子さんら遺族にとっては最大の功労者のはずである。
 久し振りに、渡辺直子さんがやられている「省三の会」のホームページを開いてみた。
「総括[阪神スカウトの死は、謀殺]」のところに「地元 甲子園の出版社 鹿砦社の不可解な介入」という項目を設けて、あらん限りの誹謗中傷が書かれている。8月26日付けの「直子日記」にも同じ文章が掲載されており、これを「総括」に盛り込んだ旨のことが書かれているので、既に8月26日にはこの文章は公にしてあったようだ。一カ月余り、今西も含め当社の周囲の者は誰も気がつかなかったことになる。更に、元兵庫県警暴対課の幹部で、事件当時、阪神球団の顧問であった箱崎逸夫氏への8月25日付けの手紙(「直子のひとりごと(11)」)では、私たち(鹿砦社と今西)からの出版の勧めについて、あろうことか、「奇妙な話」などと記されている。
「不可解な介入」とか「奇妙な話」とか、今になってそういう言い掛かりをすることこそ「不可解」であり「奇妙」である。これまでは、「感謝している」だの「松岡社長のお蔭」だの言っていたのに180度コロッと変心したことこそ、誰が見ても「不可解」であり「奇妙」なことだ。

 渡辺直子さんの文章を、ここで引用するには長過ぎるので、詳しくは「省三の会」のホームページの当該箇所をご覧になっていただきたいが、あまりにもひどすぎる内容だ。人格や人間性を疑うどころか、これまで渡辺直子さんが主張して来たことの信憑性さえ揺らごうというものだ。当社はさておいても、これでは、この怪事件を風化させてはならないと奔走し、諸々の困難の中で何度も大きな記事にさせた今西が可哀相である。
 元々、本年四月、『スキャンダル大戦争』8号が完成した直後、H記者らの奔走で記事化が決定していた『週刊特報』に対して、本件に関心を示していた芥川賞作家・高橋三千綱氏のアドバイスや球団からの手紙などももあってか、私たちの与り知らない間に勝手にドタキャンしたことに問題はなかったのか。このことで、どれだけ多くの人々が迷惑を被ったことが判っているのだろうか。高橋三千綱氏も文筆を生業としておられるのなら、それぐらいのことは常識だろう。その後、ドタキャンに対して謝罪のメール一本、電話一本もない。高橋氏にもメールで説明を求めているが、これもナシのつぶてだ。

 ところで、「総括」の中では、渡辺直子さんが一貫してこだわり、『タイガースの闇』でも『スキャンダル大戦争』でもなされてきた<実名表記>について、当社らに責任を転嫁されていることは言語道断である。
<実名表記>に終始一貫こだわったのは渡辺直子さんである。このことは争う余地さえない事実だ。ここでは、それだけ述べておくだけで十二分であろう。

 私たちは、本件に対して、私たちなりに意を尽くし渡辺さんに協力してきたつもりである。渡辺さんら遺族にとって、それで不十分だったのか。
 渡辺さんも、読者の皆様方も、当社の関係者も、考えてもみていただきたい。これは本の中にも書かれているが、それまで何人かの弁護士にも振り回されたりしたことから、信頼できる弁護士探しから始めた。恩着せがましく言うわけではないが、誰がそのために動いたのだろうか? まずは当社の宝塚歌劇団との訴訟やジャニーズ関係の仮処分、その他の小さな訴訟沙汰などを依頼した人権派の大物N弁護士氏を紹介、おそらく実名表記のこともネックになったのだろうと思われるが、N弁護士はN弁護士なりに考えられた上で断られた。N弁護士は私に電話で、「金井塚だったら受けるかもしれない」とサジェスションされ、N弁護士の子分といおうか後輩といおうか、以前に小さな案件を依頼したことのある、現在の金井塚康弘弁護士に正式に受諾いただいた。依頼に行く際、私などよりもっと金井塚弁護士と親しい老作家の安土茂(ペンネーム)氏にも同行いただいたが、この時、安土氏は、脳梗塞で退院されてさほど日にちも経っておらず、右半身が不自由な体で来られ、着手金のことも含め無理をお願いしてくれたことを、渡辺直子さん母子は忘れられたのであろうか。
 金井塚弁護士が、私たちの予想以上に頑張って来られたことは、当の渡辺直子さん自身、ホームページで書かれている通りである。おそらく、金井塚弁護士以外の弁護士では、ここまで事実の解明は進まなかったものと思われる。渡辺さんらが信頼してやまない高橋三千綱氏は、私たちより以前に本件に注目され、先の『週刊特報』ドタキャンも含め渡辺さんにもいろいろアドバイスしてきたと思われる。そして、渡辺さんが弁護士に困っていることは周知されていたと察せられるが、高橋氏が信頼のできる弁護士を紹介したとは聞かない。
 ちなみに、金井塚弁護士は、アルゼからなされた2件の出版差し止め仮処分についても受任いただき、内1件を「却下」に持ち込んだ。差し止めが認容されたもう1件についても現在異議申立審を争い善戦している。その他、いちいち挙げないが、名のある事件を数多く担当されている、まさに<闘う弁護士>だ。
 そのように、私たちは、信頼のできる弁護士探しから奔走したが、これも「不可解な介入」で「奇妙な話」というのであろうか?

 少なくとも、私たちは(鹿砦社も、今西も)本件について、精一杯意を尽くしてきたことに偽りはない。そうして、私は阪神球団関係者(末永正昭氏ら)に、渡辺直子さんと共に刑事告訴されている。これ自体は、私は一出版人としての、いわば<自己責任>でやったのだから、こちらも今後想定される事態に対して精一杯立ち向かっていくしかない。
 ところが、このことについて、渡辺直子さんは、驚くべきことを言うのである。──
「私(注・渡辺直子)から言わせると、“自業自得”、その一語に尽きます。私の説明も十分に聞き入れず、私の言うことを信じてくれず、その挙げ句に、自分が刑事告訴されたことを、『週刊新潮』に売りつけて、何がしかの利益を得ようとする考え……、俗にいう自作自演で、目立つことにより、鹿砦社のネームバリューが上がることを目論んだ演出であったことが、うかがえます」
 渡辺直子さんが、最愛の父である渡辺省三氏の変死に直面して精神的に平静ではないことはあるにしても、みずからの人格を逆に貶めるような物言いはいかがなものか。
 ちなみに、「『週刊新潮』に売りつけて、何がしかの利益を得ようとする考え」とある。『新潮』には、本件も含めこれまで数度となくネタを提供し、幾つかが記事になっているが、「何がしかの利益を得」たことはないし、1円たりとも報酬はもらってもいない。後から、時折菓子折りが送られて来る程度だ。冗談もいい加減にしていただきたい。
 本件について『週刊新潮』に記事化の働き掛けをするにあたっては、渡辺さんの承諾のもとに行なった。『新潮』のほうも動いてくれて、女性記者がわざわざ東京からやって来られ、渡辺さんも取材に応じられたのではなかったのか。そうして、記事の原稿も出来上がっていたと聞くが、最後の段階で、掲載しないことが決定された(この理由として私が直接『新潮』の方から聞いたのは、告訴人が直接阪神球団ではなく、末永氏ら関係者であること等だった)。「『週刊新潮』に売りつけて、何がしかの利益を得ようとする考え」など私には毛頭もなかったし、渡辺さんにとって、よかれと思って働き掛けたのに、何という言い方をされなければならないのだろうか。
 しかし、『新潮』が没になったことで、今度は、先のH記者を通して、かなり格落ちにはなるが『週刊特報』に働き掛け、OKとなった。今度は、渡辺さんが上京され取材に応じられている。これも、もちろん渡辺さんの承諾あってのことだ。

 さらに、「松岡社長と旧知の間柄であるライター 今西憲之氏は、なぜ、末永氏、笠間氏のことを、実名表記した本を、出版してはどうかと、私、及び、松岡社長に、提案をしたのでしょうか。この不審については、今後、司直の手で、捜査を開始されるはずです」などと、まるで今西が、本件の謀略に加担しているかのような記述がなされている。これでは今西もやるせないだろう。
 今西の名誉のためにも、ハッキリ言っておく。今西は、本件の風化を阻止し社会問題化することに必死で奔走した。『フライデー』5月20日号の記事は、本件が「自殺」ではなく謀略の疑いが濃厚であることを広く知らしめる最高水準の記事である。今西は、何度となく渡辺家を訪れ、渡辺直子さんもお母さんも、その人柄について判っているはずだ。それなのに、この仕打ちはいかがなものか。

 普通なら、渡辺直子さんのホームページの記事は削除を要求するところだろうが、私たちは、あえてそれをせず、このまま掲載し続けていただくことを望んでいる。それは、みずからの人格、人間性、そして主張が、その程度でしかないことを自己暴露しているからだ。
 既に周知のことであるが、私たちは、西宮冷蔵・水谷洋一氏、増田修造氏、元大阪高検公安部長・三井環氏、串岡弘昭氏らと連繋し、<権力>(この場合、直接的な国家権力や警察権力のみならず、広義の意味をいう)との闘いを持続している。西宮冷蔵の例を挙げるまでもなく、広い支持を得つつある。今西も、本来の仕事を超えて関わり、西宮冷蔵の
問題では、水谷社長のブレーン的存在として支えている。私松岡も、「西宮冷蔵を再建する会」の副会長として、ささやかながら協力している。
「渡辺さんも仲間に入れてやって、みんなで支えてくれないか」と提案しようと思っていた矢先、『週刊特報』ドタキャン事件が起きた。前述したような背信行為と、義を忘れた誹謗中傷を思うと、提案しないでよかった。一度裏切った者は、ふたたび裏切る──私は、このことを、これまでの人生の中で何度も経験してきた。そのうち、金井塚弁護士や高橋三千綱氏も、事あらば裏切られないとも限らない。
 ちなみに、高橋氏のホームページを見ると(以前はあまり詳しく見ることもなかったので、どうだっただろうか判らないが)、本件について1行たりとも書かれてはいない。渡辺さんが称賛してやまない、本年2月号から5月号まで4回連載された『小説宝石』の作品も、発見することはできなかった。もう引いたような感がする。
 今回の件について、10人のうち9人が次のような意見だ。──
「見事に裏切られ、手の平返しをされましたね。
 連載中はあれほど感謝していたのにですね。
 参りますねえ。
 ま、彼女の頭も心もこの程度の人だったということです」
 ただ1人、私が悪いという意見があった。それは、
「そんな人間を信じたお前が悪い」
 ということだった。
 私たち、鹿砦社・松岡や今西は、長らくこの問題に腐心し、私たちなりに奔走してきたつもりである。これまで述べてきたようなことで、私たちはこの問題から離れざるをえなくなったが、本件の<真相>の解明を願う気持ちには変わりはない。渡辺直子さんらの今後のご健闘を陰ながら祈りたい。──
──────────────────────────────────────
◇下記は、当社の出版物に折々寄稿するライター2氏からの意見です。◇
■渡辺さんの対応はどうも理解しがたいですね。
 誰かが渡辺さんをコントロールでもしているのかと勘ぐってしまいます。
■渡辺さんが今ごろになって鹿砦社攻撃をしているのは、何者かの差し金のような気がしてなりません。
「『渡辺さんも仲間に入れてやって、みんなで支えてくれないか』と提案しようと思っていた矢先、『週刊特報』ドタキャン事件が起きた。上記したような背信行為と、義を忘れた誹謗中傷を思うと、提案しないでよかった。一度裏切った者は、ふたたび裏切る──私は、このことを、これまでの人生の中で何度も経験してきた。そのうち、金井塚弁護士や高橋三千綱氏も、事あらば裏切られないとも限らない」
 上記を示したことで、どちらが誠実かは一目瞭然だと思います。
 私は、渡辺さんが貴社からあれほど多大な恩義を受けながら、なぜそれを仇で返すようなことをしたのかが不思議でなりません。孤立していればこそ、貴社の強力な支援を評価して、ますます強固な関係を築くべきだったのに,勝手にドタキャンして文春を擁護している渡辺さんの行動は、私の理解を越えています。そんなことをしてれば自滅することは目に見えているのに……。
 しかも貴社を巻き込んだことで、貴社にまで訴訟攻撃が及ぶという結果を招いたわけです、渡辺さんは。そういう状況について、渡辺さんには責任感がなさすぎるようにも思います。
 本来なら、こういう状況になった以上、ますます連帯関係を強めて阪神球団と闘っていくしかないはずなのに……。
 だから、外野のシロウトである私が邪推するに、渡辺さん側はなにか“飴”でも示されて、鹿砦社を攻撃するように教唆されたのだと考えざるを得ません。いずれにせよ、愚かなことをしたものだと思います。
以上


バックナンバー
■2004年9月 ★ 社会的犯罪企業「アルゼ」との死闘に重大なターニング・ポイント!
──岡田和生代表の大型脱税事件有罪判決文入手と、米国ネバダ州「ゲーミング・コントロール・ボード」調査団の緊急来日調査について
■2004年8月 ★ 日々雑感──備忘録風に 
■2004年7月 『週刊文春』出版差し止めにあたり、いま「表現の自由」について考えよう!!
■2003年4月 ★『アルゼ王国の闇』、遂に出版へ!

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