鹿砦社通信 9月25日号

緊急NEWS!
パチスロ最大手アルゼ、
『アルゼ王国はスキャンダルの総合商社』に対し、
3億円の巨額訴訟(東京地裁)を提起!
われわれは、この稀に見る大裁判闘争を最後まで貫徹する!「K−1」のスポ
ンサーでイメージアップを図る、この社会的問題企業の<闇>を照射すること
は、公益目的からも大いに評価されこそすれ、出版を差し止められたり、巨額
賠償金を請求されるいわれなどない! 開始された裁判闘争に圧倒的注目を!

 すでにこの『通信』で報じて来ているパチスロ最大手アルゼと開始された裁判闘争は、新たな局面を迎えた。出版差し止め仮処分の是非が判断されないなかで、遂に本訴に持ち込まれたのだ。
 アルゼは東京地裁に、出版差し止めに加え損害賠償請求訴訟を起こしたのである。その請求額、なんと3億円! 一体全体、いかなる根拠でもって、こういう金額を算出したのか判らんね。アルゼに対しては、もともと大阪地裁で巨額の著作権訴訟が進行し、巨額にも関わらずマスコミが報じないことにわれわれが関心を持ったことに始まるが、あろうことか、そのわれわれが今度は巨額訴訟に巻き込まれるというアイロニー。人の世はわからない。
 まずは、当社の地元、神戸地裁尼崎支部に申し立てられた出版差し止めの仮処分であるが、去る9月16日の審尋では終わらず、30日に再度審尋を開くことになった。アルゼ側の申し立て内容、つまり本件書籍『アルゼ王国はスキャンダルの総合商社』において、アルゼ、及び岡田和生社長、及川麻子執行役員らを「誹謗、中傷する違法な記述」とか「プライバシーを侵害するとともに、同人の名誉を著しく毀損」「虚偽の記載」「虚偽の事実をことさら記述」等々とアルゼ側が述べていることに対し、われわれは地を這うような取材をもとに、記述内容の真実性を主張した。
そうして、一、アルゼ、岡田、及川らの「公人性ないし公的存在性」、二、「公益目的性」、三、「真実性と公正な論評の法理ないし公的社会的関心事の法理」の観点から反論し、「憲法21条の保障する表現の自由、とりわけ、検閲禁止の保障に鑑み、債権者(アルゼ、岡田、及川)らの本件申立は、直ちに却下されるべきである」とした(鹿砦社側答弁書)。
 鹿砦社側の代理人は、大阪堺市の未成年連続殺傷事件で新潮社らを訴えたことで有名な金井塚康弘弁護士。いま、新潮社は、『噂の眞相』誌上でも暴露されたように、アルゼを大口スポンサーとしており、かの『新潮45』では、及川麻子の見開き2ページのエッセイ風の企画広告を連載している。「因果はめぐる」というのは、このことだ。
 われわれ鹿砦社は、確かに過去4度の出版差し止めの仮処分を甘受した。とりわけ、神戸地裁尼崎支部においては3度、それも即時差し止めに近いものであったが、今回、本書の持つ社会性から、さすがに裁判所も慎重のようだ。差し止め認容の決定がなされる理由は何もない。われわれは「却下」を信じてやまない。
 ところで、仮処分の如何を問わず、舞台は東京地裁での本訴での争いとなる。鹿砦社のこれまでの裁判闘争は、自分で言うのも僣越ながら、マスコミ・出版界ではそれなりの評価がある。なかでも、3度の差し止め訴訟を、内2件は最高裁までも争った対ジャニーズ事務所との裁判闘争は、最初の“ボタンの掛け違い”が、まさに泥沼の死闘に発展した。いま、アルゼが掛けてきた出版差し止めと3億円の損害賠償は、“ボタンの掛け違い”どころか、ボタンさえ掛けようともせずに、スッポンポンに己の本性を晒し、狂気の沙汰と言うしかない。まさに最初から死闘だ。
 本訴の訴状の内容は、仮処分申立書とほぼ同じであるが、わが国を代表する社員8千余名の株式公開企業と、社員5名の零細地方小出版社とのバトル──業界注目の中、戦いの火蓋は切って落とされようとしている。われわれは、全知全能、全身全霊、総力戦で、この死闘を最後まで貫徹することを宣言する。
ところで、当社が近く出版予定の『平成の芸能裁判大全』で岡留安則『噂の眞相』編集長は次のようにインタビューに答えている。──
「まあ、鹿砦社は『噂の眞相』に追いつけ追いこせでやっているみたいだけど、まだちょっと勘違いしているところがある感じだね。名誉毀損ということじたいが何かということがよくわかっていない気がする。特に公的目的、公益性の点においてね」『噂の眞相』でさえ経験したことのない3億円という巨額の賠償請求──われわれは、この裁判闘争を徹底して戦うことによって、スキャダリズムの大先輩=『噂の眞相』に「追いつけ追いこせでやって」いく決意を固めた。
尚、第1回口頭弁論は、11月10日午後1時10分から東京地裁第18民事部で行われる。鹿砦社側代理人は、かつて鹿砦社が日本相撲協会から東京地検特捜部に刑事告訴された案件(出版直前に著者ら2人が不審の死を遂げたことで世間の注目を浴びた)を「不起訴」に持っていき、また『噂の眞相』裁判を担っている内藤隆弁護士である。
(松岡利康)