鹿砦社通信 10月22日号

緊急NEWS!
10月20日(神戸地裁尼崎支部)
『アルゼ王国はスキャンダルの総合商社』
出版禁止仮処分決定!
憲法学者の警鐘を無視した、極めて不当な出版禁止措置が、今後出版・マスコミ界に与える悪影響は計り知れない!
開始された死闘に、あらゆる手段でもって応え、3億円訴訟をブッ飛ばせ!

 パチスロ最大手企業であり、人気格闘技興行団体「K−1」の有力スポンサーの「アルゼ」が申し立てていた当社発行書籍『アルゼ王国はスキャンダルの総合商社』に対する出版禁止の仮処分について、神戸地裁尼崎支部は20日、これを認容する決定を出した。
 仮処分決定書は主文だけで、出版禁止の理由は記さず、極めて不当かつ危険な決定と言わざるをえない。なぜなら、権力による有無をいわさない出版禁止という判断は、こと「表現の自由」「出版の自由」に対するドラスティックな威嚇的効果をもたらすからである。
 われわれは、そうしたことを懸念し、最終回となった3度目の審尋において、憲法学者の『鑑定意見書』を裁判所に提出した。
 この『鑑定意見書』を書いてくれた憲法学者は、憲法21条の精神に則し「言論・出版・表現の自由の保障を全うするためには、思想や意見が表明される前に、それが表明されることを権力によって抑制されることがあってはならず、これが禁止されることはあえて述べるまでもない」と述べ、反論があれば「対抗言論」によるべきであるとした。これは卓見であるが、この憲法21条の精神が全く顧みられない、今回の仮処分決定は不当なものと断ぜざるをえない。
 われわれは、直ちに高等裁判所に抗告の手続きをとり、正当な理由どころか何の理由も書かれていない、今回の仮処分決定に異議を申し立て、徹底抗戦していくものである。
 また、来る11月10日に弁論が開始される、本線の3億円訴訟(東京地裁)に対しても、総力戦で闘い抜く決意だ。
 心あるマスコミ・出版関係のみなさんが、対アルゼ裁判闘争は、まさに「表現の自由」をめぐる闘いだということに注目されることを真に願う。
 今後、この判例が既成事実化するならば、マスコミ・出版における表現活動にとって極めて危険な桎梏になることは間違いない。
(松岡利康)