年末になると必ず宝くじのニュースが一回は放送される。今年の年末ジャンボは1等5億円、初夢宝くじは1等1億8千万円、年末ジャンボミニでも7000万円と世の景気に関係なく羽振りがいい。

「宝くじは夢を買うものだ」という話も聞くが、宝くじを買いつつ当選を全く期待しない人はいないだろう。毎年大勢の人が長蛇の列を作って買って、殆どの人が外れるのだから、そう自分に言い訳しないと買い続けていられないといったところか。庶民の夢にケチは付けられない。どこの売り場で買えば当たりやすいだの、当選率を上げる方法だの、眉唾な情報にも注目してしまうのは悲しい性ではある。1等当選したら仕事辞めます、と公言する人も多い。それはいいが、当選しても恋人には絶対言わない、と答えた人が60%以上(マッチ・ドットコム調べ)にもなるのは如何なものか。生々しい現実を取り込んでしまうと、忽ち夢から覚めてしまう。

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