LGBT犯罪録 かなざわシャブのま事件──金沢レインボープライド事務局長が覚醒剤で逮捕〈5〉森 奈津子

金沢レインボープライド事務局長・奥村兼之助氏が逮捕時に所持していた覚醒剤は、2.11グラム。これは大量所持と言える量だとのことで、ネットでもリアルでも疑惑の声があがった。

「もしかしたら、彼自身が売人だったんじゃないの?」
「ほかにも仲間がいるんじゃない?」
「かなざわにじのまでヤク仲間とキメセクしてたんじゃないの?」
「金沢レインボープライドのほかのメンバーは、どうなの?」

私は覚醒剤に関しては完全に疎く、この量がどれほどなのかは、わからなかった。ごくごく少量を「パケ」という小さなパッケージに入れたものが流通していることを知るぐらいだ。なので、ネット検索で調べてみた。

時代や場所、売人によって末端価格は流動しているものの、2.11グラムのだいたいの使用回数と末端価格は把握できたので、次のようにXでポストした。

覚醒剤2.11グラム所持は「大量所持」というレベルだった!

LGBT団体・金沢レインボープライドの幹部(ゲイの事務局長)が覚醒剤2.11グラム所持。今、軽くネットで調べたら、覚醒剤ワンパケ(約0.2グラム)で約1万円、3~4回分。とすると40回分ほどを持ってたということね。共犯はいなかったの? 入手ルートは? あと、実名報道しなさいな。

この事件の判決が出たのは、逮捕発覚の6日後である6月11日。ウェブニュースから、その報道を引用する(https://news.ntv.co.jp/n/ktk/category/society/kt8f87cdbdeaf24fbcb979cb56aa091273 )。

覚せい剤所持・使用「金沢レインボープライド」元事務局長に執行猶予付きの有罪判決/日テレNEWS / 2024.6.11

 執行猶予付きの有罪判決です。
 判決を受けたのは「金沢レインボープライド」の設立メンバーの一人だった元事務局長の男です。判決などによりますと被告はことし3月、金沢市内で覚せい剤を所持、自分で使用していました。
 11日の判決公判で金沢地裁は「常習性があり、非難の程度は相当強い」と指摘。一方で前科前歴がないことなどから、被告に懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

やはり匿名報道だが、ニュースとしてとりあげているだけましだ。特に、LGBT活動家とズブズブの朝日新聞や毎日新聞、東京新聞には、最初からなにも期待してはいない。

この判決から一ヶ月以上が経過した7月20日、金沢レインボープライドは二つ目の謝罪文を発表した。なぜ、一ヶ月以上もかかったのかは、不明だ。もしかしたら、だんまりを決め込むつもりだったのが、寄せられる批判があまりにも厳しく、しかたなく謝罪に及んだのかもしれない。

その文面を、以下に引用する。

金沢レインボープライド2つめの謝罪文もまた「叱られネタ」の宝庫だった

お詫びとご報告

 本年3月末、当時、弊団体の事務局長であった元スタッフ(以降、元スタッフ)が覚醒剤取締法違反(所持使用)の容疑で逮捕・起訴され、6月11日に金沢地裁にて、懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けました。このような事件が発生したことは誠に遺憾であり、関係の皆様方に多大なるご心配とご迷惑をお掛けし、深くお詫びを申し上げます。
 本件を受け、団体として、所属メンバーや協力スタッフに対して法令遵守を徹底するとともに、依存症予防と対応に関する内部勉強会を、7月4日および7月16日に実施してまいりました。参加対象をひろげた3回目の勉強会の実施を、8月13日に予定しております。
 また、元スタッフが逮捕前夜、閉館後の「金沢にじのま」のトイレにおいて、一人で覚醒剤を使用した事実が確認されました。様々な世代の多様な方々にご来訪いただく施設であり、あってはならない行為であると認識しております。心からのお詫びを、重ねて申し上げます。
 今後、安心・安全の施設として「金沢にじのま」を継続運営していくために、施設利用における注意事項の館内掲示を徹底してまいります。また、閉館時などに不審者等による侵入や使用がないように、施設玄関等に防犯カメラを設置することといたしました。
 弊団体では、令和5年度、厚生労働省交付金による自殺対策事業の一環で、「金沢にじのまの一部スペースを利用して相談事業等を実施してきました。本件を受けて、令和5年度の交付金は既に全額返金し、令和6年度は交付金を受けず、自主事業として継続することといたしました。なお、これまでに当該交付金が「金沢にじのま」の家賃、および、元スタッフの人件費に使 用された実績はありません。いずれも、施設の経営主体である株式会社ミッションズが負担して おります。
 元スタッフは、4月2日付けにて弊団体および「金沢にじのま」のスタッフを脱退し、現在は、複数の専門家とともに、更生に向けたプログラムに専念しております。
 改めまして、この度は、ご心配とご迷惑をおかけし、大変申し訳ありませんでした。また、厳しい指摘や指導、変わらずの応援や支援をいただいた方々に、 御礼を申し上げます。
 今後は、「金沢にじのま」の運営協力、本秋開催の「金沢ブライドウィーク2024」「金沢プライドパレード2024」など、ひとつひとつ、より丁寧に活動してまいります。 北陸地域において、性のあり方を問わず、誰もが自分らしく、安心・安全に暮らすことのできる社会づくりに、スタッフ一同、より一層の努力を重ねてまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします。

2024年7月20日
一般社団法人 金沢レインボープライド
 共同代表 松中 権 Diana Hoon

LGBT当事者から大ひんしゅくを受けた6月の謝罪文よりは長くなったうえ、代表者名も明記。ただし、事務局長の名はあいかわらずの匿名だ。まあ、体裁だけはそれらしく整えた感じか。

これに対し、現役の医師で、8月には斉藤佳苗名義でLGBT思想に対する問題提起の書『LGBT問題を考える』(鹿砦社)を上梓したエスケー氏(@KatzePotatoes)が、的確なツッコミを入れているので、ご紹介したい。

逮捕から4ヶ月近く経った2024年7月20日にようやく詳細な報告。今回はちゃんと共同代表の署名もある。突っ込みたい所は以下の通り。

・逮捕から発表まで時間空きすぎじゃない?途中でクラファンもしてたし。
・再発防止の勉強会も、逮捕起訴されて判決出るまで待ってからなんだ?
・結局、他の運営メンバーに対する薬物検査とかはやったのか?1人分としては多すぎる量を持ってたんだよね?
・なんでわざわざ家賃や人件費は経営主体である株式会社ミッションズが負担していた、と会社名出したんだろう。
・あ、こういう時に責任を分散するためにわざわざ分けてたのか!?代表者は同じ(松中権)なのにね!
・ちゃっかり、施設の運営は続けていくし、秋には金沢プライドウィーク2024や、金沢プライドパレード2024などのイベントも続行するよと宣言。無傷で乗り切る気満々だな。
2024年7月20日(https://x.com/KatzePotatoes/status/1814569839530520835

他にも、大勢のLGBT当事者から辛辣な指摘が寄せられている。

富田格(ゲイ、@itaru1964)
えっ。
事務局長が「金沢にじのま」で違法薬物を使用して逮捕されたのは3月末。
その後、知らぬ存ぜぬの態度でクラファンをはじめ秋のパレード開催を発表。
6月に公判があり新聞記事になった時点でもスルーしようとしていたのに、今日になってこれですか?
遅きに失しましたねえ。
2024年7月20日(https://x.com/itaru1964/status/1814601611202998741

いなり王子・坂梨カズ(バイセクシュアル、@inari_oji)
今年は中止するべきでは?真摯に受け止めているならば、尚更だ。
代表は、議員や総理にまで謝罪を求める割に、たったこの紙切れで無かったことにしてはならない。
2024年7月20日(https://x.com/inari_oji/status/1814619590447804692

オゲレツ晴海(ゲイ、@ogeretsusai)
ちゃんと法律を守ってクスリもやっていないスタッフに対して「法令遵守」だの「依存症予防と対応」の勉強会をするよりも、団体を運営するにあたってのリスク管理が全くできていない代表者への教育や、社会的信頼を回復するための組織改革が必要だと思います。
2024年7月20日(https://x.com/ogeretsusai/status/1814585727948366209

はちろえもん(ゲイ、@kyara0930)

令和5年の交付金は既に全額返金し
だからクラファンよろしく!ってことかしら。はて
2024年7月20日(https://x.com/kyara0930/status/1814591420134793386

そして、前回もご紹介したゲイのY@su氏は、このような論評をポストした。

「金沢レインボープライド」代表の松中権氏が、突如「お詫びと報告」と題した声明文を発表した。何についての「お詫びと報告」なのかと言えば、勿論あの「かなざわにじのま覚醒剤使用事件」についてだ。

6月5日に最初に出された、「紙っぺら一枚に僅か9行の、代表者名の記載も無い、中身も何も無い謝罪文」(左側の画像)からは文量だけは増えているものの、肝心の「書いてある文章の中身」と言えば、見事に全編「言い訳と自己弁護」に終始している。

公金が投入され、運営される団体で「公金が違法薬物に使われたかも知れない事件」が発生したにも関わらず「その実態を真摯に解明・説明しようとする意思」は皆無だ。

そして「最高責任者の松中権氏」は、自らは何ら責任を取る事もせず「事件の舞台となった組織」についても「解散」どころか「休止」すらしようとしない。

今般の声明に書かれている内容は「誰も責任は取らない」「施設は閉鎖しない、休止もしない」「パレード等のイベントは全て実施する」と言う「ふざけた事」だけだ。

「表面的な謝罪の言葉」は散見されても「代表は責任を取らず、活動も何一つ見直さずに続行する」と言う内容なのだから「謝罪の言葉」など「口先だけ」である。本気でこの様な態度で良いと思っているのであれば「社会は舐められている」としか言い様が無い。

当然ながら「一般の組織」でその様な事は許され得ず「問題を起こした組織やそのトップ」は「責任を追及され、辞任や解散・休止に追い込まれる」のが常だ。「かなざわにじのま覚醒剤使用事件」で、それが起きないのは「大手マスコミが、極左LGBT活動家らには激甘だから」に他ならない。

大手マスコミは、最初だけは事件を報じたものの、その後の「追及」は全くと言って良い程していないし、する気配すら無い。彼等は「大手マスコミが自分達に甘い」事を熟知しているので、この様な「社会を舐めた態度」を、これまでも平気で取って来たし、今も取り続けている。

だが、それも「時間の問題」だ。何故なら、マスコミは「社会の空気が変わったら、掌を返した様に180°態度が変わるのが常」だからだ。マスコミは「自分達が批判される側になる事を最も恐れている」が故に、社会の空気が変わり「極左LGBT活動家らが批判対象になったと察した途端」に掌返しをするだろう。

その「萌芽」は既に見えて来ており、世界的には「極左LGBT活動に対する社会的軋轢」が高まり、それを手厳しく批判する「まともな意見」が激増している。

極左LGBT活動家らは、これまでは、その様な批判を「差別主義者」だの「ヘイター」だのと「レッテル貼り」しておけば「相手が悪い」事に出来た。だが、今回の「金沢レインボープライド」代表の松中権氏の様に、「他者を強く責める一方で、自らには極めて甘いダブスタを堂々としている」事がバレて来ると、それを「おかしい」と思い、声を上げる人達が確実に増える。

極左LGBT活動家らが、この様な批判に対して未だ「差別者・ヘイター認定しておけば良い」と思っているとしたら、完全に「社会の空気の変わり目」を読み間違っている。彼等の発する「差別主義者」や「ヘイター」などと言う言葉が、「自らへの批判をさせない為や、批判をかわす為の方便」である事が、最早バレている事に気付くべきだが、どだいそんな事は無理だろう。

何故なら、一度でも「方便」である事を認めてしまえば、これまで散々「差別主義者」や「ヘイター」と言って「押さえ付けていた批判」が一気に噴出するからだ。
だが、彼らが「方便」である事を認めようと認めまいと「社会の趨勢」は変えられない。「LGBT差別解消」を大義名分とした「極左LGBT活動」が、様々な意味で「自らの利益の為の活動」である事の象徴が、今回の「かなざわにじのま覚醒剤使用事件」だ。

そして、今回発された「お詫びと報告」は、彼等が「自らの過ちを全く総括出来ない事を、自ら露呈した」と言う事の「象徴的出来事」である。

マスコミが批判しないのであれば「市井の社会の人々」が声を上げ、強く批判しなくてはならない。

そこで、極左LGBT活動家らが発するであろう「差別主義者」や「ヘイター」等の非難は「自らへの批判を封じ、かわす為の方便」に過ぎず、それに怯む必要は1ミリも無い。

そして、彼らへの批判の「社会的空気」が醸成されれば、マスコミは「以前から自分達もそうだった」かの様な顔をして、一斉に「掌を返し」て批判を始める様になる

2024年7月23日(https://x.com/Yasoo___Japan/status/1815565499503382691

こんな調子で、金沢レインボープライドの謝罪文は、底意地の悪いLGBT当事者の大群から「まったく反省してない」証拠を指摘され、批判されつづけることになる。

敵に回すと真に恐ろしいのは、LGBT活動家ではなく、LGBT当事者である。なにしろ、LGBT活動家は「プロ」なので、ぶっちゃけ、お金を出せばなんとかできるという面もある(ぶっちゃけてしまい、ごめんなさい!)。

しかし、特定の企業や自治体からお金をもらっているわけではないLGBT当事者は、首輪のついてない野犬のようなもの。気に食わなければ噛みつき、気に入れば懐く。どうやってコントロールすればよいかは、「野良LGBT」の一人たる私自身もわからないのである。(つづく)

◎森奈津子 LGBT犯罪録 かなざわシャブのま事件  ── 金沢レインボープライド事務局長が覚醒剤で逮捕
〈1〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50290
〈2〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50306
〈3〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50381
〈4〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=51912
〈5〉https://www.rokusaisha.com/wp/?p=52094

▼森 奈津子(もり・なつこ)
作家。1966年東京生。立教大学法学部卒。1990年代よりバイセクシュアルであることを公言し、同性愛をテーマにSFや官能小説、ファンタジー、ホラー等を執筆。
Xアカウント https://x.com/MORI_Natsuko
森奈津子 LGBTトピック https://x.com/morinatsu_LGBT

LGBT問題ぶっちゃけの書、斉藤佳苗著『LGBT問題を考える 基礎知識から海外情勢まで 』(鹿砦社、2970円)

◎amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4846315592/

◎鹿砦社 https://www.rokusaisha.com/kikan.php?bookid=000752

LGBT犯罪録 かなざわシャブのま事件──金沢レインボープライド事務局長が覚醒剤で逮捕〈4〉 森 奈津子

2024年3月下旬、金沢レインボープライド事務局長・奥村兼之助氏(50)が覚醒剤を所持、「かなざわにじのま」で使用したとして逮捕。その後、金沢地裁に覚醒剤取締法違反容疑で起訴された。その事件が報道されたのは、3ヶ月近くが経過した6月4日の初公判の翌日だった。 その間、金沢レインボープライドは事件をひた隠しにしていた。あるLGBT活動界隈の方からは、「実は、金沢レインボープライドの一般スタッフにも、奥村氏逮捕は知らされていなかった。団体から彼が突然消えたことに関しては、幹部同士でけんかや対立があったのではないかという憶測だけが流れていた」との情報も寄せられた。これが事実なら、金沢レインボープライド幹部は運動を支える仲間たちにも事件をひた隠しにしてきたということになる。不誠実極まりないと言えはしないか? 奥村氏逮捕を知ったLGBT当事者の間では、当然、金沢レインボープライドに対する批判の声があがった。「報道がなければ、ずっと隠すつもりだったのか?」「身内の犯罪に甘すぎる!」と。 それにあわてたのか、金沢レインボープライドは逮捕報道の直後に、公式HPとXで次のような謝罪文を発表した。
 ご報告とお詫び  本年3月に弊団体元スタッフ1名が覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕・ 起訴されました。  このような事件が発生したことは誠に遺憾であり、関係の皆様方に多大なるご心配とご迷惑をお掛けしておりますことに対し、 深くお詫び申し上げます。また、警察の捜査に対してはすでに全面的に協力しておりま すことを申し添えます。  今後は裁判の行方を見守り、事実関係を踏まえ厳正に対応してまいります。また、弊団体全スタッフの法令順守の取り組みを一層徹底してまいります。                           2024年6月5日                           金沢レインボープライド
逮捕された事務局長の名前だけでなく、代表者名まで伏せた謝罪文
この短い「ご報告とお詫び」文書に、LGBT当事者はざわついた。 「『元スタッフ』って、なに? 逮捕されたときには事務局長だったよね?」 「しかも匿名?」 「事務局長って言ったら、普通、団体代表に次ぐナンバー2でしょ? それがシャブ歴20年のうえ、運営施設でキメてたのに、これで終わらせるつもりか?」 「団体代表の名前すら出さずに、謝罪? なにコソコソしてるのよ!」 「これだけ? こんな簡単な詫び文で済ませるつもり?」 実は、事件の悪質性や社会に及ぼす影響以外にも、LGBT当事者から見るとツッコミポイントがあったのだ。 皆様は、2023年3月に岸田文雄首相の秘書官・荒井勝喜氏がLGBT差別的な発言をし、LGBT活動家が「差別だ!」と大騒ぎし、辞任に至った事件は、覚えておいでだろうか? あれは元々、オフレコとして荒井秘書官が口にしたものを、毎日新聞電子版が記事にしてしまい、騒ぎに発展したものだった。 以下に、その記事を引用する(https://mainichi.jp/articles/20230203/k00/00m/010/329000c)。
首相秘書官、性的少数者や同性婚巡り差別発言/毎日新聞/2023年2月3日  LGBTQなど性的少数者や同性婚のあり方を巡り、経済産業省出身の荒井勝喜首相秘書官が3日夜、記者団の取材に「僕だって見るのも嫌だ。隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」などと差別的な発言をした。首相官邸でオフレコを前提にした取材に対し発言したが、進退問題に発展しかねず、国会で岸田文雄首相の任命責任が問われる可能性がある。  記者団は1日の衆院予算委員会で岸田首相が同性婚の合法化などについて「社会が変わっていく問題だ」などと述べたことについて質問。荒井氏は「社会に与える影響が大きい。マイナスだ。秘書官室もみんな反対する」などと発言したほか、「人権や価値観は尊重するが、同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる」との趣旨の言及もあった。【高橋恵子】
毎日新聞のオフレコ破り記事。末尾には「高橋恵子」との署名あり
この報道を受け、ただちに荒井秘書官は謝罪し、発言を撤回。岸田首相も謝罪し、彼を更迭した。 しかし、このとき、活動家ではないLGBT当事者は、荒井氏よりもマスコミに対して非常に辛辣な感想を洩らしていたのである。 「オフレコを前提にした発言を記事にするなんて、毎日新聞の記者が非常識なだけ」 「同性愛者を『見るのも嫌だ』という人がいても、べつにいいんじゃない? いちいち大騒ぎするようなことかしら?」 「差別的な本音を口にするのはどうかと思うけど、オフレコ発言を記事にする記者のほうがヤバくない?」 「まーた、LGBT活動家がLGBT商売のネタに食いついてるよ。まさに虹ヤクザ」 さらにはその後、複数のLGBT団体の者が官邸に押しかけ、岸田首相に謝罪させたのを、皆様は覚えておいでだろうか? あの中の一人が、金沢レインボープライド代表の松中権氏だったのである。 今でも確認できるウェブ媒体の中で、団体名を明記している日刊スポーツの記事を、ここでご紹介する(https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202302170001287.html)。 実は、マスコミ報道の中には、彼らLGBT活動家をまるで一般のLGBT当事者であるかのように報じるケースも多く、油断できないのである。
岸田文雄首相「不快な思いさせた」性的少数者の支援団体と面会し直接謝罪 元秘書官の差別発言/日刊スポーツ/2023年2月17日  岸田文雄首相は17日、LGBTなど性的少数者を支援する団体と官邸で面会し、元首相秘書官による差別発言を謝罪した。「極めて不適切。多くの方に不快な思いをさせたことを心からおわびを申し上げたい」と述べた。  今月3日に元秘書官の差別発言が出た後、首相が関係者に直接謝罪したのは初めて。「多様性が尊重され、すべての人々が互いの尊厳を大切にする社会を目指すべく努力していかなければならない」と述べた。  面会は、予定時間を超えて約50分に及んだ。「プライドハウス東京」「LGBT法連合会」「ReBit」の3団体の関係者が出席した。  出席者によると、首相は1日の衆院予算委員会で、同性婚の法制化に関して「社会が変わってしまう課題」と発言した真意について「ネガティブな意味ではない」などと釈明。今後は、団体側の意見を参考にする考えも示したという。  支援団体側は面会の中で、首相に差別禁止法や同性婚の法制化を要請した。LGBT法連合会の神谷悠一事務局長は、面会後の取材に「(この日の面会を経て)抜本的に政策が加速し、変化していくことを期待している」と話した。  首相はまたこの日付で、森雅子首相補佐官を、新たにLGBT理解増進担当に任命した。性的少数者の人権問題を専門に担当する首相補佐官の創設は、支援団体側が求めていた。
──はい、首相官邸に押しかけたLGBT団体の名がちゃんと記録されていますね。「プライドハウス東京」「LGBT法連合会」「ReBit」。 この中の「プライドハウス東京」の代表として首相に謝罪を迫ったのが、松中権氏だ。大物LGBT活動家である彼は、「金沢レインボープライド」の他にも、複数のLGBT団体を運営しているのである。 この報道で、Yahoo!ニュースは、岸田首相が松中氏に頭を下げているかのような写真を記事に使用した。動画を確認すると、実はこれは、首相が書類をテーブルの上に置こうと身をかがめた一瞬のことだったとわかる。LGBT活動家の威光を示して首相を貶めたいという反権力気取りの担当者が、わざわざこの画像を切り取ったのだろう。
ほぼ捏造に近い切り取り。偏向報道と呼ぶには、あまりにもセコい
当然、LGBT当事者はYahoo!ニュースの報道に不快感を示した。 「まーた、松中が『いいとこ取り』するために、わざわざ金沢から上京してきたよ」 「LGBT活動家とズブズブのマスコミが、卑怯な切り取りをして!」 「プライドハウス東京、LGBT法連合会、ReBit……LGBT商売がうまい団体ばかり」 「私たちの代表者ヅラして、首相に謝罪させるなんて、あいつら、何様のつもり?」 「LGBT差別禁止法だの同性婚法制化だの、こっちは望んでいないのに、また、勝手なことを……」 「あいつらに出し抜かれたLGBT活動家たちが、一番、ムカついてることでしょうね。笑うわ」 元々底意地が悪いLGBT当事者の反発と罵倒と嘲笑に恐れをなしたのか、Yahoo!ニュースはただちに「岸田首相の謝罪写真」を別のものに差し替えたが、今もそれは、ネット上のウェブ魚拓サイトに残っているのである(https://archive.md/x64zJ)。 ──と、そんな背景もあり、2024年6月、LGBT当事者は金沢レインボープライドの大変簡素な謝罪文に怒りを表明したのだ。 「自分は岸田首相のところに押しかけて、謝罪を求めておきながら、いざ身内が不祥事を起こしたら、こんな適当な謝罪文で済ませるって、どうなの?」 「単なる失言と、覚醒剤所持・使用とでは、どっが問題だと思っているのかしらね?」 「他人に厳しく、自分に甘い。これで人権を叫んでいるのだから、笑えるわ」  この謝罪文に対し、ゲイ当事者であるY@su氏(@Yasoo___Japan)が鋭い批判をXに投稿されているので、当事者の声の一つとして、ここにご紹介したい(https://x.com/Yasoo___Japan/status/1798533638910562751)。
「LGBT関連団体」は、当事者が選挙で選んだ訳でも無いのに当事者の代表と言えるのか──ゲイ当事者Y@su氏の問題提起に、皆様はどうこたえますか?
石川県金沢市で「かなざわにじのま」を運営する「金沢レインボープライド」の元事務局長が「覚醒剤使用」の疑いで起訴されていた事が発覚した。「金沢レインボープライド」は「LGBT活動」に深く携わり「婚姻平等」など、様々なLGBT政治運動で重要な役割を担っている、松中権氏が代表を務めている。 その様な団体の運営する「拠点内」で「組織幹部の事務局長」が「常習的に覚醒剤を使用していた」と言うのは尋常では無い。しかも、元事務局長は「20年以上に渡る覚醒剤使用歴」を供述しており、それが事実なら「極めて強い常習性」が認められる。 代表の松中氏は「知らなかったので驚いた」などと、まるで「他人事」の様に発言しているが「最高責任者としての責任感が疑われる態度」だと言わざるを得ない。常習的に「組織の拠点内で覚醒剤を使用」されていて「気付かない」と言うのは、一体どの様な管理・運営がされていたのか。これでは「金沢レインボープライド」のガバナンスは「組織の体」を為しておらず、最早「解体」すべきレベルである。当然だが、松中氏の組織トップとしての「管理責任」は免れ得ず、何故「分からなかった」のか「どの様な施設管理がなされていたのか」などをキチンと究明すべきだ。 本件は「公金を使った公的性格を有する施設内での、常習的覚醒剤使用」であり「松中氏を含むメンバー全員の薬物検査」と「その結果の公表」は必須である。その上で、松中氏は「普段のLGBT活動での声の大きさを超える大きな声」で「事の顛末と、組織内の調査結果」を発表する責務がある。それにもかかわらず、何ら詳細な説明の無い「ありきたりの謝罪文だけが書かれた紙切れ一枚だけ」が提示されたが、人を馬鹿にするにも程がある。 更に、本件は「3月下旬に起訴されていた」にも関わらず、2ヶ月以上何らの発表もしなかった事も「隠蔽」の誹りを免れ得ない。 昨年の「政府高官の差別発言騒動」の際には「大騒ぎして糾弾」し「岸田首相を謝罪に追い込んだ」事を、まさか忘れてはいないだろう。その当人が「都合の悪い事にはダンマリ」を決め込み「曖昧にお茶を濁す様な態度」を取る事が許される筈も無い。 この様な態度を取り続ければ、松中氏の発言の信憑性は失墜し、今後幾ら「LGBTの権利」を主張しても「自らの事が先と鼻で笑われるのが関の山」だと言うほかない。(つづく)

◎森奈津子 LGBT犯罪録 かなざわシャブのま事件  ── 金沢レインボープライド事務局長が覚醒剤で逮捕
〈1〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50290
〈2〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50306
〈3〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50381
〈4〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=51912
〈5〉https://www.rokusaisha.com/wp/?p=52094

▼森 奈津子(もり・なつこ) 作家。1966年東京生。立教大学法学部卒。1990年代よりバイセクシュアルであることを公言し、同性愛をテーマにSFや官能小説、ファンタジー、ホラー等を執筆。 Xアカウント https://x.com/MORI_Natsuko 森奈津子 LGBTトピック https://x.com/morinatsu_LGBT
 
斉藤佳苗『LGBT問題を考える 基礎知識から海外情勢まで』

LGBT犯罪録 かなざわシャブのま事件──金沢レインボープライド事務局長が覚醒剤で逮捕〈3〉森 奈津子

覚醒剤使用歴20年の金沢レインボープライド事務局長・奥村兼之助氏が常駐していた施設・かなざわにじのまだが、2023年7月には「ユース部」なる若者の集まりが発足していた。例によってLGBT活動家とズブズブの関係のマスコミが誇らしげに報じるウェブ記事が、今も残っている(https://www.chunichi.co.jp/article/734644)。
「金沢にじのまユース部発足」(2023年7月24日付け中日新聞)。LGBT活動家が「ユース」だのなんだのと外来語を使いたがるのは、市民を煙に巻く意図なのか?
ジェンダー課題 若者語ろう 「金沢にじのま」ユース部発足(中日新聞 2023年7月24日) LGBTなどの性的少数者らが集う「金沢にじのま」(金沢市池田町)で23日、若者世代による「ユース部あまおと」が発足した。学校や家庭で話しづらいジェンダーや性の多様性について語り合う試み。にじのまでは5月にLGBT当事者の保護者だけの集まりも始まり、それぞれの立場で支え合う輪が広がっている。 金沢にじのまを運営する一般社団法人「金沢レインボープライド」は、2021年から当事者やアライ(理解者)、LGBTに関心を持った市民らが集まる「にじのまカフェ」を毎月開催。多い時では50人近くが集まる一方、共通する境遇や悩みを話し合う場の必要性が高まっていた。 あまおとは、にじのまカフェに参加している大学生有志が運営し、対象は12~25歳。LGBT当事者かどうかは問わず、性のあり方の開示も自由。初回の23日には高校生ら16人が参加し、「自分の普通を押しつけず、相手を尊重する」などのルールを紹介した後、ジェンダーへの考えなどを話題に「LGBTという言葉がひとり歩きしている」「同性婚を合法化してほしい」などの声が上がったという。 ジェンダーの多様性をテーマに探究活動に取り組む金沢泉丘高校二年の北天音(あまね)さん(16)は「ちょっと学校の外に出てみると、同世代で同じような問題意識を持っている人がいると分かった」と話した。運営する金沢大三年の今井瑞季さん(20)は「当事者が悩みを発散するのはもちろん、気軽にジェンダーについて話せる場をつくりたい」と見据えた。今後は二カ月に一回を目安に開くという。 レインボープライド事務局長の奥村兼之助さん(49)は「学生のころに、こういう場があれば」とうらやましがり、「若者と親世代は悩みの方向性、相談する相手が違う。相互に交流できれば」と期待していた。
ユース部の対象は「12~25歳」ということは、最年少の参加者は小学生ということだ。そして、初日には「高校生ら16人が参加」とあり……つまりは主に未成年を集めていた、ということで……。 ──最悪である。 地元の親御さんからお預かりした大切な子供たちと接していたゲイ活動家が覚醒剤常習者であったのだから、地域の方々の不安はいかほどだろう。 取材では、この事務局長がコメントしている。
「学生のころに、こういう場があれば」
──いや、ジャンキーが常駐するLGBT団体の施設が他にもあったら、困るっつーの!
「若者と親世代は悩みの方向性、相談する相手が違う。相互に交流できれば」
──だからって、ジャンキーと接することなんか、だれも望んでないっつーの! バレなければ犯罪に及んでもよいという遵法精神皆無の者が、偉そうになにをのたまっておられるのやら。厚顔無恥とは、このことか。 ところで、LGBT団体が「LGBTユース」を集めることは、よくある話。たとえば、トランス男性活動家・遠藤まめた氏(性自認は男性の身体女性)が代表の「にじーず」の公式サイトの団体紹介ページには、こうある。
2023年には「男子とHすることのある男子あつまれ!」というイベントのキャッチフレーズが問題となったLGBT団体・にじーず
にじーずは10代から23歳までのLGBT(かもしれない人を含む)が集まれるオープンデーを定期開催している一般社団法人です。2016年8月に任意団体として東京で発足し、現在では全国各地に拠点を増やしています。にじーずのミッションは「LGBTの子ども・若者が安心して思春期をサバイバルできるつながりを作ること」です。 近年LGBTという言葉は社会で広く知られるようになりました。しかし当事者の子ども・若者の多くは、学校でも家でも自分のことを安心して話せないと感じています。私たちは性のあり方はもちろんのこと、さまざまなちがいが否定されることがなく、多様な人がいるのがあたりまえの居場所を作ることで、子どもや若者の不安や孤立をなくしたいと考えています。
LGBT団体のこの手の集まりは、若い子のために「親にも言えない悩みを相談できる場」を作る目的があるというのだが、自分たちの思想に染めやすいから子供を集めているのではないかと疑う向きも多い。 海外では、ネットでLGBT活動家やその支持者にグルーミング(日本語では「懐柔」「洗脳」などと訳される)された子供や若者が、自分をトランスジェンダーだと誤認、二次性徴抑制剤(思春期ブロッカー)や異性化ホルモン、乳房切除や生殖器切除などの「ジェンダー肯定医療」へと進み、トランスしてしまった数年後に後悔するという悲劇が頻発している。日本でもLGBT活動家からの激しいバッシングにさらされたアビゲイル・シュライアー『トランスジェンダーになりたい少女たち』(産経新聞出版)にも、それは詳しい。
「男子とHすることのある男子(23歳以下)」を集めたにじーずとdistaの提携イベント(2023年)。distaは「大阪にあるゲイ・バイセクシュアルのためのコミュニティセンター」とのこと。関西の方々からは「歓楽街である堂山町に子供を集めるのか!」と批判された
そもそも、子供は純粋で吸収も速いため、古来、権力者は子供を特定の思想に染めて利用してきた。古くは平家の禿、20世紀にはナチスのヒトラーユーゲント、中国文化大革命の紅衛兵、カンボジアのポル・ポト派の少年兵……。今でも、紛争地域での子供兵士は大きな問題となっている。 しかも、である。かなざわにじのまの「ユース部あまおと」の対象年齢は「12~25歳」とされている。12歳と25歳と言えば、子供と大人だ。セクシュアリティが同じ子供と大人が交流するイベントで、性的なトラブルを未然かつ完全に排除することはできるのだろうか? なんらかの事件が起きたときには、だれがどう責任をとるのだろうか? かなざわにじのまが「事件現場」とならなくても、LGBT当事者もしくはLGBTに興味がある子供がそこを訪れ、イベントに参加した後の帰路で、悪い大人から目をつけられるようなことは一切なく、危険なことはなにも起きないと断言できるのか?  たとえスタッフや参加者が不埒な行動に及ばなくとも、よからぬ第三者が性的な興味をいだいて参加者を狙うのではないかという不安を、スタッフはだれ一人として感じないのだろうか? あるいは、なにかが起きても、それは参加者の「自己責任」だとお考えなのか?
「ゲイ・バイセクシュアルのためのコミュニティセンター」distaのXアカウント。所在地は大阪堂山町。ハッテン場に関する情報も得られるらしいが……
以上のような疑問を呈しただけでも、「LGBT差別だ!」とオラつく反差別チンピラが現れる。だが、その手の浅慮の輩に腰が引けるような大人しかいない社会で、子供を守ることができようか。 仮に、「差別だ!」と叫ぶ方々が、子供を集めるLGBTイベントでも一切のリスクはないと主張されるのならば、ぜひ、トラブル回避のためのノウハウをご教示願いたいというものだ。 そもそも、運営施設にジャンキーを常駐させるLGBT団体の、一体なにを信じろと言うのか? ──と、いろいろと疑念が湧いてくるのは当然として。さらに悪いことに、この事件に対する松中権代表や金沢レインボープライドの謝罪がまた、問題視される展開になるのであった。(つづく)

◎森奈津子 LGBT犯罪録 かなざわシャブのま事件  ── 金沢レインボープライド事務局長が覚醒剤で逮捕
〈1〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50290
〈2〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50306
〈3〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50381
〈4〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=51912
〈5〉https://www.rokusaisha.com/wp/?p=52094

▼森 奈津子(もり・なつこ) 作家。1966年東京生。立教大学法学部卒。1990年代よりバイセクシュアルであることを公言し、同性愛をテーマにSFや官能小説、ファンタジー、ホラー等を執筆。 Xアカウント https://x.com/MORI_Natsuko 森奈津子 LGBTトピック https://x.com/morinatsu_LGBT
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LGBT犯罪録 かなざわシャブのま事件──金沢レインボープライド事務局長が覚醒剤で逮捕〈2〉森 奈津子

2024年3月、金沢レインボープライド事務局長が覚醒剤の所持・使用で逮捕・起訴。読売新聞に続き、共同通信のニュースサイト「47NEWS」がこれを報じたが、あいかわらず、容疑者の名は伏せられていた(https://www.47news.jp/11022962.html)。
LGBTQT+団体「金沢レインボープライド」が謝罪 元スタッフが覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕・起訴(共同通信2024年06月06日11時46分)
LGBTQ+団体「金沢レインボープライド」が謝罪 元スタッフが覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕・起訴/47NEWS 2024年06月06日 11時46分  一般社団法人の「金沢レインボープライド」(共同代表・松中権、Diana Hoon)が6日までに公式サイトを通じ、元スタッフが覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕・起訴されたと報告し、謝罪した。  公式サイトに5日付で「ご報告とお詫び」を掲載。「本年3月に弊団体元スタッフが覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕・起訴されました。このような事件が発生したことは誠に遺憾であり、関係の皆様方に多大なるご心配とご迷惑をお掛けしておりますことに対し、深くお詫び申し上げます」とつづった。  警察の捜査に全面的に協力しているとし、「今後は裁判の行方を見守り、事実関係を踏まえ厳正に対応してまいります。また、弊団体全スタッフの法令遵守の取り組みを一層徹底してまいります」と伝えた。  同団体は、活動について「金沢レインボープライドは、LGBTQ+(性的マイノリティ)への理解促進を通じて、金沢そして北陸全体が多様性を大切にし、誰もが安心して暮らせる地域となることを目指して活動しています」としている。
LGBT団体の事務局長、つまりは幹部が覚醒剤で逮捕・起訴されたという大事件にもかかわらず、匿名であるうえ「元スタッフ」と表現。「LGBTに配慮」も、ここまで来ると滑稽だ。
元ゲイ雑誌編集長・冨田格氏も不自然な匿名報道にツッコミ
ところが、この事務局長の名は容易に知ることができる。と言うのも、犯行現場となった「かなざわにじのま」は鳴り物入りでオープンした施設であり、その際のウェブ記事を見れば、彼の名前も顔写真も出てくるのである。金沢レインボープライド事務局長・奥村兼之助さん、と。 たとえば、中日新聞では、こうだ(https://www.chunichi.co.jp/article/638763)。
かなざわにじのま開館の際の中日新聞の報道では、容疑者の名も顔も犯行現場もバッチリ
北陸初「多様性」の拠点 「金沢にじのま」開館/中日新聞 2023年2月19日 05時05分 (2月19日 10時16分更新) 「仲間に出会え、話せる場できた」  LGBTQ(性的少数者)の当事者をはじめとする多様な人たちが集う「金沢にじのま」が十八日、金沢市池田町の竪町商店街そばに開館し、記念パーティーがあった。念願だった常設の居場所の完成に、参加者は「仲間に出会え、話せる場所ができた」と喜んだ。  LGBTQ向け施設は、東京や大阪など国内に数カ所しかなく、北陸地方は初めて。当事者らが安心して自分の性について相談できたり、障害者や外国にルーツを持つ人を含めた多様な立場の人たちの活動拠点としても活用が期待される。  にじのまは一般社団法人「金沢レインボープライド」が中心となって寄付金などを調達し、築百年以上の金沢町家を修繕。事務局長の奥村兼之助さん(49)が責任者として常駐する。奥村さんはエイズウイルス(HIV)の相談員研修を受講し、「治療や生活上の不安が楽になるサポートをしていきたい」と話した。  パーティーには各地から当事者や支援者が駆けつけ、約五十人が「ハッピープライド」と声を合わせて乾杯し、完成を祝った。身体的特徴で男女の性別が判断しづらい「インターセックス」当事者の森下ゆうきさん(43)=福井市=は「知り合う機会、話せる場所が少ないので、すごい貴重」と歓迎した。  石川県白山市で当事者の会を催す助産師植田幸代さん(61)も「学校の性教育で自分のことをカミングアウトする生徒も増えてきた。『行けば、誰か話をしやすい人に出会える』と伝えられる場所ができた」と期待した。にじのまの開館は正午?午後九時(毎週火、水曜定休)。今後は飲食物も提供するほか、交流スペースやシェアオフィスの運営体制を順次決める。
奥村兼之助氏は、かなざわにじのまに「責任者」として常駐していた。ジャンキーに一体なんの「責任」を負わせていたのか謎ではあるが、施設の利用者は常に、このヤク中歴20年のゲイと接触していたということだろう。覚醒剤常習者による過去の無差別殺人事件、通り魔事件などを思い返すと、大きな事件が起きなかったのは僥倖だったとさえ感じられる。 記事では「にじのまは一般社団法人『金沢レインボープライド』が中心となって寄付金などを調達し、築百年以上の金沢町家を修繕」と説明されているが、今でも以下の通り、クラウドファンディングのページは残っている。
結果的に「多様な人」の中にシャブ中も含まれてしまうとは、支援者たちは夢にも思っていなかったことだろう
READY FOR 金沢町家をLGBTQ+や多様な人が集えるクリエイティブな居場所に!(https://readyfor.jp/projects/kanazawanijinoma) 金沢にじのまプロジェクト(代表:松中 権)
2022年10月31日に終了したこのクラファンでは、金沢町家の改修費用として約750万円を集めている。また、このプロジェクトには小島慶子氏や乙武洋匡氏といった著名人も応援メッセージを寄せている。元々、LGBT活動家と共に精力的に活動してきた方々ではあるが、今となっては、いい面の皮であろう。
LGBT活動家に批判的なLGBT当事者には大変ウザがられている小島慶子氏もこの通り
五股不倫報道後も、乙武洋匡氏とLGBT活動家はズッ友! だって、五股不倫もまた性的多様性のひとつだから!(?)
人々の善意のしるしである750万円もの大金を集め、金沢町家を改修、地名を冠した施設「かなざわにじのま」をオープンしておきながら、覚醒剤使用歴20年のゲイを常駐させる……なんという裏切りだろう。 さらには恐ろしいことに、この「かなざわシャブのま」と化した施設では、子供たちを集めたイベントまで開催されていたのである。(つづく)

◎森奈津子 LGBT犯罪録 かなざわシャブのま事件  ── 金沢レインボープライド事務局長が覚醒剤で逮捕
〈1〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50290
〈2〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50306
〈3〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50381
〈4〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=51912
〈5〉https://www.rokusaisha.com/wp/?p=52094

▼森 奈津子(もり・なつこ) 作家。1966年東京生。立教大学法学部卒。1990年代よりバイセクシュアルであることを公言し、同性愛をテーマにSFや官能小説、ファンタジー、ホラー等を執筆。 Xアカウント https://x.com/MORI_Natsuko 森奈津子 LGBTトピック https://x.com/morinatsu_LGBT
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LGBT犯罪録 かなざわシャブのま事件──金沢レインボープライド事務局長が覚醒剤で逮捕〈1〉森 奈津子

2024年6月5日、LGBT当事者の間に衝撃が走った。LGBT団体「金沢レインボープライド」の事務局長が覚醒剤使用と所持で逮捕・起訴されていたことが、報道で明らかになったのだ。
性的少数者の交流拠点で覚醒剤、事務局長だった男「20年前に友人に勧められ始めた」/読売新聞2024年06月05日 15時38分
以下、読売新聞の記事(https://www.yomiuri.co.jp/national/20240605-OYT1T50061/)を引用する。
性的少数者の交流拠点で覚醒剤、事務局長だった男「20年前に友人に勧められ始めた」 性的少数者の交流拠点「かなざわにじのま」(金沢市池田町)を運営する一般社団法人「金沢レインボープライド」の元事務局長(50)(石川県白山市)が3月下旬、同交流拠点で覚醒剤を使用したなどとして、覚醒剤取締法違反で金沢地裁に起訴されていたことがわかった。 金沢地裁(野村充裁判官)で4日に初公判が開かれ、元事務局長は起訴事実を認めた。検察側は懲役2年を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めて即日結審した。判決は11日。 起訴状などによると、元事務局長は3月28日、勤務先の「かなざわにじのま」で、注射器を用いて覚醒剤を使用し、翌29日に金沢市内の駐車場で覚醒剤2・11グラムなどを所持していたとされる。 被告人質問で、元事務局長は「約20年前に友人に勧められ(覚醒剤の使用を)始め、断薬期間もあったが月1、2回の頻度で使用していた」と説明。検察側は「使用量が少ないとは言えず、常習性も高い」と指弾した。 同社団法人は、性的少数者への正しい理解を深めてもらうため、企業や教育機関で講演などを行ったり、自治体へ政策提言をしたりしている。同法人の松中権・共同代表は取材に対し「知らなかったので驚いた」と話した。
なんで20年前からシャブやってた五十男が実名報道されないんだよ! しかも、この「元事務局長」は、逮捕時には「現事務局長」ですよね? ガチの団体幹部ですよね? それって、「LGBTに配慮」ですかっ?──等のツッコミは置いておいて、とりあえず、読売新聞の勇気ある報道には敬意を表したい。というのも、今やLGBT団体は強大な圧力団体と化しているからだ。 マスコミとしては、下手にLGBT団体幹部の犯罪を報道し、「LGBT差別だ! ヘイトだ!」の大合唱でネットリンチされてはたまらないというのが、本音だろう。LGBT活動家と共闘するしばき隊系活動家による集団いやがらせの標的にされても、厄介だ。あるいは、今後はLGBT活動家に取材を拒否されてしまうかもしれない。 大手マスコミ各社は、日頃から、ニュース提供者としてLGBT活動家には大変お世話になっている。取材に応じてくれるLGBT当事者を苦労して探さなくとも、LGBT活動家がLGBTの代表者ヅラして、顔出し名前出しで取材に応じてくれるのだ。つまり、「取材相手はLGBT活動家、もしくは彼らが紹介するシンパLGBTのみ」という現実は、マスコミの大いなる怠慢の結果である。
ハード系ゲイ雑誌「G-men」元編集長・冨田格氏は、これが大スキャンダルであることを指摘
「ゲイ」ではなく「ホモ・オカマ」を自称する月清氏は、LGBT活動家が支持者以外の当事者を排除している事実に言及
「ゲイのリアル」を知る一般のゲイ当事者による身も蓋もない指摘
LGBT活動家の排他的で差別的な面を知る男性同性愛者は、一貫して辛辣
そして、さらにここでは、大きな問題が生じている。実は、LGBT活動家は大抵は共産党、立憲民主党、社民党の党員もしくはシンパゆえ、LGBT活動家をネタ提供者にすると、シャレにならない偏向報道になり、LGBT当事者から「我々はそんなこと(例/同性婚法制化、企業でのLGBT研修、自治体でのレインボーフラッグ掲揚)など望んでいない!」とブーイングの嵐となる。テレビと新聞でしかLGBTを知らない地方のお年寄りならだませるかもしれないが、ネットではたびたびLGBT当事者が報道批判を展開、大手マスコミのLGBT報道のメッキがどんどんはがれているのが現状だ。 そもそも、この覚醒剤事件は本来ならば、金沢レインボープライド事務局長が逮捕された時点で、報道されるべきではなかったか? 二ヶ月以上のタイムラグは、マスコミがそれまで、そろいもそろってだんまりだったということでもある。 なにしろ、金沢レインボープライドの代表・松中権氏は、LGBT活動家では大物中の大物。活動家事情に疎い異性愛者の皆様には、「松中氏を漫画『鬼滅の刃』の十二鬼月にたとえれば、上弦の壱ぐらいの実力者かつ権力者」とご説明すれば、大抵はご納得いただける。 「鬼滅の刃」をご存じない方には、「敵の鬼には『十二鬼月』という、特に強い12人の鬼がいて、それぞれ6人ずつ『上弦の鬼』『下弦の鬼』に分かれており、上弦のほうが階級が上。上弦の鬼・下弦の鬼にはまた『壱・弐・参・肆・伍・陸』の番号が振られており、数字が若いほうが階級が上」とさらにご説明しなくてはならないのだが。 ちなみに、私の推し鬼は、美しく病的な少年の姿の下弦の伍・累クンです ── って、どうでもいいことですね。すみません。(つづく)
実はLGBT活動家の薬物に対する甘さは、今に始まったことではない

◎森奈津子 LGBT犯罪録 かなざわシャブのま事件  ── 金沢レインボープライド事務局長が覚醒剤で逮捕
〈1〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50290
〈2〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50306
〈3〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=50381
〈4〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=51912
〈5〉https://www.rokusaisha.com/wp/?p=52094

▼森 奈津子(もり・なつこ) 作家。1966年東京生。立教大学法学部卒。1990年代よりバイセクシュアルであることを公言し、同性愛をテーマにSFや官能小説、ファンタジー、ホラー等を執筆。 Xアカウント https://x.com/MORI_Natsuko 森奈津子 LGBTトピック https://x.com/morinatsu_LGBT
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