金沢レインボープライド事務局長・奥村兼之助氏が逮捕時に所持していた覚醒剤は、2.11グラム。これは大量所持と言える量だとのことで、ネットでもリアルでも疑惑の声があがった。
「もしかしたら、彼自身が売人だったんじゃないの?」
「ほかにも仲間がいるんじゃない?」
「かなざわにじのまでヤク仲間とキメセクしてたんじゃないの?」
「金沢レインボープライドのほかのメンバーは、どうなの?」
私は覚醒剤に関しては完全に疎く、この量がどれほどなのかは、わからなかった。ごくごく少量を「パケ」という小さなパッケージに入れたものが流通していることを知るぐらいだ。なので、ネット検索で調べてみた。
時代や場所、売人によって末端価格は流動しているものの、2.11グラムのだいたいの使用回数と末端価格は把握できたので、次のようにXでポストした。
LGBT団体・金沢レインボープライドの幹部(ゲイの事務局長)が覚醒剤2.11グラム所持。今、軽くネットで調べたら、覚醒剤ワンパケ(約0.2グラム)で約1万円、3~4回分。とすると40回分ほどを持ってたということね。共犯はいなかったの? 入手ルートは? あと、実名報道しなさいな。
この事件の判決が出たのは、逮捕発覚の6日後である6月11日。ウェブニュースから、その報道を引用する(https://news.ntv.co.jp/n/ktk/category/society/kt8f87cdbdeaf24fbcb979cb56aa091273 )。
覚せい剤所持・使用「金沢レインボープライド」元事務局長に執行猶予付きの有罪判決/日テレNEWS / 2024.6.11
執行猶予付きの有罪判決です。
判決を受けたのは「金沢レインボープライド」の設立メンバーの一人だった元事務局長の男です。判決などによりますと被告はことし3月、金沢市内で覚せい剤を所持、自分で使用していました。
11日の判決公判で金沢地裁は「常習性があり、非難の程度は相当強い」と指摘。一方で前科前歴がないことなどから、被告に懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。
やはり匿名報道だが、ニュースとしてとりあげているだけましだ。特に、LGBT活動家とズブズブの朝日新聞や毎日新聞、東京新聞には、最初からなにも期待してはいない。
この判決から一ヶ月以上が経過した7月20日、金沢レインボープライドは二つ目の謝罪文を発表した。なぜ、一ヶ月以上もかかったのかは、不明だ。もしかしたら、だんまりを決め込むつもりだったのが、寄せられる批判があまりにも厳しく、しかたなく謝罪に及んだのかもしれない。
その文面を、以下に引用する。
お詫びとご報告
本年3月末、当時、弊団体の事務局長であった元スタッフ(以降、元スタッフ)が覚醒剤取締法違反(所持使用)の容疑で逮捕・起訴され、6月11日に金沢地裁にて、懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けました。このような事件が発生したことは誠に遺憾であり、関係の皆様方に多大なるご心配とご迷惑をお掛けし、深くお詫びを申し上げます。
本件を受け、団体として、所属メンバーや協力スタッフに対して法令遵守を徹底するとともに、依存症予防と対応に関する内部勉強会を、7月4日および7月16日に実施してまいりました。参加対象をひろげた3回目の勉強会の実施を、8月13日に予定しております。
また、元スタッフが逮捕前夜、閉館後の「金沢にじのま」のトイレにおいて、一人で覚醒剤を使用した事実が確認されました。様々な世代の多様な方々にご来訪いただく施設であり、あってはならない行為であると認識しております。心からのお詫びを、重ねて申し上げます。
今後、安心・安全の施設として「金沢にじのま」を継続運営していくために、施設利用における注意事項の館内掲示を徹底してまいります。また、閉館時などに不審者等による侵入や使用がないように、施設玄関等に防犯カメラを設置することといたしました。
弊団体では、令和5年度、厚生労働省交付金による自殺対策事業の一環で、「金沢にじのまの一部スペースを利用して相談事業等を実施してきました。本件を受けて、令和5年度の交付金は既に全額返金し、令和6年度は交付金を受けず、自主事業として継続することといたしました。なお、これまでに当該交付金が「金沢にじのま」の家賃、および、元スタッフの人件費に使 用された実績はありません。いずれも、施設の経営主体である株式会社ミッションズが負担して おります。
元スタッフは、4月2日付けにて弊団体および「金沢にじのま」のスタッフを脱退し、現在は、複数の専門家とともに、更生に向けたプログラムに専念しております。
改めまして、この度は、ご心配とご迷惑をおかけし、大変申し訳ありませんでした。また、厳しい指摘や指導、変わらずの応援や支援をいただいた方々に、 御礼を申し上げます。
今後は、「金沢にじのま」の運営協力、本秋開催の「金沢ブライドウィーク2024」「金沢プライドパレード2024」など、ひとつひとつ、より丁寧に活動してまいります。 北陸地域において、性のあり方を問わず、誰もが自分らしく、安心・安全に暮らすことのできる社会づくりに、スタッフ一同、より一層の努力を重ねてまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします。2024年7月20日
一般社団法人 金沢レインボープライド
共同代表 松中 権 Diana Hoon
LGBT当事者から大ひんしゅくを受けた6月の謝罪文よりは長くなったうえ、代表者名も明記。ただし、事務局長の名はあいかわらずの匿名だ。まあ、体裁だけはそれらしく整えた感じか。
これに対し、現役の医師で、8月には斉藤佳苗名義でLGBT思想に対する問題提起の書『LGBT問題を考える』(鹿砦社)を上梓したエスケー氏(@KatzePotatoes)が、的確なツッコミを入れているので、ご紹介したい。
逮捕から4ヶ月近く経った2024年7月20日にようやく詳細な報告。今回はちゃんと共同代表の署名もある。突っ込みたい所は以下の通り。
・逮捕から発表まで時間空きすぎじゃない?途中でクラファンもしてたし。
・再発防止の勉強会も、逮捕起訴されて判決出るまで待ってからなんだ?
・結局、他の運営メンバーに対する薬物検査とかはやったのか?1人分としては多すぎる量を持ってたんだよね?
・なんでわざわざ家賃や人件費は経営主体である株式会社ミッションズが負担していた、と会社名出したんだろう。
・あ、こういう時に責任を分散するためにわざわざ分けてたのか!?代表者は同じ(松中権)なのにね!
・ちゃっかり、施設の運営は続けていくし、秋には金沢プライドウィーク2024や、金沢プライドパレード2024などのイベントも続行するよと宣言。無傷で乗り切る気満々だな。
2024年7月20日(https://x.com/KatzePotatoes/status/1814569839530520835)
他にも、大勢のLGBT当事者から辛辣な指摘が寄せられている。
富田格(ゲイ、@itaru1964)
えっ。
事務局長が「金沢にじのま」で違法薬物を使用して逮捕されたのは3月末。
その後、知らぬ存ぜぬの態度でクラファンをはじめ秋のパレード開催を発表。
6月に公判があり新聞記事になった時点でもスルーしようとしていたのに、今日になってこれですか?
遅きに失しましたねえ。
2024年7月20日(https://x.com/itaru1964/status/1814601611202998741)
いなり王子・坂梨カズ(バイセクシュアル、@inari_oji)
今年は中止するべきでは?真摯に受け止めているならば、尚更だ。
代表は、議員や総理にまで謝罪を求める割に、たったこの紙切れで無かったことにしてはならない。
2024年7月20日(https://x.com/inari_oji/status/1814619590447804692)
オゲレツ晴海(ゲイ、@ogeretsusai)
ちゃんと法律を守ってクスリもやっていないスタッフに対して「法令遵守」だの「依存症予防と対応」の勉強会をするよりも、団体を運営するにあたってのリスク管理が全くできていない代表者への教育や、社会的信頼を回復するための組織改革が必要だと思います。
2024年7月20日(https://x.com/ogeretsusai/status/1814585727948366209)
はちろえもん(ゲイ、@kyara0930)
令和5年の交付金は既に全額返金し
だからクラファンよろしく!ってことかしら。はて
2024年7月20日(https://x.com/kyara0930/status/1814591420134793386)
そして、前回もご紹介したゲイのY@su氏は、このような論評をポストした。
「金沢レインボープライド」代表の松中権氏が、突如「お詫びと報告」と題した声明文を発表した。何についての「お詫びと報告」なのかと言えば、勿論あの「かなざわにじのま覚醒剤使用事件」についてだ。
6月5日に最初に出された、「紙っぺら一枚に僅か9行の、代表者名の記載も無い、中身も何も無い謝罪文」(左側の画像)からは文量だけは増えているものの、肝心の「書いてある文章の中身」と言えば、見事に全編「言い訳と自己弁護」に終始している。
公金が投入され、運営される団体で「公金が違法薬物に使われたかも知れない事件」が発生したにも関わらず「その実態を真摯に解明・説明しようとする意思」は皆無だ。
そして「最高責任者の松中権氏」は、自らは何ら責任を取る事もせず「事件の舞台となった組織」についても「解散」どころか「休止」すらしようとしない。
今般の声明に書かれている内容は「誰も責任は取らない」「施設は閉鎖しない、休止もしない」「パレード等のイベントは全て実施する」と言う「ふざけた事」だけだ。
「表面的な謝罪の言葉」は散見されても「代表は責任を取らず、活動も何一つ見直さずに続行する」と言う内容なのだから「謝罪の言葉」など「口先だけ」である。本気でこの様な態度で良いと思っているのであれば「社会は舐められている」としか言い様が無い。
当然ながら「一般の組織」でその様な事は許され得ず「問題を起こした組織やそのトップ」は「責任を追及され、辞任や解散・休止に追い込まれる」のが常だ。「かなざわにじのま覚醒剤使用事件」で、それが起きないのは「大手マスコミが、極左LGBT活動家らには激甘だから」に他ならない。
大手マスコミは、最初だけは事件を報じたものの、その後の「追及」は全くと言って良い程していないし、する気配すら無い。彼等は「大手マスコミが自分達に甘い」事を熟知しているので、この様な「社会を舐めた態度」を、これまでも平気で取って来たし、今も取り続けている。
だが、それも「時間の問題」だ。何故なら、マスコミは「社会の空気が変わったら、掌を返した様に180°態度が変わるのが常」だからだ。マスコミは「自分達が批判される側になる事を最も恐れている」が故に、社会の空気が変わり「極左LGBT活動家らが批判対象になったと察した途端」に掌返しをするだろう。
その「萌芽」は既に見えて来ており、世界的には「極左LGBT活動に対する社会的軋轢」が高まり、それを手厳しく批判する「まともな意見」が激増している。
極左LGBT活動家らは、これまでは、その様な批判を「差別主義者」だの「ヘイター」だのと「レッテル貼り」しておけば「相手が悪い」事に出来た。だが、今回の「金沢レインボープライド」代表の松中権氏の様に、「他者を強く責める一方で、自らには極めて甘いダブスタを堂々としている」事がバレて来ると、それを「おかしい」と思い、声を上げる人達が確実に増える。
極左LGBT活動家らが、この様な批判に対して未だ「差別者・ヘイター認定しておけば良い」と思っているとしたら、完全に「社会の空気の変わり目」を読み間違っている。彼等の発する「差別主義者」や「ヘイター」などと言う言葉が、「自らへの批判をさせない為や、批判をかわす為の方便」である事が、最早バレている事に気付くべきだが、どだいそんな事は無理だろう。
何故なら、一度でも「方便」である事を認めてしまえば、これまで散々「差別主義者」や「ヘイター」と言って「押さえ付けていた批判」が一気に噴出するからだ。
だが、彼らが「方便」である事を認めようと認めまいと「社会の趨勢」は変えられない。「LGBT差別解消」を大義名分とした「極左LGBT活動」が、様々な意味で「自らの利益の為の活動」である事の象徴が、今回の「かなざわにじのま覚醒剤使用事件」だ。そして、今回発された「お詫びと報告」は、彼等が「自らの過ちを全く総括出来ない事を、自ら露呈した」と言う事の「象徴的出来事」である。
マスコミが批判しないのであれば「市井の社会の人々」が声を上げ、強く批判しなくてはならない。
そこで、極左LGBT活動家らが発するであろう「差別主義者」や「ヘイター」等の非難は「自らへの批判を封じ、かわす為の方便」に過ぎず、それに怯む必要は1ミリも無い。
そして、彼らへの批判の「社会的空気」が醸成されれば、マスコミは「以前から自分達もそうだった」かの様な顔をして、一斉に「掌を返し」て批判を始める様になる
2024年7月23日(https://x.com/Yasoo___Japan/status/1815565499503382691)
こんな調子で、金沢レインボープライドの謝罪文は、底意地の悪いLGBT当事者の大群から「まったく反省してない」証拠を指摘され、批判されつづけることになる。
敵に回すと真に恐ろしいのは、LGBT活動家ではなく、LGBT当事者である。なにしろ、LGBT活動家は「プロ」なので、ぶっちゃけ、お金を出せばなんとかできるという面もある(ぶっちゃけてしまい、ごめんなさい!)。
しかし、特定の企業や自治体からお金をもらっているわけではないLGBT当事者は、首輪のついてない野犬のようなもの。気に食わなければ噛みつき、気に入れば懐く。どうやってコントロールすればよいかは、「野良LGBT」の一人たる私自身もわからないのである。(つづく)
◎森奈津子 LGBT犯罪録 かなざわシャブのま事件 ── 金沢レインボープライド事務局長が覚醒剤で逮捕
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▼森 奈津子(もり・なつこ)
作家。1966年東京生。立教大学法学部卒。1990年代よりバイセクシュアルであることを公言し、同性愛をテーマにSFや官能小説、ファンタジー、ホラー等を執筆。
Xアカウント https://x.com/MORI_Natsuko
森奈津子 LGBTトピック https://x.com/morinatsu_LGBT
LGBT問題ぶっちゃけの書、斉藤佳苗著『LGBT問題を考える 基礎知識から海外情勢まで 』(鹿砦社、2970円)
◎amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4846315592/