教訓も反省も皆無、東電の社内事故報告書

東電の会見に行ったが、相変わらず5時30分に会見をやるかどうか決定し、6時から記者会見という段取り。フリー記者は、記者会見があろうとなかろうと、5時30分には行かないとならないという、そら恐ろしいシステムだ。
記者が茨城あたりから来て、記者会見が空振りだったら、すごい無駄足だ。

さて、東京電力が20日発表した福島第一原発事故に関する社内事故調査の最終報告で、東電は昨年の中間報告と同様、震災が「想定外」で、事故につながったことを強調している。
「言い訳だらけの報告書であきれかえった。何が頭に来るって、全部で500ページ以上もあって、打ち出すのに1時間かかる。これこそ電力の無駄ではないのか」という声が多数届く、社内事故調査の最終報告書。

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追悼・がんを抱えながら原発自己責任を追及し続けた日隅一雄弁護士

朝鳴った電話が「日隅先生が亡くなったんですよ」と教えてくれた。徹夜明けのボーっとした頭に響いた。

6月7日、東京共同法律事務所でインタビューに応じてくださった日隅一雄先生は、わずか5日後、6月12日にご逝去された。享年49歳。あまりに若すぎる。まだ頭の整理がつかないでいる。

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福島原発からの「撤退」の水掛け論をしている場合か

国会の福島第一原発事故調査委員会で、関係者の聴取が行われている。
9日に野村修也主査は、「総理大臣官邸と発電所が直接やり取りするという、本来、法律が予定していないと思われる情報伝達が行われ、発電所に対して情報入手のために頻繁に電話が入るという事態が起こったことに対し、問題意識を持っている」と指摘した。まだ報告書をとりまとめる前の段階で、ある程度踏み込んだ見解を示している。

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斬首に値する、東電・清水元社長の言い分

「バカバカしくて、聞いてられないね。帰る」と外電記者は会場をあとにした。
6月8日、東京電力の清水正孝前社長が、国会が設置した福島第1原発事故調査委員会(黒川清委員長)の参考人聴取に応じた。3時間にも及ぶ質疑応答でわかったことは、清水は「原発の状況は、現場の人たちが一番わかっていることだから」とまったく責任を感じていないことだ。その詳細な中身は大手メディアに譲ろう。
150人を超える記者たちから、ため息が連続していた。これは、いったい誰がなんのためにやっている茶番なのだろうか。

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なぜだ? 東京新聞が 『東電・原発おっかけマップ』の広告掲載を拒否!

驚いた。鹿砦社の関西本社によると、広告代理店を通して東京新聞に反原発本の広告を依頼したところ、『東電・原発おっかけマップ』が広告掲載を拒否されたのだ。理由は①個人情報(東電会長、勝俣恒久や原子力安全委員長、班目春樹などの自宅)が掲載されている。②取次会社に委託配本を拒否され書店で販売できない本である、の2点だ。

「おかしいじゃないか。うちの家や庭にも放射性物質は落ちてきている。それをまき散らした張本人たちの家を、私らが知ることができないというのは、どういうことなんだろう。彼らの家を訪ねていって、なぜ安全だとウソをついて原発を作ったのか、問い質してみたいね。それぐらいの権利は、私らにあるんじゃないだろうか。福島の農作物は、放射能に汚染されているということで売れなくなっている。安全なはずの原発から出てきたものなのだから、そう言っていた方々に食べてもらいたいとも思うしね。私らには、その本は必要だよ」(郡山市民)

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平成の「無責任男たち」、国会事故調査委員会

東京電力福島第一原発事故を検証する「国会事故調査委員会」(黒川清委員長)が連日、開かれている。勝俣東電会長や枝野元官房長官らが参考人招致されている。
「責任を逃れるがための、パフォーマンス質疑応答」と揶揄される事故調。
「時間の無駄だね。昨年の7月までにやっておくべき検証だろう」(シンクタンク社員)

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パチンコばかりしている“被災者”の真偽

被災者住宅が、いわき市内につぎつぎと建設されている。
福島県いわき市の渡辺敬夫市長は4月上旬に、記者会見で、いわき市に避難した福島県の住民について「東京電力から賠償金を受け、多くの人が働いていない。パチンコ店も全て満員だ」と発言し、今もなおネット掲示板で物議を醸している。

地元の新聞記事には、渡辺市長のもとには、いわき市の市民から「避難者は仕事もせずにパチンコばかりしている」という声が寄せられているとも書かれている。地方自治体の首長が原発事故の被災者の行動を批判するのは、極めて異例の事態だ。

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『原爆と原発 ~放射能は生命と相容れない~』【ブックレビュー】

斉藤和義が歌った通り「ずっとウソだった」ことが、福島第一原発の事故でバレた。それでもまだ、安全ですから原発を稼働させましょう、とウソを重ねて国民を騙そうとしている政治家がいるのだから、恐れ入る。
原発は安全だというウソをつき続けるために原発推進派は、世界中の詐欺師が束になってもかなわないほど、山のようなウソをついてきた。
そんなウソにもう騙されないために、放射能について基礎から学べるテキストとして最適なのが、落合栄一郎著『原爆と原発 ~放射能は生命と相容れない~』(鹿砦社)だ。

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メドが立たない福島の漁業、誰のせい?

去年3月の東日本大震災と原発事故で漁ができない状態が続き、福島県の地元の漁業者たちは、ことしの漁の再開に大きな期待をかけて、津波で失った船を発注するなど準備を進めてきた。
「アワビやウニやヒカリメなどが豊富に獲れたのはもう昔の話だ。今は福島県沖で漁業ができない。しかたないから、小笠原諸島のほうまで遠征してマグロなんかを追いかけているよ」といわき市小名浜の漁業組合の男性は語る。
「船を遊ばせるわけにはいかない。船を停泊させていないと補償金が出ないし、やはり用がなくても港には来てしまうな。それにしても津波はひどかったが、今年の方が2倍も3倍も苦しい。放射能問題さえ無ければなあ」(漁師)

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被災地でも感じる「絆」の難しさ

震災以来、強調されている「絆」。復興が進まない被災地と、夏の電力不足を心配する大都会では、すでに大きな意識の差が現れている。そして被災地でも、原発被災者の受け入れでは、簡単に「絆」とは言えない様相もある。

福島第一原発から30キロ付近、広野町のコンビニ店員は言う。
「複雑ですよね。被災者を受け入れるのは当然でしょうが、このあたりは閉鎖的なんで、長い時間をかけてできあがった自治を壊されるのが嫌だ、という意見もあるんです」
苦悩の表情を浮かべる。それっきり黙り込んだ。それ以上は聞くなと顔に書いてある。

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