2月のキックボクシング5興行概要 NJKFのロードトゥムエタイはどう進むか

堀田春樹

昨年11月30日、ニュージャパンキックボクシング連盟興行で行われたIBFムエタイ日本スーパーライト級王座決定戦と、IBFムエタイ日本ウェルター級王座決定4名参加トーナメント初戦は12月17日に、「11月30日に後楽園ホールで行った試合についての間違ったお知らせについて」としてニュージャパンキックボクシング連盟のホームページで英文のみの発表がありました。

この名称のタイトルの正式名称は「ロードトゥムエタイタイトル」としてIBFムエタイ世界王座挑戦権を懸けた試合であったということでした。タイ・バンコクのIBFムエタイ本部では「IBFムエタイの日本タイトルは認可していない」とされており、吉田凜汰朗が勝利してリング上で腰に巻いたチャンピオンベルトには「ROAD TO MUAUTHAI CHAMPION NJKF」と刻印されていました。

アナウンスされたタイトルが後から変更する事態は「何やっとんねん!」と突っ込まれても仕方無い失態。キックボクシング界においては昨年7月のジャパンキックボクシング協会におけるWMO世界戦での採点トラブルや、今回のこのIBFムエタイのタイトル事後変更は、プロボクシングだったらメディアや各プロモーター、ジムオーナーから抗議や、ファンがネットで炎上する事態でしょう。キックボクシング界では世間の関心が無く何の騒ぎにもならない。競技として確立していないマイナー感を表しています。イベントが盛り上がりさえすれば競技の成功という訳ではないでしょう。

加盟当初からNJKFを日本一の団体にすると豪語したプロモーター武田幸三氏。今年はそんなマイナー感を打破出来るか。

NJKF CHALLENGER 12 吉田凜汰朗が堂々たるメイン格

NJKF CHALLENGER 12 / 2月8日(日)後楽園ホール17:15~
主催:(株)オフィス超合筋 / 認定:ニュージャパンキックボクシング連盟、WBCムエタイ日本

◆第10試合 スーパーライト級ノンタイトル3回戦(IBFムエタイ世界戦は延期の模様)
パイデン・ペーサイシ(元・IBFムエタイ世界ライト級Champ/タイ)
vs
ロードトゥムエタイ・スーパーライト級チャンピオン.吉田凜汰朗(VERTEX)

11月30日にチャンピオンベルトを巻いた吉田凜汰朗。刻印はROAD TO MUAUTHAIだった

◆第9試合 WBCムエタイ日本バンタム級タイトルマッチ 5回戦
第9代チャンピオン.星拓海(IDEAL)vs 挑戦者2位.HIROYUKI(=茂木宏幸/RIKIX)

昨年6月8日に王座決定戦で嵐を倒し、王座獲得した星拓海が元・日本バンタム級チャンピオンの強豪HIROYUKIを迎えての初防衛戦。

◆第8試合 ロードトゥムエタイ・ウェルター級王座決定戦 5回戦
高橋幸光(飯伏プロレス研究所)vs 佐藤界聖(PCK連闘会)

◆第7試合 71.0kg契約3回戦
NJKFスーパーウェルター級3位.基康(=岡本基康/TAKEDA)vs クンタップ・チャロンチャイ(タイ)

ジャパンキックボクシング協会初代ウェルター級チャンピオンのモトヤスックがTAKEDAジムに移籍し、初試合を迎える。

◆第6試合 ライト級3回戦分
岩橋伸太郎(エス)vs 龍旺(Bombo Freely)

◆第5試合 56.0kg契約3回戦
大田一航(新興ムエタイ)vs ヌアシラーS.R.K (タイ)

◆第4試合 53.0kg契約3回戦
NJKFフライ級チャンピオン.西田光汰(西田)
          vs
WMC日本バンタム級チャンピオン.佐藤九里虎(FAITH)

◆第3試合 女子フライ級3回戦
S-1女子世界フライ級覇者.真美(Team ImmortaL)
          vs
ミネルヴァ・ライトフライ級2位.美斬帝(テツ)

※他、アンダーカード新人戦2試合

SHOOT BOXING 2026 act.1 笠原三兄弟見参 / (C)SHOOT BOXING

SHOOT BOXING 2026 act.1 / 2月14日(土)後楽園ホール17:30~
主催:(株)シーザー・インターナショナル / 認定:シュートボクシングコミッション
放送:U-NEXT

※シュートボクシングからは毎度リリースを頂くので興行概要を掲載致します。

昨年創設40周年を迎えて“新章開幕”がテーマとなる今回、笠原友希が自身初のメインイベントを務める。笠原三兄弟の長男・弘希はこれまでにフェザー級、スーパーフェザー級、ライト級でSB史上初の3階級を制覇している新エース候補の筆頭格。

次男・友希はSB日本スーパーフェザー級王者として国内60kgクラスのトップ戦線で活躍。2026年の開幕戦で弘希・友希・直希の笠原三兄弟が揃い踏みとなる。

◆61.5kg契約3回戦(エキスパートクラス)

SB日本スーパーフェザー級チャンピオン.笠原友希(シーザー)
          vs
タリソン“Crazy Cyclone”フェレイラ(SAIKYO GP優勝/ブラジル)

笠原友希は昨年RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg トーナメントに出場。初戦でパヌワット・TGTを倒し、準決勝では中村寛と延長まで縺れ惜しくも敗れたものの、11月にはONE Friday Fightsで実績を残すマンモス・ソー・サラッチープを相手に大差の判定勝利。

◆SB日本スーパーバンタム級(SB55.0kg)王座決定戦5回戦

1位.笠原直希(シーザー)vs 3位.内藤啓人(GSB大須MACS)

笠原三兄弟の末っ子の直希は2024年9月に森岡悠樹と激戦の末に敗れて以降、現在は5連勝。内藤啓人は凌太、大樹の2人の兄を持つ。啓人はSB軽量級のトップファイターで「三兄弟の中でも一番センスがある」と関係者から評されている26歳のテクニシャン。笠原直希とは2025年2月にKO負けを喫し、1年ぶりの再戦でリベンジ&戴冠を狙う。

◆SB日本ライト級(SB62.5kg)王座決定戦 5回戦
1位.手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸)
             vs
3位.基山幹太(BELLWOOD FIGHT TEAM)

◆70.0kg契約3回戦(エキスパートクラス
SB日本スーパーウェルター級1位.風間大輝(橋本道場)
              vs
同級5位.荒尾祐太(チーム吉鷹/)

◆57.5kg契約3回戦(エキスパートクラス)
SB日本フェザー級3位.魁斗(立志會館)
vs
同級5位.内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM)

※他、出場予定選手 笠原弘希、片山魁

NJKF 2026 west 1st 大阪は二部制で昼夜興行

NJKF 2026 west 1st &Young Fight (2部構成)/ 2月15日(日)大阪市平野区民ホール
主催:誠至会 / 認定:ニュージャパンキックボクシング連盟
Young Fight(開場12:45 / 開始13:00)
NJKF 2026 west 1st(開場16:15 / 開始16:30)
関西のNJKFも活発にタイトルマッチ開催!

◆第6試合 NJKFスーパーフェザー級タイトルマッチ 5回戦
第12代Champ佐藤亮(健心塾)vs 挑戦者1位.坂本直樹(道場373)

2024年10月、スーパーフェザー級挑戦者決定戦で勝利した坂本直樹が、チャンピオンの佐藤亮に挑戦。2023年5月の対戦時はドローであった2人、技に磨きをかけ経験を積んできた2人のタイトルマッチと成ります。

◆第5試合 女子ミネルヴァ・アトム級(102LBS)暫定王座決定戦 3回戦
2位.ほのか(KANALOA)vs 4位.RIANA(TOKEN)

チャンピオン、ユリカ(グラップリングシュートボクサーズ)の怪我により、アトム級2位、ほのかと4位、RIANAが暫定王座を懸ける。

◆第4試合 58.0kg契約3回戦
NJKFフェザー級3位.豪(大和)vs 同級6位.森田陸斗(誠至会)

◆第3試合 スーパーバンタム級3回戦
天(誠至会)vs 優雅(道場373)

◆第2試合 58.0kg契約3回戦
遠山哲也(誠至会)vs 野村亮之(TOP GUN)

◆第1試合 70.0kg契約3回戦
村木大樹(京都野口)vs 椋橋秀太(理心塾)

◆Young Fight第4試合 フライ級 3回戦
越野廉成(誠至会)vs 滑飛シオン(テツジム滑飛一家)

◆Young Fight第3試合 フライ級3回戦
マグナム・カンタ(直心会)vs 川西廉(Studio Player)

◆Young Fight第2試合 54.0kg契約3回戦
ATSUSHI(理心塾)vs 西川佳汰(誠至会)

◆プロYoung Fight第1試合 フェザー級3回戦
シオン☆マツダ(理心塾)vs 藤内理人(誠至会)

※他、オープニングファイトアマチュア2試合  

NKB鐡人シリーズvol.1 サバイバルマッチとなる運命の戦い

鐡人シリーズvol.1 / 2月21日(土)後楽園ホール17:15~
主催:日本キックボクシング連盟 / 認定:NKB実行委員会

今回はNKBタイトルマッチが2試合。興行毎にタイトルマッチを行なって全階級活性化して欲しいところ。

◆第9試合 NKBウェルター級タイトルマッチ 5回戦
第16代チャンピオン.カズ・ジャンジラ(team JANJIRA)
          vs
挑戦者3位.どん冷え貴哉(TOKYO KICK WORKS)

両者は2021年4月に引分け、2025年2月にカズジャンジラがノックダウン奪って判定勝利。実力差は僅か。カズ・ジャンジラは残り2戦を悔いなく勝利したいだろう。
 

昨年2月のカズ・ジャンジラvs どん冷え貴哉の攻防

◆第8試合 第17代NKBライト級王座決定戦 5回戦
1位.棚橋賢二郎(拳心館)vs 3位.山本太一(ケーアクティブ)

棚橋賢二郎は過去、高橋一眞に二度挑戦も敗れ、去年2月に王座決定戦で蘭賀大介に判定負けで獲得成らず。今回4度目の挑戦となる。山本太一は初挑戦で戴冠成るか。

◆第7試合 55.0kg契約3回戦
NKBバンタム4位.香村一吹(渡邉)vs NJKFバンタム級3位.志賀将大

◆第6試合 74.0kg契約3回戦
TOMO JANJIRA(JANJIRA)vs 福舘正(CHEERFUL)
 
◆第5試合 ライト級3回戦
猪ノ川海(大塚道場)vs 魔娑屋(SLACK)
 
◆第4試合 64.0kg契約3回戦
五井雅輝(TOKYO KICK WORKS)vs 光基(DANGER)
 
◆第3試合 ウェルター級3回戦
ちさとkiss Me‼(安曇野キックの会)vs 星野祐人星野祐人(ケーアクティブ)
 
◆第2試合 フェザー級3回戦
ウュグン(渡邊)vs 鳥居大珠(ワイルドシーサー前橋元総社)
 
◆プロ第1試合 53.0kg契約3回戦
小林龍弥(SRK)vs 青塚来弥(DANGER)
 
※他、アマチュア3試合 

女子だけのマッチメイク第4弾、引退する撫子とAIKOがエキシビジョンマッチで対峙

GODDESS OF VICTORY Ⅳ / 2月22日(日)GENスポーツパレス15:15 ~
主催:ミネルヴァ実行委員会 / 認定:ニュージャパンキックボクシング連盟

 
女子だけのマッチメイク第四弾、美しく激しい戦いの進化は!
地道だが着実に継続して来たミネルヴァとGODDESS興行。

女子のミネルヴァで活躍した WBCムエタイ女子世界ミニマム級チャンピオンの撫子とミネルヴァ・ペーパー級1位のAIKOがダブルで引退決定。両者がエキシビションマッチで対峙します。

◆第11試合 女子ミネルヴァ・スーパーフライ級(115LBS)王座決定戦 3回線
1位.鈴木咲耶(チーム鈴桜)vs 2位.Yuka☆(SHINE沖縄)
 
◆第10試合 女子ミネルヴァ・ペーパー級(95LBS)タイトルマッチ 3回戦
チャンピオン.Uver∞miyU(T-KIX)vs 挑戦者2位.ロウ・イツブン(NEXT LEVEL渋谷)
 
◆引退エキシビションマッチ 2回戦(90秒制)
WBCムエタイ女子世界ミニマム級チャンピオン.撫子(GRABS)
          EX
ミネルヴァ・ペーパー級1位.AIKO(AX)

AIKOは昨年10月26日にUver-miyUとミネルヴァ・ペーパー級王座決定戦を判定2-1で敗れる悔しさを残し、撫子は苦労を重ねて世界まで到達。2025年8月9日にオーストラリアで、ルシール・デッドマンに挑み、4ラウンドTKO勝利で奪取しました。

◆第9試合 54.0kg契約3回戦(2分制)
ミネルヴァ・スーパーバンタム級チャンピオン.珠璃(闘神塾)vs 凜愛(Studio Player)

◆第8試合 フェザー級3回戦(2分制)
ミネルヴァ・スーパーバンタム級1位.浅井春香(無所属)vs 同級5位.谷岡菜穂子(GRABS)

◆第7試合 43.5kg契約3回戦(2分制)
ミネルヴァ ピン級1位.上真(RODA MMA)
          vs
松本徐倫(元・KROSS×OVER女子45kg級Champ/ボス)

◆第6試合 アトム級3回戦(2分制)
ミネルヴァ・ピン級2位.世利JSK(治政館)
         vs
ミネルヴァ・アトム級7位鈴木萌(クロスポイント吉祥寺)

◆第5試合 スーパーフライ級3回戦(2分制)
ミネルヴァ・ライトフライ級5位.MOMO(エス)
            vs
ミネルヴァ・スーパーフライ級8位.MIKU(K-CRONY)

◆第4試合 スーパーフライ級3回戦(2分制)
ミネルヴァ・スーパーフライ級3位.響子JSK(治政館)vs 同級6位.紗耶香(格闘技スタジオBLOOM)

◆第3試合 スーパーフライ級3回戦(2分制)
ミネルヴァスーパーフライ級9位.松藤麻衣(クロスポイント吉祥寺)
        vs
MIO LaReyna(TEAM REY DE REYES)

◆第2試合 スーパーバンタム級3回戦(2分制)
朱乃(CORE)vs Shoubukai ASAKO(尚武会)

◆第1試合 ライトフライ級3回戦(2分制)
鍋倉凛音(習志野)vs 実穂(クロスポイント吉祥寺)

※他、アンダーカード。

アマチュアオープニングファイトEXPLOSIONルール7試合開催。

以上は1月22日時点の情報です。

堀田春樹(ほった・はるき)[撮影・文]
昭和のキックボクシングから業界に潜入。フリーランス・カメラマンとして『スポーツライフ』、『ナイタイ』、『実話ナックルズ』などにキックレポートを寄稿展開。タイではムエタイジム生活も経験し、その縁からタイ仏門にも一時出家。最近のモットーは「悔いの無い完全燃焼の終活」