裁判員裁判で無期懲役を宣告された冤罪受刑者の手紙

私のもとには日々、全国の刑務所や拘置所の被収容者から手紙が届く。その多くは無実の罪で獄中生活を強いられている冤罪被害者だ。今回紹介する田中龍郎さん(62)もその一人である。

田中さんは山梨県のショーパブで働きながら、高校生の長男と二人で暮らしていた2010年2月、新聞配達員の知人女性を殺害し、現金約57万円を奪ったとして強盗殺人の容疑で逮捕、起訴された。一貫して無実を訴えたが、2011年11月に最高裁に上告を棄却されて、無期懲役判決が確定。現在は山形刑務所で服役している。

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