川島なお美の死に群がる自称「写真集コーディネーター」たちの醜態

「かつて、バブル時代を席巻した女優が逝去したのを悼む暇もなく」というハイエナぶりが批判されている。その名はかつて出版界で羽振りがよかった「写真集コーディネーター」だ。

青山学院大学在学中に歌手デビュー、女子大生ブームを牽引、また「失楽園」などのドラマで艶っぽい演技を見せた女優の川島なお美が9月24日の午後7時55分に逝去。胆管がんだった。

2015年9月19日付け川島なお美オフィシャルブログより

「かつて、国内ロケを行ったが、ギャラが折り合わずに流れた写真集があった。これを計画した出版社の英知出版は倒産して、写真はお蔵入りとなったのです。カメラマンももはや亡くなっており、川島なお美が亡くなった数時間後に『追悼写真集を出さないか』と、かつて写真集コーディネーターをしていた男から中堅出版社の編集者に電話があったと聞いた。もう80年代の初頭の話なので、ポジフィルムがまともなクオリティで現存しているかどうかも怪しく、そのコーディネーター氏は、現役時代、未払いの話が多かったので、編集者は即座に断りを入れたそうです」(写真家)

長引く出版不況で写真集が売れなくなり、写真集コーディネーターは、軒並み廃業している。
そう、大物女優が亡くなるたびに、こうした「追悼写真集を出さないか」という営業が必ず元写真コーディネーターから集出版社にかけられる。

「まったく文字通り『死の商人』だね。キャンディーズの田中好子が亡くなった4年前もそうした過去の写真で一儲けしようという連中がやたらと週刊誌に懐かしい写真を持ちこんで儲けようとしており、夫に写真集出版をもちかけてもガンとして首を縦にふらなかった。それは田中が生前に『死んだらそっとしてほしい』と周囲に告げていたから。川島の場合は、本人が病気に勝つつもりだったので、そうした『遺産』についての言い渡しは遺族にしていないようです」(芸能ジャーナリスト)

昨年亡くなった淡路恵子は『私の過去の写真で商売しないで』と遺言に残したという話も伝わってきているほど。また、飯島愛が死んでから、かつてのAVをまとめて出版した鹿砦社は、かなり利益を出したとされるがこれはレアなケースだ。追悼で写真集が売れる時代ではない。

かつて、川島には「私の身体には、血ではなくワインが流れている」という名言があったが、川島の死に群がる輩の身体には、何が流れているのだろうか。

◎川島なお美オフィシャルブログ http://ameblo.jp/naomi-kawashima/

(鈴木雅久)

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