視聴率低迷で実質打ち切り「OUR HOUSE」の救いはプロレスラー高山善廣の演技

芦田愛菜とシャーロット・ケイト・フォックスがダブル主演しているフジテレビ系連続ドラマ「OUR HOUSE」(日曜午後9時)の視聴率の苦戦が続き、ついに昨晩12日に実質打ち切りのようなかたちで最終回が放映された。

「2話を強引に1話にまとめたので、話がわからなくなった。亡くなった母親のいとこが登場して『私が母親になります』と言い出す始末。これは昭和初期から作られてきたドラマの焼きなおしにすぎません。いったい、脚本家は何をどうしたかったのか」(放送作家)

第7話(29日放送)の平均視聴率が4.2%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だった。これで第4話が3.8%と落ち込んでから、第5話で5.4%に回復も平均視聴率は3.9%だ。「動物の映像でも流したほうがよかったんじゃないか」と陰口も。

「ただひとつ、救いはあります。プロレスラーの高山善廣の素朴な演技がめちゃくちゃに評判いいんですよ。寡黙で、科白を言わなくても目で演技できるところがいいと演出家たちが声をそろえています」(制作会社スタッフ)

芦田さん演じる伴桜子の父親・奏太(山本耕史)の姉・赤尾琴音(松下由樹)の夫である救命士を案じているが、別居中の妻、琴音になんとかよりを戻そうとしてトライするも、行状の悪さをまくしたてられて引っ込む、という情けない役を見事にこなしているのだ。

「ふだんは、相手とディフェンスもまったく省みずにボコボコに殴り合う高山が、背中を丸めて情けない味を出している。これはもう演技力以外の何ものでもないでしょう。演出畑の仲間も注目し始めていますよ」(同)

かつてNHK大河ドラマ「功名が辻」をはじめ様々なドラマにゲスト出演してきた高山だが、初の連続ドラマにレギュラー出演で、「リング外」での活躍の場をゲットしたようだ。「ほかのテレビ局のドラマ制作演出部も、髙山に注目し始めたようです。髙山がオモチャ好きなのを知って、『よし、ひとつ超合金ロボでももって挨拶にいこうか。なんのオモチャを欲しがっているかリサーチしておけ』などという指示が飛び始めたようですね」(同)

しかし、プロレスラーとしての髙山にとって長時間拘束されるドラマの仕事は「体がなまるので格闘技としては積極的にすべきじゃない」と知人に漏らしている。

「残念だね。『戻ってきて』という手紙を妻本人に渡せずに、入口のところで『渡しておいてくれ』と頼むシーンは哀愁が出ていて泣けてきました。立っているだけで悲しみが表現できる役者だけに、1シーンでもいいから出て欲しい」(プロデューサー)

果たして、数年後のNHK大河ドラマに重要な役で起用される日も近い?!

(伊東北斗)

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