我慢の限界だ! 鹿砦社は「世に倦む日日」主宰の田中宏和氏と絶縁し、彼の出版物を絶版とする! 鹿砦社編集部

 
『真実と暴力の隠蔽――カウンター大学院生リンチ事件の闇を解剖する!』定価800円(税込)

田中宏和氏と鹿砦社の出会いは、2016年『ヘイトと暴力の連鎖』の取材で、社長松岡以下編集部2名が東京で顔を合わせたのが、初めてだった。ブログ「世に倦む日日」は独自の視点から時事問題、国際情勢、そして「しばき隊」批判を積極的に展開していたので、私たちは彼の意見を聞きたい、と虚心坦懐に初対面に臨んだ。

田中氏は博学であり、読書量もかなりの人物であろうことは数時間のインタビューのなかで松岡以下編集部も感じた。さらに彼がブログで現した数々の論考には、光るものがあり(すべてが鹿砦社の見解と同じではないけれども)、貴重な視点の持ち主であると判断し、鹿砦社から『SEALDsの真実』『しばき隊の真実』、2冊の単行本を出版する運びとなった。

実はこの出版は、初対面の際に松岡ではない編集部の1人が「田中さん、ここまでまとまった論考をお持ちなのに、なぜ出版されないのですか? 社長、鹿砦社から出版したらどうですか?」と出しゃばって、勘違いした発言が「過ち」のもとになっていたことを正直に告白しよう。

田中氏は初対面の時から、やや神経質な人柄であることは、松岡以下編集スタッフも感じていたが、まさか、鹿砦社(鹿砦社の許容範囲は一般の出版社に比べ、かなり広いように思われる)をこき下ろし、ここまで我儘ばかリ主張する人間であるとは想像できなかった。田中氏の我儘は『SEALDsの真実』編集段階から露呈し始める。自分を大御所の「論客」とでも勘違いしたような上から目線で、連日松岡に命令口調、あるいは極めて的はずれな言いがかりを連発するようになった。

『SEALDsの真実』が広告に掲載され、アマゾンのあるカテゴリーで1位になったことがある。その後1位は他の書物に取って代わられるのであるが、1位からの転落を見た田中氏は「これはしばき隊の陰謀に違いない!即座にアマゾンに抗議するなり対策をとるべきだ」と松岡にねじ込んでいた。ちょっと待ってくれ。1位はめでたいが、永遠の1位(それがあれば出版社にこれほどありがたいことはない)などあるはずがない。松岡がメールでその旨を伝えると田中氏は、さぞご不満であったようである。

ついで出版された『しばき隊の真実』は、辛うじて世に出ることができた書物といえよう。

田中氏の尊大な態度はますます増長し『しばき隊の真実』の編集を請け負っていた、業界では「仏の○○」さんと呼ばれるほど、余程のことでも感情を露わにすることない編集者の逆鱗を買うほどまでに至っていた。松岡に対して「もう、あそこまで失礼なことをされたのだから、出版することはないでしょう」と関係を知る周囲の人間は、進言したが義に熱い松岡は「それでもインタビューに応じてくださっている人もいるからね」と連日の田中氏からの罵倒電話、メールにもかかわらず、なんとか『しばき隊の真実』出版に漕ぎつけた。

しかし、田中氏の狼藉はそれでは収まらなかった。ある日、特別取材班が「デジタル鹿砦社通信」に書いた記事が気に入らなかった田中氏は、そのライターに電話で「記事を取り消すように」と傲慢にも要求してきた。記事の内容は「言論の自由は誰にでも保障されなければならない」という趣旨のものであったが、田中氏にはその「誰にでも」に野間易通氏が含まれていたことが、不満だったらしい。あまりにも馬鹿げた言いがかりにライターは当然要求を拒否。するとブチ切れた田中氏は「みんなツイッターの中に居るんだよ!」と大声を上げたので「あなたはネットの中にしかいないから、実際の社会と接点を持てないし、我儘で人と軋轢を起こす。『ツイッターにみんなが居る』などというのはSNS中毒者の発言だ!」とたしなめられるとしばらく言葉がなかったという。

通常たいした出版実績もなく、たて続けに2冊もの単行本を出版してもらえば、過剰になる必要はないが、筆者は出版社に恩義を感じるものであるが、田中氏は逆であった。彼の我儘、偏見、はその後もエスカレートし、あろうことか「リンチ被害者M君」と面会した際に、M君を詰問し(セカンド、もしくはサードリンチと言っても過言ではないかもしれない)年下のM君に飲み代まで押し付けて、言いたい放題M君を罵倒して店を出る、という大人とは言い難い醜態まで及んだ(その店の支払いを負担したのはM君である)。

さらには、現在田中氏は天木直人氏と仲良く、ビデオで対談を始めている。これとて、本人の希望もあり当社がつなぎ、『紙の爆弾』で2回対談を掲載もしたが、「ありがとう」のひと言もない。

ここでは紹介できないが田中氏の常軌を逸した、発信や暴言に鹿砦社だけではなく、編集者も辟易してしまったので、彼については「当たらず触らず」をスタンスとしていた。

ところが6月1日、『真実と暴力の隠蔽』について田中氏は、

 
 

などと、思い上がりと言論弾圧も甚だしい書き込みを行った。まるで「しばき隊」と同じ主張でわが目を疑った。さらに言いたい放題ツイートしている。読者はぜひ「世に倦む日日」をご覧になっていただきたい。

ことここに至り、遅きに失した感があるかもしれないが、鹿砦社はこれ以上田中氏の度が過ぎる独善と、鹿砦社への悪意を放置することはできない。『SEALDsの真実』『しばき隊の真実』の在庫を断裁処分し絶版にすると共に、田中宏和氏との絶縁するほか選択肢はない。版権は放棄するので他社で再刊いただきたい。

丸山真男主義者で、基本的にはマルクス・レーニンも読んでいる田中氏の思想には、今だから指摘するが、明らかな矛盾が多数包含されている。それは皇室への過剰なまでの賛美と、テレビメディアに一喜一憂する軽薄さである。個人の趣味、嗜好と言えばそれまでであるが、あそこまでの皇室賛美と丸山真男の総体の主張を、どう接着するのか。SNSばかりやっているから「しばき隊」同様の心理的な偏りを発症せしめているのではないか。

ここには書けないが田中氏の常軌を逸する、メールや電話については多くの証拠があることを再度明言しておく。著作を出してくれた出版社に、「頭を下げろ」などというつもりは毛頭ない。だが、どうして2冊の著作を出版したら、出版社が著者に「奴隷」のような物言いをされなければならないのだ? 田中氏の常軌を逸する言動を「大人の対応」でこれまであしらってきたけれども、今回の鹿砦社への決定的な攻撃を、われわれは断じて許すことはできない。

鹿砦社は田中氏からの修正も訂正も一切受け入れない。彼も批判する「しばき隊」同様の暴虐を鹿砦社に向けた田中氏に対して、鹿砦社はここに「田中宏和氏との絶縁と『SEALDsの真実』、『しばき隊の真実』を絶版」を揺るぎなく宣言する!

追記:上記紹介した書き込みに止まらず、田中氏は思い上がりも甚だしい、勘違いの発信を続行している。さすがに温厚な「鹿砦社」も、破格に的外れの発信は容認できない。

 

田中氏は持論を正当化するために、M君が「逃走しなかった」ことを問題にしている。被害者虐めもたいがいにすべきだ。そこまで言うのであれば田中氏が同様の状況におかれ、暴力を経験すればよいのではないか。空論は意味がない。

 

これも田中氏の思い込みに過ぎない。M君は所属する大学に「身辺に迫る危機」を報告し、大学当局もしかるべき対応をとっている。実態を知りもしないことを偏見で解釈することは控えるべきだ。

 

当事者でもない、傍観者の田中氏が不遜にも口を挟む筋合いはない。田中氏の決めつけによる判断の危うさと、被害者に対する結果的な攻撃はここでも明確に示されている。

以上は6月4日田中氏がツイッターで発信したものであるが、そのいずれも大いに的外れであり、被害者M君を傷つける、思い込みと勘違いであることを指摘しておく。

鹿砦社編集部

 

 

7日発売!タブーなき『紙の爆弾』2018年7月号!

木下ちがや氏への暴言、糾弾、査問、謝罪強要を即刻やめろ!  鹿砦社代表・松岡利康

 
『真実と暴力の隠蔽――カウンター大学院生リンチ事件の闇を解剖する!』定価800円(税込)

このたび出版した『真実と暴力の隠蔽――カウンター大学院生リンチ事件の闇を解剖する!』が大きな波紋を各方面に及ぼしているようです。

本書には多くの〈爆弾〉を装填しましたが、なぜか第9項の木下ちがや氏、清義明氏と私の座談会が「しばき隊」-「カウンター」界隈で問題にされ、当の木下ちがや氏に対して集中的に暴言、糾弾、査問がなされています。ネット上では一部しか表面化していませんが、水面下では凄まじい攻撃がなされているものと推察されます。研究者肌の木下氏は追い詰められ「謝罪」の意をツイートされました。木下氏が自発的に「事実無根」を認め「謝罪」されたというよりも、「謝罪」を強要されたと言っても過言ではありません。強要された「謝罪」は法的にも無効ですし、強要した者は時に「強要罪」に問われます。

一方の清義明氏にも、凄まじい攻撃がなされているようですが、好戦的な清氏は意気軒昂に迎え撃っています。

この座談会を主催し、本誌に掲載した責任者は私松岡ですから、木下氏のような心やさしい研究者を集団で追い詰めるのではなく、不満のある人は私を攻撃してくればいいのではないでしょうか。「棺桶に片足突っ込んだ爺さん」(カウンターの有力メンバーの元鹿砦社社員・藤井正美のツイッターでの表現)にも、それなりの意地と覚悟がありますよ! それ相当の〝対応″をさせていただきます。

 

◆木下ちがや氏の心意気に感謝します

この騒動で批判されている座談会に快く応じられた木下ちがや氏の心意気に、あらためて心から感謝いたします。従前は意見交換が難しいと思われていた方です。読者はお気づきでしょうが、氏の意見には首肯させられることばかりでした。異なる立場から取材・出版していた私には非常に参考になりました。木下氏は「しばき隊」-「カウンター」の内部、あるいはすぐ傍から見て来られたわけですから、私たち〝外野席″から見てきたのとは異なり、圧倒的な説得力があります。これまで寄せられてきた多くの情報の真偽が判りました。木下氏を攻撃する者は、「デマ」だ「ゴミ」だとしか語彙がないようですが、きちんと論を立てて批判していただきたいものです。

座談会は会議室においてアルコールなし、シラフでコーヒーを飲みながら行われました。決して酒が入っていたわけではありません(終了後はアルコールも入り食事し歓談しましたが)。きわめて真面目な議論を交わし有意義なものでした。

お会いする前、木下氏は「しばき隊No.3」といわれ、コワモテな方かと想像していましたが、「しばき隊No.3」を否定され、研究者肌の穏やかな印象の方でした。共産党直結の方との噂もありましたが、かつて「反党分子」と言われた構造改革派系の『現代の理論』にも出入りし寄稿されていて、思想的にも柔軟な方のようでした。私たち(鹿砦社)の素性を知った上での座談会承諾だけでも評価に値するものです。普通なら自分の意見と合わない出版社の座談会などには参加しないでしょう。これまで多くの関係者に取材を試みましたが、現役の「しばき隊」-「カウンター」関係者は、誰一人まともに取材に応じていただけませんでした。その姿勢と木下氏の態度には大きな違いがあります。もし木下氏が巷間いわれているように共産党に所属されているのなら、こうした方こそ同党の未来にとって貴重な人材であろうと思います。

◆木下氏への攻撃は「しばき隊」-「カウンター」に言論の自由がないことをみずから暴露した!

その木下氏が、この座談会のほんの一部の発言で、「ゴミ」だ「クズ」だなどと罵られています。全く遺憾なことです。この〝一部″についても、李信恵自らが吹聴したり多くの人たちが語っている〝公然の秘密″であり〝公知の事実″といえます。あるジャーナリストは、複数の人間の前で李信恵との〝関係″を公言したとの証言もあります。実は李信恵については、(私人ではなく)準公人との認識から、もっと全体的な人間像に迫るべく、家庭内暴力など、もっとディープな証言もあり目下裏取り取材中ですが、早晩明らかにする用意があります。これまでの取材でもかなりの資料や証言などがあり、『李信恵と「反差別」運動の光と影(仮)』といったタイトルで一冊の本にまとめることも検討しています。

ともあれ、木下氏への暴言や糾弾、査問を即刻やめていただきたい。この現象こそが「しばき隊」とか「カウンター」とかいわれる界隈に、言論の自由や表現の自由、批判の自由などないことを、みずから暴露しています。

たしかに気に入らない箇所はあるでしょう。だからといって、あたかも世界が引っくり返るかのように大騒ぎするのはいかがなものでしょうか。さらには鹿砦社の雑誌に登場したこと自体を非難する人もいます。むしろ敵の土俵に乗り込んで自分の意見を述べられた木下氏の男気を私は賞賛したいと思います。

この座談会の、どこがどう「デマ」なのか。批判するのであれば、具体的に事実を摘示して真っ向から批判していただきたい。ちなみに木下氏と同様の趣旨の発言は、同じ項で凜七星氏も語っておられますが、凜氏への集中攻撃は見当たりません。おかしくないですか?

◆よみがえる70年代の忌まわしき記憶

木下氏への暴言、糾弾、査問、M君リンチ事件の様を見ていると、私が若かった1970年代の忌まわしい記憶がよみがえってきます。新左翼における内ゲバ、共産党の査問、部落解放同盟の糾弾闘争……これらが、70年をメルクマールに盛り上がった社会運動が衰退し崩壊する大きな要因になったことは今更言うまでもありません。共通するのは暴力が伴っていたことです。

今、「野党共闘」など喧伝されていますが、かつては「社共共闘」で東京、大阪、京都で革新系知事を輩出しました。当時の革新、左派勢力の勢いは今と比べると雲泥の差があります。これを衰退させた一因に、内ゲバ、査問、糾弾闘争があったことは、私ごときが言うまでもありません。

◆木下氏に「謝罪」の必要なし!

木下氏は「謝罪」などする必要は一切ありません。へたに「謝罪」などすると、後々それを古証文として持ち出され脅されかねませんよ。堂々としていたらいいじゃないですか。また、木下氏を非難する者たちよ、いい加減にしろ! 木下氏への恫喝、〝口封じ″〝隠蔽″策動をやめよ! 

そして木下さん、これを機に、ちょっと自分の意見を発言したら激しく非難されたり糾弾されるような運動からフェイドアウトされたらどうですか? あなたは研究者として勝れたものを持っておられますので、この際、そんな運動から離れ、地道な研究者の途を選ばれたほうがいいのではないでしょうか。

◆「言論には言論で」反論せよ!

ところで、M君リンチ事件についての本は、本書『真実と暴力の隠蔽』で5冊目となります。これに対して、「しばき隊」-「カウンター」界隈の人たちは、「ゴミ本」とか「糞記事」という語彙しかないのか、罵倒に終始しています。まともな批判を見たことがありません。私たちは常々言っているように、「自分たちに間違いはないか?」「この判断で妥当か?」と絶えず自問しています。間違いがあれば訂正・修正するにやぶさかではありません。これもいつも言っていることです。「言論には言論で」と言うではありませんか。これが原則です。私たちの主張に不満があれば、1冊の反論本ぐらい出したらどうですか? あなた方には国会議員、一流の研究者やジャーナリスト、弁護士など多く揃っているわけだから、簡単ではないですか? ほかならぬ李信恵自身、「やよりジャーナリスト賞」を獲るぐらいの立派な「フリーライター」なわけですから――。

 

雪崩うち崩壊に向かう「しばき隊」─『真実と暴力の隠蔽』発売1週間のできごと

 
M君リンチ事件〈爆弾〉第5弾『真実と暴力の隠蔽』5月28日発売 定価800円(税込)

『真実と暴力の隠蔽』発売からきょうで1週間を迎える。予約で購入してくださっていたかたがたから、28日を前に「届きました。まず表紙をめくってノックアウトされました」、「またしても特ダネの連続! 1冊にするのはもったいないほど(『カウンターと暴力の病理』でCDのインパクトが強く、「藤井メール」の印象が薄くなったのがもったいない……みたいに)濃い内容に唖然です」といった感想が寄せられていた。

取材班は発売前に何度も原稿、ゲラを読んでいるので(但し、今回、〈9項「カウンター」周辺のキーマンに直撃! 明かされる「しばき隊」の内情〉は発売まで松岡と取材班キャップ他一人のメンバーしかその内容は把握していなかった)、内容に自信はもってはいるものの、はたしてどの程度の衝撃を読者のみなさんに与えられるのかは未知数ではあった。『真実と暴力の隠蔽』が総体として“爆弾”であることを確信していても……。

そして“爆弾”はどうやら取材班の予想をこえて、連鎖的な爆発を起こしているようだ。不思議であったのは発売直後の2日ほど、「しばき隊」、「カウンター」界隈からはほとんど発信がなかったことだ。おそらくその間に水面下で「対策会議」が行われていたのであろうことはこれまでの経験からして、想像に難くない。そして「それ」は例によって一斉に始まった。上記9項〈「カウンター」周辺のキーマンに直撃!明かされる「しばき隊」の内情〉に登場していただいた木下ちがや氏と清義明氏のインタビューについての四方八方からの集中攻撃が、両氏に向けられた。清義明氏は発言撤回の意思はなく、今日に至るも堂々と主張を曲げていないが、木下ちがや氏は自身のツイッターで、

 

と、謝罪の意を表明されている。木下氏ご自身の態度や見解につて取材班は意見を表明することを控える。ただし、このような“集中砲火”にさらされれば、どんな議論も反論も成立のしようがないであろうことは、観察していると理解される。

さて、「気になる書き込みがある」とサイバー班から連絡があったのは28日、発売当日だった。

 

この方(以下K3と記す)は、これまでM君リンチ事件に同情的で、われわれの出版物にも好意的な発信をしていた方である。その方が「残念ながら《嘘》がいくつもあるのを確認できた」と発信されたのだ。ことあるごとに表明しているが、われわれは事実誤認や、認識の間違いがあれば、いつでも訂正・修正するにやぶさかではない。悪意に満ちた誹謗中傷は相手にしない(それらは具体的な事象を特定せずに「嘘」、「デマ」と決めつける)けれども、「これはここが違う」と指摘されれば、当然再取材や事実検証、あるいは再考察をこれまでも行ってきた。事実、木下ちがや氏を「しばき隊NO.3」とみなしてきたことは、今回ご本人の言葉により否定されているので、原稿の中でその認識の訂正とお詫びを記している。

K3氏が「嘘」という言葉で『真実と暴力の隠蔽』を評されたことを、取材班は座視してはいられなかった。上述のように彼は「しばき隊」擁護者ではなく、妥当な感覚を持つ人物であると取材班は評価していたからだ。その人物が「事実誤認」ではなく「嘘がいくつもある」と断定しているのである。取材に間違いがあれば訂正・修正しなければならない。この記述では複数の「嘘」があるように受け止められるが、具体的な事実の適示がない。取材班の田所は同日からK3氏がツイッターを書き込んでいる時間を見計らい(お仕事にご迷惑のかからないよう配慮して)何度も電話をかけたが、電話には出て頂けない。仕方なく鹿砦社のツイッターアカウントからK3氏に疑問を投げかけた。

 
 
 

これについてK3氏がご自身のツイッター上で、回答をしていただいていたようであるが、鹿砦社のツイッターを見ていてもその記述は確認できない。ある筋を通して最終通知を行ったところ、30日16:00過ぎにK3氏から田所へ電話があった。K3氏は「凜七星さんの発言に事実と異なる点がある。文責は取材班と書かれているので『嘘』と書いた」と言う。

田所は「文責が取材班との意味は、インタビューは長時間に及ぶが、それをすべて掲載はできない。発言の多くの部分を切らなければならないが、その責任は取材班にある。という意味であって、凛さんの発言やお考えに取材班が同意し責任を持つという意味ではない。これは他の取材対象についても同様である。必ずしも取材班が同意しない意見でも、発言していただいたことを原稿化する。『事実誤認』というのであれば『なにが事実誤認か』を確認するが、あなたの主張では凜さんの考えが、あなたの考えと違うという意味ではないか」と話すと、「凜さんの発言が事実と違うから『嘘』じゃないですか」とK3氏。「凜さんの発言が事実と異なるのかどうかは、彼のお考え認識の問題である」と回答すると「それって『しばき隊』がよく使う論法ですよね」とK3氏。

「ちょっとまって。あなたは『事実誤認』と『嘘』が同義だと考えるのか、わたしたちは『事実誤認』と『嘘』は明確に異なる言葉だと認識している」と見解を示す。K3氏はネット辞書で「嘘」の定義を調べ「1 事実でないこと。また、人をだますために言う、事実とは違う言葉。偽(いつわ)り。2 正しくないこと。誤り。3 適切でないこと。望ましくないこと」であるから、ここでの「嘘」は問題ないだろうと主張。田所は辞書が定義する最初の意味にある「人をだますために言う、事実とは違う言葉」が一般通念として理解されているのだから、あのような表現ではK3氏が本来意図する「凜さんの発言が事実と異なる」ではなく『真実と暴力の隠蔽』が虚飾に紛れていると、あなたのツイッターを見た人は理解しますよと、約1時間半にわたり議論を交わした。

結果K3氏は「嘘」という言葉を自分の意図と異なって捉えられ、鹿砦社に迷惑がかかるのであれば、それは本意ではないのでツイッター上で追加の意見表明をすると表明されたので、取材班も納得した(後刻書き込まれた文章が誤解を解くのに充分であるとは納得してはいないが、K3氏との電話のやり取りの中で誤解は解けたと認識したのでこれ以上この問題には触れないこととした)。

要するにK3氏の書いた「嘘」は凛七星さん発言へ、彼が「事実と違う」と感じた事実であったことが判明した。であるのであればやはり「嘘」という表現は妥当ではなかったであろう。

ところでそのK3氏がどういった心境かは理解できないが、超ド級の資料を公開した。わたしたちの間で「師岡メール」と呼ばれ、その存在がまことしやかに語られはしていたが、噂ではないかとも疑われていた師岡康子弁護士による「M君リンチ事件隠蔽」指示の証拠がついに明らかになった!!(つづく)

(鹿砦社特別取材班)

 

超ド級の爆弾炸裂! カウンター大学院生M君リンチ事件本第5弾『真実と暴力の隠蔽』本日発売! 鹿砦社特別取材班

 
M君リンチ事件〈爆弾〉第5弾『真実と暴力の隠蔽』5月28日発売 定価800円(税込。送料サービス)。予約申し込み先は鹿砦社販売部まで sales@rokusaisha.com

日本大学と関西学院大学アメリカンフットボール部の定期戦で発生した、危険なタックルは、すっかり社会問題化して、アメリカンフットボールを知らない人のあいだでも毎日のように「日大のワルさ」が認識されている。ことは重大であるけれども、はっきり申し上げて過剰報道である。この事件の裏で「残業代ゼロ法案」が、5月25日衆議院厚生労働委員会で強行採決された。

事件当事者はともかく、広く国民に関係する重大法案は、それ相応の報道で伝えてもらわないと、いつまでも「日大ひどいね」、「関学って知らなかったけどまともだね」という話に終始してしまう。床屋談義的には、たしかに日大の対応のまずさは、ワイドショーにとってはこれ以上ないネタを次々と提供する。その報道価値観に染まったテレビ番組制作者にとっては、このような傾向になるのは仕方のない側面も否定はできない(それが正しいとは思わないけれども)。

“実行犯”の学生が、自分の過ちを認める記者会見を本人出席で行った。そこでは「監督と会話したことはない」とびっくりするような発言も飛び出した。対照的に日大の内田監督とコーチは、尊大な態度の日大職員が司会をつとめる中、嘘八百を並べ立てた。挙げ句尊大な職員は一方的な記者会見打ち切りを言い渡し、暴言を吐き続ける。

対する関学は記者会見で「鳥内監督はクラブ所属の全選手との面談」を行っていることを明かしたうえ、「日大との定期戦は中止するが、当該選手がアメリカンフットボールを続ける手伝いをする用意がある」とまで踏み込んで語った。一連の事件後の対応と報道で、関学は100億円以上「イメージ向上」広告効果を得、逆に日大は同学相当の「イメージ失墜」を招いたことだろう(この事件について関学対応は真っ当である。が、関学には極めて深刻な問題教員が在籍する)。

結果は異なるが、この事件と「M君リンチ事件」は、加害者側の態度の不誠実性と、対応のまずさという点で、共通項が多々見られる。日大はようやく学長が記者会見で「監督から選手への指示」を認めたが、もう遅すぎる。当の監督が「指示」を否定し、あいまいな発言に終始し、挙げ句の果ては逮捕を悟った政治家のように「入院」してしまった。選手に行わせたプレーもひどいが、対応の酷さも同様である(しかしながら日大とは、元来そのような体質の大学であるという点が明るみになったことは朗報かも知れない)。

日大の行為は、2014年12月16日深夜から翌日にかけて、M君が見舞われたすさまじいリンチ事件と、その後周辺人物の対応のちぐはぐさ、悪質さと比類しうるものである。唯一にして最大の相違点は日大の行為は余すところなく、過剰なほどに報道されているが、「M君リンチ事件」は鹿砦社以外にほとんど報じるメディアがないことである。

仮に現場の様子が録画され報道されていれば、日大の悪質タックル同様(もしくはそれ以上)に加害者は厳しい批判にさらされたことは間違いない。しかし実態はそうなってはいない。なぜか。多くの学者、弁護士、テレビ、新聞関係者たちが寄ってたかって「隠蔽工作」に必死だからである。

取材班は隠蔽に加担する者たちを「偽善者」と断ずる。そして日大の危険タックルを行った選手と異なり、言葉の上だけで「謝罪」もどきを演じ、いまだに反省や加害の責任を認めないうえに、M君との約束を反故に好き放題な発信を続ける実行犯は、人間として最大限の卑劣な心象の持ち主とみなさざるを得ない。

残念ながらそれが事実であり、真実である。日大の問題はマスメディアが大学の体質も含め、膨大に報道しているので多くの人に伝わっているだろう。しかし、M君が半殺しにあった、「しばき隊」、「カウンター」の実情については公正な報道がない。あるのは「しばき隊」、「カウンター」関係者があたかも「差別と闘う人」のように賛美され、本質を誤解した報道ばかりである。

取材班の出発点は、あくまで「M君リンチ事件」の真相解明とM君の救済が目的だった。否定しようのない事実を提示すれば、報道機関も必ずや興味を示すだろうとの読み(今考えればそれは無理な注文だったのだが)もあった。しかしそうは動かない。

仕方がない。『ヘイトと暴力の連鎖』、『人権と暴力の深層』、『反差別と暴力の正体』、『カウンターと暴力の病理』と4発を連射してきたが、取材班はきょう、満を持して『真実と暴力の隠蔽』を世に送り出す。私たちはこの2年余り、相当なひとびとや資料にあたってきた。これまでも驚く証拠や証言に多々ぶつかった。そしてそのすべてを凌駕する「しばき隊」解体の可能性も秘めた、証言をついに手に入れた!!

マスメディアの解剖により、日大の本質が明らかになるのは好ましいことだ。日大には病巣がある。そして「しばき隊」、「カウンター」は日大ほどの歴史を持たないものの、一人の人間の生命を脅かす危険と組織的病理を持った集団である。であるならば、誰かがその本質を解き明かさねばなるまい。美辞麗句で称賛されている彼らの正体に「大本営発表」は言及しない。

ならば鹿砦社が斬るしかあるまい。返り血は覚悟の上だ。

注)関西学院の問題教員については実名を挙げて『真実と暴力の隠蔽』の中で言及している。

(鹿砦社特別取材班)

予約申し込みは、Amazonもしくは鹿砦社販売部sales@rokusaisha.com にお願いします。

カウンター大学院生M君リンチ事件本第5弾『真実と暴力の隠蔽』! いよいよ明日5・28発売! またもや衝撃の〈爆弾〉炸裂必至! 鹿砦社特別取材班

 
M君リンチ事件〈爆弾〉第5弾『真実と暴力の隠蔽』5月28日発売 定価800円(税込。送料サービス)。予約申し込み先は鹿砦社販売部まで sales@rokusaisha.com

いよいよ明日『真実と暴力の隠蔽』が発売になる。そこで本通信を毎日愛読してくださる読者への感謝として、少々取材班の内部事情を明かしてみよう。取材班は鹿砦社代表松岡利康、と鹿砦社社員数名、そこにフリーライター、写真家らで構成されている。そして正式なメンバーではないが、常にネットを監視するサイバー班がかなりの数おり、取材班に「これは」という発信があった時には、即連絡が伝わる態勢ができている。

サイバー班は全国各地の主婦の方がメインで、ネット上だけではなく、「しばき隊」関連のイベントや集会があると、直接出向き参加者の確認をしたり、情報収集を担っていただいている。しかし、イベントや集会の現場でその存在を炙りだろうとしても、絶対にわからない。サイバー班の皆さんは過去に「運動」経験のない人ばかりを集めているからだ。

さらに事案によっては「直撃」を専門に行う部隊が控える。「直撃」業界ではかなり名前の知られた人物もおり、ターゲットによっては出撃する。

通常は松岡を中心に取材班キャップとメンバーが協議し、取材対象を決め動くのだが、取材班には一般には珍しいであろう、〝他のメンバーには相談せず個人の判断で動く自由〟が認められている。ただし、取材に関するリスクは個人責任であり、経費も出ない。この協議によらない取材は「G」(ゲリラ取材の頭文字)と呼ばれており、その成果すべてを活字ではご紹介していないものの、すでにかなりのインタビューや「直撃」の蓄積がある。

通常「G」は経費の関係もあり、電話取材や近隣の関係者への情報収集がメインだが、時に、思いもよらぬ「大物」を釣り上げることがある。実は『真実と暴力の隠蔽』では超ド級の「G」が炸裂することになる。そして「G」を実行したのは、なんと松岡であった。松岡の"老人力〟には参る!

20年ほど前に、「暴露本」の数々で鹿砦社の名は全国に知れ渡っていた。あの頃の「闘争心」に再び火が点いたのであろうか。松岡は取材班が想像もしない手法で、予想を超える人物たちの直撃インタビューの山を獲ってきていたのだ。「なんで黙っていたんですか、社長!」、「ど、どうして会えたんですか、こんな対象に?」問い詰める取材班キャップに松岡は笑顔を浮かべるばかりで、詳細を明らかにしない。そのインタビューに応じた人物と内容があまりに衝撃的であることから、取材班の中でも松岡とキャップだけが「G」を担当し、発売前日になったきょうでも、他のメンバーはその内容を知らない。

広告にも敢えて、登場人物の名前を掲載しなかった。しかし読者諸氏には広告を凝視していただきたい。

予約申し込みは、Amazonもしくは鹿砦社販売部sales@rokusaisha.com にお願いします。

〈9 「カウンター」周辺のキーマンに松岡が直撃!明かされる「しばき隊」の内情〉

地味な文字が目に入るはずだ。そうだ!『真実と暴力の隠蔽』の大炸裂は、この地味なベールの中に眠っている!

取材班内にもいまだ明かされていないその衝撃のヒントを示唆してみよう。かつて鹿砦社社員であった藤井正美が業務中に多数のツイッターを行っていたことが発覚し解雇されたが、藤井は後に「しばき隊」内でかなりの実力者であることが判明した。当時鹿砦社は「M君リンチ事件」を知らず、「しばき隊」に対する知識もほぼ皆無だった。しかし、「しばき隊」の国会前部隊「反原連」に、年額300万円の支援をしながら、一方的に関係を断絶されるという「非礼」を経験していた(偶然にも「反原連」からの「非礼」が公表されたのは藤井正美に解雇を言い渡した前日であった)。藤井正美により鹿砦社内の情報は「しばき隊」に筒抜けになっていたわけである(その証拠の総量はデータにして300ギガに及ぶ)。

ならば、今度は逆を仕掛ければどうだろうか?「暴露本」で世間に「鹿砦社松岡利康」の名を全国に轟かせた(『週刊現代』GW合併号の特集「芸能人本の世界」で採り上げられている)。あの導火線の先に再び着火されれば何が起こるだろうか?藤井正美の逆。つまり松岡は「しばき隊」、「カウンター」内の重要人物に直接会いインタビューを敢行したのである。 それも5人も!(5人の中には現在「しばき隊」、「カウンター」に批判的な方も含まれる)

それだけでも衝撃は大きかったが、重要であるのはそのインタビューで対象者から語られた言葉である。われわれが受けたのは衝撃だが「しばき隊」にとっては「衝撃」どころでは済まないだろう。このインタビュー原稿が発刊前に「しばき隊」の手に渡れば、必ずや何らかのリアクションを鹿砦社は受けていたに違いない。問題の登場人物とは誰だ? 

「犬は喜び庭駆け回り、猫はこたつで丸くなる」

ヒントはこれで充分だろう。

(鹿砦社特別取材班)

M君リンチ事件〈爆弾〉第5弾『真実と暴力の隠蔽』5月28日発売 定価800円(税込。送料サービス)。予約申し込み先は鹿砦社販売部まで sales@rokusaisha.com

5・23 鹿砦社対李信恵訴訟、李被告「反訴」を取り下げ、しかし別訴を提起、さらにはこれを本訴と併合審理を要求するという不可解な動き――姑息な引き延ばし戦術か!? 鹿砦社特別取材班

M君リンチ事件〈爆弾〉第5弾『真実と暴力の隠蔽』5月28日発売 定価800円(税込。送料サービス)。予約申し込み先は鹿砦社販売部まで sales@rokusaisha.com

5月23日、13時15分から、相次ぐ「鹿砦社はクソ」発言などの誹謗中傷で鹿砦社が李信恵被告を訴えた訴訟の第4回口頭弁論が大阪地裁1010号法廷で開かれた。この裁判は李信恵被告が「鹿砦社はクソ」などとの悪辣な発信を多数行い、鹿砦社からの数度にわたる「注意勧告」にもその姿勢が改まることがなく、罵詈雑言や事実無根の言いがかりにより、出版社としての業務にも実際の悪影響が懸念されたためやむなく提訴に至ったのが経緯である。判決をまたずとも提訴以来、李信恵被告の鹿砦社への誹謗中傷や虚偽発信はほぼ止まっているので、提訴自体がすでに一定の抑止効果を上げてはいる。

ところが、第3回期日になり突然李信恵被告側は、「鹿砦社を反訴する」と主張しだし、4月16日付けの「反訴状」が同月25日に鹿砦社の代理人に届いた。本訴では「新たな反論は不要」(5・16上申書)とした。「反訴」とは本訴に関連して民事訴訟の被告が逆に原告を訴える行為だが、李被告は反訴の請求で、これまで鹿砦社が出版したリンチ関連本4冊に記述された李信恵被告(反訴原告)についての記事や本通信での記事が「名誉毀損」にあたるとして損害賠償550万円+弁護費用50万円の支払いと、4冊の「出版物の販売差し止め」と本通信記事の「削除」などを請求してきていた。

こちらは李信恵被告のツイッター上での発信を問題にしているのに、見当違いにも鹿砦社の本業である出版に関わる「反訴」はそれだけでも「筋違い」である。また実質的な「販売差し止め」を求める請求には、鹿砦社だけではなく各方面から「表現の自由の侵害だ」、「自分が文筆業なのに出版停止を求めるのは自己の職業否定に等しい」など疑問や批判が寄せられていた。関西の愛読者の中には「発禁になったらプレミアがつくから楽しみや」と冗談で激励してくださる方もいたが、「冗談」は反訴の内容であって、鹿砦社側は代理人を通じて反訴の不当性を主張する「答弁書」を裁判所に出していた。

そして、なんと23日被告側代理人の神原元弁護士、上瀧浩子弁護士は「反訴を取り下げ、別の訴訟を提起した」と表明した。どういうことなのか?かなり話がややこしくわかりにくいが、どうも鹿砦社の「答弁書」を読んで、「いったんは反訴したけれども裁判所に相手にされそうにないから、自分から取り下げることにした」のが被告側の判断と推察される。あるいは裁判所からのアドバイスがあったのかもしれない。何を考えているのだろうか?最初から元の提訴請求事件内容と無関係な「反訴」であることは、明白であったじゃないか。そのうえ「本日別訴を提起したので、(本件訴訟と)併合して審理されるよう上申します」(取下書)と被告側代理人は裁判所に求めたが、また同じことの繰り返しではないのか。

結局は、裁判長からの指示で、本訴での主張を整理し反論を6月末までに提出することになった。な~んだ、元の木阿弥じゃないか。法律の専門家ではない一般人から見れば、被告側の一連の行動は、ひたすら裁判を長引かせるための苦肉の策なのではないだろうかと推察される。であるならば悪質な引き延ばし戦法であると言わねばならない(これは「論評」である)。次回期日は7月18日であるが、第3回弁論の3月15日から、この間、全く無駄な日々だった。

さて、自身を(元)「狭義のしばき隊」と自認する神原弁護士は、いつも威勢がいいのが売りである。最近では懲戒請求を行った市民を訴える仕事に忙しいようだ。神原弁護士の「しばき隊」としての活動は法廷内にとどまらず、しばき隊中央執行部(仮の名称である)の人間とプライベートでも行動をともにする姿を、頻繁に目にする。そんなしばき隊中央執行部の面々は、そろいもそろって発信する言葉や内容が汚い。「反差別」を嘯きながら、平気で差別用語を発する。

『真実と暴力の隠蔽』ではこれまで取り上げた関係者に加えて、新たに何名か、M君に対して確信的な悪意を発信し続けている人物も取り上げた。当該人物の本名や職業、住所、電話番号(場合によってはさらに詳しい私生活上の秘密も)をすべて取材班は掌握しているが、悪質な書き込み主とはいえ、今のところ「公人」とまでは言えない人びとであるので個人情報を明かすのは極力控えた。本書第6項〈「カウンター」界隈の差別―反人権暴言集〉の一部をここで特別にご紹介しよう。

これは差別ではないが、「安保法制反対」で大騒ぎしていたはずの人物がこっそり発信した本音である。以下羅列するがコメントは控える。

ここでご紹介しているのは、ごく一部に過ぎない。第6項〈「カウンター」界隈の差別―反人権暴言集〉には“李信恵がM君を殴ったことを明記したエル金によるC.R.A.Cメーリングリストへの投稿”、“そのエル金の投稿への野間の返答”"李信恵と竹井信一とのツイッターでのやり取り、"エル金と竹井のツイッターでのやり取り“までを掲載した。これらは事件の悪質さを今さらながら確認できる証拠である。どうして取材班はそのような、いわば「内部資料」を入手できるのか? その回答は読者のご想像にお任せするが、第6項だけを目にされても多くの読者は、またしても驚愕するに違いないだろう。

(鹿砦社特別取材班)

予約申し込みは、Amazonか鹿砦社販売部sales@rokusaisha.com にお願いします。

5・23 鹿砦社対李信恵裁判第4回口頭弁論、本訴について被告側は「新たな反論は不要」との「上申書」提出、「反訴」を裁判所がどう扱うかに注目! そして新刊『真実と暴力の隠蔽』にあたっての想い 鹿砦社代表・松岡利康

明日5月23日午後1時15分から、相次ぐ「鹿砦社はクソ」発言で鹿砦社が李信恵を訴えた訴訟の第4回口頭弁論が開かれます(大阪地裁第13民事部1010号法廷)。

ところが、この期日を前に、李信恵被告側は5月16日付けで「上申書」を提出し本訴での「新たな反論は不要」としています。

また、すでにこの通信でも触れていますように、4月16日付けの「反訴状」が同月25日に届きました。「反訴」とは本訴に関連して民事訴訟の被告が逆に原告を訴える行為です。反訴の請求では、これまで鹿砦社が出版したリンチ関連本4冊に記述された李信恵被告(反訴原告)についての記事や本通信での記事が「名誉毀損」にあたるとして損害賠償550万円+弁護費用50万円を支払えということ、4冊の「出版物の販売差し止め」と本通信記事の「削除」などを請求しています。穏当な請求ではありません。

「反訴」の主張は、本訴との直接関連性を欠き不適法なものです。機に乗じて「出版物の販売差し止め」まで請求するとは〝筋違い〟も甚だしいといっても過言ではありません。今回の弁論では、裁判所がこれをどう取り扱うが問題となります。

ところで、「出版物の販売差し止め」は、憲法21条に謳われた「表現の自由」「言論・出版の自由」に触れるもので、高度の違法性がない限り認められるものではないことは、「フリーのジャーナリスト」(反訴状)である李信恵ならば周知のことでしょう。先の4冊の本で万が一「出版物の販売差し止め」が認められるのならば、判例として残ることでしょう。あまりにも軽々に「出版物の販売差し止め」請求などを、「ライター」や「フリーのジャーナリスト」を自認する者がやるべきことではありません。それは自らの職業の否定に他ならないからです。

◆新刊『真実と暴力の隠蔽』を刊行します!

さて、私たちは5月28日にリンチ事件関連本第5弾『真実と暴力の隠蔽――カウンター大学院生リンチ事件の闇を解明する!』を出版いたします。

M君リンチ事件〈爆弾〉第5弾『真実と暴力の隠蔽』5月28日発売 定価800円(税込。送料サービス)。予約申し込み先は鹿砦社販売部まで sales@rokusaisha.com

これまで以上に新たな〈爆弾〉が装填されています。刑事事件にもなりかねない問題画像も満載です。仮にM君あるいは私たちが刑事告訴・告発をすれば、おそらく受理→立件されるでしょう。

実は前著『カウンターと暴力』掲載の被害者M君のリンチ直後の凄惨な写真が一部取次会社で問題になり配本を削減されました。にもかかわらず、それを凌駕する証拠を『真実と暴力の隠蔽――カウンター大学院生リンチ事件の闇を解明する!』には掲載しました。

私たちが取材を進め出版を重ねる過程で、多くの方々から情報が寄せられ弾が尽きることはありません。あまりに情報や資料が多く、今回も〝積み残し〟がありましたが、「弾はまだ残っとるぜよ」(『仁義なき戦い』)といったところでしょうか。

◆『真実と暴力の隠蔽』出版にあたって思うこと

蛇足ながらもう少し言わせてください。私(たち)は偶々このリンチ事件とこの被害者M君と出会いました。もう2年3カ月ほどになります。M君の話を聞いたり証拠資料を読んだりリンチの最中の音声データを聴いたりして、被害者M君救済・支援と真相究明にあたることにしました。それはそうでしょう、藁をもすがる想いで頼って来ている青年が目の前にいたなら見棄ておけるわけがありません。

事件から1年以上が経ち、わずかな人たちに支えられながらも、弁護士にもことごとく断られ続け、M君は孤立感を深めていました。ずっとリンチの悪夢に苦しめられてきたということですが、それはそうでしょう、私がもしM君だったら、精神に耐えられず発狂していたと思います。冗談ではなく――。

マスメディアは一行たりとも報じず、私たちが知ることができるわけがありません。加害者周辺の人たちの隠蔽工作、あるいは沈黙などもありました。なによりも鹿砦社の社員に、「カウンター」の中心メンバーがいながら気づきませんでした。会社の代表として人を見る目がなかったと反省しています。

一番驚いたのは、加害者らが「反差別」運動のリーダー的存在ながら、今回提訴した要因にもなっているように、汚い言葉を平気で吐くことで、いわばカルチャーショックを受けました。現在の「反差別」運動とはこんなものでしょうか。

私は学生時代に一時学生運動の洗礼を受けましたが、卒業後は長年社会運動の現場から離れていました。しかし「3・11」を機に脱(反)原発運動にも関わるようになり、この事件にも遭遇して、現在の社会運動の「現場」を垣間見ることになりましたが、驚くことばかりでした。

特に、このリンチ事件は、広く関係する人たちが対応を誤ると、この国の反差別運動のみならず社会運動総体にとって将来に禍根を残すと思います。そうではないという方は、根拠を持って反論していただきたい。

近刊の『真実と暴力の隠蔽』で、リンチ事件関連本は5冊目となります。シリーズ物でこれだけ出したものはありません。それなりに根性を入れて取材や調査をやりましたので、いくら生来鈍愚な私でも、事件の実態や「カウンター」とか「しばき隊」をいわれる人たちについては詳しくなりました。

私は性善説に立ち「覆水盆に返る」ことをずっと言い続けていましたが、「カウンター」や「しばき隊」の周囲にいた人や、私以上に長らくそれを見てきた人の中には「覆水盆に返らず」と仰る人がいます。いや、この人たちのほうが多いことにも驚きデスぺレートな気分になります。

このリンチ事件、今後どのように転回して行くのか判りませんが、私としては、被害者救済・支援と事件の真相究明をさらに続け、このままでは将来に禍根を残すことを微力ながらでも訴え続けていくしかありません。

予約申し込みは、Amazonか鹿砦社販売部sales@rokusaisha.com にお願いします。

5月28日発売!第5弾『真実と暴力の隠蔽』 ついに被害者M君自身の手記公開!

M君リンチ事件〈爆弾〉第5弾『真実と暴力の隠蔽』5月28日発売 定価800円(税込。送料サービス)。予約申し込み先は鹿砦社販売部まで sales@rokusaisha.com

「しばき隊ってなんなの?」、「M君リンチ事件ってどういう意味?」、「この本読んだけど登場人物が多すぎてわかりくいよ」……。これまで世に出した『暴力の連鎖』、『人権と暴力の深層』、『反差別と暴力の正体』、『カウンターと暴力の病理』には読者から様々な反応が寄せられた。「ひどいリンチ事件のはわかったけど、詳しい部分がわかりにくい」とのご指摘を少なからず頂いたこともたしかである。

そこで『真実と暴力の隠蔽』は、巻頭で「M君」自身の手記を掲載した。M君がどうして反差別運動にかかわることになったのか、その動機や背景から事件を経過して今日M君が考えることを踏み込んで表明している。

M君の手記は、あくまでそれら一連を経験したM君の個人的経験に基づく、今日彼の到達点である。まだ一審判決が下され、控訴審での審議がこれから始まる段階での中間総括だ。そして、M君の見解イコール取材班、鹿砦社の見解ではない。M君はあくまでも集団リンチ事件(今日に至るも「リンチ」ではないなどと論外の主張を繰り返す者がいるようであるが、そのレベルの稚拙な悪あがきを取材班は批判の対象として取り上げない)被害者本人であり、取材班はあくまで事実を追い、真実を浮かび上がらせようとする集団ではあるが「当事者」ではない。当然細かい点での意見の相違は生じる。

M君の手記は、これまで取材班が紹介した記事や関係者取材とは異なり「被害者本人」の声だ。まずは被害者が、いまどのように考えているか、を知っていただくことの意味は小さくないと取材班は考える。

弁護士の集団懲戒が話題になっているようだ。これについては本件と直接の関係はないので重きをおいてコメントをしようとは考えないが、この「騒ぎ」に関わっている、ある人物は『真実と暴力の隠蔽』に登場する。どのような形で登場するのかは本書を手に取ってご確認頂きたい。また、しばき隊のNO.1である人物が、過去ネトウヨとして暗躍した証拠が発覚し、本人は大慌てのようだ。取材班はこの人物が長年「ネット荒らし」に明け暮れていたことは早くから把握していた。これまでも断片的にはそのことに言及したが、『真実と暴力の隠蔽』ではその人物がいかなる考えの持ち主であるのか、何をやってきたのか。動かぬ証拠を提示する。

大阪地裁で下された、世紀の「誤判」=不当判決についても、松岡の論評と、判決分析をお読みいただければわかりやすいだろう(ちなみに「誤判」ではあるがM君は勝訴している)。この比類なく悪質な判決については、各方面の専門家から強い批判や違和感が寄せられている。共通しているのは「80万円払えば人を半殺しにするほどの暴力を振るってもよい」と司法がお墨付きを与えているのではないか、との指摘だ。同判決の問題点は、控訴審での闘いでの重要な争点になることは間違いない。

さらに、これまでの4冊ではご紹介しなかった、悪質極まる人物の発信も取り上げた。読者諸氏は表紙をめくると、まず目をそむけたくなるような憎悪に吐き気を催すかもしれない。これまでたびたびご紹介した事件直後、M君の顔写真だけでも多くの人には衝撃だったに違いないが、今回あえて1頁に掲載した「何物」かは、むしろ実際の写真以上に驚かれる方が多いだろう。

このような事実を並べる取材班の意図はなんなのか。グロテスクさや個人攻撃、面白がりが動機でこのような取材編集活動を行っているのであれば、取材班には何の存在意義もない。冷厳な事実を集め、整理しそれをまな板の上に乗せて、ごく簡単に包丁でさばいて、なるべく素材の味そのままに読者提供し、読者の味覚(判断)で味わっていただきたいと念じている。

そして可能であれば、「M君リンチ事件」には現代日本社会が包含する問題のエッセンスも、同時に隠れた旋律として奏でられていることをお伝えできれば、と希望している。

欺瞞だらけじゃないか!

なにが「差別反対」だ!なにが「難民歓迎」だ!どの口が「戦争法案反対」を声高に叫んでいた!「差別反対」でのし上がって、心にもない「難民歓迎」を掲げている人間が「ネトウヨ」であり差別発信を複数行っている真実。「戦争法案反対」の振りをしたSEALDsなるイベント好きな子供たち(大学生が中心だったらしいが)を集めて、マスコミを利用して自分たちの存在誇示に利用した当人たちが実は「憲法9条改憲派」であった仰天事実。弁護士のくせに「俺は正義だ」などと幼児の喧嘩で交わされるような言葉ばかり平然と吐く問題人物。

安倍自公政権の無茶苦茶ぶりには、呆れ果てモノをいう気もなくなるが、あたかも「反安倍」のようにスタンスをとり、その実安倍と何ら変わらない考えの連中が「リベラル」、「左翼」と勘違いされる今の日本(本当の「リベラル」や「左翼」の方に失礼だ)。

「M君リンチ事件」の真実を取材していると、歪み切った日本全体にCTスキャンかMRIで診察した結果と同様の諸相が浮かび上がってくる。欺瞞だらけなのである。

しかし、ご心配なく。『真実と暴力の隠蔽』ではそのような抽象論を展開はしていない。
取材班は常に最前線で闘っている。誇張ではない。大小含めてメディアの後追い取材が全くない(個人ジャーナリストを除いて)のだから。最前線で闘うためには自動小銃か手榴弾くらいは必要だ。

せっかくだから取材班が装備している武器の一部を次回はご紹介する(もちろん『真実と暴力の隠蔽』の中に記されている)。

アマゾンなどのネット販売ではすでに予約を受け付けている。また鹿砦社直接の予約申し込み先は鹿砦社販売部まで。sales@rokusaisha.com

(鹿砦社特別取材班)

予約申し込みは、Amazonか鹿砦社販売部sales@rokusaisha.com にお願いします。

「カウンター大学院生M君リンチ事件」一審判決に、前田朗東京造形大学教授が怒りの論評! 李信恵を「唾棄すべき低劣さ」と激しく批判!

『救援』2018年5月10日号に、以前も「M君リンチ事件」についての貴重な論考を寄せられた、日本を代表する法学者(専門は刑事人権論)で「のりこえねっと」共同代表の前田朗東京造形大学教授が「反差別運動における暴力(二)」を発表されている。その全文を掲載するので、読者にも是非お読みいただきたい。今回前田教授は、3月19日大阪地裁の李信恵はじめとする対5人裁判の判決について分析し、感想を綴っている。

前田朗東京造形大学教授による「反差別運動における暴力(二)」(『救援』2018年5月10日号より転載)

〈原告勝訴であるが、事実認定においても損害賠償額においても、実質的に「敗訴」に等しい結果となった。〉との書き出しは悪意によるものではなく、取材班も感じた判決の不当性に向けての前田教授の感想である。〈原告・被告の立証内容を把握していないため判決の当否について私見を述べることは容易ではないが〉と前置きしながらも前田教授にはこの判決を放置できない。〈判決文だけを読んでの印象を書き留めておきたい〉衝動が並大抵ではなかったことが文面から伺われる。

ここで前田教授が記しているように、一審判決後、鹿砦社は前田教授に大阪高裁への控訴に向けての「意見書」を書いていただけないか、と打診した。前田教授からは「すでに自分の意見は公にしてあるので『意見書』を書く立場にはないと思います」とのご返答とともに、判決文についての違和感が伝えられていた。

しかし事実や、法の正義に忠実な方にとって、「M君対5人裁判」大阪地裁判決は、「黙してはいられない」ほどに無茶苦茶な内容であることが、前田教授がわざわざ『救援』に紙面を割き、論評を展開されている事実からも理解されるであろう。前田教授は同論文の中でも述べている通り、〈私はCの弁護人から依頼を受けて裁判所に「ヘイトスピーチの被害に関する意見書」を提出した。それだけに、本訴訟の経緯と内容を見ると脱力感に襲われる。〉

取材班は再度前田教授に、この国では少ない真の行動する知識人の姿を見る。〈脱力感〉――まさにそうであろう。取材班は事件加害者やその隠蔽にかかわった者たちに、一縷の人間的尊敬や期待をもう抱いていない(かつては鹿砦社代表松岡利康と鈴木邦男の30年に渡る交流や、取材班田所敏夫と辛淑玉の20年の友人関係もあったが、それぞれ既に「本質的に相容れない」立場を確認し義絶している)。したがって彼らの相も変らぬ狼藉ぶりに、なんら驚くこともないが、「意見書」を書いて支持・応援した人間の素性が「これかい!」と完全に理解した前田教授の心中は、理解できる。

〈損害賠償額がABにそれぞれ80万円(取材班注:これはAB二人で80万円の意味)という。理解しがたい低額になっている(中略)。これで80万円の損害賠償で済むのだから被告らが判決当夜に「祝勝会」を開いたのも頷ける。判決は「暴力のススメ」に堕していないだろうか。〉

取材班も内心、怒号を上げながら糾弾した判決における、賠償金80万円の意味。〈暴力のススメ〉とは言い得て妙である。そしてCこと李信恵やその弁護士への感想が続く。正直取材班も前田教授がこれほどまでに、怒りを露わにした論評を発表するとは意外であった。前述の通り前田教授と、わずかな接点はあるものの、上瀧浩子、辛淑玉、野間易通、中沢けいなどを「ともに反差別と闘う」友人とみなしている(た?)前田教授と取材班は若干の見解の相違は致し方あるまいと考えていた。

しかし、そうではなかった。歴史的と評価してもよい〈誤判〉、不当判決に対する疑問と怒りを前田教授は取材班同様の評価で、共有していたのだ。

そして取材班が、「次はなんなんだ!」との読者の声なき声に五度(たび)応える機が熟してきた。これまで『ヘイトと暴力の連鎖』、『人権と暴力の深層』、『反差別と暴力の正体』、『カウンターと暴力の病理』の4冊を上梓し世に問い、その都度大きなインパクトを与えてきたが、その中間総括・報告というべき『真実と暴力の隠蔽』の発売が決まった! 内容はまだ明かせないが、とりあえず表紙画像のみアップしておく。

鹿砦社M君リンチ事件〈爆弾〉第5弾『真実と暴力の隠蔽』5月下旬発売開始 定価800円(税込。送料サービス)。完成次第発送する予約申し込み先は鹿砦社販売部まで sales@rokusaisha.com

『真実と暴力の隠蔽』には、ま た し て も、関係者であれば、だれもが腰を抜かすであろう〈爆弾〉を装填した。ちなみにその最重要部分につては取材班の中でも一部の人間しか接していない。書店に並ぶまでは取材班の一部しか知り得ない。それほどにセンシティブかつ破壊力のある第5弾は、ある種の人々には絶対に触れてもらいたくない内容だ。これまでで最大の〈爆弾〉となろう。発売は今月末で、まだHPやAmazonなどでもアップされていないが、以下のメールに申し込んでいただければ予約販売が可能で、完成次第発送する。2018年上期、最大衝撃の1冊になるであろうことをお約束する。定価800円(税込。送料サービス)。予約申し込み先は鹿砦社販売部まで。sales@rokusaisha.com

(鹿砦社特別取材班)

李信恵からM君リンチ事件本販売差し止め等を求める「反訴状」が鹿砦社に届く

ツイッター上で李信恵被告による、「鹿砦社はクソ」、「クソ鹿砦社」などと、多量な誹謗中傷が止まらず、本コラムで取材班ならびに松岡が数度にわたり「品のない言葉遣い」を止めるよう李信恵被告に注意を促したが、それでも罵詈雑言が止まらなかったため、鹿砦社は仕方なく李信恵被告を相手取り名誉毀損損害賠償請求を大阪地裁に起こした(2017年9月28日)ことは、本コラム並びに、『カウンターと暴力の病理』でもご紹介した。

 
『ヘイトと暴力の連鎖 反原連―SEALDs―しばき隊―カウンター 』(2016年7月刊)

同訴訟の前回期日(3月16日)に代理人の上瀧浩子弁護士から「反訴の意思」がある、旨の発言があった。どのような反訴が行われるのかを、多忙なかたわら待っていると、2018年4月17日付け(受付印は18日)の「反訴状」が過日(4月25日)鹿砦社に届けられた。「ないもの」をあたかも「あったように」印象操作する魔術師、李信恵被告がどのような「反訴」を打ってくるのか? 鹿砦社と取材班はその「反訴」内容を半ば「楽しみに」待っていた。

ただし、強調しておかなければならないのは、そもそもこの提訴は李信恵被告による、鹿砦社に対する誹謗中傷や、根拠なき言いがかりが発端となり、単なる名誉毀損だけではなく、鹿砦社の業務自体に悪影響が出る兆しが見えはじめ、放置することができなくなったことが背景にあることだ。

1つの事柄をめぐって、100人には100通りの解釈が成立しよう。それが思想や言論の自由というものだ。しかしながら「ない」ことを「ある」といってはならない。それは「ある」ことを「ない」というに等しく大きな誤謬であるにとどまらず、人や団体を深く傷つける行為につながる。歴史修正主義者の言説などがそうだ。「南京大虐殺はなかった」、「日本は合法的に朝鮮半島を併合した」などとの主張は、歴史の事実に逆らうもので、そこで生きた人びとの営為を無化しその精神を殺してしまうものである。

『反差別と暴力の正体 暴力カルト化したカウンター-しばき隊の実態』(2016年11月刊)

李信恵被告の発信にも同様に、あたかも鹿砦社が「李信恵被告の仕事の妨害をしている」、あるいは「健康を害する原因を作っている」かのごとき言いがかりも散見された。しかしながら事実に立脚していなくとも、このような「物言い」はそれ自体が独り歩きしてしまい、鹿砦社に対するマイナスの情報やイメージとして流布される。ことに「差別の被害者」としてマスコミに頻繁に取り上げられる、李信恵被告からの発信は、無名な市民の発信とは訴求力において比較にならぬ力を持つ。

そのため、致し方なく鹿砦社は業務への悪影響と、継続する誹謗中傷を止めるために提訴を起こす以外に選択肢がなかったのである。事実、提訴以降李信恵被告による鹿砦社に対する誹謗中傷、罵詈雑言はすっかり影を潜めた。その点において提訴は判決を待たずとも、一定の「抑止効果」をすでに発揮しているといえよう。

そこにもってきての李信被側からの「反訴」である。以下請求の趣旨を掲載するが請求では、まず、550万円を払えと求めている。そして鹿砦社がこれまでに発刊した『ヘイトと暴力の連鎖』、『反差別と暴力の正体』、『人権と暴力の深層』、『カウンターと暴力の病理』を「頒布販売してはならない」と実質上の販売差し止めをもとめている。また本コラムに掲載した過去の記事の削除も要求している。

概ね予想の範囲内ではあったが、『ヘイトと暴力の連鎖』、『反差別と暴力の正体』、『人権と暴力の深層』、『カウンターと暴力の病理』を「頒布販売してはならない」との請求には、正直失笑を禁じ得なかった。すでに発売されてから1年以上のものも含み4冊を「販売するな!」、「広めるな!」との主張は李信恵被告や、代理人、神原元弁護士らしい、乱暴な請求ではあるが、もし本気で「販売差し止め」を求めるのであれば、どうして「仮処分」の申立てを行わなかったのだ?

『人権と暴力の深層 カウンター内大学院生リンチ事件真相究明、偽善者との闘い』(2017年5月刊)

少々解説すると、一般の裁判は判決が出るまでに相応の時間がかかる。鹿砦社が李信恵被告を訴えた裁判も判決が出るのは、まだかなり先になるだろう。これが民事訴訟の標準である。一方のっぴきならない緊急性があるときは「仮処分」を裁判所に申し立てて、それが認められれば、極めて短時間で司法により「禁止」や「差し止め」の命令が下されることがある。鹿砦社自身過去に不当と思われる「仮処分」による「出版差し止め」を食らった経験があるし、大手週刊誌などでも「出版差し止め」の仮処分が認められ、発刊が出来なかった事例は過去にある。

しかし、出版差し止め仮処分を申し立てるには、強度の緊急性と高度の違法性を要する理由がなければならない。仮処分が認められなければ、引き続き同じ内容を争う「本訴」では不利に作用することもある。

李信恵被告側は、鹿砦社が発刊した上記4冊に、名誉毀損や事実無根の記載があれば、堂々と出版差し止め仮処分を申し立てる選択肢もあったろうに、そうはしていない。そして、その根拠は丁寧にも「反訴状」に記載されている。いずれの4冊も李信恵に言及している部分のみを理由として、「頒布販売の禁止」を求めている。

法的な知識に取材班は詳しくないが、李信恵側が主張する「頒布販売の禁止」のを求める根拠は、いかにも希薄である。弁護士に相談するまでもなく、手元に反論材料は山積している。反論材料を多すぎて、整理するのに手間がかかるほどだ。

『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』[特別付録]リンチ音声記録CD(2017年12月刊)

そもそも『鶴橋安寧』を出版以降、李信恵被告による、まとまった文章による主張を目にしていない(どこかにあるのかもしれないが、鹿砦社ならびに取材班は見つけることができていない)。李信恵被告は元々ライターなのであるから、自身に疑義が向けられている「事件」についてもツイッターなどという、安易な方法ではなく、自身のまとまった見解を明らかにすればよいのではないか。売れっ子の李信恵被告が、原稿を発表したいと声をかければ、幾らでもそれに応じる出版社はあろう(取材班の多くがうらやむほど……)。

だが待て! 先日のM君が李信恵被告ら5名を訴えた裁判の判決では、M君が勝訴はしたものの、一般常識からすれば考えられない、「屁理屈」のような論が展開され、多くの主張が認められなかった。あろうことか同一個人名の誤表記が3度も判決文にはあった。「裁判は水物」だ。「え、嘘だ!」というような判決が、過去あまた積み重なっている事実を無視はできない。

可能性は低いが、万が一「反訴」が認められれば、『ヘイトと暴力の連鎖』、『反差別と暴力の正体』、『人権と暴力の深層』、『カウンターと暴力の病理』が発売禁止になり、これ以上読者のお手元に届かなくなる可能性もある。

万が一まだ上記4冊をお読みでない読者の方がおられたら、急いでお買い求めいただくことをお勧めする。まだ幸い在庫はある。が、「反訴」が認められ「頒布販売」が禁止になれば、これ以上お分けすることができなくなるかもしれない。鹿砦社の対李信恵裁判及び反訴にご注目を頂きたい。


◎[参考音声]M君リンチ事件の音声記録(『カウンターと暴力の病理』特別付録CDより)

いまだに「リンチはなかった」などと平然と語る連中がいる──。(『カウンターと暴力の病理』グラビアより)

(鹿砦社特別取材班)