電子書籍による個人出版はどうなんだ!? 企業と揉めたライター奮戦記 16

kindleでは3ヶ月間kindle専属で発売するという契約を行えば、専属販売期間中に5日間無料で書籍を販売できるキャンペーンを行える。この無料キャンペーンというのはなかなか無名の作家にとっては良いものだ。無料キャンペーン中の作品にも販売数などを含めたランキングが出るのだが、当時はkindleで出版している人が少なかったためいくつかあるkindleのレビューサイトなどで取り上げてもらえれば、すぐにランキング上位に入れた。もちろん出版している冊数が少ないので取り上げてもらうのも難しくはない。

ランキング上位に入れば、有料のkindle本と肩を並べることができる。AmazonのHP上で芥川賞受賞作、直木賞受賞作の隣に並ぶこともある。そうなると人の目にも触れやすく名前も憶えてもらいやすい。上位になると目立つためこれまで取り上げてもらったサイト以外のサイトで取り上げてもらえるという連鎖反応のようなものもあった。私は榛野氏に言われた日程通り5日間無料のキャンペーンを行うことにした。

そうすると、やはり連鎖反応のようなものが起こり次々と作品がランキング上位に入っていく。無料とはいえ、数多くダウンロードしてもらえたと思う。可愛らしい表紙というのも無料ダウンロードしてもらったきっかけかもしれない。現在もエロ系、萌え系の表紙が上位に入りやすかったりする。私の表紙も可愛らしさにプラスしてエロ系、萌え系の表紙が多かったのでそれも上位になった理由ではないかと考えている。

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