水面下で続くジャニーズ事務所とNHKのSMAP紅白出演の打開策

NHKの籾井勝人会長が定例会見(10月8日)で今年の大晦日に放送される『紅白歌合戦』について触れ、籾井会長自らSMAP出演に関し「当然、出てもらいたい」と熱烈ラブコールを送った案件にNHK職員ならずともジャニーズ事務所や関連している業界人たちが「いったいどうすればいいのか」振り回されている。

 
中居正広 MERAMERA★メラメラ★PRINCE(ジャニーズ研究会)

「水面下では、ジャニーズ事務所とNHK側の交渉が始まりましたが、ジャニーズ側が『向こう5年間、紅白の司会はジャニーズのタレントで』という条件を出した、もしくは『BSも含み、ジャニーズの冠番組を2つ作ってほしいとジャニーズ側が要望した』などとも伝えられ、いかにも『それは無理』とNHKが音をあげそうな条件が提示され、『不可能』という結果にジャニーズ事務所が誘導しているふしがある。だがここに来て、大物ミュージシャンが『共演してもいい』と名乗りを上げて潮目が代わってきている」(芸能ジャーナリスト)

名乗りをあげた「大物ミュージシャン」とは「世界に一つだけの花」を作った槇原敬之だ。今年の8月に複数のアーティストが集まるライブでKANが「SMAPが解散しちゃったら、この歌を受け継いでいくのは僕らしかいないよね」と持ちかけると槇原は「そうなんですよね。僕らしかいないんですよ」と笑顔で答えていた。

「槇原は人一倍の気遣いが評判。本当は、『SMAP×SMAP』(フジテレビ)のゲストとしてオファーが来ていたが、日程が合わず、『なにか僕で役にたてることがあれば』とスタッフを通じてジャニーズ側に伝えてあったそうです。そこでもし『槇原さんが共演してくれるなら』という条件でジャニーズ側がNHKを抱き込んで交渉を始めた。本当はかわいがっている犬と年越ししたい槇原ですが『僕をメジャーに押し上げたのは、SMAPさんだから』と共演を臭わせたのです」(同)

 
[増補新版]ジャニーズ50年史(ジャニーズ研究会)

槇原が作った『世界に一つだけの花』はSMAPデビュー25周年の9月9日に300万枚を突破した「お化け曲」で、槇原のコンサートでも一番盛り上がる曲の一つ。

もしも槇原が今年の紅白歌合戦にSMAPと共演すれば、91年に『どんなときも。』で、07年に「GREEN DAYS」で出演したのに続いて3度目の出演になる。好感度もあが るし、CDもまた売れるはずで、メリットは大きい。

「しかしどうだろう。『SMAP×SMAP』では、10月31日に放映された大物の松任谷由実との共演でさえ、香取慎吾が『木村君とは歌いたくない』とスタッフに主張、説得に5時間以上かかったとも伝えられる。槇原が乗り出しても、5人が同じステージに立つかどうか」(同)

「SMAPと共演するという話がありますが、今年のNHK「紅白歌合戦」へのオファーは来ましたでしょうか」と槇原の事務所にメールで聞いたが、期限までに返事は来なかった。

槇原とSMAP共演が紅白の「サプライズ」となるか。それとも紅白のSMAP出演は単なる「NHK籾井会長のたわごと」となるか。

(伊東北斗)

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