堀田春樹
ジャパンキックボクシング協会は従来どおりWMOが主流の世界戦開催!
NJKFはWBCムエタイと併行してIBFムエタイも日本タイトル本格始動。
NJKF西日本ではS-1の世界と日本のタイトル開催。
全日本キックボクシング協会は10月20日、栗芝貴代表が世界プロムエタイ協会日本代表に就任。
KICK Insist.25 / 11月23日(日・祝)後楽園ホール17:15~
主催:VICTORY SPIRITS、ビクトリージム
認定:WMO、ジャパンキックボクシング協会

睦雅と瀧澤博人の揃い踏み。それぞれの立場で挑む世界戦。
注目の新星はBANKIと西山天晴。どんなインパクトを残すか。
◆第12試合 WMO世界ライト級王座決定戦 5回戦
WMOインターナショナル・スーパーライト級チャンピオン.睦雅(=瀬戸睦雅/ビクトリー)
vs
ペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ)
9月19日、ルンピニー・スタジアムで開催されたONE Friday Fightsに於いて、睦雅はラヤン・メッキ(フランス)に2度のノックダウンを奪い3-0の判定勝利。現在4連勝で好調を維持しての世界挑戦となる。ペッダムは過去、WBCムエタイ世界フェザー級、ルンピニー系バンタム級、タイ国(PAT)バンタム級の元・選手権者。
◆第11試合 WMO世界フェザー級王座決定戦 5回戦
WMOインターナショナル・フェザー級チャンピオン.瀧澤博人(ビクトリー)
vs
世界同級10位.チャイトーン・ウォー・ウラチャー(タイ)
昨年7月28日にWMO世界フェザー級王座決定戦に挑んだ瀧澤博人だが、ペットタイランドに2-1判定で敗れ王座奪取は成らず。落胆しつつ「もう一回やり直しですね。」とは語っていたが、地道に堪え、再びチャンスはやって来た。ここは絶対獲っておきたい、もう負けられない立ち位置だろう。
◆第10試合 58.5kg契約3回戦
ジャパンキック協会フェザー級チャンピオン.勇成(Formed)
vs
ワタナー・ウォー・ウラチャー(元・True4Uスーパーバンタム級7位/タイ)
◆第9試合 52.5kg契約3回戦
ジャパンキック協会フライ級チャンピオン.西原茉生(治政館)
vs
ローマ・ルークスワン(IMSAスーパーフライ級Champ/タイ)
◆第8試合 52.5kg契約3回戦
ジャパンキック協会フライ級1位.細田昇吾(ビクトリー)
vs
ソッサイ・ウォー・ウラチャー(元・タイ国スラナリーstadiumライトフライ級Champ/タイ)
◆第7試合 66.7kg契約3回戦
ペップンミー・ビクトリージム(元・タイ国イサーン地方フライ級2位/タイ)
vs
NKBウェルター級チャンピオン.CAZ JANJIRA(Team JANJIRA)
2月に王座初防衛戦で引退試合を迎えるカズ・ジャンジラがペップンミーと前哨戦。
◆第6試合 ライト級3回戦
ジャパンキック協会ライト級5位.林瑞紀(治政館)
vs
乱牙(前・NKBライト級Champ/無所属)
◆第5試合 フェザー級3回戦
ジャパンキック協会フェザー級3位.石川智崇(KICKBOX)vs 同級5位.海士(ビクトリー)
◆第4試合 スーパーフェザー級3回戦
青木大好き(OZ)vs 松岡優太(チームタイガーホーク)
◆第3試合 フェザー級3回戦
BANKI(=竹森万輝/治政館)vs 渡部有偉(BOMスポーツジム八戸)
◆第2試合 バンタム級3回戦
西澤将太(ラジャサクレックムエタイ)vs 未定
◆第1試合 フェザー級3回戦
西山天晴(治政館)vs 石井隆浩(尚武会)
他、アマチュア1試合
DUEL.36 / 11月23日(日)GENスポーツパレス OPEN 17:00 / START 17:30
主催:VALLELYジム / 認定:NJKF

DUELは若手の登竜門と中堅の活躍の場。その中でメインイベンター愁斗と悠はチャンピオンロードに向かう重要な戦いとなります。
◆第7試合 フライ級3回戦
NJKFフライ級4位.愁斗(Bombo Freely)vs 同級5位.悠(=吉仲悠/VALLELY)
◆第6試合 スーパーフェザー級3回戦
コンゲンチャイ・エスジム(タイ)
vs
NJKFスーパーフェザー級6位細川裕人(VALLELY)
◆第5試合 フライ級3回戦
煌(KANALOA)vs 手塚瑠唯(VERTEX)
◆第4試合 ウェルター級3回戦
NJKFウェルター級4位.JUN DA LION(E.S.G)vs 梅沢遼太郎(白山道場)
他、アマチュア含む4試合。
NJKF CHALLENGER 11 / 11月30日(日)後楽園ホール17:15~
主催:オフィス超合金 / 認定:ニュージャパンキックボクシング連盟、IBFムエタイ日本

IBF日本タイトル初登場。ひとつの団体で絡み合っていくNJKF内の複雑なタイトル。
以下は10月27に行われた記者会見で発表されたカードとなります(試合順未定)。
トーナメント決勝(王座決定戦)は来年2月。
◆IBFムエタイ日本ウェルター級王座決定4名参加トーナメント 3回戦
高橋幸光(飯伏プロレス研究所)vs 井原浩之(ハーデスワークアウト)
◆IBFムエタイ日本ウェルター級王座決定4名参加トーナメント 3回戦
NJKFウェルター級チャンピオン.亜維二(新興ムエタイ)vs 佐藤界聖(PCK連闘会)

◆IBFムエタイ日本ライト級王座決定戦 5回戦
NJKFスーパーライト級チャンピオン.吉田凜汰朗(VERTEX )
vs
JKイノベーション・スーパーライト級チャンピオン.切詰大貴(武勇会)

◆女子フライ級超3回戦
S-1女子世界フライ級覇者.真美(Team ImmortaL)vs ジョン・アヨン(韓国)
◆64.0kg契約3回戦
NJKFスーパーライト級1位.健太(E.S.G)vs 同級3位.佐々木勝海(エス)
※健太はラストファイトを宣言。
◆NJKFバンタム級タイトルマッチ 5回戦
チャンピオン初防衛戦.嵐(キング)vs 山川敏弘(京都野口)
他、アンダーカード数試合
MuayThaiOpen.51 / 12月6日(土)墨田区体育館(ひがしんアリーナ)
アマチュア大会:11:00 / プロ興行: 開場16:30 開始17:00
主催:センチャイジム

ここにもルンピニージャパンとムエタイオープン国内タイトルは存在するが、今回は壱世がメインイベンターを務める(11月9日時点でラウンド数、契約ウェイト、試合順等未確定)。
◆スーパーバンタム級超(ラウンド未定)
WBCムエタイ日本スーパーバンタム級チャンピオン.壱・センチャイジム(=与那覇壱世)
vs
ワイトップ・ソー・ガムジン(タイ)
◆バンタム級超3回戦
JKイノベーション・バンタム級チャンピオン.蒔・センチャイジム(=佐藤蒔音)
vs
アイティポン・ポー・ジョー・ウォー(タイ)
◆フェザー級3回戦
夢叶(エムトーン)vs 稔之晟(マイウエイスピリッツ)
◆女子バンタム級3回戦(2分制)
真秀鷹虎(センチャイ)vs 優波(TFG EVOLVE)
他8試合
NKB爆発シリーズvol.6 / 12月13日(土)後楽園ホール17:15~
主催:日本キックボクシング連盟 / 認定:NKB実行委員会

日本キックボクシング連盟は世界戦が行われたことはありません。ネットワークが無いのも厳しい本音だが、その以下でも他団体タイトルマッチは行なわないのが渡邊信久代表の信念。
この日の注目カードは今後のNKBを背負う雄希vs 杉山海瑠の戦い。


◆第11試合 65.5kg契約 5回戦
セーンダーオレック・スターライトジム(タイ)vs 大月慎也(Team arco iris)
◆第10試合 フェザー級3回戦
ホワッチャイ・スターライトジム(タイ)vs 安河内秀哉(RIKIX)

◆第9試合 バンタム級3回戦
NKBバンタム級2位.雄希(テツ)vs 杉山海瑠(HEAT)
◆第8試合 フェザー級3回戦
NKBフェザー級5位.半澤信也(Team arco iris)vs 堀井幸輝(ケーアクティブ)
◆第7試合 バンタム級3回戦
シャーク・ハタ(=秦文也/テツ)vs 磯貝雅則(STRUGGLE)
◆第6試合 ウェルター級3回戦
安田学登(クボ)vs ソムプラユン・ヒロキ(=緑川広樹/DANGER)
◆第5試合 フライ級3回戦
滑飛シオン(テツ)vs 緒方愁次(ケーアクティブ)
◆第4試合 63.0kg契約3回戦
菅野登生(テツ)vs 清水和也(アルン)
◆第3試合 フェザー級3回戦
鈴木ゲン(拳心館)vs 加藤宙(神武館)
◆第2試合 53.75kg契約3回戦
風間祐哉(WSR三ノ輪)vs 早川曜平(ケーアクティブ)
◆第1試合 62.0kg契約3回戦
大利一真(テツ)vs 藏田浩二(SRK)
他、アマチュア 問答無用「東西中四国対抗戦」2試合。
NJKF×S-1「WORLD ROAD」 / 12月14日(日)京都KBSホール(開場12:30 /開始13:00)
主催:京都野口ジム、R.Sジム / 認定:ニュージャパンキックボクシング連盟、S-1本部
NJKF西日本はS-1ロードで勝負。S-1はタイの名声あるソンチャイ・ラタナスワン氏が生み出したプロモーター主体のタイトルである。
庄司理玖斗が飛躍の第一歩となるか。新設タイトル争いをベテラン金子貴幸との勝負は見物。
◆第11試合 S-1世界ジュニアフェザー級王座決定戦 5回戦
NJKFスーパーバンタム級チャンピオン.繁那(R.S)
vs
シャーク·チャラムスックジム(タイ)
◆第10試合 S-1世界フライ級タイトルマッチ 5回戦
優心(前・NJKFフライ級Champ/京都野口)
vs
ウドンノーイ·ゲッソンリット(元・WPMF世界ミニフライ級2位/タイ)
◆第9試合 S-1ジャパン・フェザー級王座決定戦 5回戦
NJKFフェザー級2位.TAKAYUKI(=金子貴幸/K-CRONY)
vs
NJKFフェザー級1位.庄司理玖斗(拳之会)
◆第8試合 スーパーバンタム級3回戦
NJKFスーパーバンタム級5位.中島凛太郎(京都野口)vs 同級6位.中島大翔(GET OVER)
◆第7試合 63.0kg契約3回戦
NJKFライト級5位.田邊裕哉(京都野口)vs 平田康輔(平田道場)
◆第6試合 バンタム級3回戦
NJKFバンタム級5位.中島隆徳(GET OVER)vs 同級8位.柚子貴(京都野口)
◆第5試合 女子ミネルヴァ・アトム級(102LBS)王座決定戦 3回戦
1位.祥子JSK(治政館)vs 3位.ユリカ・グラップリングシュートボクサーズ(GSB名古屋)
◆第4試合 フライ級3回戦
NJKFフライ級8位.大久保貴宏(京都野口)vs 同級9位.庄司翔依斗 (拳之会)
◆第3試合 60.0kg契約3回戦
NJKFフェザー級8位.和斗(大和)vs 希祈(京都野口)
◆第2試合 女子ミネルヴァ49.0kg契約3回戦(2分制)
アトム級4位.RIANA(TOKEN KICKBOXING)vs 土井乙花(GSB多治見)
◆プロ第1試合 70.0kg契約3回戦
村木太樹(京都野口)vs MOTOKI(レジェンドドラゴン)
他、アマチュア5試合。
SAMURAI WARRIORS 4th / 12月28日(日)後楽園ホール17:30~
主催:全日本キックボクシング協会 / 認定:WPMTA
10月5日、鄭相鉉に判定勝利した瀬川琉。もう一回いい試合して、自分の言いたいこと、しっかりアピールしていきたいと語っていたが、今回思い切りアピール出来るか。
ベテランのオーシャン・ウジハラはその瀬川に敗れた鄭相鉉を迎え撃つ。
野竹兄弟がライバルという広翔の戦い方も注目。存在感で越えなければならない。
◆第12試合 60.0kg契約3回戦
全日本フェザー級チャンピオン.瀬川琉(稲城)vs 權賢佑(=クォン・ヒョンウ/韓国)
◆第11試合 ライト級3回戦
オーシャン・ウジハラ(=氏原文男/無所属)vs 鄭相鉉(=チョン・サンヒョン/韓国)
◆第10試合 ライト級3回戦
全日本ライト級8位.山田旬(アウルスポーツ)vs ジョカミ・ナカジマ(中島道場)
◆第9試合 ライト級3回戦
野竹生太郎(ウルブズスクワッド)vs 柳權(=リュウ・グオン/韓国)
◆第8試合 スーパーバンタム級3回戦
全日本スーパーバンタム級10位.広翔(稲城)vs 前田翔太(ウィラサクレックムエタイ)
◆第7試合 66.0kg契約3回戦
KATSUYA NORASING FAMILY(Norasing Family)vs 蘆立亮太(YS’K YAMAGATA)
◆第6試合 ヘビー級3回戦
チャン(MONSTAR)vs ピクシー犬塚(府中ムエタイクラブ)
◆第5試合 59.0kg契約3回戦
中村健甚(稲城)vs 近藤祐一(デボルターレ)
◆第4試合 65.0kg契約3回戦
小玉倭夢(Norasing Family)vs 内田航太郎(TRIM)
◆第3試合 フライ級3回戦
横尾空(稲城)vs パク・スンミン(韓国)
◆第2試合 65.0kg契約3回戦
滝口遥輝(中島道場)vs 亀田蓮(亀田同志会)
◆第1試合 スーパーバンタム級3回戦
渡邉獅生(JTクラブ)vs 申大容(=シン・デヨン/韓国)
《取材戦記》
キックボクシングとムエタイには、生まれては消えていくもの含めて、過去どれだけ世界認定組織があっただろうか。期待したWPMFは衰退し、世界プロムエタイ協会(WPMTA)は以前から存在するが、大きな活動実績は無いらしい。今後の活動に注目だが、現時点ではプロボクシングのワールドエリアネットワークに乗ったWBCムエタイやIBFムエタイが主流になっていく可能性は大きい。
日本でもやたら増えるだけの国内タイトル。ニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)がIBFムエタイ日本タイトルにも乗り出したことで、WBCムエタイと共にNJKFが独占的に主戦場にしていこうという意図があるとしても、ファンや業界関係者は「もう日本(国内)タイトルは結構です。」という意見は多い。
今後行われる世界や日本タイトル戦も、世間からどれだけ注目が集まるか、それぞれがどれだけのネットワークを持ち、活性化しているかが権威の象徴となるだろう。
▼堀田春樹(ほった・はるき)[撮影・文]
昭和のキックボクシングから業界に潜入。フリーランス・カメラマンとして『スポーツライフ』、『ナイタイ』、『実話ナックルズ』などにキックレポートを寄稿展開。タイではムエタイジム生活も経験し、その縁からタイ仏門にも一時出家。最近のモットーは「悔いの無い完全燃焼の終活」
