大月晴明は先月のNO KICK NO LIFE以来の試合、といっても1ヶ月弱で、1ヶ月ペースで試合をこなす選手はこのところ増えている感じです。連続で毎月試合は難しいでしょうが、ボクシングのように頭部にダメージを負わなければ安静期間も短く済み体調管理が上手くいくでしょうし、キックボクシングの創生期は試合で蹴られ殴られ、全身打撲で歩くのも困難なダメージを引きずって月2回以上試合をやっていた時代もありました。
村越優汰(湘南格闘クラブ/前RISEバンタム級王者)vs 有松朝(リアルディール/RISEバンタム級3位)
勝者:村越優汰 KO 3R 1分37秒 ※左三日月蹴り
村越優汰(左)vs 有松朝(右)
3月26日、土曜日。後楽園ホールにて行われた「RISE110」(RISEクリエーション主催)は、17歳の天才高校生、那須川天心(TARGET所属)がISKA世界王者に挑む vs フレッド“The Joker”コルデイロ(ポルトガル)戦ばかりが注目された印象だ。しかし、その那須川が保持する「RISEバンタム級王者」への挑戦権をかけた準決勝は、迫力満点だった。
RISEスーパーフェザー級王者・野辺広大(1-siam gym)の対戦相手がJ-NETWORKライト級王者・前口太尊(PHOENIX)に決定。もはや伝説となりつつあるベテランのハードパンチャー、大月晴明を3月12日の「NO KICK NO LIFE」で倒して波にのる前口と、俊英の野辺がクレバーな戦いを繰り広げるのか、それても序盤から意地の張り合いで殴り合うのか。いずれにしても目が離せない!
RIKIX大岡山ジムに続き、百合ヶ丘支部開設した日の
披露パーティーでミット蹴りを受ける小野寺力会長。No Kick No Life興行も企画展開して、本業として軌道に乗る頃(2011年6月19日)
その小野寺力は今、注目されるプロモーターとなってNO KICK NO LIFE興行を主催するRIKIXジム会長ですが、彼は現役時代に所属した目黒ジム代表に、「上に行くほど頭を下げなさい」と、出世の基本となる謙虚な心を現役生活の中で教えられた選手でした。今のイベント成功を鑑みると、その小野寺氏を慕って集まる人々の多さに納得がいきます。
2003年頃、まだキックボクシング自体が5回戦から3回戦に短縮する前の頃、“新人3回戦”に対する戒めとして語ってくれたある古いジム関係者がいました。その後、そんな基本に逆行するかのように“ランカー以上の3回戦”がどこの団体でも定着してしまいました。テレビ重視の影響を受け過ぎてはいけないと言った関係者も多かったところでしたが、その“3回戦勢力”は増すばかりでした。今後のキックボクシング競技本来の完成度に期待して、4ラウンド目から差が出てくる5回戦本来の醍醐味をNO KICK NO LIFEでは魅せていってもらいたいものです。