キックボクシング界業界随一のモテ男が登場したのが、11月15日に後楽園ホールで行われた「NEW JAPAN WARSⅡ」(ニュージャパンキックボクシング連盟主催)だ。この日、登場するやいなや、女性ファンからの山のような紙テープが飛んできたのは、関根“gaia”朝之(OGUNI JIM)。4回戦に登場したNJKFフェザー級4位の関根は、同級1位の阿羅斗(E.S.G)を迎え撃つ。

「関根は、若いころに絶大な人気を集めた俳優、柴田恭兵似。甘くて渋いマスク で、急激に女性ファンを集めている。キック力も魅力だが、礼儀ただしいのも好感がもてますね」(格闘技ライター)

関根“gaia”朝之

両者の戦いは、お互いにパンチは出し合うものの、なかなかキックが出ない。
じ れったい展開に両陣営から「キック出せ、キックを」とリングサイドから激が飛ぶ。
「怖くない怖くない、蹴れ」
関根サイドからも声が飛ぶ。

2ラウンドに、関根は阿羅斗の右フックをよけきれず、鼻から血を流す苦戦だ。
女性 ファンから悲鳴と歓声が入り混じる。

「朝之さぁーん」「関根さん、ファイト」とラウンドが進むごとに、後楽園ホール に黄色い声援が満ちてくる。

試合巧者の阿羅斗は、長い脚を伸ばして的確にミドルを関根のボディにぶちこむ。関根が距離を詰めようとす ると、首相撲に持ち込むかクリンチで逃げられてしまう。阿羅斗はコツン、コツンとストレートを伸ばして関根の横頬を叩きつつも距離をとり、ローキックも確実に当ててポイントを稼いでいく。4ラウンドにてやや焦ったか、関根が大振りのフックをしたとき、カウンター気味に関根に入り、関根がぐらつくのが見えた。

関根VS阿羅斗(右)

「かなり接戦だが、距離がものをいった戦いだったね」(同)
惜しくも関根が判定負け。あらゆる観客の視線とマスコミの視線が喜ぶ阿羅斗を見つめた。

関根はリング上で観客に土下座したあと、観客席まで下りてきて丁寧に頭を下げてゆっくりと言った。
「応援してくださってありがとうございました。つぎも全力でがんばりますので、 応援のほうをよろしくお願いします」

この光景をファンのみならず、キックボクシングに興味がなくとも、たまたま誘 われてきていた客も多くの人が見ていた。
「好感がもてました。一気にファンになりましたよ」(OL)
「こんなに丁寧に選手が御礼を客席まで言いに来るなんて、感動した」(家事手伝い)

かくして、ぶっきらぼうでファンにあいさつすらもしない選手が増えてきた中で、 関根の礼儀正しさと、甘いマスクは多くの女性ファンをとりこむだろう。
まだウェルター級の王座決定戦も、WBCムエタイのインターナショナル王座決定戦もダブルで控えているのに、女性観客たちはとっとと関根の試合が終わると帰って行った。

「負けたとはいえ、関根のファンに対する姿勢は、学ぶものがある。彼を見習って キックの選手たちは謙虚になるべき。それが人気復興のカギとなるでしょう」(同)

果たして、関根はキックボクシングの救世主となるだろうか。その戦績とともに注目したい。

◎関根“gaia”朝之公式ブログ http://ameblo.jp/tomoyukisekine/

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター)
テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、著述業、落語の原作、官能小説、AV寸評、広告製作とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。格闘技通信ブログ「拳論!」の管理人。

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