石原將伍が倒すパターンを掴み左ジャブから入っていく

おとそ気分が抜けないうちの新春興行ではあったが、正月の華やかさが感じられない興行で、試合でのインパクトを残したのは石原將伍と馬渡亮太の1ラウンドで倒し切った勝利。今年のWINNERS興行を盛り上げるのは、この2人が中心になるかもしれません。

◎WINNERS 2019.1st / 2019年1月6日(日)後楽園ホール16:55~20:15
主催:治政館ジム / 認定:新日本キックボクシング協会

馬渡亮太の右フックから左フックに移ってKOに繋げた

◆59.0kg契約 5回戦

日本フェザー級チャンピオン.石原將伍(ビクトリー/59.0kg)
   VS
ペッテェー・ムエタイファイタージム(タイ/57.15kg)
勝者:石原將伍 / TKO 1R 2:45 / カウント中のレフェリーストップ / 主審:少白竜

相手情報が無いまま向かい合った石原の相手、ペッテェーに対し、軽い蹴りからパンチで様子見の石原。ペッテェーは離れた距離から前蹴りやハイキックが伸び、石原はパンチで追うと組み付いて来る展開が繰り返された後、再び接近戦に入ったところで右縦ヒジ打ちでアゴを突き上げると効いたペッテェーは倒れ込み、カウント中にレフェリーが止め、石原のTKO勝利となった。

◆55.0kg契約 5回戦

日本バンタム級2位.馬渡亮太(治政館/54.9kg)
   VS
ヌンナコン・ペットナムナック(タイ/54.8kg)
勝者:馬渡亮太 / KO 1R 1:30 / テンカウント / 主審:椎名利一

馬渡が上下に分けたしなりある蹴りがヌンナコンを上回る展開。まだまだ序盤の様子見段階だったが、前蹴りから左ヒザ蹴りが高くヌンナコンのアゴまで届かせるヒットから続けて左右のフックをアゴにヒットさせると、呆気なくヌンナコンが倒れ、テンカウントアウトされた。

馬渡亮太のハイキックがヒット、倒すパターンを描いていく

勝利は掴めぬもKOが多かったパンチで攻めた今野顕彰

◆73.0kg契約3回戦

日本ミドル級1位.今野顕彰(市原/72.85kg)vs 李至訓(韓国/72.5kg)
引分け1-0 / 主審:宮沢誠 / 副審:椎名29-28. 少白竜29-29. 仲29-29

今野は蹴りから組み付いて来る李至訓に劣らぬ応戦、足払いで崩す技も光る。なおもガムチャラにパンチとヒザ蹴りで前に出て来る李至訓に常にパンチと蹴りで迎え撃った今野だったが、ヒットが少なくポイントに繋がり難い展開でドローとなってしまった。

過去3度、日本ミドル級王座挑戦し撥ね返されている今野は再度の挑戦を狙っているが、王座奪取へ繋げることが出来るか。

勝ちに徹する今野顕彰、髪が邪魔

政斗の負けられない執念で攻める

◆68.0kg契約3回戦

日本ウェルター級1位.政斗(治政館/67.8kg)
   VS
笹谷淳(元・J-NETWORKウェルター級Champ/TEAM COMRADE/67.9kg)
勝者:笹谷淳 / 判定0-2 / 主審:桜井一秀
副審:椎名28-28. 少白竜28-29. 宮沢28-29)

初回に笹谷の左ストレートでダウンを奪われてしまった政斗。勢いを戻し、積極的に出るが挽回に至らず、判定負け。

昨年5月、日本ウェルター級王座決定戦で、リカルド・ブラボ(伊原)に敗れて以来、雪辱と王座奪取を誓う政斗だったが、痛い黒星となってしまった。

ダウンの巻き返しに、果敢に攻める政斗

◆53.6kg契約3回戦

日本バンタム級3位.幸太(ビクトリー/53.1kg)vs ガイルン・サシプラパー(タイ/53.3kg)
勝者:ガイルン・サシプラパー / 判定0-3 / 主審:仲俊光
副審:椎名28-30. 桜井28-30. 宮沢28-30

昨年、日本フライ級王座挑戦の経験がある幸太だが、ガイルンの牙城を崩せず、王座は遠のくばかりか。

◆62.0kg契約3回戦

日本ライト級3位.直闘(治政館/61.9kg)
   VS
J-NETWORKライト級チャンピオン.まさきラジャサクレック(ラジャサクレック/61.9kg)
引分け1-0 / 主審:少白竜 / 副審:仲29-29. 桜井29-28. 宮沢29-29

◆58.0kg契約3回戦

日本フェザー級2位.瀬戸口勝也(横須賀太賀/57.7kg)vs 同級3位.皆川裕哉(藤本/58.0kg)
勝者:瀬戸口勝也 / KO 1R 1:09 / テンカウント / 主審:椎名利一

若さの勢いで開始早々からパンチで飛ばし気味の皆川の右フックで瀬戸口がダウン。かなり効いている様子で足がふらついたが何とか続行されると、倒しに来た皆川とパンチに自信がある瀬戸口の右フック相打ちでダブルノックダウンが起こり、2度目のダウンに当たる瀬戸口の方がダメージは浅く立ち上がった後、皆川の方がダメージが深くテンカウントを聞いてしまった。ここで逆転を許してしまう不覚は過去の先人にも見られた現象。皆川はこれで学ぶこと多き試合だったでしょう。

右フックの相打ち直後、崩れ落ちていく瀬戸口勝也と皆川裕哉

ダブルノックダウンとなった瀬戸口勝也と皆川裕哉

◆55.0kg契約3回戦

日本バンタム級4位.阿部泰彦(JMN/54.85kg)vs 同級6位.田中亮平(市原/54.95kg)
勝者:田中亮平 / TKO 2 R 0:50 / カウント中のレフェリーストップ
主審:宮沢誠

◆62.0kg契約3回戦

日本ライト級9位.興之介(治政館/61.9kg)vs 増田侑也(マイウェイ/61.75kg)
勝者:興之介 / TKO 2R 0:49 / カウント中のレフェリーストップ
主審:桜井一秀

◆58.5kg契約3回戦

日本フェザー級6位.渡辺航己(JMN/58.5kg)vs 瀬川琉(伊原稲城/58.25kg)
勝者:渡辺航己 / 判定3-0 / 主審:仲俊光
副審:椎名30-28. 宮沢30-28. 桜井29-28

◆ウェルター級2回戦

モトヤスック(治政館/66.25kg)vs ヴィラデット・シットジャメックス(タイ/65.1kg)
引分け0-1 (19-19. 18-20. 20-20)

◆55.0kg契約2回戦

翼(ビクトリー/54.8kg)vs 加藤和也(シャカリキ/54.9kg)
勝者:翼 / KO 1R 2:52 / テンカウント

◆60.0kg契約2回戦

睦雅(ビクトリー/59.25kg)vs 小澤孝文(揚心/58.95kg)
勝者:睦雅 / KO 1R 1:52 / 3ノックダウン

◆フェザー級2回戦

平塚一郎(トーエル/57.15kg)vs 又吉淳哉(市原/57.0kg)
勝者:又吉淳哉 / TKO 2R 1:07 / 続行中のタオル投入

◆女子52.0kg契約2回戦

栞夏(トーエル/51.7kg)vs RAN(MONKEY・MAGIC/52.0kg)
勝者:RAN / 判定0-3 (19-20. 19-20. 19-20)

《取材戦記》

馬渡亮太が試合後、マイクアピールで、「日本バンタム級タイトルマッチがしたい」という表現を使った。「王座に挑戦したい」だけではない、何か深い意味があるような言い回しに聞こえたが、馬渡が新たなスターの地位に登り詰めつつある今、このタイトルは欲しいところだろう。

日本バンタム級チャンピオンはHIROYUKI(=茂木宏幸/藤本)、 1位は瀧澤博人(ビクトリー)で、馬渡は現在2位。実現に繋がれば好カードとなるが、今年中に実現するだろうか。

昨年、新日本キックボクシング協会興行に於いて、2度しか行なわれていない日本タイトルマッチ(フライ級とウェルター級)。もっと活性化させなければならないところ。ここから新しいスターを生まねばならない。

新日本キックボクシング協会興行は3月3日(日)後楽園ホールに於いて17時より伊原プロモーション主催のMAGNUM.49が開催予定。江幡塁(伊原)、勝次(藤本)、斗吾、リカルド・ブラボ、喜多村誠(伊原新潟)が出場予定です。

武田幸三賞(MVP)は2回連続で馬渡亮太が受賞

かつて、新日本キックボクシング協会で活躍した志朗(=松本志朗/BEWELL)の1月6日、タイで行われた試合は、会場、対戦相手が変更されるも、判定勝利でまた険しいムエタイロードを一歩前進しました。

ノンタブリー県、オー・トー・コー3スタジアム(O・T・K=Onkarn TaladPhua Kasetkorn /タイ農業協同組合市場)
志朗(=松本志朗/Bewell)vs ペットサムレット・オーボートーノンヤントイ
勝者:志朗 / 判定3-0

当初の対戦相手のBBTV(タイ7ch)チャンピオンのローグン・ダープランサーラカームは怪我で欠場し、急遽ペットサムレット・オーボートーノンヤントイへ変更。
ペットサムレットは、昨年9月29日に志朗に判定勝利したペットアサウィンにKO勝利しています。

▼堀田春樹(ほった・はるき)[撮影・文]
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」

月刊『紙の爆弾』2019年2月号 [特集]〈ポスト平成〉に何を変えるか

一水会代表 木村三浩=編著『スゴイぞ!プーチン 一日も早く日露平和条約の締結を!』

上條英男『BOSS 一匹狼マネージャー50年の闘い』。「伝説のマネージャー」だけが知る日本の「音楽」と「芸能界」!

◆今年のムエタイ殿堂王座挑戦!

二大殿堂王座は4名が挑戦。2018年2月18日、後楽園ホールでのREBELS興行で、ルンピニースタジアム・ライト級王座に挑んだ梅野源治(PHOENIX/29歳)は4ラウンドKO負けでラジャダムナンスタジアムに続く制覇は成らず。6月15日、現地でルンピニー・フライ級王座に挑んだ大崎一貴(OISHI/22歳)は判定負けで奪取成らず。6月27日、現地でラジャダムナン・スーパーウェルター級王座に挑んだ緑川創(藤本/31歳)は判定負けで奪取成らず。12月9日、横浜大さん橋ホールでのBOM興行で、ラジャダムナン・ミニフライ級王座に挑んだ世界2団体同時制覇中の吉成名高(エイワスポーツ/17歳)は判定勝利で王座奪取に成功。同スタジアム外国人10人目(日本人7人目)の快挙。

念願のラジャダムナンスタジアム王座挑戦も失敗に終わった緑川創

2016年の吉成名高。十代半ばではあどけなさが残る2年前

吉成名高は2017年4月のWMC世界ピン級(-45.359kg/後に返上)を奪取、2018年4月にWBCムエタイ世界ミニフライ級王座(-47.627kg)を奪取に続く9月にIBFムエタイ世界ミニフライ級王座奪取の世界3団体を制覇した中で、伝統のラジャダムナンスタジアム王座を奪取したことは、すでに獲った世界王座の評価も上げることになったでしょう。

更に外国人にとって前人未到の二大殿堂制覇、ルンピニースタジアム王座も近くに狙っているという、この勢いでは達成の可能性も高いでしょう。

その一方、現在も二大殿堂王座を獲ることは凄く難しいものの、昔から比べて、そこまでの道程が比較的近道になって来ているのが現在の二大殿堂です。昔はランキング入りさえ難しく、ランクインしてもなかなか挑戦のチャンスが回って来なかった挑戦権争いの道でした。そこに至るまでにピークを過ぎてしまう選手はタイ選手でも多く居たものでした。

2011年以降の二大殿堂外国人チャンピオンはこれで9人に上ります(1978年以降2010年までは4人)。しかし、幼い頃からムエタイ競技に勤しむ環境が整ってきたアマチュア経験値で、プロ転向後の出世に大きく影響していく選手も多く、吉成名高の快挙も期待大きいものでした。

反して本場タイ国は、経済の発展でハングリーなボクサーが激減した影響で、レベル低下の影響も見られ、「昔のような伝説のチャンピオンがいなくなった」という声も多いところです。日本や他国が50年掛けて挑戦してきた打倒ムエタイの、個人レベルや競技レベルの戦いは、ムエタイの歴史が変化していく最中かもしれません。

◆交流戦の充実!

団体交流やフリーのプロモーションの他興行交流は以前からありますが、かつての袂から決裂した者が率いる団体との交流が実現したのが、NKBグループの日本キックボクシング連盟が、新日本キックボクシング協会の交流戦と、かつて同じNKBグループだったニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)との交流戦が実現したことは注目を浴びる存在になりました。

またルンピニージャパンを率いるセンチャイプロモーションとジャパンキックイノベーションの交流も発表されました。これらの交流に至った経緯には何らかの策略があるもの。それがどう現れるか、2019年の交流戦に注目であります。

西村清吾vs政斗。交流戦の激闘が始まったNKBの挑戦

堂々たる日本のメインイベンターとなった高橋一眞

◆高橋三兄弟の飛躍!

6月16日、高橋三男の聖人(真門)が安田浩昭(SQUARE-UP)を倒し、NKBフェザー級王座を獲得し、三兄弟同時NKB王座制覇を達成。以前の狭い団体体制で、ここだけで終われば世間の評価は低いまま。

しかし2014年以降のNKBは小野瀬邦英体制から変化をもたらした交流戦開始で、徐々に実力が測れる対戦が増え、NKB加盟ジム選手の活躍が活性化し、高橋三兄弟に於いては良い時代に突入し、他団体トップクラスとの対戦が増えました。

高橋長男・一眞は2016年に3連敗し、日本トップクラスの厳しさを味わった中、2017年6月、NKBライト級王座獲得。初防衛の激戦を経て今年2月12日、すでに「KNOCK OUT」で実績を残す町田光(橋本)に判定勝利し、大きな存在感を示しました。8月19日、森井洋介を倒したヨードレックペット・オー・ピティサック(タイ)戦は勇敢な攻めでの判定負けもレベルアップに繋がり、12月8日の棚橋賢二郎(拳心館)戦では圧倒のKO勝利で2度目の防衛。

次男・亮は小笠原瑛作(クロスポイント)と1敗1分とはなるも、宮元啓介(橋本)、瀧澤博人(ビクトリー)に判定勝利し、日本トップクラスの証明を果たしました。

三男・聖人は昨年倒された、ひろあきに雪辱した後、駿太(谷山)に判定で敗れるも12月16日にはワンデートーナメント戦の一部ながら元・WBA世界スーパーフライ級チャンピオンのテーパリット・ゴーキャットジム(タイ)と対戦し判定勝利。NKB高橋三兄弟の株を上げた1年でした。

高橋三兄弟を育てた若生浩次氏とともにフォーショット

◆「高橋」はもう一人、勝次の飛躍とその他の選手!

伝統の真空飛びヒザ蹴りを継承する勝次

2017年の「KNOCK OUT」で森井洋介(GOLDEN GLOBE)にKOで破れ、トーナメント制覇は成らなかった勝次(=高橋勝治/藤本)は、打ち合う連戦のダメージを抜いた今年後半、ホームリングとなる新日本キックボクシング興行で4連勝(3KO)。真空飛びヒザ蹴りの必殺技を磨いた成長を見せ、「KNOCK OUT」での雪辱、老舗のWKBA世界王座、更にはムエタイ最高峰を目指すなど、来年の飛躍を誓っています。

同じく新日本キックで活躍する石原將伍(ビクトリー)も2017年10月、日本フェザー級チャンピオンとなってから常に強いタイ一流選手との対戦に臨み、2勝(2KO)1敗1分ながらも存在感を示し、新たなエース格に上り詰めた選手達の飛躍が注目される2019年です。

タイに拠点を移した志朗(=松本志朗/キックリボリューション)も飛躍を続ける一人で、層の厚いタイで、負ければ干される運命と隣り合わせの厳しい生き残りの中、戦い続けています。

2019年1月6日にもルンピニースタジアムでのテレビマッチに出場予定で、ローグン・ダープランサーラカームと対戦予定。

ローグンは2017年度、BBTV(タイ7チャンネル)トーナメント覇者で、その年の年間KO賞も受賞。強打を武器にしている現役BBTVランカーです。

試合は、日本時間の20時20分~22時10分を予定。志朗の出場は第2試合目となり、日本時間の20時40分頃になると思われます。

◎日本からはインターネットで視聴が可能。
 http://www.amarintv.com/live-tv/
 https://www.adintrend.com/hd/m/ch26

◎ローグン・ダープランサーラカームのハイキックによる過去の勝利映像
 https://youtu.be/Vj0IKWVuQwo

1月6日、新春興行のメインイベンター石原將伍も今年が勝負の年[写真左]。同じく1月6日、タイでは志朗がルンピニースタジアムのテレビマッチに立つ[写真右]

◆シリモンコン・ルークシリパットさん急逝!

時代が流れるムエタイとキックボクシングの歴史の中、伝説の英雄、シリモンコンさんが8月18日、肺水腫により逝去されました。

1976年3月に現地で藤原敏男氏と激戦を戦い抜いたことも歴史の1ページとなって語られる現在です。獲得したタイトルは1970年3月にルンピニースタジアム・フェザー級王座。1974年にルンピニースタジアム・ライト級王座 。1973年にアマチュアボクシング キングスカップ金メダル。同年9月18日、タイ国王(ラマ9世)から直々にタイ国最優秀選手賞のトロフィーを受賞と、偉大な功績はタイ国でも評価が高い選手でした。

こういう伝説に残るチャンピオンが存在し難い現在、シリモンコン氏の優しい人柄や功績がタイでも多くのファンに語り続けられています。

シリモンコンさんの功績。プミポン国王から授けられる栄誉賞を含む写真

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独断と偏見で我がままな、昭和のキックボクシングから繋がる団体中心に、2019年もキック業界を見つめたいと思います。

2019年新春最初の興行は1月6日に後楽園ホールに於いて17時より、新日本キックボクシング協会・治政館ジム興行「WINNERS 2019.1st」が行なわれます。石原將伍(ビクトリー)がメインイベントに出場。2019年は何が起こるか新展開を見届けたいところです。

▼堀田春樹(ほった・はるき)[撮影・文]
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」

1月7日発売!月刊『紙の爆弾』2019年2月号 [特集]〈ポスト平成〉に何を変えるか

上條英男『BOSS 一匹狼マネージャー50年の闘い』。「伝説のマネージャー」だけが知る日本の「音楽」と「芸能界」!

一水会代表 木村三浩=編著『スゴイぞ!プーチン 一日も早く日露平和条約の締結を!』

新年号時代に向けて、老舗の目黒ジム継承者達の戦い。
勝次は真空飛びヒザ蹴りでの勝利。
緑川創の「KNOCK OUT」出場を控える中でのヒジ打ち一発TKO勝利。
HIROOYUKIの元気いっぱいの、倒せずも大差の判定勝利。
内田雅之の2階級制覇を目指すパンチで圧倒のTKO勝利。
江幡塁(伊原)の来年こそ行くぞ、とラジャダムナン王座に懸ける執念のKO勝利。

◎SOUL IN THE RING.16
12月9日(日)後楽園ホール17:00~19:55
主催:藤本ジム / 認定:新日本キックボクシング協会

江幡塁がちょっとした被弾のタイミング、無傷で終われる訳ではない難しさ

徐々に追い詰める江幡塁の左ストレート

◆56.0㎏契約 5回戦

WKBA世界スーパーバンタム級チャンピオン.江幡塁(伊原/56.0kg)
   VS
サームエー・ペットムアンタラ-ト(元・タイ南部スーパーフライ級C/タイ/55.6kg)
勝者:江幡塁 / KO 3R 0:45 / カウント中のタオル投入
主審:椎名利一

江幡ツインズのムエタイ・ラジャダムナン王座挑戦に向けての長い前哨戦、攻略し難い相手が続く。勝利に導く技のひとつ、威力が増したローキックで出ると、サームエーもケロリとした表情で蹴り返してくる。

いろいろな技を試すが、そのリズムを壊すようにサームエーも前進。突破口が開き難いと見える中、第2ラウンド終了近くなったところで、江幡塁が右フックをヒットさせ連打に繋ぐ。

第3ラウンド、ややダメージ残るサームエーにパンチとローキックで顔面が空いたところへ左ハイキックを命中させ、前のめりに倒れるとカウント中にセコンドからタオルが投げられる棄権でノックアウト勝利を得た。

パンチ、ローキックから左ハイキックをKOへ結びつけた江幡塁

パンチ勝負で距離を詰める緑川創

緑川のカウンター右ヒジ打ちがヒット

左眉上を斬られたサリムの顔面から鮮血が滴り落ちる

◆70.0㎏契約 5回戦

緑川創(藤本/70.0kg)vs サリム・バントーン(カンボジア/69.5kg)
勝者:緑川創 / TKO 3R 0:27 / カウント中のレフェリーストップ
主審:宮沢誠

ドッシリ構えた体型のサリムが単発気味だがパンチとローキック中心に多彩に前進してくる。緑川も応戦して圧力掛ける互角の展開。第2ラウンドには手数が増え、距離が近なっていく。
第3ラウンドにはパンチを打って誘ってサリムが出てくるところへカウンターの右ヒジを額に打ち込むと、サリムは跪くようにマットに手を付き、ヒットした傷は深そうですぐレフェリーに止められた。

◆62.5㎏契約 5回戦

日本ライト級チャンピオン.勝次(=高橋勝治/藤本/62.5kg)
   VS
デンラグー・ペットパークブーム(元・南部スーパーバンタム級チャンピオン/タイ/62.0kg)
勝者:勝次 / KO 4R 1:25 / カウント中のタオル投入
主審:少白竜

第1ラウンド、ローキック、ミドルキックの蹴り合いから勝次の勢いに押され、デンラグーが下がり始める。第2ラウンドも下がりながらも蹴りは多彩に上下蹴ってくるデンラグーにパンチ打ち込む勝次。

第3ラウンドも下がる一方のデンラグーに攻め倦む中、更にパンチから飛びヒザ蹴りを当てるとノックダウンとなるが、ヒットは軽かったかデンラグーはすぐ立ち上がる。第4ラウンドもパンチで出る勝次がロープ際で右ストレートをヒットさせ、スタンディングダウンをとる。

更にパンチから再度の飛びヒザ蹴りをヒットさせダウンした後、デンラグーはまたも立ち上がるが、タオルが投入されると、それまで相当苦しかったか力尽きたように倒れ込んでしまった。勝次はKO勝利を掴んだ。

今回も出た勝次の真空飛びヒザ蹴り

勝次の右ストレートヒット、徐々にKOパターンに繋げる

コンビネーションで左ハイキックを狙ったHIROYUKI

◆54.0㎏契約3回戦

日本バンタム級チャンピオン.HIROYUKI(=茂木宏幸/藤本/54.0kg)
   VS
ピンポンパン・エスジム(タイ/54.0kg)
勝者:HIROYUKI / 判定3-0 / 主審:仲俊光
副審:椎名30-26. 宮沢30-26. 少白竜30-26

初回のローキック中心の攻めで様子見後、相手のリズムを読めたか、飛びヒザ蹴り2回目でダウンを奪う。更に飛びヒジ打ち落とし、飛び前蹴りと調子を上げていく。2ラウンド以降も終始先手を打って主導権を握ったHIROYUKIの当てるタイミング。怖いのは相手のヒジ打ちだが、何度か狙われつつも貰わない余裕の展開を見せた。

2度目の飛びヒザ蹴りでダウンを奪うHIROYUKI

調子付けば飛び蹴り多発させるHIROYUKI

クリスマスバージョンのラウンドガールとスリーショットに収まるHIROYUKI

◆65.0㎏契約3回戦

石井達也(藤本/64.5kg)vs リットアルン・エスジム(カンボジア/63.9kg)
勝者:リットアルン / 判定0-3 / 主審:桜井一秀
副審:仲28-30. 宮沢29-30. 少白竜29-30

序盤の蹴りの動きで石井達也の出方を読んだリットルアンは組み技中心に移る。離れると石井のパンチと蹴りが有利な展開になりそうだが、それを封じてしまうリットルアンの距離の詰め方は速くヒザ蹴りを加えた厄介なムエタイ技で石井を苦しめた。

◆62.0㎏契約3回戦

日本ライト級1位.内田雅之(藤本/61.65kg)
   VS
日本ライト級10位.千久(伊原/62.0kg)
勝者:内田雅之 / TKO 2R 0:29 / カウント中のレフェリーストップ
主審:椎名利一

序盤から蹴りの探り合いから第2ラウンド早々にはベテラン内田がパンチ連打に繋いで倒し、蹴りをフォローするTKO勝利。ライト級に上げ、次第に調子を上げている内田の2階級制覇は成るか。同門の勝次の存在が今後の方向を左右する。

内田雅之の前蹴りで千久を突き放す

パンチ連打でダウンするところへ蹴りをフォローする内田雅之

◆62.0㎏契約3回戦

高橋亨汰(伊原/62.0kg)vs ジョム・ポー・タワッチャイ(タイ)
勝者:高橋亨汰 / 判定3-0 / 主審:少白竜
副審:椎名29-28. 宮沢30-28. 桜井30-27

◆52.0㎏契約3回戦

日本フライ級2位.空龍(伊原/51.7kg)
   VS
日本バンタム級4位.古岡大八(藤本/51.7kg)
勝者:空龍 / TKO 1R 1:37 / ドクターの勧告を受入れレフェリーストップ
主審:仲俊光

◆ライト級3回戦

日本ライト級5位.ジョニー・オリベイラ(トーエル/61.0kg)
   VS
日本ライト級6位.大月慎也(治政館/61.0kg)
引分け1-0 / 主審:宮沢誠
副審:椎名29-29. 少白竜30-29. 仲29-29

◆ライト級2回戦

鈴木裕也(治政館/61.15kg)vs 金剛駿(Kick-Sty/60.6kg)
勝者:金剛駿 / TKO 1R 1:49 / カウント中のレフェリーストップ

◆60.5㎏契約2回戦

中田憲四朗(藤本/60.0kg)vs 井上昇吾(白山/60.15kg)
勝者:井上昇吾 / 判定0-3 (18-20. 17-20. 18-20)

《取材戦記》

平成期最後の老舗目黒ジム継承の藤本ジム興行となったこの日、昭和のキックはかなり昔の時代となってしまいました。

その昭和の時代にキック創始者、野口修氏によって発祥した老舗のWKBA世界タイトルを目指す勝次。千葉昌要、富山勝治、向山鉄也、飛鳥信也、武田幸三が獲れなかったWKBA世界タイトル。獲ったのは新妻聡、江幡睦、江幡塁の3名。更に勝次(=高橋勝治)が4人目なるか。といったマニアックな話は今の時代にはウケないが、次の新年号の時代へも注目されるように価値を上げて欲しいところです。

藤本ジムにはまだ上を狙う選手が犇めき合っている状態でもあります。緑川創も今年、現地でのラジャダムナン王座挑戦に敗れるも、再挑戦を目指し、石井達也も復活して他団体興行でWMC下部のエリアタイトル奪取し、更なる上位を目指しています。

「KNOCK OUT」に出場することも重要でしょうが、その先を見据えた戦いを2019年には見せて貰いたいところです。

新日本キックボクシング協会2019年新春興行は1月6日(日/17:00)後楽園ホールに於いて、治政館ジム主催WINNERS 2019.1stが開催。

こちらも主力選手が揃う、日本フェザー級チャンピオン.石原將伍(ビクトリー)をメインイベントに、日本バンタム級2位.馬渡亮太(治政館)、日本ミドル級1位.今野顕彰(市原)、日本ウェルター級1位.政斗(治政館)が出場予定となっています。日本王座と本場ムエタイ王座を目指す戦いに挑んでいきます。

伊原代表と並んで勝利ポーズの江幡塁、ラジャダムナンのベルトはいつか

▼堀田春樹(ほった・はるき)[撮影・文]
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」

月刊『紙の爆弾』2019年1月号!玉城デニー沖縄県知事訪米取材ほか

一水会代表 木村三浩=編著『スゴイぞ!プーチン 一日も早く日露平和条約の締結を!』

高橋一眞の右ストレートがヒット

新日本キックボクシング協会との交流戦開始に続き、NJKFとの14年ぶりという交流戦も実現。実力測れる対戦が増え、新たな世代の選手が育って来たNKBの現在、更に活動の枠が広がれば面白くなるNKBであり、国内活性化でもあります。

◎闘魂シリーズFINAL(vol.6)
12月8日(土)後楽園ホール17:15~20:30
主催:日本キックボクシング連盟 / 認定:NKB実行委員会

続けて高橋の右ストレートがカウンターでヒット

右ストレートを浴びた棚橋は2度目のダウンとなった

◆メインイベント NKBライト級タイトルマッチ5回戦

チャンピオン.高橋一眞(真門/61.1kg)vs 同級1位.棚橋賢二郎(拳心館/59.95kg)
勝者:高橋一眞 / KO 3R 1:50 / 3ノックダウン / 主審:前田仁

上手さ目立った高橋一眞の戦い。ディフェンス技術が向上し、棚橋賢二郎に何もさせなかった印象が残る。

1ラウンドから一眞の先手ローキック、ミドルキックをヒットさせていく。棚橋の強打がいつ炸裂するのか、そんな怖さがありつつ、勢いが増すままパンチを当てていった一眞。3ラウンドにヒジ打ちをアゴにヒットさせて効かせたところへヒザ蹴り追撃でスタンディングダウンを奪う。

これも高橋一眞のヒジ打ちカウンターで最後のダウンに繋げた

ヒジ打ち喰らって縺れた後、そのまま倒れ行く棚橋をレフェリーが止める

更に右ストレートでノックダウンを奪い、最後は右ヒジ打ちカウンターさせ、棚橋は効きながらも縺れ合い倒れ行く中、レフェリーが止め、3ノックダウンとなるKO勝利となった。高橋一眞が2度目の防衛成る。

◆セミファイナル 57.0kg契約 5回戦

NKBフェザー級1位.ひろあき(=安田浩昭/SQUARE UP/57.0kg)
   VS
NJKFスーパーバンタム級1位.久保田雄太(新興ムエタイ/57.0kg)
勝者:久保田雄太 / TKO 2R 1:09 / カウント中のレフェリーストップ
主審:鈴木義和

序盤はひろあきがローキックで様子見から徐々にパンチで出ると、久保田は得意の強い蹴りで応戦しつつも下がり気味。接近戦でひろあきはヒザ蹴りも見せて圧力を掛ける。2ラウンドに入っても流れは変わらず、パンチで出て来るひろあきに久保田の右ストレートのカウンター一発でダウンを奪うと、ひろあきはフラつきながら立ち上がるもレフェリーに止められ、久保田の逆転TKO勝利となった。

ひろあきの突進を止める久保田雄太の右ミドルキック

久保田の右ストレートカウンターでひろあきを倒した

◆59.0kg契約 3回戦

野村怜央(Team KOK/58.8kg)vs KEIGO(FLAT UP/58.7kg)
勝者:KEIGO / 判定0-2 / 主審:川上伸
副審:前田30-30. 佐藤友章29-30. 佐藤彰彦28-30

◆56.0kg契約3回戦

WBCムエタイ日本フェザー級5位.大脇武(GET OVER/55.0kg)
   VS
NKBバンタム級5位.海老原竜二(神武館/55.7kg)
勝者:大脇武 / TKO 2R 2:08 / カウント中のレフェリーストップ
主審:亀川明史

第2代NJKFフェザー級チャンピオンの中島稔倫の愛弟子である大脇武がダウンを奪われながら左ストレートで逆転して倒し、レフェリーが止めるTKO勝利を収めた。

ひろあきを倒し、喜びが現れる久保田雄太

◆63.0kg契約3回戦

NKBライト級5位.パントリー杉並(杉並/62.7kg)
   VS
ちさとkiss Me(安曇野キックの会/62.9kg)
引分け1-0 / 主審:佐藤友章
副審:鈴木30-30. 亀川30-30. 川上30-29

◆ウェルター級3回戦

蛇鬼将矢(テツ/66.4kg)vs 雅喜(ReBORN経堂/66.6kg)
勝者:蛇鬼将矢 / TKO 3R 1:52 / 主審:佐藤彰彦

◆フェザー級3回戦

鎌田政興(ケーアクティブ/56.95kg)vs KAZUYA(JKKG/56.95kg)
勝者:鎌田政興 / 判定2-0 / 主審:鈴木義和
副審:佐藤友章28-27. 亀川28-27. 川上28-28

◆ミドル級3回戦

剱田昌弘(テツ/72.05kg)vs 田中STRIKE雄基(BFA-SEED/72.4kg)
勝者:田中STRIKE雄基 / 判定0-3 / 主審:佐藤彰彦
副審:亀川27-30. 鈴木27-30. 前田27-30

◆フェザー級3回戦

山本太一(ケーアクティブ/57.0 kg)vs 森田勇志(真門/56.45kg)
勝者:森田勇志 / 判定0-2 / 主審:川上伸
副審:亀川29-30. 前田29-30. 佐藤彰彦29-29

◆バンタム級3回戦

古瀬翔(ケーアクティブ/53.45kg)vs 志門(テツ/53.4kg)
勝者:志門 / TKO 2R 1:54 / カウント中のレフェリーストップ
主審:佐藤友章

◆ウェルター級3回戦

元長(アルン/66.68kg)vs DAIKI(渡邉/65.5kg)
勝者:DAIKI / TKO 1R 1:58 / 主審:亀川明史

◆ライト級3回戦

神田拳児(Team S.A.C/60.5kg)vs ISSAY(テツ/60.5kg)
勝者:神田拳児 / KO 2R 2:19 / 3ノックダウン
主審:前田仁

2度目の防衛で、渡辺信久代表より認定証を受ける高橋一眞

《取材戦記》

棚橋賢二郎や安田浩昭はダウンした後、本能的に立ち上がってしまうであろう闘争本能が感じられました。他のノックアウトに於いても同様ですが、軽い脳震盪の状態で、意識朦朧の中では、「倒されると分かっていても本能的に立ち上がってしまうんだよ」と昔の選手から聞いたことがあります。完全に打ち抜かれた脳震盪の場合は眠らされ、戦いたくても意識が無い。

ボディーブローで倒された時は、腹全体が鈍痛で、息苦しくて立てたものではない。ローキックで倒された時は、脚が麻痺してしまって立ち上がろうにも立ち上がれない。意識も闘争心もあるのに立ち上がれない。悔しい負け方のようです。

今年の高橋三兄弟は6月に三男・聖人がフェザー級王座戴冠し、長男・一眞が2度目の防衛成功。しかし鎖国された団体内でチャンピオンになっても日本国内全体ではどうなのか、そんな疑問符が付いて回った昨年までのNKB。それが「KNOCK OUT」というリングで、または交流戦でその結果を残していることに喜ぶファンも多いでしょう。名選手に勝利し、名勝負を生み、負けることはあっても惨敗ではない。来年のNKBと高橋三兄弟に更に期待が持てる今年の活躍でした。

2019年第一弾興行は2月9日(土)後楽園ホールに於いて、出陣シリーズvol.1が開催されます。

この後のNKB年間興行は、4月13日(土) 後楽園ホール、4月28日(日)城東区民センター(NKジム主催)、6月15日(土) 後楽園ホール、10月12日(土) 後楽園ホール、12月14日(土)後楽園ホールの6回が開催予定となっています。

「KNOCK OUT」イベント出場を含め、活躍が目立った今年の高橋三兄弟

▼堀田春樹(ほった・はるき)[撮影・文]
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」

上條英男『BOSS 一匹狼マネージャー50年の闘い』。「伝説のマネージャー」だけが知る日本の「音楽」と「芸能界」!

一水会代表 木村三浩=編著『スゴイぞ!プーチン 一日も早く日露平和条約の締結を!』

YETI達朗の自信を持った右ストレートがクリーンヒット

YETI達朗の右ストレートでダウンした匡志YAMATO

YETI達朗の豪快KOが印象的な今年の活躍。白神武央(拳之会)から王座奪取した2月は僅差だったが、6月のクンタップ戦から続いて、いずれも左フックが決め手の2連続1ラウンドKOとなった。そこにはプロボクシングH’s STYLE ジムに出向いて吉野弘幸会長から指導を受けたパンチの強化があり、日本重量級での存在感が増してきた今、他団体交流戦があれば更なる飛躍が期待できそうなYETI達朗である。マイクアピールでは「NJKFはヤバい選手がいっぱい居るヤバい団体」と褒め言葉で持ち上げた。

フライ級ではデビュー8ヶ月の16歳でチャンピオンとなった松谷桐がアグレッシブな打ち合いに出る存在も目立つ。こちらも今後、他団体チャンピオンやムエタイ第一線級選手と戦ってどう試練を乗り越えていくか、来年の興行主役の期待が掛かります。

“頑張ったよ、ママ!”と勝利者インタビューで、応援してくれる高校生の息子に応えた伊織。家庭の空気が読めるような微笑ましいムードが流れる場内。キック界の流行語になりそうな一言だった。昔の殺伐としたリング上から比べて、時代が大きく変化したものである。

◎NJKF 2018.4th / 12月2日(日)後楽園ホール 17:00~20:50
主催:NJKF / 認定:WBCムエタイ日本実行委員会、NJKF

◆第11試合 WBCムエタイ日本スーパーウェルター級タイトルマッチ 5回戦

第4代チャンピオン.YETI達朗(キング/69.55kg)
    VS
挑戦者NJKF同級チャンピオン.匡志YAMATO(大和/69.8kg)
勝者:YETI達朗が初防衛 / TKO 1R 2:13 / ノーカウントのレフェリーストップ
主審:竹村光一

開始から両者の蹴りでのやや様子見の後、パンチの交錯に移り、YETI達朗の重そうなパンチが当たり出す。タイミングを計ったところで、強いロングフック気味の右ストレートをヒットさせると匡志YAMATOがダウン。更に勢い付けてロープに詰めての接近戦で左右フックを連打し、右フックで2度目のダウンを奪ったところでレフェリーがストップするYETI達朗の豪快なTKO勝利となった。

更なる右ストレートで倒し切ったYETI達朗

「NJKFはヤバい団体」とアピールするYETI達朗

◆第10試合 58.0kg契約3回戦

WBCムエタイ日本フェザー級チャンピオン.新人(ESG/57.9kg)
   VS
NOWAY(NEXTLEVEL渋谷/57.95kg)
引分け 三者三様 / 主審:宮本和俊
副審:神谷29-30. 和田29-29. 竹村30-29

三者三様となる見極めの難しい展開となった。両者の手数足数多く、互いのパンチのヒットも多かったが強烈にヒットは少なく、一進一退の攻防に見解が分かれた結果。パンチで出る勢いはNOWAYにあったが、新人は下がり気味でもヒットが目立ち持ち堪えた。

互角の展開ながらパンチの攻勢が目立ったNOWAY

僅差ながら積極性で優った波賀宙也

◆第9試合 56,5kg契約3回戦

WBCムエタイ日本スーパーバンタム級チャンピオン.波賀宙也(立川KBA/56.5kg)
   VS
ペットワット・ヤバ・チョーベース(タイ/56.05kg)
勝者:波賀宙也 / 判定2-0 / 主審:多賀谷敏朗
副審:宮本29-28. 和田29-29. 竹村29-28

離れた距離での蹴り合いから、首相撲からヒザ蹴りが主体の攻防が長く続く。ヒジ打ちも加え、次第に先手を打って圧力掛けて出た波賀が判定勝利を掴む。

◆第8試合 NJKFフライ級タイトルマッチ 5回戦

第11代チャンピオン.松谷桐(VALLELY/51.0→50.8kg)
   VS
挑戦者同級4位.池上侑季(岩崎/50.7kg)
勝者:松谷桐が初防衛 / 判定3-0 / 主審:神谷友和
副審:宮本49-47. 多賀谷49-47. 竹村49-48

ローキックの様子見からパンチ、ハイキック、前蹴りを織り交ぜていく両者。両者パンチの被弾も恐れずスタミナ切れない攻防が続いていく。ハイキックや前蹴りのヒットが多く、更にパンチや蹴りで圧した後、手を止めずに打っていく勢いがあったのは松谷で、踏ん張る池上を突き放した。

松谷桐が優った突進ハイキック

◆第7試合 64.5kg契約3回戦

ISKA・M・IC・ライトウェルター級チャンピオン.宮島教晋(誠至会/64.2kg)
   VS
NJKFスーパーライト級チャンピオン.畠山隼人(E.S.G/63.9kg)
勝者:畠山隼人 / 判定0-2 / 主審:和田良覚
副審:宮本29-29. 多賀谷28-30. 神谷28-30

宮島は左ミドルキックを多発し、畠山は左右パンチの連打で出る。宮島の蹴りを上回る畠山のパンチが徐々にクリーンヒットが増やし、判定勝利を掴む。

大田原友亮の格差を見せ付ける重いハイキック

◆第6試合 57.0kg契約3回戦

HIRO YAMATO(大和/56.6kg)vs大田原友亮(B-FAMILY NEO/56.5kg)
勝者:大田原友亮 / TKO 2R 2:31 / ヒジによるカットで悪化によるレフェリーストップ
主審:竹村光一

ムエタイスタイルの両者だが、本場タイでの経験値が大きい大田原が経験値でタイミングを見極め、左ハイキックや前蹴りで突き飛ばす。HIROのパンチと蹴りにやや下がる大田原だが、しっかりHIROの動きを見ており、カウンターのヒジ打ちが見事にヒットするとHIROの額のカットに成功。ドクターチェック後、パンチで出て来るHIROを組んで転ばせ、応戦している間に流血が酷くなり、2度目のドクターチェックを受け、続行可能かと見えたがレフェリーが止めて試合は終了。大田原のTKO勝利となった。

◆第5試合 NJKF女子(ミネルヴァ)スーパーフライ級タイトルマッチ 3回戦(2分制)

チャンピオン.伊織(T-KIX/51.3kg)vs同級1位.三宅芳美(OGUNI/52.0kg)
勝者:伊織 / KO 1R 1:44 / 2ノックダウン制によるKO / 主審:宮本和俊

長い手足で芳美の顔面に前蹴りを入れた序盤からヒザ蹴りに持ち込むと、ボディーをカバーし、効いた様子の芳美に更にヒザで攻めると、コーナーに詰まった芳美はスタンディングダウンを取られる。続けてボディーに狙いを定めた伊織がヒザ蹴りで攻めるとレフェリーがストップした。伊織は息子さんが高校3年生で、「頑張ったよ、ママ!」とメッセージを送った。

伊織が開始早々からボディーに狙いを定めた

「頑張ったよ、ママ!」とアピールする伊織

◆第4試合 バンタム級3回戦

NJKFバンタム級5位.鰤鰤左衛門(CORE/53.2kg)
    VS
NJKFバンタム級7位.清志(新興ムエタイ/53.35kg)
勝者:清志> / TKO 3R 1:02 / ハイキックによるダウンでレフェリーストップ
主審:多賀谷敏朗

◆第3試合 61.0kg契約3回戦

NJKFライト級6位.野津良太(ESG/60.8kg)
    VS
NJKFスーパーフェザー級4位.梅沢武彦(東京町田金子/60.9kg)
勝者:梅沢武彦 / 判定0-3 / 主審:神谷友和
副審:多賀谷28-30. 竹村27-30. 宮本27-29

◆第2試合 スーパーライト級3回戦

NJKFスーパーライト級6位.木村弘志(OGUNI/63.3kg)
    VS
MA日本スーパーライト級4位.増井侑輝(真樹AICHI/63.5kg)
勝者:増井侑輝 / 判定0-3 / 主審:和田良覚
副審:多賀谷28-30. 神谷29-30. 宮本28-29

◆第1試合 バンタム級3回戦

雨宮洸太(キング/53.25kg)vs翔YAMATO(大和/53.0kg)
勝者:翔YAMATO / TKO 2R 2:21 /
有効打によるカットの悪化でレフェリーストップ

王座初防衛を振り返る松谷桐

《取材戦記》

宮島教晋の持つ王座は“ISKAのムエタイルールのインターコンチネンタル王座”。文字数が長くなるので、別枠記載としました。

伊織がヒザ蹴りで三宅芳美をグロッギーに追い込む中、レフェリーが「1回目のスタンディングダウンで止めようかと思った」と言うほど強烈にヒットし、腹を押さえる行為に出た芳美。どこまでやらせるかはレフェリーの判断ですが、追撃を受けたところで止めに入ったタイミングは順当なところでした。

先日の立嶋篤史の試合など、ダメージはあるが、なるべく長く戦わせてやろうというレフェリーの判断、配慮を感じる時があります。一方で「早いよ、何で止めるんだ!」と言うセコンドの抗議があるのも事実。

先日10月7日の舟木昭太郎さんトークショー内の「増沢潔、サミー中村両氏を称える会」での参加したレフェリーの意見では、こういう抗議には、「危ないから止めるんです」と率直に応えると言う主張もありました。最近はレフェリー判断を尊重される傾向にありますが、ルールでの明記の難しい境界線での判断は、延々と語られる終わりなきテーマなのかもしれません。

12月9日はNJKF若武者会主催のDUEL16が大森ゴールドジムで16時30分より開催。来年も連盟主催興行は4回と少ないが、若武者会などやジム主催興行が増え、年間でプロ興行は12回。現在に於いては少なくはない。2019年最初のNJKF連盟主催興行は2月24日(日)後楽園ホールで開催されます。

加藤愛香さん。2年務めたマスコットガールを卒業、最後の登壇

▼堀田春樹(ほった・はるき)[撮影・文]
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」

月刊『紙の爆弾』2019年1月号!玉城デニー沖縄県知事訪米取材ほか

上條英男『BOSS 一匹狼マネージャー50年の闘い』。「伝説のマネージャー」だけが知る日本の「音楽」と「芸能界」!

以下の文章、主要部分は、『NO NUKES voice』16号に掲載した内容と重複するが、日々「東京五輪」めく日常の異常さに耐え切れないので、お読みになっていない方にも知っていただきたく、ここに再度内容を改め掲載する。

もとより近代オリンピックはスポーツの祭典ではあるが、同時に国威発揚の道具として利用されてきた。さらに「アマチュア規定」(オリンピックにはプロスポーツ選手は参加できない)の撤廃により、1988年のソウル五輪からプロのアスリートが参加するようになり、雪崩打つように商業的な側面が肥大化した。いまや五輪はイベント会社やゼネコン、広告代理店にとっての一大収入源と化している。2020年東京五輪は、安倍や新聞広告がどうほざこうが、明らかに「巨大な商業イベント」である。

現在IOCはスポンサーを「ワールドワイドオリンピックパートナー」、「ゴールドパートナー」、「オフィシャルパートナー」の三つのカテゴリーに分けている。「ワールドワイドオリンピックパートナー」は「TOPパートナー(もしくはTOP)」とも呼ばれ、直接IOCと契約をしている企業で、基本一業種一企業とされている。年額数十億円のスポンサー代のほかに、当初契約料(かなりの高額であることが想像されるが、確定的な額は不明)を支払い、世界中でオリンピックのロゴやエンブレムを使用することが許される。ちなみにトヨタは10年で1000億円の契約を結んだと報じられているので、単年度あたり100億円という巨額を投じていることになる。現在下記の13社がTOPである。

コカ・コーラなどはおなじみのロゴだが、念のために社名を紹介しておくと、Atos、Alibaba、Bridgestone、Dow、GE、OMEGA、Panasonic、P&G、SAMSUNG、TOYOTA、Visaだ。かつてはこのなかに「マクドナルド」の名前があったが、世界体な経営不振で撤退したようだ。一業種一企業というが、サムソンとパソニックはともに家電を作っている。

「TOP」と異なり、「ゴールドパートナー」、「オフィシャルパートナー」は開催されるオリンピック組織委員会との契約し、国内に限りロゴやエンブレム、その他イベントの共催や参加が認められる。スポンサー代、使用諸権限とも「ゴールドパートナー」が「オフィシャルパートナー」より上位だ。「ゴールドパートナー」には、

の15社の名前があるが、問題なのは「オフィシャルパートナー」である。

最終列にある「読売新聞」、「朝日新聞」、「NIKKEI」、「毎日新聞」の名前を見落とすわけにはゆかない。全国紙のうち実に四紙が「東京オリンピックオフィシャルパートナー」という呼称の「スポンサー」になっているのだ。産経新聞は広告費を捻出する余裕がなかったのであろうか。いや、

スポンサーの位置づけの中では最下位だが、「オフィシャルサポーター」の中に「北海道新聞」とともに、「産経新聞」の名前が確認できる。つまりすべての全国紙と北海道新聞は公式に東京五輪のスポンサー契約を結んでいるのだ。

わざわざ金を払い、スポンサー契約を結んだイベント(東京五輪)の問題を指摘する記事を書く新聞があるだろうか。批判することができるだろうか。さらには「読売新聞」は「日本テレビ系列」、「朝日新聞」は「テレビ朝日系列」、「毎日新聞」は「TBS系列」、産経新聞は「FNN系列」のテレビ局群が連なる。大手新聞、テレビ局がすべてスポンサーになってしまい、東京五輪に関しての「正確な」情報が得られる保証がどこにもない。そんな状態の中で「東京五輪翼賛報道」が毎日流布されているのである。

東京五輪組織委員会はスポンサー収入の詳細を公表していない。しかし、上記の金額とスポンサー企業数からすれば、東京五輪のスポンサー収入が1000億円を下回ることは、まずないだろう。短絡的ではなるが、日本に関係のない大企業がいくら金を出そうが、それはよしとしよう。しかし日本企業で10億、100億という金を「広告費」の名目で「五輪スポンサー代」に払っている企業は薄汚い。経費で計上すれば法人税課税の対象にならないじゃないか。ちゃんと法人税を納めろ。

その中に全国紙5社と北海道新聞も含まれる「異常事態」は、何度でも強調する必要があろう。東京五輪は、財政潤沢な東京都、日本国で開催されるわけではないのだ。安倍は大好きな海外旅行(外遊というらしい)に出かけるたびに、気前よく数億、数十億、あるいはそれ以上の経済支援や借款を約束して帰ってくるが、日本の財政は破綻寸前だ。それに、東日本大震災、わけても福島第一原発事故はいまだに収束のめどもつかず、「原子力非常事態宣言」は発令されたまま。忘れかかっているが、わたしたちは「非常事態宣言」の中毎日生活している。

人類史上例のない大惨事から、まだ立ち直れていない原発事故現場から250キロの東京で、オリンピックに興じるのは正気の沙汰だろうか。私はどう考えても、根本的に順番が間違っているとしか思えない。緩慢な病魔に侵されているひとびとが確実に増加している現実を隠蔽し、「食べて応援」を連呼し、少しでも危険性に言及すれば「風評被害」と叩きまくる。チェルノブイリ事故の後、日本では放射性物質に汚染した食物の輸入規制を強めた。基準を超えた食物は産地に送り返した。と言ったって、ロシアのキエフ産の農作物などではなく、主としてドイツやイタリアからの輸入品だった。

この差はなんなのだ。どうして庶民は、平然と汚染食品を食っていられるのだ?避難者は、公然と20ミリシーベルト被爆する地域に送り返されるのか?それは全国紙を中心とする報道機関が、こぞって東京五輪のスポンサーになるほど、ジャーナリズムなどという言葉は忘却し、もっぱら営利企業化してしまっているからだ。彼らはもう「事実」や「真実」を伝えてくれる存在ではない。そのことを全国紙すべてが東京五輪のスポンサーになっている現実が物語る。恥ずかしくはないのか? 全国紙の諸君? 戦前・戦中同様、そんなにも権力のお先棒を担ぎたくて、仕方ないのか? 日本人はどこまでいっても救いがたく愚かなのか。

全国紙や大マスコミの社員ではなくとも、個々人が同様の「歪な加担」に乗じていないか、点検が必要なようだ。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

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貴(たかゆき)の右ミドルキックでポンサクレックを襲う

KO前の貴(たかゆき)が切る狙いの右ヒジ打ちヒット

ムエタイオープン興行を主催するセンチャイプロモーターは、ジャパンキックイノベーション(JKI)とのマッチメイク交流を発表。2019年より、ルンピニージャパンタイトルの活性化が期待されます。

この日、ルンピニージャパンとムエタイオープンの各2試合ずつの計4試合は、3つの王座決定戦でチャンピオンが誕生。1つの防衛戦は壱センチャイジムが王座奪取。昭和デビューの立嶋篤史と息子の挑己との親子出場は揃って敗北。

◎MuayThaiOpen.43 / 11月25日(日) 新宿フェース 16:00~20:55
主催:センチャイジム / 認定:ルンピニージャパン(LBSJ)

最後は倒す右ヒジ打ちで勝利に導いた貴(たかゆき)

◆第14試合 54.0kg 契約3回戦  

LBSJスーパーフライ級チャンピオン.貴センチャイジム(センチャイ/33歳/53.95kg)
VS
ポンサックレック・シンセンデート(タイ/22歳/53.15kg)

勝者:貴(=たかゆき)センチャイジム / TKO 2R 2:42 / 右ヒジ打ちヒット
主審:河原聡一

貴(=たかゆき)の引退に向けたカウントダウンが進む中、長身を利した前蹴りや組み合ってのヒザ蹴りが効果的にヒットする。第2ラウンドにはコーナーに詰めて、ヒザ蹴りから右ヒジ打ちを顔面にヒットさせると、ポンサクレックは崩れ落ち、レフェリーがカウント途中で試合ストップし、TKO勝利を収めた。

◆第13試合 67.0kg契約3回戦

喜入衆(=きいれ・とも/NEXTLEVEL渋谷/39歳/66.8kg)
VS
ルンラビー・OZ(タイ/26歳/66.65kg)
引分け / 判定0-1 / 主審:山根正美
副審:大沢29-29. シンカーオ29-30. 河原29-29

ルンラビーが相手の出方に合わせて場慣れした多彩な攻勢が目立った。首相撲ではルンラビーに転ばされるも、喜入はパワフルな蹴りとパンチが巻き戻しに至り、引分けに終わった。

パワフルに出る喜入のパンチにミドルキックで応戦するルンラビー

喜入とルンラビーの蹴り合いはルンラビーの方がバランスが優る

◆第12試合 MuayThaiOpenスーパーバンタム級王座決定戦 5回戦

渡辺優太(PK/28歳/55.1kg)
VS
キョウヘイ・ゴールドライフジム(ゴールドライフ/30歳/55.05kg)
勝者:渡辺優太 / 判定3-0 / 主審:少白竜
副審:大沢50-45. 山根50-46. 河原50-46

初回から渡辺がパンチとローキックでジワジワ出て、第2ラウンドには渡辺のローキックがやや効いた様子のキョウヘイ。その影響を引きずり、第3ラウンドには渡辺が上下打ち分けたパンチでダウンを奪う。渡辺ペースは変わらず、大差判定勝利を収めて王座獲得。

接近戦での渡辺優太のヒザ蹴りとキョウヘイの左フックの交錯

壱(いっせい)センチャイジム(左)と小嶋勇貴の攻防が激しく続いた

◆第11試合 ルンピニージャパン・バンタム級タイトルマッチ 5回戦

チャンピオン.小嶋勇貴(仲FG/24歳/53.52kg)
VS
壱センチャイジム(センチャイ/21歳/53.52kg)
勝者:壱(=いっせい)センチャイジム / 判定0-3 / 主審:シンカーオ
副審:少白竜49-50. 山根48-49. 河原48-49

初回の様子見から壱(=いっせい)がパンチをヒットさせ、ペースを掴んで勢い付けていく。後半に入って劣勢を挽回しようと小嶋の勢いが増すが、壱(=いっせい)のペースを崩すに至らず、判定敗けを喫し、王座を空け渡してしまった。

激しい攻防の中、壱(いっせい/左)のヒットが目立った

壱(いっせい)の右ヒジ打ちがヒット

◆第10試合 MuayThaiOpenスーパーウェルター級王座決定戦 5回戦

J(=ジェイ/TSK Japan/27歳/68.9kg)vs 清水武(sbm/31歳/69.8kg)
勝者:J(=ジェイ) / 判定3-0 / 主審:大沢武史
副審:少白竜49-48. 山根49-48. シンカーオ49-48

J(=ジェイ)が距離を取る戦略で、蹴りやヒジ打ちの交錯があっても互いに効果的なヒットは難かしく、主導権が掴み難い展開が続く中、ややヒットが優るJ(=ジェイ)が僅差の判定勝利で王座獲得。

◆第9試合 フェザー級3回戦

立嶋篤史(元・全日本Fe級C/ASSHI-PROJECT/46歳/57.15kg)
VS
成澤龍(SRC/30歳/56.8kg)
勝者:成澤龍 / TKO 2R 2:06 / パンチ連打されてレフェリーストップ
主審:河原聡一

初回から成澤のパンチの猛攻の右ストレートでダウンを奪われた立嶋は、コーナーに追い詰められ連打でスタンディングの2度目のダウンを奪われる。更なる猛攻を受けたところをゴングに救われるも、フラつく足取りでコーナーへ帰る立嶋。

第2ラウンドには、この状況下でも底力発揮かと思わせるローキックとしつこいパンチで出る立嶋だったが、更なる成澤の連打を浴びたところでレフェリーが止めに入り、試合は終了。

成澤龍に右ストレートを打たれてしまう立嶋篤史

成澤のパンチの猛攻を貰い続けてしまった立嶋篤史

立嶋の底力発揮かと思わせたローキックだったが・・・

◆第8試合 ライト級3回戦

笠原淳矢(NEXTLEVEL渋谷/41歳/61.2kg)vs 雅駿介(PHOENIX/24歳/61.15kg)
勝者:雅駿介 / 判定0-3 / 主審:山根正美
副審:河原24-30. 大沢24-30. シンカーオ25-30

◆第7試合 スーパーフライ級3回戦

加藤洋介(チームドラゴン/39歳/52.05kg)vs 佐藤仁志(新宿スポーツ/30歳/52.0kg)
引分け 三者三様 / 主審:少白竜
副審:河原28-29. 大沢29-29. 山根30-29

◆第6試合 女子45.0kg契約3回戦(2分制)

Sae-KMG(クラミツ/44.75kg)vs ミレイ(ペルー/HIDE/44.9kg)
勝者:ミレイ / 判定0-3 / 主審:シンカーオ・G
副審:河原28-29. 少白竜28-30. 山根28-30

◆第5試合 フライ級3回戦

立嶋挑己(ASSHI-PROJECT/20歳/50.6kg)vs 白幡裕星(橋本/16歳/50.45kg)
勝者:白幡裕星 / 判定0-3 / 主審:大沢武史
副審:シンカーオ28-30. 少白竜29-30. 山根29-30

「親子だなあ」と思わせる父親の動きそっくりの挑己のローキック。硬い動きも似ていて挑己より柔軟に動く白幡が的確さと崩し技で優り、判定勝利を収めた。若い頃の父親(篤史)のように、例え5回戦であっても初回からガンガンいけば、業師発揮かと思わせる素質も垣間見れるところ。

白幡裕星vs立嶋挑己(右)。立嶋挑己のセコンドに付く父親・篤史

先手に出る白幡の圧力でリズムに乗れなかった立嶋挑己

◆第4試合 バンタム級3回戦

加辺陸翔(北流会君津/18歳/53.15kg)vs 村井雄誠(エイワスポーツ/16歳/53.35kg)
勝者:村井雄誠 / 判定0-3 /主審:河原聡一
副審:シンカーオ28-30. 少白竜28-30. 大沢28-30

◆第3試合 女子45.0kg契約3回戦(2分制)

ピーポー梨乃(ストライフ/43.9kg)vs 田中千草(ボス/43.9kg)
勝者:ピーポー梨乃 / 判定3-0 / 主審:山根正美
副審:シンカーオ30-27. 河原30-28. 大沢30-28

貴センチャイジムの勝利ポーズ

◆第2試合 フェザー級3回戦

山田龍弥(北流会君津/17歳/56.0kg)vs 山口浩太郎(トイカツ/19歳/56.9kg)
勝者:山口浩太郎 / 判定0-3 / 主審:少白竜
副審:山根28-29. 河原28-29. 大沢28-29

◆第1試合 ルンピニージャパン・スーパーミドル級(-76.18kg)王座決定戦 5回戦

プイユウ・リム(中国/33歳/74.6kg)vs グラモア(マレーシア/27歳/75.2kg)
勝者:プイユウ・リム / TKO 2R 0:21 / ローキック、カウント中のレフェリーストップ
主審:シンカーオ・ギャットチャーンシン

《取材戦記》

ジャパンキックイノベーションとの交流戦が宣言され、新たなルンピニージャパンタイトル活性化と、本場ルンピニースタジアム王座挑戦へ繋がる、この路線は今後上手く展開されるのか、NJKFとの交流戦で進めて来たWBCムエタイ路線はどうなるか、動向を見ていく必要があります。

プイユウ・リムがルンピニージャパン王座獲得したが、酷くレベルの低い試合だった。当然ながら、本場スタジアムに行けるかは更なる条件の査定試合が必要でしょう。

立嶋篤史の悲壮感漂う打たれる姿、まだ続けるには苦しい道程となりそうで、気が付けば負け越している戦績だが、通算100戦は近い。

ムエタイオープン.44は、2019年2月24日(日)新宿フェースに於いて開催されます。貴センチャイジムが公式戦を終えて引退式を迎える予定です。

チャンピオンベルトを巻いて貰う壱(いっせい)

▼堀田春樹(ほった・はるき)[撮影・文]
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」

上條英男『BOSS 一匹狼マネージャー50年の闘い』。「伝説のマネージャー」だけが知る日本の「音楽」と「芸能界」!

一水会代表 木村三浩=編著『スゴイぞ!プーチン 一日も早く日露平和条約の締結を!』

一年の締めの九州場所は、場所の直前に貴ノ岩関が民事公訴を取り下げることで順風万帆の幕開けと思われたが、唯一の日本人横綱・稀瀬里の4連敗休場で盛り上がりを欠いている。白鵬と鶴竜、そして稀瀬里が休場することで、横綱不在の場所となってしまったのだ。元貴乃花部屋力士では、貴ノ岩はいまいちだが、貴景勝が好調だ。このうえは実力伯仲の若手力士がしのぎを削り、万全ではない大関陣を巻き込んだ優勝争いを繰り広げて欲しいものだ。

◆第三者委員会による報告書

ところで、もう先月のことになるが、日本相撲協会が設置した暴力問題再発防止検討委員会が発表した最終報告書には、驚愕の事実が記されていた。この再発防止検討委員会は相撲協会からは独立した第三者委員会である。委員会によると、昨年秋の鳥取巡業での事件の概要が、関係力士たちの証言とともに明らかにされているのでレポートしておこう。

事件が起きたのは、鳥取城北高校の校長の呼びかけによるものだったが、同校のアンバサダーを務める白鵬に、同行とは無関係の日馬富士と鶴竜も同行することで、モンゴル勢の集りになった。やはり最初にモンゴル語で貴ノ岩に説教をはじめたのは白鵬だった。初場所で白鵬に勝った貴ノ岩が「これからは俺たちの時代」と発言していたことに腹を立てての説教である。この段階では、日馬富士が貴ノ岩をかばっていた。

ラウンジでの二次会になってから、白鵬は照ノ富士に対しても日頃の言動をあげつらう。ついには照ノ富士が土下座を強要される事態となった。強要罪は、それを行なったのが暴力団組員なら、即刻逮捕される事件である。白鵬の説教が一段落したと思った貴ノ岩がスマホをいじったところ、日馬富士が「おまえ、大横綱が話をしているのに!」と激昂したのは既報のとおりだ。ここから1.56キログラムのカラオケリモコンで頭部を殴打し、あの無惨な頭部裂傷がもたらされたのだ。

◆白鵬による暴力の是認が明らかに

深刻なのは、事件のきっかけを作った白鵬が何ら反省をしていないことだ。危機管理委員会の事情聴取にさいして、白鵬が「今回の事件は、あえて愛の鞭と呼びたい」と発言していたことだ。ようするに横綱による暴力の是認が明らかなうえに、相撲協会がそれに何らの斯道も行なえず、放置している現状が報告書にまとめられているのだ。最終報告書は「横綱在位が長期に亘ってくると、初心を忘れ、自己の地位に関する過信から相撲道に悖(もと)る言動が頻発した例が、遺憾ながら観察された」としている。

いや、そればかりではない。報告書は大相撲が直面している深刻な事態を結論としているのだ、

 

貴乃花光司『生きざま 私と相撲、激闘四十年のすべて』ポプラ社2012年

◆モンゴル互助会の存在は、貴乃花氏の正しさを立証した

報告書はこう云っている。「相撲部屋に所属力士が、当該部屋以外の別組織との関係において緊密な関係があって別組織の指示・指導等によって行動しなければならないような関係が生じてくると、当該力士は、二律背反の関係が生まれるなど難しい立場に置かれることになり、本来的に期待される行動が取れなくなる危険がある」というのだ。

まわりくどい言い方をしているが、この「別組織」とはモンゴル人力士の集まり、すなわちモンゴル互助会にほかならない。鳥取事件を生起させたモンゴル人力士の集りが、八百長を発生させる危険があると、報告書は指摘しているのだ。繰り返すが、暴力問題再発防止検討委員会第三者委員会である。

事実関係をつかんでいるからこそ、ここまで踏み込んだ報告になったのであろう。まさにこれこそ、元貴乃花親方が危惧していたモンゴル互助会、もはやモンゴル部屋と言うべき実態ではないか。相撲協会が頭を悩ませてきたいわゆる「貴乃花問題」とは、相撲協会にはびこる八百長を告発し、その改革に積極的だった元貴乃花親方の闘いにほかならない。

▼横山茂彦(よこやま しげひこ)

著述業・雑誌編集者。主な著書に『軍師・黒田官兵衛に学ぶ経営学』(宝島文庫)、『真田一族のナゾ!』『山口組と戦国大名』(サイゾー)など。医療分野の著作も多く、近著は『ガンになりにくい食生活――食品とガンの相関係数プロファイル』(鹿砦社LIBRARY)

月刊『紙の爆弾』12月号 来夏参院選敗北で政権崩壊 安倍「全員地雷内閣」

横山茂彦『ガンになりにくい食生活――食品とガンの相関係数プロファイル』(鹿砦社LIBRARY)

ヨードゲンの右ハイキックを余裕でかわす石原將伍

ローキックの後、パンチに繋ぎ、隙を読んでいく石原將伍

二大潮流のキックとムエタイ!

打倒ムエタイ路線。伝統あるムエタイに挑み続けるのがキックボクシング。それは個人レベルではない競技レベルの戦いの歴史が続いて行くことである。この日の2人のメインイベンターが果敢にムエタイ戦士に挑んだ。石原は一撃完勝、瀧澤は判定負け。

◎KICK Insist.8 / 11月11日(日)新宿フェース
主催:ビクトリージム、治政館ジム / 認定:新日本キックボクシング協会

《第2部》(18:00~20:10)

ロープに詰めたところで右ストレートをボディーへ突き刺しKO勝利した石原將伍

◆第8試合 メインイベント 59.0kg契約 5回戦

日本フェザー級チャンピオン.石原將伍(ビクトリー/58.5kg)
VS
ヨードゲン・ルークプラパーツ(タイ/58.65kg)
勝者:石原將伍 / TKO 1R 0:54 / カウント中のレフェリーストップ
主審:桜井一秀

ヨードゲンは元・ムエサヤーム中部フェザー級1位の肩書きを持ち、蹴りとヒジ打ちが得意の選手という情報。石原はローキックとパンチでけん制、ヨードゲンも前蹴りで様子見から、いきなりのハイキックを見せるが、石原は素早くかわし、圧力をかけるようにパンチとローキック中心に前に出て、ロープを背負いガードを固めるヨードゲンのボディーへ右ストレートを突き刺すと、効いたヨードゲンは崩れ落ちてしまい立ち上がれず、レフェリーが止めるTKO勝利を収めた。

永澤サムエルのパンチ力は、マイより優っていた

ラッシュに入った最終ラウンドの永澤サムエル

◆第7試合 62.0kg契約 5回戦

日本ライト級2位.永澤サムエル聖光(ビクトリー/62.0kg)
VS
マイ・ルークプラパーツ(タイ/61.7kg)
勝者:永澤サムエル聖光 / KO 3R 2:10 / テンカウント / 主審:少白竜

元・タイ国ムエスポーツ協会スーパーフライ級チャンピオンのマイは、頑丈そうな体格の重い蹴りで出て来る。永澤はパンチ中心に互角に応戦していくが、倒すにはやはり、パンチしかない流れではあった。

最後は右ストレートで倒しきった永澤サムエル聖光

第3ラウンド半ばには、ここで行くしかない残り時間で一気に出た永澤。左アッパーをヒットさせた後、左右のパンチ連打を5~6秒手を止めずに打ち続け、最後は右ストレートで仕留め、マイは崩れ落ちた後、立ち上がれず、レフェリーがテンカウントを数えた。

◆第6試合 フライ級3回戦

日本フライ級3位.細田昇吾(ビクトリー/50.6kg)
VS
JK・イノベーション・フライ級6位.多根嘉輝(直心会/50.8kg)
勝者:細田昇吾 / 判定2-1 /主審:仲俊光
副審:少白竜30-29. 宮沢30-29. 桜井29-30

若い二人の素早く多彩な攻防が続き、ラウンドが増すごとに激しさも増す。多根がやや蹴りの前進が目立ったが、細田の右ストレートがヒットし、一瞬腰が落ちかけた多根だが、スリップだとしても印象は悪かった。しかしすぐ立て直しダメージはほぼ無し。スタミナ切れない攻防に応援も激しくなるが、判定は2-1に分かれた結果となった。

◆第5試合 54.0kg契約3回戦

日本フライ級4位.幸太(ビクトリー/53.6kg)
VS
日本バンタム級3位.阿部泰彦(JMN/53.8kg)
勝者:幸太 / 判定3-0 / 主審:椎名利一
副審:少白竜30-25. 桜井30-25. 仲30-26)

蹴り終りや脚が揃ったところへ貰ったパンチで、二つのダウンが大きく響いたベテラン阿部にとっては残念な結果。

◆第4試合 63.0kg契約3回戦

日本ライト級8位.林瑞紀(治政館/62.7kg)
VS
細野裕希(NEXT LEVEL渋谷feat MSJ/62.8kg)
勝者:細野裕希 / 判定0-3 / 主審:宮沢誠
副審:椎名28-29. 桜井28-30. 仲28-30

◆第3試合 61.5kg契約3回戦

日本ライト級9位.興之介(治政館/61.2kg)
   VS
LBSJスーパーフェザー級1位.角谷祐介(NEXT LEVEL渋谷/61.4kg)
引分け 三者三様 / 主審:少白竜
副審:椎名28-29. 桜井29-28. 宮沢29-29

瀧澤博人も崩し技で転ばされた

◆第2試合 バンタム級2回戦

翼(ビクトリー/53.3kg)vs 一斗缶テツ(契明/53.0kg)
勝者:翼 / TKO 2R 0:20 / カウント中のレフェリーストップ

◆第1試合 フェザー級2回戦

睦雅(ビクトリー/56.8kg)vs又吉淳哉(市原/57.0kg)
勝者:睦雅 / 判定3-0 (20-17. 20-17. 20-17)

瀧澤博人のパンチはヒットせず、巧みな攻防戦を見せるチャモアペット

《第1部》(14:00~15:45)

◆第7試合 メインイベント 56.0kg契約 5回戦

瀧澤博人(元・日本バンタム級C/ビクトリー/56.0kg)
VS
チャモアペット・ルークプラパーツ(タイ/55.2kg)
勝者:チャムアペット / 判定0-3 / 主審:椎名利一
副審:少白竜27-30. 仲27-30. 桜井27-30

チャムアペットは元・ラジャダムナン系スーパーフライ級2位の肩書きを持つ。
初回はローキックの攻防で次第に高めの蹴りと接近戦でのパンチに移っていく。瀧澤の出方を見抜いたか、第2ラウンドに組み合った接近戦で瀧澤はチャムアペットの右ストレートでダウンを喫してしまう。更に組み合う接近戦が増え、ヒジ打ちも見せるチャムアペットの完全なペース。瀧澤の右ストレートをスウェーバックしてかわすなど距離の取り方が上手いチャムアペットが判定勝利。

チャモアペットの右ストレートでダウンを喫した瀧澤博人

ダーウサヤームの崩し技で馬渡が宙に舞う

◆第6試合 55.0kg契約 5回戦

日本バンタム級2位.馬渡亮太(治政館/55.0kg)
VS
ダーウサヤーム・ノーナクシン(タイ/54.9kg)
引分け 0-1 / 主審:仲俊光
副審:椎名28-29. 宮沢29-29. 桜井29-29

ダーウサヤームは元・ラジャダムナン系スーパーフライ級9位で、日本でも他団体チャンピオンクラスから何度も勝利を上げている実力者。初回はローキックで短い様子見から、すぐにハイキックや接近戦でのパンチやヒジ打ちの攻防に移っていく。馬渡は関節柔らかいハイキックやヒザ蹴りを繰り出すが、ダーウサヤームは接近戦での巧みさのヒジ打ちや足払いで馬渡を引っくり返す転ばしを見せる。馬渡の苦戦は珍しい展開だったが、打ち負けないハイキックやパンチの攻勢もあり、結果は引分けに終わり、馬渡の成長と他団体チャンピオン勢との実力も計れる展開となった。

馬渡のしなりあるハイキックが先にヒット

◆第5試合 72.6kg契約3回戦

日本ミドル級1位.今野顕彰(市原/72.4kg)v
VS
ルンチャイ・ペットポートング(タイ/71.6kg)
勝者:今野顕彰 / 判定3-0 / 主審:少白竜
副審:椎名30-28. 宮沢30-28. 仲30-28

今野はルンチャイに手数足数、ヒット数を上回る勢い。終盤はパンチで怯んだルンチャイにロープ際で更にパンチを打ち込む。主導権を支配した展開で判定勝利。

◆第4試合 63.0kg契約3回戦

日本ライト級3位.直闘(治政館/63.0kg)vsマサ・オオヤ(八王子FSG/63.0kg)
勝者:直闘 / TKO 2R 0:46 / カウント中のレフェリーストップ
主審:桜井一秀

NKBとの交流戦となった1戦。直闘が第1ラウンドに右フックでダウンを奪い、第2ラウンドにはローキックで倒し、レフェリーが止めるTKO勝利。

◆第3試合 55.0kg契約3回戦

日本バンタム級5位.田中亮平(市原/54.8kg)vs高橋茂章(KIX/54.9kg)
勝者:高橋茂章 / TKO 2R 0:30 / ノーカウントのレフェリーストップ
主審:仲俊光

◆第2試合 ウェルター級2回戦

モトヤスック(治政館/66.5kg)vs RYOTA(トーエル/66.5kg)
勝者:モトヤスック / TKO 1R 1:36 / カウント中のレフェリーストップ

◆エキシビジョンマッチ2回戦

リカルド・ブラボ(伊原)EXハルキング(Typhoon club Okinawa/74.0kg)

高橋デミアン(伊原)の体調不良ドクターストップによって欠場し、ハルキングのエキシビジョンマッチに日本ウェルター級チャンピオンのリカルド・ブラボ(伊原)が出場。

◆第1試合 58.0kg契約2回戦

RYOUICHI(トーエル/58.0kg)vs眞斗(KIX/57.9kg)
勝者:眞斗 / 判定1-2 (19-20. 19-20. 20-19)

《取材戦記》

2011年秋から昨年まで、地震国日本の、主に東日本大震災を切っ掛けに始まった震災チャリティーイベントとして、7回を重ねたKick Insist、今年は9月に発生した北海道地震復興チャリティーイベントとなったムエタイ路線を突き進むビクトリージム主催のイベント。

石原將伍は昨年10月22日、日本フェザー級チャンピオンとなって1年あまりが経過。常に強い相手とのマッチメイクを懇願してタイ選手との戦いが続きます。それは瀧澤博人も同様に、勝ち星に恵まれない時期もあるが、諦めない心で戦いが続いている。各団体でそれぞれの方向性は違っても、こんな挑戦が50年も続いている日本のキックボクシング。打倒ムエタイは今後も続く永遠のテーマなのでしょう。

次回、新日本キックボクシング協会興行は、12月9日(日)に後楽園ホールに於いて、藤本ジム主催「SOUL IN THE RING」が開催されます。勝次の次なるステップに挑む前哨戦が予定されています。

▼堀田春樹(ほった・はるき)[撮影・文]
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」

一水会代表 木村三浩=編著『スゴイぞ!プーチン 一日も早く日露平和条約の締結を!』

上條英男『BOSS 一匹狼マネージャー50年の闘い』。「伝説のマネージャー」だけが知る日本の「音楽」と「芸能界」!

日本キックボクシング連盟(NKB)は12月よりニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)との交流開始を決定した。

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【交流開始のお知らせ】NKBオフィシャルリリース

NKB(日本キックボクシング連盟、K-U)は2018年12月からニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)との交流を開始致します。これに伴い、2018年12月8日(土)、NKB後楽園ホール大会(闘魂シリーズvol.6)では、NKBフェザー級1位 ひろあき(SQUARE UP道場)vs NJKFスーパーバンタム級1位 久保田雄太(新興ムエタイ)の1戦が行われます。
 この交流がキックボクシング界の発展に必ずや寄与するものと信じ、今後も関係各所とより良い関係を築いていく所存でございます。今後ともNKB、そしてキックボクシングをよろしくお願い致します。

NKB代表理事、日本キックボクシング連盟代表 渡邉信久
(日本キックボクシング連盟広報部より発表)


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メインイベント前に、日野実志リングアナウンサーによって、リングサイドに来賓として来場されていた新日本キックボクシング協会、伊原信一代表が紹介されると、伊原氏はNKB・渡辺信久代表理事に歩み寄り、握手しハグする親密さを見せたという。

1996年に伊原氏率いる伊原ジムが離脱した経緯はあるが、元々は1984年の日本キックボクシング連盟発足当時から歩みを共にし、それ以前にも日本系・全日本系の壁はあれど、キックボクシング隆盛期から低迷期にかけて、力を合わせて来た古き仲であった。

7月から始まった新日本キックボクシング協会との交流戦、今回の代表的カードとなったメインイベントは、団体のプライドを懸けた意地のぶつかり合いとなったようです。

◎闘魂シリーズ vol.4 / 10月13日(土)後楽園ホール 開始17:15
主催:日本キックボクシング連盟 / 認定:NKB実行委員会
全12試合 公式記録(主催者発表、計量結果、主審名は不明)

 

今野顕彰vs西村清吾(2018.10.13)

◆第12試合 72.5kg契約 5回戦

NKBミドル級チャンピオン.西村清吾(TEAM-KOK)
VS
日本ミドル級1位.今野顕彰(市原)
勝者:西村清吾 / 判定2-1 (馳49-48. 亀川49-50. 川上49-48)

◆第11試合 フェザー級 5回戦

NKBライト級5位.ひろあき(=安田浩昭/SQUARE-UP)
VS
コッチャサーン・ワイズディー(元・ルンピニー-系スーパーバンタム級7位/タイ)
勝者:ひろあき / 判定3-0 (佐藤友章49-45. 前田49-46. 亀川49-46)

◆第10試合 ライト級3回戦

NKBライト級4位.野村怜央(TEAM-KOK)vs山澤裕介(號志會)
勝者:野村怜央 / KO 1R 0:54

◆第9試合 バンタム級3回戦

NKBバンタム級2位.高嶺幸良(真門)vs同級5位.海老原竜二(神武館)
勝者:高嶺幸良 / 2-0 (佐藤友章30-28. 鈴木30-29. 馳29-29)

◆第8試合 64.0kg契約3回戦

NKBウェルター級5位. SEIITSU(八王子FSG)vs洋介(渡邉)
勝者:洋介 / KO 2R 2:10

◆第7試合 ヘビー級3回戦

山中政信(真正会)vs打田知彦(テツ)
勝者:打田知彦 / 0-2 (鈴木29-30. 前田29-30. 佐藤友章29-29)

◆第6試合 ウェルター級3回戦

雅喜(ReBORN経堂)vs火人(TEAM-KOK)
引分け 0-1 (副審 川上29-29. 佐藤友章29-29. 亀川29-30)

◆第5試合 バンタム級3回戦

古瀬 翔(ケーアクイティブ)vs剣汰(アウルスポーツ)
勝者:古瀬翔 / KO 3R 2:21

◆第4試合 ライト級3回戦

小笠原裕史(TEAM-KOK)vs川畑RYU直輝(NK)
勝者:川畑RYU直輝 / KO 2R 1:10

◆第3試合 バンタム級3回戦

志門(テツ)vsダルシム・ヤイタレー(ReBORN経堂)
勝者:ダルシム・ヤイタレー / 0-2 (鈴木29-30. 佐藤友章30-30. 馳29-30)

◆第2試合 フェザー級3回戦

山本太一(ケーアクティブ)vs松下裕太(マッハ)
勝者:松下裕太 / 0-3 (馳28-29. 佐藤彰彦28-29. 亀川28-30)

◆第1試合 バンタム級3回戦

則武知宏(テツ)vs北田竜汰(光)
勝者:則武知宏 / KO 3R 2:24

◆12月8日闘魂シリーズvol.6(FINAL)の対戦予定カード発表!

12月8日(土)後楽園ホールで開催の闘魂シリーズvol.6(FINAL)の対戦予定カードが発表。

高橋一眞は毎度の危険な打ち合い2度目の防衛戦。

▼メインイベント NKBライト級タイトルマッチ5回戦
チャンピオン.高橋一眞(真門)vs挑戦者1位.棚橋賢二郎(拳心館)

▼セミファイナル NKB-NJKF交流戦 57.0kg契約 5回戦
NKBフェザー級1位.ひろあき(=安田浩昭/SQUARE UP)
VS
NJKFスーパーバンタム級1位.久保田雄太(新興ムエタイ)

▼59.0kg契約 3回戦
野村怜央(Team KOK)vsKEIGO(FLAT UP)

▼56.0kg契約3回戦
WBCムエタイ日本フェザー級5位.大脇武(GET OVER)
VS
NKBバンタム級5位.海老原竜二(神武館)

▼63.0kg契約3回戦
NKBライト級5位.パントリー杉並(杉並)vsちさとkiss Me(安曇野キックの会)

他、7試合を予定。

日本キックボクシング連盟・渡辺信久代表とNJKF・藤田真理事長(当時)は1999年当時に話し合いの場があり、後にアジア太平洋キック連盟(APKF)とK-Uが加わりNKB設立に繋がりました。1年以上かけて2002年4月から王座決定戦に進んだ順調な流れも2004年11月を最後にNJKFが脱退する運命を辿って行きました。NKBは本年12月に本格的にNJKFと再び交流を開始し、すでに7月から新日本キックボクシング協会とも交流戦が始まっており、NKBの2019年はまた新たな挑戦へ突き進むことになります。

古くから囁かれていた、興行数が少なく、交流戦を拒み、ムエタイ第一線級選手の招聘力も無い中では選手は育たず孤立するばかり。それぞれの団体がそこから脱却してきた中、ようやくNKBも動き出した現在。「KNOCK OUT」ばかりが注目されていてはいけない。そんな巻き返しに自然と結束力が働いてきたようなキック業界です。

※筆者の諸事情(母親の永眠)により、この10月13日のNKBには取材に行っておりません。主催者公式発表の試合結果を頂いての掲載で失礼します。

▼堀田春樹(ほった・はるき)[文]
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」

格闘道イベント「敬天愛人」11月11日(日)鹿児島アリーナにて開催!鹿砦社取締役・松岡朋彦も出場します! 九州、鹿児島近郊の方のご観戦をお願いいたします!

格闘道イベント「敬天愛人」HP https://ktaj.jp/

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