資料で見る「カウンター大学院生リンチ事件(別称『しばき隊リンチ事件』)」〈3〉村八分、セカンド・リンチ、支援者への恫喝・誹謗中傷

鹿砦社代表 松岡利康

この大学院生リンチ事件の推移を見てくると、いろいろなことが感じられます。社会運動とか反差別運動といわれる運動の内部における暴力の問題は、かつて内ゲバとか内部粛清で多数の死者をも出し、運動は解体状態に陥り、私たちは痛苦な反省をしたはずでした。よって、運動内部の暴力は、ほとんどなくなっていたと思い込んでいましたが、とんだ思い違いでした。このリンチ事件を知った時、水面下では「まだこんなことをやっているのか」と時代が逆戻りしたと思いました。

これに対して、「反差別」や「人権」など耳障りのいい言葉を遣い、マスコミも持て囃し、その裏ではこんな凄惨な集団リンチなどやっているとは……。それも、著名な作家やジャーナリストらは知っていて隠蔽に加担していました。この中には、私たちが講演に呼んだ安田浩一、池田香代子らもいました。

これは「知らなかった」ではすまされないと思いました。すぐに被害者支援、真相究明にあたることにしました。それが、加害者につながる者らが言うように「デマ」だったら、すぐに自己批判、謝罪し撤退するつもりでした。

しかし、リンチは事実でした。そして、こぞって被害者M君に対する村八分(排除)とセカンド・リンチを浴びせていました。私たちの元に被害者が駆け込んでくるまで1年余り、彼は心ある少数の支援者と共に激しい攻撃を浴び続け孤立していました。趙博や阿久沢悦子(当時、大阪朝日社会部記者)ら裏切者も現れ、精神的にもかなりきつかったと推認できました。おそらく、僭越ながら私たちが支援‐反撃しなければ、この事件は「十三ベース事件」などという都市伝説として語られるにとどまり世間に明るみに出なかったでしょう。

私たちがこの件に関わり始めてちょうど10年、最後の訴訟(対リンチの主要実行犯エル金こと金良平との訴訟上告審)が最終局面にある現在、この事件を整理─総括する作業の一環として、この連載を始めましたが、振り返れば振り返るほど酷い話です。

この事件に対し、私たちは複数回、多くの「知識人」といわれる作家、メディア人、ジャーナリスト、弁護士らに質問書を送りましたが、それなりに回答してきた者はわずかで、ほとんどが〈見ざる、言わざる、聞かざる〉の態度に終始しました。いつも言っている「暴力反対」とは何ですか? 私たちが地を這うような調査・取材を元に編集・発行した6冊のムック本、さらに一時は私たちと共同歩調を取りながらも義絶した田中宏和の2冊の著書(『SEALsの真実──SEALDsとしばき隊の分析と解剖』『しばき隊の真実──左翼の劣化と暴力化』。両書共絶版)、その都度その都度私たちの意見や主張を申し述べて来た「デジタル鹿砦社通信」などで可能な限り発信してきました。こうしたことによって、それまで闇の中にあったリンチ事件の真実への針の一穴、二穴が開けてきたと認識しています。僭越ながら、このような私たちの言論・出版活動によって、少なくとも我が国の社会運動、反差別運動の最大の汚点となった大学院生リンチ事件が、隠蔽から解き放たれたと考えています。リンチの最中の音声データや直後の被害者の変形した顔写真、この連載でも掲載しているような数々の資料などによって、いまだに「デマ」だと言うしか能がない者らの、人間としての良心を疑わざるを得ません。

私たちが当初から何度も言っているように、事実は事実と認め、きちんと社会的に謝罪し、被害者への最低限の保障をすべきで、そうであれば、将来への糧になると考えてきました。特に在日コリアンの連絡組織「コリアNGOセンター」が絡み、本来ならこれがヘゲモニーを持って責任ある対処をすべきなのに、この体たらく、こうした非常事態に何の役に立たないことが証明されました。

前置きが長くなりましたが、このまで2回の連載で、リンチ発生からの混乱、「謝罪」、活動自粛を経て、被害者を無視しての突然の「活動再開」後、加害者と、これに繋がる者らは、被害者側の支援者の力が弱く、マスメディアも抑え込んだ自信からか、被害者への村八分(村八分は差別です!)、セカンド・リンチ、支援者(鹿砦社含む)への恫喝や誹謗中傷を、四方八方から行います。これを見てM君に同情的だった人たちも沈黙を強いられ、表だって加害者らに心ある忠告も批判も抑え込まれます。

表立って、名を出して異議を申し立てた人は、山口正紀(元読売社会部記者。故人)、黒薮哲哉(ジャーナリスト)、寺澤有(ジャーナリスト)、尾﨑美代子(西成で居酒屋経営の傍ら冤罪問題に取り組む)、森奈津子(作家)、合田夏樹(会社経営者)ら少数でした。特に合田に対する攻撃は激しく、会社経営と障害児を持つという弱みを衝いて会社や自宅への直接的攻撃の的となりました。それも現職の国会議員の車を使ってです。

以下、代表的なものとして挙げておきます。  (敬称略)

◇    ◇     ◇     ◇     ◇

【18】「エル金は友達」祭り

【18】「エル金は友達」祭り-1
【18】「エル金は友達」祭り-2
【18】「エル金は友達」祭り-3

まず村八分として挙げられるもので、M君もこれには精神的にかなり参ったと言っていました。開始の音頭を執ったのは、当時「カウンター」「しばき隊」のたむろ場所になっていた「あらい商店」(その後閉店。現ピンナ食堂)の朴敏用です。まさに寄ってたかってМ君を排除し村八分にするという作戦です。ここに名が出ている者らに対しては、今でもこのリンチ事件について問い質していきたいぐらいです。

【19】リンチ被害者M君へのセカンド・リンチ

【19】リンチ被害者M君へのセカンド・リンチ-1
【19】リンチ被害者M君へのセカンド・リンチ-2
【19】リンチ被害者M君へのセカンド・リンチ-3

幾つか挙げておきます。いちいち解説は不要でしょう。
なお、金明秀は関西学院大学教授で、他にも暴力事件を起こしています(和解)。このツイートもあって、M君の彼女は去っていきました。

【20】加害者・李信恵、金良平によるM君に同情的な者や支援者に対する攻撃

【20】加害者・李信恵、金良平によるM君に同情的な者や支援者に対する攻撃

凄いの一言です。これも解説不要。

【21】リンチの場に連座した伊藤大介によるM君支援者・合田夏樹への攻撃

【21】リンチの場に連座した伊藤大介によるM君支援者・合田夏樹への攻撃

これも解説不要でしょうが、重要なのは、現職の国会議員(有田芳生)の車を使って攻撃を行ったということでしょう。リンチ本第2弾『反差別と暴力の正体』に寺澤有が詳しくレポートしていますので、ぜひご一読ください。

【22】同じく伊藤大介による鹿砦社への恫喝、誹謗中傷

【22】同じく伊藤大介による鹿砦社への恫喝、誹謗中傷

私(松岡)が「諸悪の根源」だって! 伊藤はその後、深夜右翼活動家を呼び出し襲撃し、傷害事件を起こし有罪判決が確定しますが、M君リンチ事件と併せ、この男こそ、反差別運動、社会運動にとって「諸悪の根源」でしょう。

【23】呉光現による鹿砦社への誹謗

【23】呉光現による鹿砦社への誹謗

当時、鹿砦社は創業50周年を前にしていましたが、それなりの歴史を持つ出版社に対する許しがたい発言です。「文句あったら言ってこいやあ」なんて言うから、当然、私たちは直接本人を問い質し、しどろもどろし、根性なしの彼はすぐ撤回、おそらく我が身が可愛かったということでしょう。撤回しなければ、次は彼が所属する聖公会に取材に行こうと思ったほどです。

呉光現という人物は、「在日本済州四・三犠牲者遺族会会長」「聖公会生野センター総主事」の肩書を持ち、韓国政府から勲章までもらっています。在日コリアンの中でも、それなりの位置に在る人物です。

また、彼はキリスト教徒ということですが、ならば、人ひとりが傷つき苦しんでいるわけですから、もっと人間らしい対応ができなかったのでしょうか。

【24】lenyこと鈴木伸哉による日々膨大な誹謗中傷

【24】lenyこと鈴木伸哉による日々膨大な誹謗中傷-1
【24】lenyこと鈴木伸哉による日々膨大な誹謗中傷-2
【24】lenyこと鈴木伸哉による日々膨大な誹謗中傷-3

鈴木は、ビアンコジャパン(本社・京都)という優良企業に所属し役員でもありましたが、加害者らと昵懇の関係ということからか、被害者や支援者らに口汚い誹謗中傷を浴びせています。ここではリンチ本第5弾『真実と暴力の隠蔽』に掲載されたものを転載させていただきます。

あまりにも取材対象者が膨大だったこともあって、鈴木への取材が後回しになっていましたが、ようやく2022年になって取材の機会を得ました。これは「デジタル鹿砦社通信」2022年6月7日号6月9日号6月14日号をご参照ください。

鈴木によれば鹿砦社は「極左崩れの企業ゴロ」「反社出版社」ということらしいですが、現代社会において、はっきりした証拠もなしに「反社」を規定するのは明確な名誉毀損です。「反社」という言葉の持つ意味を考えろ!

今鈴木は、あれだけ頻繁に行っていたSNSでの発信がここ1年以上休止し、またビアンコジャパンの役員欄からも名が消えました。同社のHPを見ると立派な会社です。彼は、誰憚ることなく堂々と日々名誉毀損、人格破壊のSNSを発信していましたので、経営陣からすれば、会社が立派であればあるほど、目障りだったはずです。おそらく解任されたのではないでしょうか。どなたか鈴木の消息をご存知の方はお知らせください。

◇    ◇     ◇     ◇     ◇

今回挙げた資料(村八分、セカンド・リンチ、恫喝・誹謗中傷)は、ほんの一部ですが、採り上げた人物の言動は、どこか倒錯していると思います。人としていかがでしょうか? みなさんはどう思われますか? 本来なら、人間的に優れた人物がヘゲモニーを持って事態の収拾、解決にあたるべきところ、そうした人物がいなかったことは悲劇でした。

この意味で、特にコリアNGOセンターの当時の事務局長・金光敏や、「李信恵さんの裁判を支援する会」事務局長の岸政彦(当時龍谷大学教授。その後、立命館大学教授を経て現京都大学教授。岸は、加害者・李信恵、金良平、凡に対するコリアNGOセンターの事情聴取に立ち会っているが、私たちの直撃取材後同会事務局長を辞し、うまく立ち振る舞い現在の地位を獲得、一方のМ君はいまだPTSDに苦しみ研究活動を再開できずにいることに反省はないのか!?)、野間易通(しばき隊ボス)、中沢けい(作家)、辛淑玉(コンサルタント)、上瀧浩子(弁護士)、師岡康子(同)らの責任は極めて重いと言わざるをえません。彼らが、事件の隠蔽や被害者、支援者らに対するセカンド・リンチ、恫喝、誹謗中傷を行ったエネルギーを、人間の心を持って被害者を慮り、事件の本質的解決に向けておれば、もっと良い方向に進んだのではないかと思いますし、彼らの社会的評価も格段にアップしたでしょう。事件直後の対応に、どこかで“ボタンの掛け違え”があったのではないですか? その“ボタンの掛け違え”によって、在日コリアンに対する見方が悪化したのではないですか? 

思うに、人間、ここぞという時に、どういう態度をとるのかに、その人の人間性が現れます。このリンチ事件では、普段立派なことを口にする者が、集団リンチという場面に直面し、これを知っておきながら、日和見的な態度をとり逃げたり沈黙に終始したりしました。呆れ果てます。M君の無念を顧みると満腔の怒りを禁じえません。

今回、資料を整理していく過程で、ますます怒りが込み上げてきましたので、今回はこれでひとまずお終いにいたします。(了)

リンチ被害者М君の心情に寄り添い、地を這う取材を元に編纂、出版したリンチ関連本。【第一弾】鹿砦社特別取材班編著『ヘイトと暴力の連鎖 反原連‐SEALDs-しばき隊-カウンター』/【第二弾】同『反差別と暴力の正体 暴力カルト化したカウンター-しばき隊の実態』/【第三弾】同『人権と暴力の深層 カウンター内大学院生リンチ事件真相究明、偽善者との闘い』/【第四弾】同『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』/【第五弾】同『暴力・暴言型社会運動の終焉 検証 カウンター大学院生リンチ事件』/【第六弾】同『真実の暴力の隠蔽 カウンター大学院生リンチ事件の闇を解明する!』

《しばき隊リンチ事件》https://www.rokusaisha.com/wp/?cat=62

資料で見る「カウンター大学院生リンチ事件(別称『しばき隊リンチ事件』)」〈2〉隠蔽工作、開き直り(一方的活動再開-謝罪反故)、事実の捏造

鹿砦社代表 松岡利康

大学院生М君リンチ事件は、2014年師走、関西屈指の歓楽街・北新地にて起きました。これ以降、「カウンター」とか「しばき隊」とかいわれる集団の内部と周囲、在日の社会、「反差別運動」などの社会運動内部にあっては、水面下で(表沙汰にはならないように)混乱が生じます。当然でしょう。

しかし、それは、真摯に反省し主体的に公的に謝罪し、将来への痛苦の教訓とするのではなく、遺憾ながら逆の方向に向かいます。曲がりなりにも「人権派」とか「リベラル」とかいわれ、内実はともかく「反差別」を謳う運動としては疑問と言わざるをえません。

まずは、隠蔽工作です。私たち社会運動に理解を示し支持する者も、1年余りも知らなかったように隠蔽は成功します。これに気をよくし、次に彼ら、つまり加害者らを支える者(ブレーン)らは開き直り、被害者を蔑ろにし突然一方的に活動再開―謝罪反故に至ります。これに被害者M君は非常にショックを受けます。当然でしょう。

さらに加害者とこれを支持する者らは、事実の捏造を次々と行っていきます。到底許せないことです。ここでは、それらのうち、このリンチ事件で蠢いた主な人物の言動を挙げておきます。まったく酷い話で、リンチでさえ酷いのに、さらにこれに二重、三重に輪をかけたセカンド・リンチ、トリプル・リンチといえるでしょう。 (以下、敬称略)

◇     ◇     ◇     ◇     ◇

【10】「師岡メール」

【10】「師岡メール」

師岡康子弁護士は『ヘイト・スピーチとは何か』(岩波新書)という著書もある人物で、日本で「ヘイト・スピーチ」という言葉を根づかせた、この問題の第一人者といわれます。父親は共同通信の幹部で、彼女の経歴を見ると、華々しいエリートそのものです。こんなお嬢様育ちのエリートが考えることは、時にトンデモないこともあるということでしょうか。

その師岡弁護士が、「人権派」の名に悖るようなメールを、M君と昵懇の金展克に送り、ささやかれていた刑事告訴を断念させるように「説得」して欲しいというのです。このメールの存在は噂されていましたが、諸事情があったのか、金展克は公開を躊躇っていました。時はヘイトスピーチ規制法制化の気運が高まり、おそらく、これが公開された時の運動内外における波紋を案じてのことと思われます。私が金展克の立場だったら、同様に悩み苦しみ公開を躊躇ったでしょう。このまま公開されないんじゃないかと思っていた矢先、ようやく金展克は、決意を込め公開に至ります。彼の内心での葛藤は相当なものだったと察します。その内容は想像以上のものでした。

リンチ被害者のМ君が信用毀損罪にあたり、「これからずっと一生、反レイシズム運動の破壊者、運動の中心を担ってきた人たちを権力に売った人、法制化のチャンスをつぶした人という重い批判を背負いつづけることになります」と、反吐が出るような倒錯した決め付けを行い、M君に告訴断念を「説得」するように金展克へ要求しています。また「人権派」であろうがなかろうが、弁護士以前に人間としていかがなものでしょうか?

「反レイシズム運動の破壊者」は、泥酔して深夜M君を呼び出し凄絶な集団リンチを行った李信恵、金良平らではないのか、誰にでもわかることです。

私たちは師岡に電話取材を試みましたが、即切られました。これだけの持論を語り、隠蔽工作をしながら、きちんと釈明していただきたかったということは言うまでもありません。いつもはまことしやかなことを記者会見などの場で宣うのであれば、きちんと答えるべきでしょう。

また、ここでは師岡の著書『ヘイト・スピーチとは何か』については述べませんが、一般の評価に反し、その内容は実に危険なものです(リンチ本第6弾『暴力・暴言型社会運動の終焉』にてジャーナリストの黒薮哲哉が詳述していますので、こちらを参照してください)。

【11】「声かけリスト」

【11】「声かけリスト」

加害者らに連なるITOKENこと伊藤健一郎(当時立命館大学大学院生)が作成した、カウンター/しばき隊周辺のオルグリスト。「リンチはなかった」との意思統一をするために作成。カウンター/しばき隊の活動家の藤井正美は、3年間、鹿砦社に勤めスパイ活動を行い、その全貌は彼女が退社を余儀なくされ、その後、会社が彼女に貸与したパソコンを整理した中で、偶然明るみになりました。明るみになったのは、これだけではありません。まさに“情報の宝庫”といえるほど、カウンター/しばき隊内部の蠢きが詳細に判明しました。鹿砦社は当然、彼女に対し損害賠償請求の民事訴訟を起こしました。あろうことか、結果裁判所は鹿砦社の主張を認められませんでした(この件については過去の「デジタル鹿砦社通信」をご覧ください)。

【12】「説明テンプレ」

「説明テンプレ」

これも伊藤健一郎が作成。リンチ事件の経緯や内容、M君を「異常」とし、歪曲された記述で、前出「声かけリスト」に挙げられた者らに「説明」するというマニュアルです。

【13】活動再開宣言

【13】活動再開宣言

曲がりなりにもリンチ事件に連座した5人のうち手を下した3人は謝罪文を出し、活動自粛を約束しましたが、活動を再開するというものです。同時に、謝罪も反故にされます。被害者の「人権」を蔑ろにするものと言わざるをえません。この頃はまだ、リンチ事件が起き、その後の動きについても私たちはまったく知りませんでしたが、水面下では、こういう動きが繰り広げられていたのです。

【14】トンデモ李信恵メール

【14】トンデモ李信恵メール

このツイートの日はМ君が李信恵らリンチ加害者5人を提訴した民事訴訟の本人尋問の日でした。実はまだ李信恵を一度も見たことも会ったこともありませんでした。この意味で、ある意味“楽しみ”ではあったのですが、裁判の前に、ここに記されているような事実はありません。喫茶店で私と李信恵が遭遇したの? どこで? 店の名は? 見え透いた嘘もほどほどにせんかい!

【15】第二弾の辛淑玉文書

【15】第二弾の辛淑玉文書

リンチ直後に配布された「辛淑玉文書」は衝撃的でした。「これはリンチです。まごうことなき犯罪です」という文言は悲痛なもので、この時点では、辛淑玉にもまだ一片の良心が残っていたのでしょう。しかし、この第二弾の文書は、それを全否定するものです。リンチに阿鼻叫喚の悲鳴を上げるМ君に対する李信恵の「恐怖を覚えた『笑い声』」を、「その場を何とか明るく盛り上げようと必死になっていた李信恵さんの声だったのです」だと? 笑わせてはいけません。

【16】リンチの阿鼻叫喚を、「リンチがなかった」証明と無理やり強弁する三百代言

【16】リンチの阿鼻叫喚を、「リンチがなかった」証明と無理やり強弁する三百代言

開き直りも、ここまで来ると、狂ったとしか言えません。リンチ被害者M君は、1時間近くに及ぶリンチに阿鼻叫喚し、このことで、誰にも相手にされず、私たちと出会い闘いつつも司法にも裏切られ(一部勝訴とはいえ)、今に至るもリンチのPTSDに苦しみ、一流国立大学博士課程を修了しながら研究者の道を断念させられ人生を狂わされたのに、ここまで言うか! これが世に「人権派」といわれる弁護士の言うことか! 弁護士を別名「三百代言」というそうですが、まさにこの言葉がピッタリの神原三百代言です。

【17】被害者(原告)M君が訴訟記録閲覧制限の申請を出したとする悪意のデマ

【17】被害者(原告)M君が訴訟記録閲覧制限の申請を出したとする悪意のデマ

神原弁護士がなぜ、こんなツイートをしたのか理解できませんが、被害者M君やこれを支援する私たちは、訴訟の内容を「閲覧」することに「難色」など示してはいません。逆にどんどん広めたいぐらいです。この神原弁護士のツイートに呼応し、「あらまー」というしばき隊活動家が閲覧を申請したところ閲覧制限で見れなかったとし、「あらまー」は、閲覧制限をしたのは「おそらく原告(M君)」としています。なお、神原弁護士のツイートにある「主水」はМ君のこと。

しかし、閲覧制限の申請をしたのはМ君ではなく、加害者の一人、「凡」こと李普鉉だったという通知が裁判所から届きました。なんということでしょうか、笑うに笑えないオチです。弄ばれ濡れ衣を着せられたM君はたまったものではありません。下手な三文芝居はやめていただきたいものです。

※この連載は、適宜投稿し、最低あと3回は続ける予定です。よろしくご一読お願いいたします。

(つづく)

リンチ被害者М君の心情に寄り添い、地を這う取材を元に編纂、出版したリンチ関連本。【第一弾】鹿砦社特別取材班編著『ヘイトと暴力の連鎖 反原連‐SEALDs-しばき隊-カウンター』/【第二弾】同『反差別と暴力の正体 暴力カルト化したカウンター-しばき隊の実態』/【第三弾】同『人権と暴力の深層 カウンター内大学院生リンチ事件真相究明、偽善者との闘い』/【第四弾】同『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』/【第五弾】同『暴力・暴言型社会運動の終焉 検証 カウンター大学院生リンチ事件』/【第六弾】同『真実の暴力の隠蔽 カウンター大学院生リンチ事件の闇を解明する!』

資料で見る「カウンター大学院生リンチ事件(別称『しばき隊リンチ事件』)」〈1〉リンチ事件前後

鹿砦社代表 松岡利康

最近、「しばき隊」と自他称される徒輩の横暴と跳梁が話題になっています。ここで想起されるのは、かつてその一味が犯した「カウンター大学院生リンチ事件」、俗にいう「しばき隊リンチ事件」です。

私たちは、事件後1年余り経ち、被害者の大学院生(当時)М君からの必死の要請で支援と真相究明に関わり始めました。ちょうど10年ほど前の2016年のはじめのことです。事件が起きたのは2014年の師走、大阪屈指の歓楽街・北新地のワインバーでのことでした。実は、この隣のビルに、私の同郷の中年女性が経営していたラウンジがあり、同郷人の集まる場所になっていました。なので、当時の雰囲気、空気がよく想像できます。

私たちの元に被害者に連なる人物が、それ以前に5年ほど隔月でやっていた、いわゆる「西宮ゼミ」に時折参加していたよしみで、「相談したいことがあります」と私の事務所に現われ、事件直後の写真や音声データはじめ資料を持ち、事件のあらましを説明してくれました。事件から1年余り経っていました。M君とわずかな支援者らが、他にもメディアや弁護士らに相談してきたということですが、ことごとく相手にされなかったということでした。ここにもメディア関係者や弁護士らが在日に対する忖度が感じられます。「こんなリンチ事件が起きていたのか」と驚き、それが1年余りも、私が知らないほど隠蔽されていたこと、それに、この事件に李信恵という、いわゆる「反差別」運動で名のある人物が中心的に関わっていたことに仰天しました。ここから、私たちが会社の業績にも影響するほど時間的にも労力的にも深入りしていくわけですが、この主要暴行実行犯、「エル金」こと金(本田)良平とは、このかん係争中で、実に10年ほど、この問題に関わってきたことになります。

何事も10年関わると、思うことも多々あり、この国の反差別運動、社会運動に、このリンチ事件が与えた悪影響を、きちんと教訓化しないと、人生を台無しにされたМ君も浮かばれないと考えて来ました。M君の現在を想うと、やるせない気持ちです。

ということで、ここでは、基本的な資料を挙げ、簡単にコメントを付け、このリンチ事件の実像を伝えたいと思います。

最も重要な資料は、リンチの最中、M君が衣服に付けて隠し録りした音声データ(55分)ですが、これはリンチ関連本第4弾『カウンターと暴力の病理』に付録としてCDを付けていますので、こちらをお聴きください。活字にリライトもしていますが、あまりに膨大にわたりますので、ここでは掲載できません(なんらかの形で公にしたいとは思っています)。

私たちが地を這うような取材と調査で収集した資料、多くの方々から寄せられた資料から、その一部を以下に挙げます。

◇     ◇     ◇     ◇     ◇

【1】金良平とネトウヨ活動家とのやり取り

【1】金良平とネトウヨ活動家とのやり取り

この事件は、M君が2013年4月に、金良平とネトウヨ団体「愛国矜持会」「中監会」を主宰する竹井信一が名刺交換する場面を目撃し、さらにリンチ事件以前にネトウヨ活動家2名が竹井と通じている者がいると暴露され、このやり取りにあるように昵懇な関係にあり金銭の授受があるのではないかと、リンチに連座した「凡」こと李普鉉に相談したことによります。これ以前にも、他の運動仲間から竹井との付き合いを諫められていたそうで、それを凡が金良平らに伝えたことで、金良平の怒りを買いリンチに繋がっていくのです。人間、真実を衝かれると逆切れすると言いますが、私見は、おそらく金銭の授受があったと推察されても致し方ない、ということです。

【2】リンチ直前の金良平、李信恵ら

【2】リンチ直前の金良平、李信恵ら

えらく楽しそうですね。これ以後に悲劇が起こります。彼らは一夜で5軒の飲食店を回り泥酔して事に及ぶわけですが、いちいちツイートしています。

【3】リンチの最中の李信恵のツイート

【3】リンチの最中の李信恵のツイート

所はワインバー、リンチの最中にも、悠長にツイートしています。李信恵の無慈悲な人間性が判るツイートです。いみじくも、彼女が、まともに差別問題や人権など考えていないことを象徴するツイートです。

【4】無防備にリンチ当夜を振り返る李信恵のツイート

【4】無防備にリンチ当夜を振り返る李信恵のツイート

5軒も飲み屋を回って一升も呑んで泥酔状態でリンチに及んだことを吐露、呆れます。この事件で被害者M君は人生を台無しにされたのに……。

【5】事件直後のしばき隊(男組)関係者のLINE

【5】事件直後のしばき隊(男組)関係者のLINE

事件直後のうろたえた彼らの情況がよく判るLINEです。混乱した中で、このような資料がどんどん外部に漏れています。

【6】事件当日、あらい商店に現われた有田芳生(当時、参議院議員)

【6】事件当日、あらい商店に現われた有田芳生(当時、参議院議員)

リンチが行われたのは2014年12月17日未明ですが、その日のうちに、しばき隊系国会議員・有田芳生が、リンチに至る飲み会の1軒目の大阪・十三(じゅうそう)に在る「あらい商店(現ピンナ食堂)」を訪れ情報収集に努めています。有田のツイートによれば、有田の前にソウル・フラワー・ユニオンの中川敬が訪れています。それから5軒の飲食店を回り、5軒目のワインバーで事件は起きます。

【7】李信恵の「謝罪文」

【7】李信恵の「謝罪文」

全7枚ですが、最初のページと最後のページのみを挙げておきます。全文は『暴力・暴言型社会運動の終焉』に掲載されています。周囲(特に「コリアNGセンター」)から叱責されて書いたものでしょうが、少なくともこの時点ではヌエ的ながらも反省の姿勢は窺いしれます。

【8】リンチに連座しM君を一発殴った李普鉉の「謝罪文」

【8】リンチに連座しM君を一発殴った李普鉉の「謝罪文」

全4枚と長文ですが、いわば“脇役”ですので、最初の1ページだけを掲載するにとどめます。最近、この男の情報が伝わりませんが、おそらく活動をやめたのでしょう。

【9】良心的在日コリアンのツイート

【9】良心的在日コリアンのツイート

金良平や李信恵らを不良在日コリアンとすれば、遙かに良心的な在日コリアンです。おそらくほとんどの在日コリアンは、黙っていても、この方のような方が多数だと信じますが、このような方の声が活かされなかったことも、本件では重要だったと思います。   

(つづく)

リンチ被害者М君の心情に寄り添い、地を這う取材を元に編纂、出版したリンチ関連本。【第一弾】鹿砦社特別取材班編著『ヘイトと暴力の連鎖 反原連‐SEALDs-しばき隊-カウンター』/【第二弾】同『反差別と暴力の正体 暴力カルト化したカウンター-しばき隊の実態』/【第三弾】同『人権と暴力の深層 カウンター内大学院生リンチ事件真相究明、偽善者との闘い』/【第四弾】同『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』/【第五弾】同『暴力・暴言型社会運動の終焉 検証 カウンター大学院生リンチ事件』/【第六弾】同『真実の暴力の隠蔽 カウンター大学院生リンチ事件の闇を解明する!』

《対エル金訴訟報告 続》鹿砦社の出版物は「ミニコミ」? 金良平とこの代理人で元祖しばき隊・神原元弁護士の悪意ある決め付けに簡単に騙された裁判所の見識を問う!

上告人=鹿砦社代表 松岡利康

金良平(一審原告。被上告人)とこの代理人・神原元弁護士は、鹿砦社の出版物を「ミニコミ誌に近いローカル雑誌であり、読者はほとんどいないから、極めて少数」(控訴理由書)と嘲笑しています。

これに対して私たちは「悪意ある決め付け」と批判し、また、神原弁護士による、まさにこうしたレトリックに騙された一審、控訴審の裁判官を上告理由書では「この程度のことが見抜けないような原審裁判所は、被上告人訴訟代理人弁護士のレトリックにまんまと乗せられた、世間知らずの無能な裁判官、というしかない」と厳しく弾劾しました。

神原弁護士による冒頭に挙げた文言は、金良平の暴行が厳然たる事実で、これは既に鹿砦社の出版物(6冊のリンチ関連書)などによって事実や情報が拡散され「公知の事実」として広く知られていると主張したことに対してのものですが、「公知の事実」ではないと主張するために、言うに事欠いてそう強弁するしかなかったのでしょう。

リンチ被害者М君の心情に寄り添い、地を這う取材を元に編纂、出版したリンチ関連本。【第一弾】鹿砦社特別取材班編著『ヘイトと暴力の連鎖 反原連‐SEALDs-しばき隊-カウンター』/【第二弾】同『反差別と暴力の正体 暴力カルト化したカウンター-しばき隊の実態』/【第三弾】同『人権と暴力の深層 カウンター内大学院生リンチ事件真相究明、偽善者との闘い』/【第四弾】同『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』/【第五弾】同『暴力・暴言型社会運動の終焉 検証 カウンター大学院生リンチ事件』/【第六弾】同『真実の暴力の隠蔽 カウンター大学院生リンチ事件の闇を解明する!』

しかし問題は、神原弁護士による、そうしたレトリックに一審裁判所も控訴審東京高裁も、まんまと騙され、次のように判示しています。

「6冊の書籍には、本件事件に関する記載があることは認められるものの、上記書籍が広く読まれていると認められるに足りる証拠はなく、その内容等に照らしても、本件投稿の時点において、原告(注・金良平)の本件事件係る犯罪歴が広く認識されていたと認めることはできない。」

果たしてそうでしょうか? 本件リンチ事件についての情報、主たる暴力行使者・金良平らの存在は、在日の社会や反差別運動、社会運動の内部や周辺で「広く認識されていた」のは確固たる事実です。だからこそ、国会議員や名の有る「知識人」らを先頭に隠蔽工作に走ったわけでしょう。確かに私たちが被害者から相談を受け支援と真相究明に乗り出すまでの一年余りは隠蔽に成功しました。

鹿砦社が出版している月刊『紙の爆弾』は昨年4月、創刊20周年を迎え、広く多くの読者に支持されてきました。何事も20年も続けることは大変なことです。書き手も著名なジャーナリストらが多士済々名を連ねて、出版界に確固たる地位を占めてきています。

リンチ関連本は、リンチの際の阿鼻叫喚の音声データ(CD)を付けたものを除き(これは製作費が嵩み限定版としました)、上記の『紙の爆弾』の増刊号として発行されてきましたが、ほとんどが本誌よりも部数が多く、中には増刷をしているものもあります。

『紙の爆弾』の実売は、出版界の老舗業界紙『新文化』に月一掲載のランキング表を私のFBに転載している通りですが、この2年分のコピーも、上告理由書に添付しました。時として書店によれば、『中央公論』や『潮』といった大手出版社の雑誌よりも売れています。鹿砦社の雑誌が「ミニコミ」なら、『中央公論』や『潮』も「ミニコミ」ということになります。『中央公論』や『潮』を「ミニコミ」と言う人は、まずいません。

さらに、大手取次会社、トーハンと日販から最新の『紙の爆弾』の全国書店への配本リストを取り寄せ、これも添付しました。北は北海道から南は沖縄まで全国津々浦々の書店に配本されていることが一目瞭然です。これは、「ミニコミ」にできることではありません。

ところで、神原弁護士の言う「ミニコミ」とは何なんでしょうか? 普通「ミニコミ」とは50部、100部から、せいぜい500部程度の発行で、雑誌コードや書籍コードも付かずに、仲間内で配布したり、例えば東京の模索舎とかミニコミを扱う少数の書店に置くものだと思われます。みなさん、そうではないですか?

金良平は、リンチ被害者M君に対する激しい暴行により、刑事事件としては罰金40万円を課せられています(大阪簡裁 平成28年3月1日。金良平は、この「略式命令」書を晒したことが「プライバシー侵害」だと言うわけです)。民事訴訟では賠償金113万円余を課せられました(大阪高裁 平成30年10月19日)。これらはまさに「公知の事実」として知る人ぞ知る事実です。これだけでも神原弁護士が主唱する「リンチはなかった」という言説が悪意あるデマであることがわかります。「リンチがなかった」のなら刑事で40万、別途民事で117万円余(プラス利息)を課せられることはないわけです。こんな単純なことも、判っているのかいないのか(おそらく判ってはいるのでしょうが)、「リンチはなかった」と強弁するのは、いかがなものでしょうか? いくら弁護士が三百代言だとはいえ、度が過ぎます。まさにトロツキー流に言えば「偽造するスターリン学派」の物言いです。それは、金良平を主要暴力行使者による被害者M君への冒瀆であり、M君の人権を蔑ろにするものと断ぜざるをえません。

リンチ被害者M君は、事件以来いまだに凄絶な暴力に対するPTSDに苦しめられ、かつ一流国立大学大学院博士課程を修了しながら、研究者としての道を閉ざされ人生を狂わされたのです。まったく不憫でなりません。

こら、金良平、わかっているのか!? 事件後一度は「謝罪」文を出し活動自粛を約束しながら、のちにこれを一方的に反故にした金良平自身の良心を厳しく問いたいと思います。同時に、金良平と共にリンチに連座した李信恵らの良心と人権感覚も厳しく問うことも言うまでもありません。

また、私たちが相談を受け本格的にM君支援の真相究明、裁判闘争に乗り出すまでの一年余りも誠実にことに対処するのではなく、故意に事件を隠蔽した徒輩、セカンドリンチに手を染めた者ら、本件は、リンチに直接連座した金良平、李信恵ら5名、隠蔽に関わった者、公然と加害者を支持し被害者М君を苦しめた者、「見ざる言わざる聞かざる」を貫いた者ら……その人、一人ひとりの人権感覚、人間性を厳しく問う事件だと考えてきました。

私は、相談を受け、資料を一瞥し、即M君支援を決断しました。以来、いまだに訴訟を続けているわけで、しんどくないと言えば嘘になりますが、その時の決断、M君支援と真相究明を続けてきたことは、おのれの一片の良心に誓って間違いではなかった、まったく正しかったと信じてきましたし、今も信じています。

私たちの問いかけに逃げた者の一人に池田香代子という作家がいます。彼女はフランクルの名著『夜と霧』の新訳を上梓しています。言葉の上ではなく、現実に「夜と霧」的場面に遭遇した時に、人間として、どう対処するか、ということです。そうではないでしょうか? 私の言っていることは間違っていますか?

私は学生時代、『夜と霧』に強い衝撃を受けました。金良平らによるリンチ事件にも、同様の衝撃を受けました。前述しましたように、瞬時に、これは見棄ておけないと思いました。すぐにアクションを起こしたということは言うまでもありません。万が一、M君の言うことが嘘だったり、「リンチはなかった」りしたら、すぐに撤退するつもりでした。実際はそうではなく、加えて金良平、李信恵ら加害者や、これをヘルプする者らの非人間的な態度が続き、私(たち)も硬化していかざるをえなくなりました。正直のところ、私は、加害者らが公に真摯に謝罪し被害者M君にそれ相応の治療費や賠償金を支払って和解することを望んでいましたが(それは、私の強い言葉の端々に記しています)、そうはならず、逆にセカンドリンチや罵詈雑言が、M君は勿論、私(たち)に向けられ泥沼化していきました。私の会社の中にも3年間勤めスパイがいたこともショックでした。

本件リンチ事件は、多くの教訓を残しました。普段、暴力反対と声高に叫ぶ者が、実際に凄絶な暴力を目の当たりにした際にどう振る舞うのか?──多くは逃げました。逆に開き直り、被害者M君に対して口汚く罵倒し、いわばセカンドリンチに手を染めた者もいます。

いい機会なので、これから断続的に、リンチ事件についての基本的資料を呈示し、それらについてコメントしていきたいと思います。なお、資料は膨大にわたりますので、抄録(以下の「辛淑玉文書」のように7枚の内2枚とか長いものは一部)になります。

まずは今回、リンチ事件からしばらくして金良平がリンチ被害者M君に渡した「謝罪」文(全2枚)と、「辛淑玉文書」(全7枚の内の2枚)をアップします。

少なくともこの時点では、当該リンチ事件に対する反省の念や、しっかり対応するとのスタンスが見られます。問題は、こののち、二人ともこれらの文書を反故に開き直ったことでしょう。こうしたことによって、当該リンチ事件への対応は混乱し、このこと一つとっても、在日コリアンに対する誤解や疑問が増幅されたことは否めません。逆に、しっかり人間らしい対応をしていれば、いわれなき差別と偏見を浴びながら日本社会に生きる在日コリアンへの畏敬の念が上がったのではないか、と残念でなりません。

《対エル金訴訟報告》最高裁に上告理由書を提出! なぜ、身障者夫妻への身の危険よりも、住所不定の凶暴な不良在日コリアンの「プライバシー」が“過保護”されるのか?

上告人=鹿砦社代表 松岡利康

「カウンター大学院生リンチ事件」(別称=しばき隊リンチ事件)の主たる暴行実行犯「エル金(エルネスト金)」こと金(本田)良平が、みずからの前科が暴露されたとして、「プライバシー侵害」だと当社と作家・森奈津子さんを民事提訴したことについては、このかん節目節目で報告してきました。

一審東京地裁立川支部は、金良平の訴えを一部認め両者に賠償金11万円(請求110万円)と、森さんがネットにアップした「略式命令」書の削除を命じました。

これに対し当社と森さんは控訴し、これは棄却され最高裁に上告しました。

この過程で、昨年1月、両者の代理人を務めてくれた内藤隆弁護士が急逝されました。内藤弁護士は1996年から約30年、『週刊ポスト』と連携し大相撲の八百長を告発した書籍を出版した件で東京地検特捜部に刑事告訴(不起訴)されて以来、対アルゼ民事訴訟はじめ鹿砦社の裁判闘争を一手に引き受けていただきましたが、内藤弁護士の急逝は本件訴訟にとっても正直大きな痛手でした。

ちなみに、内藤弁護士の人となりを象徴する事件として、デモへの機動隊の暴虐を監視するために立ち会っていたところ、機動隊の暴虐に強く抗議し、あろうことか逮捕され、日弁連が抗議声明を出すということがありました。

内藤弁護士の急逝に思案していたところ、兄弁の清井礼司弁護士が急遽受任され進行することができました。不測の出来事で、最初から(というより大学院生リンチ事件から)レクチャーし、さすがに名の有るベテラン弁護士、すぐにご理解いただきました。まったく白紙の状態から原告・金良平が犯した凄惨なリンチ事件と彼の狂暴な性格を知り、私たちの想いをご理解いただいた次第です。内藤、清井両弁護士共に動労千葉弁護団に参画し、原告代理人・神原元弁護士が口汚く詰る「極左」弁護士です。

ちなみに清井弁護士は、私が出版の世界に本格的に入った際に手取り足取り編集のノウハウを教えていただいた、装丁家にして活字研究家の鬼才・府川充男さんの学生運動のボスでした。これも何かの因縁です。音楽家の坂本龍一も“府川軍団”に属していたそうです。

2月から3月に入り慌ただしくご報告が遅れましたが、2月27日、「上告理由書」を最高裁に提出いたしました。清井弁護士、森さん、そして松岡の怒りがぶち込まれた力作です。

まず、金良平は実際に住んでいる住所をあくまでも秘匿したことに対しては、かつてリンチ被害者M君が提訴した際に、裁判所に提出した住所が駐車場だったりしたこともあって、住所ぐらいはきちんと明記しろと求めたにすぎないわけですが、これを裁判所は却下しました。清井弁護士の言う“過保護”の所以です。かつて李信恵との訴訟でも感じていましたが、不良在日コリアンに対する“過保護”が目立ちました。

一審で下された賠償金は11万円、請求額の1割、森さんと2者で分ければ5万5千円(プラス利息)で、これを支払えばお終いでしょうが、私には金良平の暴行によって人生を狂わされたリンチ被害者M君の悔しさを思うと、お金の問題ではなく、こうした不良在日コリアンを許してはならないと考える次第です。

金良平はリンチ事件関係の訴訟が終わってから、生まれ育った大阪を離れ、いつのまにか関東地方に移住していますが、森さんにとっては恐怖でしかありません。それに、森さんは、結婚からしばらくして難病を発症し24時間介護の夫がいて、それも共同住宅の1階に住んでいます。以前にもしばき隊に連なる者らに自宅周辺を徘徊されたこともあり、殺人予告もされています。森さんは日頃の強気なSМS発信から“鉄の女”のイメージがありますが、実際はそうではありません。

かつて金良平が、大学院生(当時)М君に加えた凄絶な暴力を想起すると、彼が森さんに執拗に粘着しているのを見るに、彼の「プライバシー」云々よりも、いかなる手段を取ってもみずからの身を守ることを最優先にすべしと、彼がМ君に行った暴行の「略式命令」書を送った次第です。森さんはそれをXにアップしたわけですが、金良平の森さんへの粘着はピタッと止まりましたので、効果はあったということでしょう。これで止まなければ、私は、取材の過程で取得したしばき隊の活動家リスト(住所、電話など明記)さえも暴露しようと思いました。

私が森さんに金良平の前科を記した「略式命令」書を送ったのは、いわゆる「しばき隊リンチ事件」における金良平の狂暴さを、訴訟の過程でも実感したからです。前科という「プライバシー」を晒してはいけないという綺麗言では何も解決できません。

それに金良平の前科は、すでに〈公知の事実〉で、きのうきょう出て来た話ではありません(この件は続編で述べます)。

そうしたことについては、「上告理由書」の最後に、次のように記しています。――

「一般的に、犯罪を犯しながらもその後真っ当に生きる者の前科を晒すことがいいことではないことや、ありていに言えば『プライバシー侵害』にあたる可能性がある場合もあることを上告人(注:松岡、森)が理解していないわけでもない。(中略)
 松岡は、M氏支援の過程で、裁判所の理性や良心でも止めることができない凶暴性を知った。森は、集合住宅の1階で、結婚直後に難病を発症した夫と暮らし、いつ何時、襲撃されたり嫌がらせを受ける可能性が大きく、金良平の狂暴性、それも大阪から関東(おそらく神奈川県)に引越したことなどで、その危険性を松岡は強く感じた。裁判官に問いたいが、こうした場合でも、前科が有る無しはともかく、凶暴極まりない金良平の『プライバシー』を優先するのであろうか? 身障者夫妻の身体へ危害を加えられる危険性が切迫していることは蔑ろにせよというのか? 受忍にも限度がある。
 最高裁判所にあっては、一審、控訴審の、身障者夫妻への身の危険に配慮を欠いた判断は、まさに身障者差別と断ぜざるを得ず、一方で不良在日コリアンに対する“過保護”というバランスを欠いた愚判と言わざるを得ない。」

リンチ被害者М君の心情に寄り添い、地を這う取材を元に編纂、出版したリンチ関連本。【第一弾】鹿砦社特別取材班編著『ヘイトと暴力の連鎖 反原連‐SEALDs-しばき隊-カウンター』/【第二弾】同『反差別と暴力の正体 暴力カルト化したカウンター-しばき隊の実態』/【第三弾】同『人権と暴力の深層 カウンター内大学院生リンチ事件真相究明、偽善者との闘い』/【第四弾】同『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』/【第五弾】同『暴力・暴言型社会運動の終焉 検証 カウンター大学院生リンチ事件』/【第六弾】同『真実の暴力の隠蔽 カウンター大学院生リンチ事件の闇を解明する!』

暴力・暴言型社会運動の終焉 検証 カウンター大学院生リンチ事件
https://www.rokusaisha.com/kikan.php?bookid=000652
https://www.amazon.co.jp/dp/B08VBH5W48/

[ご報告]「しばき隊」暴力の権化=エルネスト金(略称・エル金)こと金(本田)良平による、「前科の公表」なる「プライバシー侵害」を理由とする民事訴訟(一審・東京地裁立川支部)の控訴審(東京高裁)判決、被告とされた鹿砦社と森奈津子さんの控訴を棄却の不当判決! 鹿砦社と森さんは、直ちに上告! 俗に「しばき隊リンチ事件」といわれる黒社会運動に対する闘いに圧倒的なご注目とご支援を!

株式会社鹿砦社代表 松岡利康

2014年12月に、大阪屈指の飲食街・北新地で起きた、俗に「しばき隊リンチ事件」といわれる「カウンター大学院生リンチ事件」から11年余りが経ちました。詳しい内容と経緯については、私たちが血の滲む想いで取材し編纂した6冊のムック本(『紙の爆弾』増刊号)をぜひご一読ください。「しばき隊」なる黒百人組組織が、11年余り経った今、野間易通はじめとする活動家が生き残り、さらに新たな活動家を増殖させ社会に悪印象を持って注目されていることで、このリンチ事件が全く反省も総括もされていないことを想起していただきたいと思います。

そのリンチ事件の主たる直接的下手人・金(本田)良平(自称エルネスト金、略称エル金)は、しばらく消息を絶ち、大阪から関東に居を移し、コロナ明けと共に復活し、のうのうとカウンター行動の現場に現われ活動している姿が見られ、またX(旧ツイッター)で暴言を発信しています。

激しい暴言は相変わらずで、キャンキャン吠えているのを私は静かに傍観していましたが、М君リンチ事件支援活動で知り合い懇意にしてきた森奈津子さんに対し粘着しているのを見て、さすがに私も、かつて彼らが起こした大学院生М君に対する凄惨なリンチ事件を想起し、危機感を持ちました。これに対しては、すでにリンチに連座した伊藤大介が暴行・傷害事件を起こしていることもあり、甘く構えていてはみたび事件は起きると確信し早急に何らかの手を打たないといけないと考えた次第です。これが、今回問題になった、金良平らが起こした事件で彼が罰金刑を受けた「略式命令」書を森さんに送り、「毒には毒をもって制す」べきで、これを公開してでも自分の身を守ったほうがいいとアドバイスしました。いくら綺麗言を言っても身は守れません。森さんがこれをXで晒すと、すぐに金良平は黙りました。効果があったということです。これで黙らなければ、私は次の策として、誰かが寄せてくれた「しばき隊」の活動家名簿(住所等明記)などバクロする策に出ることさえ考えていました。今でもその用意はあります。以前に、親しばき隊・香山リカが、私たちがリンチ事件についての質問状を送ったところ、自分はいくつか住まいをもっているのでどこに送ったか言えというので私のフェイスブックで明らかにしたら慌てて神原弁護士に泣きついて削除を要請したことがありましたが、私は冗談で言ってはいません。やる時にはやります。

森さんは、重度障碍者の夫と二人暮らしで、過去には親しばき隊の連中に自宅周辺を徘徊されたこともありました。加えて過去には、親しばき隊関係者を批判したことで、愛猫を殺された大学教授や自宅前に汚物を撒かれた作家もいました。いずれも、なぜか犯人は捕まっていません。

私は大学院生リンチ事件における被害者М君の支援、本件原告・金良平ら加害者やこの関係者らに対する追及の活動を長年行った経験から、この悲劇が再び起こる懸念を強く持ちましたし、今も持っています。実際に、上記したようにリンチの現場に連座した伊藤大介は、深夜気に食わない者を呼び出して暴行・傷害事件を起こし有罪判決を受けているではありませんか。三度目もありえます。

金良平による執拗な粘着への、やむにやまれぬ対抗措置に対し、金良平は、鹿砦社と森さんに「プライバシー侵害」なる名目で110万円の損害賠償と当該Xの削除を求めてきました。このことについては、一昨年提訴当初に本欄にて報告し断固闘う旨、明らかにしました。凶暴な金良平の跳梁を許してはならないからです。黙っていては、必ずM君リンチ事件は再発すると確信したからです。金良平(および李信恵らリンチの場にいた者ら)はなんら反省などしていません。上記伊藤大介の事件がそれを物語っています。

ちなみに、М君ですが、当時、ある国立大学の大学院博士課程に通い、将来を嘱望されていましたが、金良平らによる凄惨なリンチ事件により、いまだにPTSDに苛まれ、学究の道を断念、日々汗して働き静かに暮らしています。

ほとんど金良平に殴られた直後のリンチ被害者M君の顔写真。森さん夫妻が、こんなことになる危険を感じないほど裁判所は神経が鈍いのか!?

■対金良平訴訟の控訴審判決と上告のご報告

さて、ご報告が遅れましたが、このかんのご報告をさせていただきます。

一審の途中の昨年1月早々、1996年、日本相撲協会から東京地検特捜部に刑事告訴(不起訴で終結)されて以来、対アルゼ3億円民事訴訟など東京での鹿砦社の裁判闘争を支えていただき、本件で鹿砦社と森さんの代理人を務めていただいていた内藤隆弁護士が急逝され、急遽同じ事務所の兄弁たる清井礼司弁護士に受任いただきました。金良平の代理人・神原弁護士は自称左翼、世間でも左翼とされていますが、これは大間違いで、左翼でも何でもありません。著書の版元からも想像がつくように親日本共産党で、左翼の世界で修正主義とかスターリン主義という言葉がありますが、まさに正鵠を射ています。内藤弁護士も清井弁護士も、俗に言う新左翼系(神原弁護士言うところの「極左」)の、バリバリの革命的左派といっていい弁護士ですが、修正主義やスターリン主義とは別世界の住人です。両弁護士とも戦闘的労働運動の拠点・動労千葉弁護団の一員です。

いささか話が逸れましたが、昨年7月14日に一審判決で賠償金11万円とX削除を下し直ちに東京高裁に控訴、この判決が年末12月24日に下されました。私たちの控訴を棄却、一審判決維持でした。

ご報告が遅れたのは、特段意味がなく、年末から年初にかけて非常に慌ただしかったという単純な理由からです。いつもなら「正義は勝つ!」だのバカ騒ぎする神原弁護士や金良平が、ひたすら沈黙しているのも不思議です。どこか後ろめたいところがあるからでしょう。

■本件判決で感じたこと

現在、私たちは上告理由書の作成に勤しんでいます。詳しい内容は、これの完成→提出を待ってご報告させていただきます。

ここでは私が感じたことを申し述べさせていただきたいと思います。

清井先生も仰っていましたが、金良平が在日であることからか、裁判所の対応や判決は「過保護」な印象が拭えません。これは李信恵らとの訴訟合戦でも感じたことです。在日であることから、彼らの傍若無人に、まるでおどろおどろしく対処している感がありました。何がそんなに怖いのか!? むしろ被害者のМ君のほうが悪いかのような裁判官の態度には驚きました。私の対アルゼ訴訟終結以来久しぶりの本格的な訴訟合戦に関わることになりましたが、率直のところ、そう感じました。誤解を恐れず言えば、裁判所には、金良平や李信恵ら不良在日に対して過保護はやめて公正な審理を求めたいと思います。リンチの被害者が、望んだ学究の道を断念し、いまだに暴力のPTSDに苛まれているのに、一方では「反差別」「人権」などの美名のもとに講演で荒稼ぎ、弁護士会や行政などもそれに手を貸すなど、世の中狂っています。

また、神原弁護士は、私たちが心血注いで出版した6冊のリンチ関連書を「ミニコミ誌に近いローカル雑誌であり、読者はほとんどいないから、極めて少数」(控訴答弁書)と宣わっています。「ミニコミ誌」とは、発行数100部から、せいぜい500部程度で、せいぜい仲間内で配布するか、ほんの一部の書店に置くもので、雑誌コード(あるいは書籍コード)を付けて取次会社を通し全国の書店で販売を試みた、『紙の爆弾』の増刊号の6冊のムック本は、普通に見ても「ミニコミ誌」ではありません。言うに事欠いて失礼な物言いです。

この神原弁護士の言を真に受けて東京高裁は、「上記書籍が広く読まれていると認めるに足りる証拠はなく~」(判決文)と記載しています。

準備書面でも書き記しましたが、これら6冊の本の発行部数は、
【1】 第一弾『ヘイトと暴力の連鎖』    初版11,200部 増刷1,000部
【2】 第二弾『反差別と暴力の正体』    12,300部
【3】 第三弾『人権と暴力の深層』     11,900部
【4】 第四弾『カウンターと暴力の病理』   3,500部(CD付きにつき費用が嵩んだのと限定版にしたため、他の本よりも部数を少なくした)
【5】 第五弾『真実と暴力の隠蔽』     10,500部
【6】 第六弾『暴力・暴言型社会運動の終焉』 8,500部

と、出版不況の中にあって健闘していると自認しています。私もすっかり忘れていましたが、第一弾の『ヘイトと暴力の連鎖』は、1000部ですが増刷しています。売れていなければ増刷する必要はないわけですから。これだけの部数の「ミニコミ誌」はまずないでしょう。

リンチ被害者М君の心情に寄り添い、地を這う取材を元に編纂、出版したリンチ関連本。【第一弾】鹿砦社特別取材班編著『ヘイトと暴力の連鎖 反原連‐SEALDs-しばき隊-カウンター』/【第二弾】同『反差別と暴力の正体 暴力カルト化したカウンター-しばき隊の実態』/【第三弾】同『人権と暴力の深層 カウンター内大学院生リンチ事件真相究明、偽善者との闘い』/【第四弾】同『カウンターと暴力の病理 反差別、人権、そして大学院生リンチ事件』/【第五弾】同『暴力・暴言型社会運動の終焉 検証 カウンター大学院生リンチ事件』/【第六弾】同『真実の暴力の隠蔽 カウンター大学院生リンチ事件の闇を解明する!』

繰り返しになりますが、裁判所は、いつまでも<死んだ教条>にこだわらず<生きた現実>を見るべきでしょう。肝心なのは、過去の判例なる<死んだ教条>にこだわり、凶暴な狂犬を過保護して、人の命や危害が及ぶことを蔑ろにする態度を改めるべきではないでしょうか。森さんが重度障碍者の夫を持ち、介護に精一杯で、ほぼ無防備状態です。

森さんは、SNSでの言では“鉄の女”のイメージがありますが、実際は、結婚直後に重度の障害を負った夫を一人で守っているやさしい女性で、裁判所は、凶暴な狂犬を過保護するのではなく、むしろ森夫妻を狂犬から守ることを優先すべきではないでしょうか。

そして、原告・金良平は、大阪から関東に居を移しましたが、住所を明らかにせず(神原弁護士の所在地を「住所」としています)、職業も単に「会社員」とするだけで具体的に詳らかにせず、昼間からSNSに興じています。以前彼が書いた住所が、行ってみたら駐車場だったことがありますが、ここでも裁判所は「過保護」で許容しています。森さんにしてみたら、これほどの恐怖はありません。大阪から関東に移動し、どこに住んでいるかわからない凶暴な男が、いつ何時襲ってくるか、日々戦々恐々です。裁判所も、森夫妻の日常の情況を顧みよ!

■現代の黒百人組=しばき隊の暴力が社会問題化する中、金良平らが起こした集団リンチ事件を想起し、本件訴訟にご理解、ご支援を!

2014年師走に起きた集団リンチ事件を、姑息な隠蔽工作に耐え、事件後1年余りして私たちの元に駆け込んできて以来、裁判所、弁護士ら法曹関係者、マスメディア、「知識人」らによる、“見ざる、言わざる、聞かざる”状態に抗して、私たちは孤立無援に近い中、リンチ事件(と、この加害者、幇助者)追及、被害者支援に関わってまいりました。こうした中、山口正紀さん(元読売新聞記者。故人)や黒薮哲哉さん(ジャーナリスト)、尾﨑美代子さん(『日本の冤罪』著者)、そして森奈津子さんらが、被害者M君と私たちの必死の主張や活動に理解を示され、ご自身の意見を明らかにされました。

特に、山口正紀さんは、当初は信じられないといった態度でしたが、私たちがまとめた本を真剣に読まれ、すぐに理解され、裁判所に意見書(『暴力・暴言型社会運動の終焉』に所収。ぜひご一読いただきたい秀逸なものです)を書いてくださったり、末期がんで差し迫った死期をおして準備書面の校閲などもしていただきました。かつて、「名誉毀損」に名を借りた出版弾圧事件でも、公判や判決ごとに、わざわざ身銭を切って来阪され、その的確なレポートを『週刊金曜日』(このころは北村肇さんが発行人としておられ、まだまともでした。今はしばき隊の広報誌のような雑誌になった感があります)に寄稿されました。

その後、北村さんは亡くなられましたが、北村さん、山口さん、それに内藤弁護士、「名誉毀損」出版弾圧事件の主任弁護人・中道武美弁護士など、鹿砦社の出版活動を理解し支えてくださった方々が相次いで亡くなられ、私たちにとって大きな痛手です。

昨今、「しばき隊」の名が表立って出てきました。金良平も、堂々とカウンター活動の現場に登場し虚勢を張っています。こういう徒輩が跳梁するのは言語道断ですし、まっとうな社会運動と誤認されたりすることは遺憾としか言いようがありません。これに手を貸すマスメディアや「知識人」らも少しは反省していただきたい。名の有る「知識人」やジャーナリストらが、私たちの問いかけや質問状などに、逃げたり無視したり沈黙したりしました。答えてくれたのはほんの一部で、それも形ばかりのものであったり、きちんと答えてくれたのはほんのわずかでした。「知識人」やジャーナリストといわれる人たちの真の姿を見たような気がしました。こういう時に真正面からぶつかるのが真の知識人でありジャーナリストではないでしょうか!?

カウンター活動の現場に顔を出し凄む金良平

いい機会ですから、金良平や李信恵らが犯した「カウンター大学院生リンチ事件」(別称しばき隊リンチ事件)を想起し、この反社会性、犯罪性を社会的に明らかにしなくてはなりません。

私たちが出版し世に問うたリンチ関連本をご一読いただければ、本件原告・金良平や、リンチに連座した李信恵ら加害者らの犯罪性、彼らに対する裁判所の過保護も理解できるでしょう。裁判所を「ファシズムの出先機関」と喝破したのはL・トロツキーだったと記憶しますが、まさに言い得て妙、本来の姿に立ち返っていただきたいものです。

とりいそぎ、対金良平訴訟控訴審のご報告にて。(文中、一部を除き敬称略)

朝日新聞はリンチ事件に対して明確に態度を示せ! 広島・広陵高校のリンチ事件について思う

鹿砦社代表 松岡利康

ここ甲子園(松岡自宅、事務所所在)では夏の高校野球が開催中で賑わっています。今、甲子園は日本の中心と言っても過言ではありません。私は毎朝甲子園球場の周りを散歩して出社していますが、全国から応援や観戦に来られている人たちを見ると、こちらも何か嬉しいです。

今年は、例えば松坂大輔クラスのビッグスターがいないこともあるのか、一番話題になっているのが広島・広陵高校野球部内におけるリンチ(私刑)事件です。当初出て来た1件のみならず複数に渡るようです。今後のメディアの取材に期待します。

ところで、この高校野球の主催者はどこか? 日本高野連と朝日新聞です。このリンチ事件に対して、朝日新聞は頑ななほど沈黙しています。大会が終わったら、特集でも組むためにネタを仕込んでいるのでしょうか──不可解です。

広陵高校のリンチ事件は、すでに同校OBの元プロ野球選手・金本知憲(広島カープ→阪神タイガース。阪神では監督も経験)の時代からあることを、金本自身が著書で明らかにしています。

《ある日、ぼくはふだん以上にはげしい「説教」を受けた。気がつくと、ぼくは正座をしたまま、一瞬気をうしなっていた。二、三人がかりで、なぐられ、けられたのだ》

《先輩のだれかが、スパイクをはいたまま、ぼくの太ももをふみつけた。スパイクには金属製のつめがついている。そのつめがぼくの太ももの肉をえぐり、血が出た》(金本著『心が折れても、あきらめるな』2009年)

金本については他にも差別されたりイジメられていたようです。おそらく金本が在日であるからだと推認されます。

なのに、これまで放置されてきました。金本が先の著書で明らかにした時点で何らかの方策を取るべきでした、

高野連は果たして知らなかったのか? 朝日は知らなかったのか? 高野連、朝日とも主催者ですから厳しく対処すべきです。また、朝日と競合する他の大手各紙はどうか? この際、徹底して膿を出すべきだし、場合によっては、来年1年ぐらい中止してでも、解体的に出直すべきでしょう。古くは怪童・尾崎行雄、池永正明、太田幸司以来の高校野球ファンである私としては、本件に対しては地元・甲子園で大変怒っています。朝日よ、しっかりしろ!

さて、リンチ事件と言えば、私(たち)が長年一所懸命に取り組んだ、「カウンター大学院生リンチ事件」、事件が起きた場所に因んで「北新地リンチ事件」と呼ぶ人もいますが、「俗称「しばき隊リンチ事件」を思い出さざるをえません。加害者は、「反差別」を金看板にそのジャンヌ・ダルクのようにメディアが崇める李信恵、主要暴行犯・エル金こと金良平ら5名で、当時、某国立大学博士課程在学中のМ君に対し壮絶なリンチ(私刑)を加えました。М君が体に忍ばせていたICレコーダーの録音や事件直後に撮った写真が明らかになり、加害者らも降参するかと思いきや、「デマ」「でっち上げ」「街角の小さな喧嘩」「リンチはなかった」などと開き直りました(現在でもそうです)。人間としていかがものでしょうか?

この事件は発生から1年余り隠蔽され世間には知らされませんでした。朝日はじめメディアは知っていたはずです。М君は朝日の記者にも相談していますから。私たちがこれを知ったのは事件から1年余り経ってからでした。それほど隠蔽工作は徹底して行われました。隠蔽工作の証拠も明らかになっています。

私たちは被害者の大学院生から相談があって以来彼を全力で支援しました。また、裁判闘争を裏付けるために徹底して取材し、多くの資料を入手したり多くのことが判りました。それはこれまでに6冊の出版物として世に問いました(まだ書くことは残っていますが)。

しかし、小出版社たる私たちの力では、広く社会に知らしめることはできませんでした。残念です。

いま、しばき隊(もしくはこの界隈の輩)が各所で暴れ、その傍若無人な様が出て来て、心ある方々から批判され、関連して皮肉にも10年余り前の大学院生М君に対するリンチ事件も語られています。私たちがまとめた6冊のムック本、これらに収めきれなかったことは私のFBや「デジタル鹿砦社通信」をご覧になり、今につながる問題であることを感じ取っていただきたいと熱望いたします。

M君は、その後、何とか博士課程は修了したものの、失意のうちに研究者の途を諦め普通の市井人(給与所得者)として働いています。さらにはリンチのPTSDに苦しみながら生きています。リンチ事件によって人生を狂わされたと断じることができます。胸が詰まります。

このように、暴力は、受けた人の人生を狂わせます。広陵高校野球部でのリンチの被害者も、思い描いた広陵での野球生活を断念し転校を強いられたりしています。おそらくリンチを受けたことは悪夢として忘れられない傷跡を残していることは容易に察することができます。

このМ君リンチ事件でも、被害者М君が朝日新聞(他のメディアにも)などに必死に訴えたにも関わらず、彼ら記者連中は、まさに若い研究者の卵を弄ぶばかりで冷ややかな態度を取り、加害者らの隠蔽工作に加担したと断言いたします。М君や私たちの度々の記者会見要請にも応じませんでした。逆に加害者らを持ち上げ、記者会見は開くわ、賛美記事はどしどし掲載するわ、呆れてものが言えませんが、このこともМ君を苦しめました。彼ら大手メディアであることの変なプライドがあるのか、私たちの取材にも応じませんでした。

高校野球の主催者で日本を代表するマスメディアの朝日新聞は、今こそ<暴力>の問題について、社を挙げて徹底して取り組むことを強く願ってやみません。でないのなら、甲子園に出場した高校がこれまで犯してきた過ちを黙認した加害者として糾弾されても致し方ないでしょう。

【追記】古い話ですが、私は学生時代(1971年)、日本共産党=民青(みんせい)のゲバルト部隊(「ゲバ民」と言います)に襲われ病院送りにされました。また、身近の先輩らで、ゲバ民や敵対党派に襲われ亡くなったり傷ついた人は少なくありません。〈暴力〉の問題については、みずからも襲撃されて傷ついた体験から、その被害者の心身にわたる後遺症がどれほどのものか、機会を見て記述したいと思っています。

※別掲画像は8月17日の甲子園球場(撮影者:松岡)

【著者略歴】梓 加依(あずさ・かえ)。児童文学・子どもの生活文化研究家。1944年長崎生まれ、小学校から高校まで広島市内に在住。公共図書館司書、大学非常勤講師、家庭裁判所調停委員などの仕事を経て、現在は物語を書く会「梓の木の会」主宰。

《緊急アピール!》対エル金訴訟、一審判決(東京地裁立川支部。被告森奈津子と鹿砦社に損害賠償11万円等)の取り消しを求め東京高裁に控訴! 人生を台無しにされ、いまだにリンチのPTSDに苦しむ大学院生(事件当時)М君に対する残忍なリンチ事件の主要暴行実行犯・エル金こと金(本田)良平の開き直りを私たちは人間として決して許さない! 圧倒的なご支持、ご支援をお願いいたします!

鹿砦社代表 松岡利康

別途「デジタル鹿砦社通信」で述べていますように、元大学院生М君に対する凄惨なリンチ事件(俗称「しばき隊リンチ事件」)の張本人、エル金こと金(本田)良平が、作家・森奈津子さんに粘着し、これから逃げるために、やむなく金良平らによる集団リンチ事件の「略式命令」書を晒したことが「プライバシー侵害」だとして110万円の損害賠償等を求める民事訴訟で、その一部を認容した一審判決の取り消しを求め、森さんと鹿砦社は7月25日、東京高裁に控訴いたしました。さっさと「はい、そうですか」と賠償金11万円を支払って終わりにすることの方が経済効率的には賢いのかもしれませんが、私たちは、くだんの集団リンチ事件によって人生を狂わされ、研究者の途を断念、いまだにリンチのPTSDに苦しんでいるМ君の胸中を思うとやり切れなく、ここはお金の問題ではなく、かの奥崎謙三級のしつこさを持って徹底的に闘うしかありません。

狂犬・金良平

「リンチはなかった」「デマだ」「街角の小さな喧嘩」などと吹聴し開き直る徒輩を私たちは決して許しません。リンチ直後に撮った被害者M君の顔写真を私たちは冷静に見れません。またリンチの最中の音声データも平常心で聴けません。時が経てば解決するなどということはありません。

被害者М君、リンチ前と後の画像を比べれば、これが「デマ」「リンチはなかった」「街角の小さな喧嘩」などではないことは歴然!

一審で原告・金良平は、関西から首都圏に移住したことは述べつつも実際の住所を明らかにせずして提訴しました。「住所」としているのは代理人の神原元弁護士の事務所の所在地です。

控訴状
控訴状
控訴状

かつて、あれだけの凄惨なリンチに手を染めた狂犬が、いったんは「謝罪文」をМ君に渡しつつも、すぐに反故にし開き直り、時を経て今度は森さんに粘着し、森さんの居住地の首都圏に移住したことで、森さんに危害を加える危険性が強く懸念され、私はやむなく、すでに〈公知の事実〉とされてきた罰金40万円の「略式命令」書を森さんに送り、これを大っぴらにしてでも身を守るように申し述べました。森さんは私のアドバイスに従い、それをX上に公開しました。これが「プライバシー侵害」だというのです。

それ以前には、先に森さんを提訴したグループの連中は森さんの自宅周辺を徘徊したり、昨年には正体不明の輩から殺害予告がありました。さらに、森さんや私も面識のある山梨学院大学の小菅信子教授は何者かに愛猫を殺され、またエッセイストの室井佑月さんは自宅前に汚物を撒かれたりしています。小菅、室井両氏とも、金良平に繋がる連中(いわゆる「しばき隊」とか「カウンター」といわれる)を批判したことが共通しています。こうしたことが脳裏を過りました。

森さんが、くだんの「略式命令」書を公開するや金良平による粘着はやみましたので効果はあったと思います。誤解を恐れず申せば、「毒には毒をもって制す」ということです。自分の身は他人が守ってくれるわけではありません。24時間介護の重度身障者の夫を持つ森さんの行為はみずからの身を守るためだったのです。

あれだけの凄惨なリンチをやった者が「プライバシー侵害」だって!? 笑わせないでいただきたい。

ところで、私たちが大学院生リンチ事件について被害者支援、真相究明に本格的に関わり始めるや、被害者周辺はもちろん、加害者周辺からも多くの資料が寄せられました。これらのうち一部は6冊の出版物に掲載していますが、掲載していないものも少なからずあります。くだんの「略式命令」書はそうで、この他には「カウンター」「しばき隊」界隈の活動家住所録なども寄せられ、取材に使わせていただきました。金良平など狂犬のような徒輩がいるので、多くの方々は面従腹背を装っていますが、代わりに多くの情報や資料を寄せていただきました。

今後、森さんら、しばき隊界隈に批判的な人たちに危険が生じるようなら、私は綺麗事は棄て、どんどんディープな情報を公開しても身を守ることを優先いたします。かつて「おっかけマップ」を出して芸能ゴロや原発貴族を震撼させたように──。

尚、一審係争中の本年正月早々、森・鹿砦社代理人の内藤隆弁護士(1996年から鹿砦社の東京方面の訴訟を依頼。主な事件に、日本相撲協会から東京地検特捜部への刑事告訴[不起訴]、「名誉毀損」に名を借りた出版弾圧の対アルゼ民事訴訟などがある)が急逝され、以後、内藤先生の先輩の清井礼司弁護士が引き継がれ、本件控訴審も清井弁護士が代理人を務められます。いずれも動労千葉弁護団であり、相手方の神原弁護士(ら日本共産党に近い者ら)からは「極左」と詰られる弁護士です。清井弁護士は、偶然ながら、私が10年間のサラリーマン生活を辞め本格的に出版の世界に入った際に、手取り足取り教えていただいた師匠=府川充男(装丁家、活字研究家)さんの親分で、ある新左翼党派の理論家でした。府川さんは軍団を率いこれには坂本龍一も加わっていたそうです。

ともあれ、私たちは一審判決取り消しを求め控訴しました。圧倒的なご支持、ご支援をお願い申し上げます。裁判の遂行を経済的に保障するご支援のカンパをお願いいたします。本件専用の口座を設けましたので、ご支援のカンパはここにご入金をお願いいたします。

三井住友銀行 甲子園支店 普通 0966462 口座名=別口株式会社鹿砦社

ちょっと奇異な口座名ですが、これが正式な口座名です。
皆様方の圧倒的なご支持、ご支援をお願い申し上げます! 勝利をわれらに!

(松岡利康)

《NEWS!》「カウンター大学院生リンチ事件」(俗称「しばき隊リンチ事件」)の主たる暴行実行犯=エル金こと金(本田)良平から提訴された民事訴訟(東京地裁立川支部) 被告・森奈津子さんと鹿砦社に11万円の損害賠償判決! 怒りを込めて金良平や李信恵らがやったリンチ事件を想起し、あらためて徹底的に弾劾します!

鹿砦社代表 松岡利康

私たちが、まさに「10年戦争」で闘った、俗に言う「しばき隊リンチ事件」こと「カウンター大学院生リンチ事件」、この主たる暴行実行犯のエル金こと金(本田)良平が、あろうことか開き直り、作家・森奈津子さんと鹿砦社に対し前科を暴露されたとして110万円の損賠賠償を求め東京地裁立川支部に訴えた民事訴訟の判決が去る7月14日にありました。

結果は森さんと鹿砦社に請求額の1割11万円の賠償と前科表記のX記事の削除等を命じる不当判決を下しました。金額は小さくても敗訴は敗訴で、裁判所の見識を疑います。ありきたりの判決文でした。

判決文1ページ目

この内容につきましては、徹底的に分析し、あらためてご報告いたしますが、あれだけ凄惨な暴行を大学院生(当時)М君に行った金良平が、「オレの前科が暴露された。プライバシー侵害だ」などと開き直り提訴したわけですが、将来のある大学院生М君の人生を台無しにし、М君をいまだにリンチのPTSDで苦しめておきながら、なにをかいわんやです。どこか変な裁判官の頭の中です。

金良平に顔形が変形するまで暴行を受けた大学院生М君。これが森夫妻に加えられないと誰が保証するのか

金良平はXで森さんに執拗に絡み、あれだけの暴行を行った金良平が関西から首都圏に移住し、森さんに危害を与えることが強く危惧されました。実際に、金良平からではありませんが、森さんには殺害予告もありました。

私はやむなく、ここは「毒には毒をもって制す」で、罰金40万円を課すと記載した刑事処分の書面「略式命令」を送り、これを晒してでも身を守るようにアドバイスしました。実際にその書面など多くの資料が金良平周辺から流布し、少なからず私たちの手中にも入ってきていました。みずから周囲に公開しているとも言っています。

加えて森さんは、24時間看護の障碍者の連れ合いを持ち、狂犬・金良平が森夫妻に危害を与える危険性が強く感じられました。

実際、「略式命令」書をXに晒すと、森さんへの粘着はピタリとやみました。前科をみだりに暴露してはいけないことぐらいわかっていますが、あくまで「みだりに」やってはいけないだけであって、生命の危険がある場合は、そんなことなんて二の次、三の次で“人命ファースト”です。森夫妻に危害が加えられたら裁判所は責任を持つのか!? 裁判官は答えていただきたい!

相変わらず意気がる金良平

それにしても不思議なことに、いつもなら「正義は勝つ!」などと声高に狂喜乱舞する、金良平の代理人・神原元弁護士も沈黙、金良平は結審日から消息不明、なんとか言えよ!

なお、控訴するかどうかは森さんとも相談し熟慮して決めたいと思いますが、その際はご報告いたしますので、控訴に至った場合には物心両面でご支援をお願いいたします。

(松岡利康)

しばき隊の活動家が森奈津子氏と鹿砦社を訴えた裁判、実名報道の是非が争点、東京地裁立川支部で結審

黒薮哲哉

しばき隊の活動家・A氏が、作家の森奈津子氏と鹿砦社に対して、プライバシーを侵害されたとして、110万円を請求した裁判が、6月2日、東京地裁立川支部で結審した。判決は、7月14日に言い渡される。

提訴の背景は、森氏とA氏の間で行われていたツイッターでの交戦である。しばき隊についての論争の中で、森氏が、A氏が過去に起こした暴力事件の事実を立証する略式命令書をツイッター上で公表したことである。そこには、「被告人を罰金40万円に処する」などと記されている。改めて言うまでもなく、この罰金はA氏が起こした暴力事件の代償である。

略式命令の入手元は、鹿砦社である。鹿砦社は、A氏とその「仲間」が、起こしたある集団暴力事件を断続的に取材してきた唯一の出版社である。これまでしばき隊関連の本を6冊出版している。その中には、森氏が投稿したルポも含まれている。こうした背景があったので、森氏とA氏によるツイッター上の交戦に鹿砦社も注視していたのである。

ちなみに前科に関する事実は、公表が認められる場合と認められない場合がある。認められる場合は、実名を使用する意義と必要性がある場合である。それが認められないケースでは、プライバシー侵害が認定される法理となっている。

◆2024年12月深夜、大阪市北新地で

A氏らしばき隊のメンバー数人が関与した事件は、2014年12月の深夜、大阪市の北新地で起きた。メンバーの中には、当時、カウンター運動の旗手としてマスコミが賞賛していた李信恵氏も含まれていた。暴力事件の背景には、組織内の金銭をめぐるもめごとがあったようだ。

ワインバー(酒場)に入ったA氏らは電話で、当時、大学院の博士課程に在籍していたM君を呼び出した。M君が店に入ると、興奮した李信恵氏がM君の胸倉を掴み威嚇した。一旦は、仲間が割って入ったが、その後、A氏がM君を店外へ連れ出し、およそ40分にわたって殴る蹴るを暴行を加え、瀕死の重傷を負わせたのである。

リンチ直後の被害者М君

これら一連の経緯については、大阪高裁は、判決の中で次のような事実認定を行っている。

「被控訴人(注:李氏)は、Mが本件店舗に到着した際、最初にその胸倉を掴み、AとMが本件店舗の外に出た後、聞こえてきた物音から喧嘩になっている可能性を認識しながら、飲酒を続け、本件店舗に戻ってきたMがAからの暴行を受けて相当程度負傷していることを確認した後、「殺されるなら入ったらいいんちゃう。」と述べただけで、警察への通報や医者への連絡等をしないまま、最後は負傷しているMを放置して立ち去ったことが認められる。

 この間、BやCはAに対し暴力を振るわないよう求める発言をしているが、被控訴人が暴力を否定するような発言をしたことは一度もなく、被控訴人は遅くともMが本件店舗内に戻った時点では、MがAから暴行を受けた事実を認識していながら、殺されなければよいという態度を示しただけで、本件店舗外に出てAの暴行を制止し、又は他人に依頼して制止させようとすることもなく、本件店舗内で飲食を続けていた。このような被控訴人の言動は、当時、被控訴人がAによる暴行を容認していたことを推認させるものであるということができる。(略)(控訴審判決、7P)」

この事件について、森氏と鹿砦社を訴えたA氏の代理人・神原元弁護士は「街角の小さな喧嘩にすぎない」と訴状に記しているが、事実とは著しく異なる。そのことは事件後のM君の顔写真で確認できる。また、M君が録音していた暴行の際の罵声(CD有)からも凄まじい暴力の実態が推測できる。

第一、「街角の小さな喧嘩」であれば、簡易裁判所が40万円の罰金を課すはずがない。また、M君がA氏らに対して起こした民事裁判でも、約110万円の支払命令が下されている。

確かにこの事件をマスコミが報じることはなかったが、それをもって、「街角の小さな喧嘩にすぎない」とは言えない。報道されなかった背景には、カウンター運動に参加している著名人や記者クラブによる組織的な隠蔽工作があったのである。『ヘイト・スピーチとは何か』(岩波新書)の著者で、弁護士の師岡康子弁護士も隠蔽工作に関与した一人である。知人に充てて、事件の隠蔽を依頼するメールを送付している。

筆者の推測になるが、隠蔽工作の背景に国会で、ヘイトスピーチ解消法が成立直前になっていた事情があった。A氏が主導した暴行事件は、どうしてももみ消す必用があったのだ。そこで事件を「無かったこと」にしたのである。

◆しばき隊が関与した暴力事件で、M君は人生の軌道を狂わされた

さて、A氏の暴行を受けたM君は、その後、どのような軌跡をたどったのだろうか。ノンフィクション作家で精神科医の野田正影氏が行った精神鑑定書は、「外傷事件から6年が過ぎているが、被害者は典型的な『精神的外傷後ストレス障害』(PTSD=Post Traumatic Stress Disorder)の精神障害に苦しんでいる」。「本件例は、WHOの診断ガイドラインに基づいても、アメリカ精神医学会の『精神疾患の分類と診断の手引き』(DSM-5)に基づいても、疑う余地のない『精神的外傷ストレス障害』である」と結論付けている。

実際、M君は事件後、PTSDに悩まされて、博士論文を執筆できなくなった。事件の残像に苦しめられたのである。そのために内定していた大学での研究職も断念せざるを得なくなった。しばき隊が関与した暴力事件で、人生の軌道を狂わされたのである。その最大の責任が主犯のA氏にあることは論を待たない。

7月14日に言い渡しが予定されている判決で、東京地裁立川支部がどのような判断を示すかは不明だが、ジャーナリズムの記録性を重視するという観点からすれば、A氏の実名報道は何ら問題がない。過去に連合赤軍の永田洋子らが起こした集団リンチ事件で主犯格の実名が公表されているわけだから、この事件も例外ではない。M君も、ひとつ間違えば命を落としていた可能性もあるのだ。

◆神原弁護士は、M君の現在を想像したことはあるのか?

なお、この裁判の原告代理人は、神原元弁護士である。神原弁護士は、自由法曹団の常任幹事を務めている。自由法曹団といえば、健全な社会進歩に貢献する人権派弁護士の集まりのような印象があり、事実、素晴らしい仕事をしてきた弁護士も少なくない。

しかし、北新地でのしばき隊による事件のように、自由法曹団の常任幹事が、重大な集団暴力事件を起こした組織を全面的に擁護する姿勢には疑問を感じざるを得ない。どこか歯車が狂い始めているのではないか?「街角の小さな喧嘩にすぎない」と訴状に記すこと自体がM君に対する侮辱である。犯罪者にも人権はあるが、客観的な事実だけは曲げてはいけない。一体、神原弁護士は、M君の現在を想像したことはあるのだろうか?

判決後はしゃぐ加害者ら。右端が神原弁護士

▼黒薮哲哉(くろやぶ・てつや)
ジャーナリスト。著書に、『「押し紙」という新聞のタブー』(宝島新書)、『ルポ 最後の公害、電磁波に苦しむ人々 携帯基地局の放射線』(花伝社)、『名医の追放-滋賀医科大病院事件の記録』(緑風出版)、『禁煙ファシズム』(鹿砦社)他。
◎メディア黒書:http://www.kokusyo.jp/
◎twitter https://twitter.com/kuroyabu

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