昭和を代表する番組「クイズダービー」『世界まるごとHOWマッチ』(TBS)や「11PM」(日本テレビ)で昭和のテレビの制作の礎を築いたとも言われる大橋巨泉が逝去した。

大橋巨泉『ゲバゲバ70年! 大橋巨泉自伝』(2004年講談社)

ラジオ、テレビで大橋が出演したときの映像、音声が懐かしさとともにメディアに流れているが、リクエストが殺到しているものの、放映できないコンテンツがある。それが女性の裸満載、また今となってはコンプライアンス上問題がある性風俗ルポなどが満載している「11PM」(日本テレビ)の特集映像だ。

「たとえば7月22日には『「中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS)で、出演して闘病生活を語るとともに、竹下景子や北野大など往年の回答者を呼び『クイズダービー』を復活させたり、かつての映像を流して追悼。ラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』(TBS)では、大橋がカナダでの移住生活を語るなど、大橋の魅力が十分、伝わるものでした」(放送作家)

ところが「もうひとつの大橋巨泉の魅力、エロスの探求者としての魅力」を伝えるのに、やはり「11PM」は欠かさせないという声は多い。

「実際、数十件の電話が日本テレビの視聴者センターに『かつての『11PM』の映像を流さないのか」と問い合わせがあったとも聞いています。やはりお色気番組のはしりとして、見ていた年代(40代以降)には強烈なインパクトがあったのでしょう」(同)

『11PM』は、深夜のお色気番組のはしり。世界の性風俗、そして最新の大人のおもちゃなど扱いつつ社会情勢の分析なども扱い「大人のおもちゃ箱」と呼ばれるほど最先端の情報が愛された。過激な水着をきせてカバーガール、かたせ梨乃を輩出、由美かおるや明石家さんまもテレビデビューは「11PM」だった。

「もし復活させるなら、タモリや北野たけしなどの大御所が考えられるが、まあ、あの文化的にして乱れた雰囲気の再現は無理でしょう。あの番組は曜日ごとに司会が異なっていたが、ほかの曜日担当の藤本義一や愛川欽也も故人となった。どんなに視聴者が望んでも、今のテレビ局のコンプライアンスでは、女性の裸と切り離せないあの番組の映像は使えません」(同)

となると、期待は「雑誌」での特集くらいものか。悲しき時代である。

しかし、これも誰かが流した「噂」か。「再放送への問い合わせは数件」という話も。系列のBS番組へのもちあげ情報を誰かが流したのか。行方を見守りたい。

(伊東北斗)

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新日本キックボクシングのチャンピオン認定証の後文の行。競技の原点を継承する項目

チャンピオンたる者は何時いかなる場所で誰と戦っても、そのウエイトでは常に勝利者でなければならない──。この文言聞いたことありますか?  これはプロボクシングのチャンピオン認定証の左の隅っこに書かれている文言です。これらのチャンピオンの方々はこの意味を理解していると思いますが、キックボクシングのチャンピオンの方々はどんなもんでしょうか? この文言、新日本キックボクシング協会の認定証には書かれていますが、他の団体、王座認定組織では書かれているところはほとんどないと思います。さらにこの文言そのものを適用されていないため、知らない選手も多かろうと思います。

チャンピオンの義務となる上記文言を補足的に言えば「チャンピオンはその階級のウエイトでノンタイトル戦でも負ければ王座剥奪」という意味になります。チャンピオンたる者はその権威を貶める試合をしてはならない義務があるわけです。

◆「負ければ王座剥奪」という義務から外れる手段

大相撲では横綱という地位に昇進したら、二度と下位に陥落することはありません。しかし、それならばと、毎場所負け越す横綱はいません。横綱としての品格、角界のトップたる権威を保たなければならない責任があります。毎場所優勝争いに絡む成績を残し、時には不調もあるが、しかし負け越せない。そんな中、休場という手段で無様な姿を晒すことだけは避け、次の場所に備えます。その横綱としての力を維持できなくなった時、引退するしかなくなります。

階級の違うチャンピオン対決が行われた葛城昇vs 須田康徳戦。葛城の方が大きいですね。激しい攻防の名勝負結果は須田康徳の判定勝ち(1984.3.31)

プロボクシングのチャンピオンという立場も、その時持つエリア内(日本・東洋・世界)では負けられない立場に立つことになります。タイトルマッチでは負ければそのまま挑戦者に王座が渡ることになりますが、ノンタイトル戦において、この負ければ王座剥奪義務から外れる手段は、そのリミットを超えて、重量的に上の階級となる契約ウエイトで戦うことで避けられます。

仮にライト級ならばリミットが61.23kgですが、チャンピオンがノンタイトルで試合する時、62.0kg契約とか、スーパーライト級(63.5kg)契約などのライト級を超えたウエイトで戦う場合が多いですね。これでライト級チャンピオンの義務を外れて戦うので、負けても王座は剥奪されません。

なおヘビー級では無制限のため、ノンタイトル戦でもチャンピオンの義務は生じます。それゆえ、エキシビジョンマッチがよく行われ、世界ヘビー級チャンピオンだったモハメッド・アリ氏などもよくエキシビジョンマッチをやったと言われています。

◆権威あるタイトルほど制約は厳しい

かつてプロボクシングで、1991年12月に日本ジュニアミドル級チャンピオン.上山仁(新日本木村)vs 日本ウェルター級チャンピオン.吉野弘幸(ワタナベ)がノンタイトルで対戦しました。ジュニアミドル級は154ポンド=69.85kgがリミット。ウェルター級は147ポンド=66.68kgがリミットです。

日本プロキック・フェザー級(57.15kg)チャンピオン.葛城昇(習志野)vs 日本プロキック・ライト級(61.23kg)チャンピオン.須田康徳(市原)のチャンピオン対決は契約ウェイト62.5kgでした

さてこの試合の契約ウエイトは何kg契約だったでしょう? この試合の契約ウェイトは155ポンド=70.3kgで、両者ともリミットの155ポンドで計量をパスしました。要するに両チャンピオンともに階級から外れるための155ポンド契約でした。考えられがちな両階級の中間の68.2kg契約などではありません。キック系競技ではありがちですが。

プロボクシングの世界タイトルマッチで、チャンピオンがオーバーウエイトとなった場合、王座剥奪で、挑戦者の王座挑戦のみのタイトルマッチとなります。挑戦者がオーバーウエイトとなった場合、「勝敗に関わらず、タイトルは移動しない」と世界タイトルマッチ使用ルールに書かれていますが、統一戦(互いがチャンピオンであり互いが挑戦者)などは団体ごとの条件が統合し変わる場合があります。

日本バンタム級チャンピオン.鴇俊之(目黒)vs 全日本バンタム級チャンピオン.赤土公彦(キング)交流戦による同級チャンピオン対決。契約ウエイトはバンタム級リミットを越えた54.0kgでした。結果は引分け

日本で同様に、挑戦者がオーバーウエイトとなった場合、チャンピオンにタイトルマッチを行なうか、ノンタイトル戦にするか選択肢が与えられ、タイトルマッチを行なう場合はグローブハンディなどは付かない不利な条件ながら、チャンピオンが勝てば防衛、負ければ王座は空位となります。

プロボクシングでもマイナー世界団体(主要4団体以外)ではこのチャンピオンの義務が適用されていない団体もありますが、それは都合のいいルールを作り上げる所詮マイナー団体です。権威あるタイトルほど制約が厳しいものとなっているので、ルールをひとつひとつ吟味してみるのも面白いものです。

◆ムエタイのチャンピオン・ルール

ムエタイにおいてはラジャダムナン系、ルンピニー系二大殿堂とも、チャンピオンの階級リミット内でノンタイトル戦で試合した場合、判定負けでは剥奪されないようです。やや実力差があっても賭けの対象の赴きが強く、僅差の判定が多くなり、頻繁に試合をこなす競技の性質上、各ラウンドが独立した採点となるボクシングとは同様には扱えない事情でしょう。

ヒジで切られるレフェリーストップTKO負けもアクシデント的な意味合いで剥奪されませんが、倒されるKO負けは剥奪されます。しかし僅差判定であっても連続で負け続けていれば、いずれも許されなくなるでしょう。またムエタイでは大差判定負けはほとんど無いと言われます。勝ち目が無くなればレフェリーが試合を止めてTKOを宣します。または八百長疑惑でも試合を止められます。

向山鉄也、羅紗陀の父。激闘で有名、チャンピオン対決も経験豊富な実績

過去、ムエタイのWPMF世界チャンピオンになった選手が、その階級リミット内でノンタイトル戦を行ない、KOで敗れて王座剥奪されるケースが日本だけでなく、他国選手でも起きた時期がありました。WPMFも二大殿堂と同様のシステムを適用しており、選手陣営がこのルールを理解していないことから始まった悲劇でした。

過去に行われた国内でのチャンピオン対決の一部ですが、1983年2月5日に行われた、日本ナックモエ・ウェルター級チャンピオン.レイモンド額賀(平戸)vs 日本プロキック・ウェルター級チャンピオン.向山鉄也(北東京キング)戦は激闘の名勝負で向山鉄也の判定勝ち。契約ウエイトは68.0kgでした。後に続く向山氏の激闘は伝説になりました。

1989年7月2日に行われた、日本フライ級(50.8kg)チャンピオン.松田利彦(士道館)vs 日本バンタム級チャンピオン.鴇稔之(目黒)戦のチャンピオン対決はバンタム級契約で53.5kgリミット。鴇稔之が逆転判定勝利。奪われたダウンを奪い返しKO寸前まで圧倒しました。もし鴇稔之氏が負けていたら王座剥奪でしたが、知ったルールで覚悟の上での出場でした。

古い時代からのチャンピオン対決はまだまだありますが、勝敗結果よりテーマに絡む契約ウエイトが不明ですので割愛させて頂きます。

羅紗陀、向山鉄也の長男・竜二。親子でチャンピオンを制す。父親を超える為、もう一つ上のステージへ期待(画像提供:NJKF)

王座返上が多いキック界ですが、昔の名チャンピオンを越える国内防衛記録を狙って欲しいものです。

「チャンピオンたる者は安易に返上せず、誰の挑戦も受けつつ防衛を果たし、更なる上を目指して戦い続けなければならない」なんて“迷言”は、数十年後まで誰にも聞いて貰えそうにありません。

[撮影・文]堀田春樹

▼堀田春樹(ほった・はるき)
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」

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大流行しているスマホむけ人気ゲーム「ポケモンGO(ゴー)」で遊びながら歩行、もしくは自転車走行中の事故が激増している。

「夢中になってキャラクターをゲットするために歩いている女子のスカート中を盗撮する輩が増えていると報道されているが、この連中をあえて〝おびき寄せて慰謝料をとる〟という新手のしのぎを暴力団関係者が思いついたようです」(実話雑誌ライター)

日中でも深夜でも、キャラクターをゲットするために交通事情や周囲にかまわずふらふらと歩いている若い女性は確かに無防備だ。

「とくに後ろはまったく無防備で、性犯罪者たちがミニスカートの中などを下からスマホで撮影し放題なのは確かです。夏ですし、盗撮する連中が、画面を向ける角度によってはキャラクターを探しているのか、女性の股間を盗撮しているのか見分けにくいのでやっかいです」(警視庁関係者)

さて、この状況を利用して、ヤクザがどう金もうけにつなげるのか。仕込みの美女がミニスカで囮となって町中でスマホを片手に「ポケモンGO」のキャラ探しでうろつく。そこを盗撮する輩を見つけて「この野郎、今、俺の女を盗撮しただろう。スマホ見せてみろ」と〝美人局〟のごとくごつい男が仲間とともに登場。

「そのあと、カラオケボックスなどの〝密室〟にその盗撮野郎を連れ込んで、『もう、会社に訴えてやる』などと泣いている演技をしている囮美女を尻目に、数十万円の賠償金をとるというものです。この一連の流れを30分かからずにスピーディにやるのがポイントです」(同)

新宿の歌舞伎町や町田などでは「70万円まきあげた強者もいる」(都心の組関係者)という話が伝わっている。

「ただし、ヤクザは今、組の名前を出しただけで恐喝になる。そこを逆手にとって、明確に組員がやっているのがわかったら、そうしたしのぎをしている連中に対して、脅しをかけるかも。警察のマークがまだついていないギャングや暴走族集団たちが、ヤクザ相手に『あんたら、せこいことやってんじゃねえよ。警察にチクってやろうか』と逆ネジで口止め料を恐喝する可能性もある」(実話雑誌ライター)

「ポケモンGO」では、夢中になって歩いている人へ自転車でぶつかる「当たり屋」も急増している。開発した連中たちが想像もしないような展開がなされている。

別な意味でモンスターを育てたのは、開発した任天堂ではないだろうか。

(伊東北斗)

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7月26日、午後7時すぎの上野広小路交差点、松阪屋前で街宣する、アイドルフェイスの都知事候補、七海ひろこ(幸福実現党)がいた。道行く人の一部が元気いっぱいの美女の声に足を止める。

だが多くは演説にいまひとつ集中せずに「早く終わらないかな」という渋い表情で七海を見つめていた。七海候補は「東京を,ニューヨークを超える超高層都市にして、若い世代でも『安くて、広い家』に住めるようにします」と笑顔いっぱい叫んでいるのに見ている聴衆たちは渋い顔。

OL風の女子が言う。

「この街宣車がとまっているポイントに、『ポケモンGO』のモンスターが数匹いるのですが、近づけないんですよ」

ようやく納得した。22日に配信スタート、モンスターにボールを投げつけることでキャラクターを集めて『ポケモン図鑑』を作り、やがてモンスターどうしバトルさせる目的のゲーム『ポケモンGO』は町を歩いてモンスターをゲットするのがもはや国民的行事。スマホ片手に自転車と歩行者が、あるいは車と歩行者がぶつかる事故などが激増中。七海の街宣車が止まっているポイントは、ちょうど数匹のモンスターが登場したポイントで、『ポケモンGO』ファン目線では邪魔でしょうがなかったというわけか。

 

夜7時30分ごろ、パラつく雨に限界を感じたのか「まったく今日にかぎっては別の場所で演説してほしかったぜ」と40代風サラリーマンがしびれを切らし、スマホをポケットに入れて去っていった。

それでも、「AKB48」にいてもおかしくないルックスのキュート系、七海ひろこは最後まで声を枯らして「24時間、ときめくことができる都市・東京の実現にがんばります」と訴え、その演説そものもを聞きに来た聴衆も満足の拍手を送った。

「なんだか今の時代を象徴する出来事だったねえ。都知事選のPRより、モンスターをゲットするほうがよほどみんな大事なんだろう」(上野のアパレルショップ店員)

都知事選挙も、「ポケモンGO」とコラボして候補をイラスト化したモンスターを街宣スポットでゲットできるなどしたら、もっと都知事選挙も盛り上がるような気も。

「都知事選挙なんて一部の老人しか感心がない。7月31日なんで夏休みの入り口で行楽まっさかり。投票率は40%(舛添都知事が当選した前回は46.14%)なんて事態も心配しています」(都知事選選挙管理関係者)

政策というボールを投げても、聴衆には届かない。

まさに倒れないモンスターこそが、今どきの都知事選の聴衆なのかもしれない。

(伊東北斗)

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京都、大阪で男性が相次いで不審死していた事件で、筧千佐子被告(69)が夫の勇夫さん(享年75)を殺害した容疑で逮捕されたのは一昨年11月のことだった。最終的に3件の殺人と1件の強盗殺人未遂の罪で起訴された千佐子被告に関しては、不審死した男性たちから莫大な遺産を相続していた疑惑が大々的に報道されたものだった。しかしその後、千佐子被告の裁判がなかなか始まらず、月日の流れと共に事件は人々の記憶から薄れ始めている。そんな中、改めて現場を訪ねたところ、事件の意外な一面が見えてきた――。

筧勇夫さんと千佐子被告が住んでいた家

◆行き届いた手入れ

千佐子被告と、彼女に殺害されたとされる夫の筧勇夫さんが暮らしていた家は、阪急電鉄京都本線の西向日駅から徒歩で数分の閑静な住宅街にある。さほど大きくない2階建ての家で、築年数はけっこう経っているが、住人が大事に住んでいたことが窺える家だった。

良い言い方ではないかもしれないが、私がこの家に感心したのは、手入れが行き届いていることだった。

というのも、前妻に先立たれた筧勇夫さんは、13年12月に亡くなる直前に筧被告と結婚していたが、筧被告が逮捕されて以降、事故物件となったこの家は空き家のはずである。だが、庭は掃き掃除などがされている形跡が見受けられるし、郵便ポストは不要なチラシなどが入れられないように投函口にきちんとガムテープが張られている。そして何より目を引かれたのは、プランターで栽培された植物が門扉の前に置かれていたことである。そこには、この家の外観が殺風景にならないようにという家への愛着が滲んでいるように思えた。おそらくすべては遺族がやったことだろう。

こんなことを書くと、「その程度のことがどうした・・・」と思われた方もいるだろう。しかし私はこれまで、不幸にも殺人事件の現場となり、事件後は誰も住まなくなった家を色々見てきたが、多くの家は庭の草木が伸び放題だったり、壁にカビが生えているなど、いかにも事故物件らしく荒れた感じになっていた。その経験上、筧さんの遺族が事件後もマメに掃除などをしていることが窺えるこの家は、重大な事故物件にしては珍しく思えるのだ。

手入れが行き届いている

◆表札は今も「筧勇夫」

私がもう1つ気になったのは、玄関に今も「筧勇夫」という表札が掲げられていたことだ。というのも、千佐子被告が逮捕された当初の報道では、この家は筧勇夫さんの死後、千佐子被告が相続し、すぐに売り払ったという情報も伝えられていたからだ。

そこで確認のために謄本を調べたところ、家の所有者は土地、建物共に現在も筧勇夫さんになっていた。どうやら上記のような報道は間違いで、千佐子被告はこの家を売る売らない以前に、相続していなかったようだ。一方で、千佐子被告以外の遺族も相続していないということは、おそらく千佐子被告が筧勇夫さん殺害の容疑で逮捕、起訴されているため、裁判が終わらないことには遺族たちも相続問題に手をつけることができないのだろう。

そんなふうにこの家を見ていると、すでに亡くなった筧勇夫さんの名前の表札が今も掲げられていることは、「千佐子の好きにはさせない」という遺族の思いの表れのようにも思えてきた。また、そもそも遺族は千佐子被告が筧姓を名乗ること自体が嫌なのではないか――とも考えさせられた。千佐子被告は裁判で無罪を主張する見通しだと伝えられているが、いずれにせよ裁判では、何らかの形で筧勇夫さんたちの遺族の思いや考えも法廷に示されるはずだ。その時には、私の推察が当たっていたか否かの答えも出るだろう。

▼片岡健(かたおか けん)
1971年生まれ、広島市在住。全国各地で新旧様々な事件を取材している。

片岡健編『絶望の牢獄から無実を叫ぶ――冤罪死刑囚八人の書画集』(鹿砦社2016年2月)

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歌手のASKAが7月18日に公開したブログ「この半年間のできごとについて」で今年の1月に10万文字の自叙伝を書いて〝盗聴盗撮〟する集団について書いて「大丈夫なのか」とファンやスタッフたちは心配を重ねた。今、またしても「盗聴盗撮されている」との記述があり、関係者を困惑させている。

「こうした『盗聴集団に監視されている』という記述があったために、10万文字もドラッグに溺れるプロセスを書いた赤裸々な自叙伝が書籍になるチャンスをみすみす逃したのが今年の2月のことです。『メールも電話も盗まれている』と、スタッフに筆談を求めるほどに、疑っていますから」(芸能ジャーナリスト)

だが真剣に「盗聴盗撮集団が本当にいる」と指摘する一部のジャーナリストがいる。
「彼等はメールを盗みみて、マスコミ関係者やタレントにとりついて精神的に追い詰めていくのが目的です。ネットカルト集団としてはまだマイナーですが、ベッキーが不倫相手に送ったラインの中身をぶちまけたのも、彼等だという声も」(同)
もしASKAの言い分を鵜呑みのするとして、今、都内の警察の生活安全課には『つきまといメールがやまない』『盗聴されている』というタレントやマスコミからの相談が多数きているという。この出来事に関連性はあるのか。

「最近、この盗聴集団は、東南アジアに出かけるマスコミにもとりついて、たとえば歌手の興業などを邪魔しているのです」(同)

ASKAはこうブログに書いている。
『久しぶりにパソコンに触れた時、驚くべき事実に遭遇いたしました。僕の所有しているパソコン、スマホの全てのパスワードが書き換えられてしまっていたのです。ケーブルが繋がったままでしたので、遠隔操作でしょう。パスワードを取り戻すのには大変な時間を費やしました。1月に書いた4つのブログも、全部削除されました。昨今、芸能人の多くが、このような被害に遭われていることはご存じのことでしょう。』

警察関係者は言う。
「あまりにも各所に被害届けが出されるなら、事件化も考えるが、今のところ実害は出ていないようだし,様子を見ている」(同)

警察のサイバー犯罪課の実力を計っており、彼等「盗聴、盗撮集団」が跋扈するようだと,国家機密までが脅かされかねない。ASKAのブログが「妄想」だといいと願っている「仕掛け人」がいるのか。それとも、「ドラッグの後遺症」なのか。真相の究明が待たれる。

(伊東北斗)

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昨年12月に男子大学生を殴って死亡させたとして、傷害致死罪に問われていた長岡京市のとび職、島﨑翼被告(22)の裁判員裁判で、京都地裁の中川綾子裁判長は今月5日、懲役5年(求刑8年)の判決を宣告した。その公判で明らかになった事件の実相は捜査段階の報道のイメージと大きく異なっていた――。

島﨑被告の裁判員裁判が行われた京都地裁

◆「乱闘」ではなかった

事件が起きたのは、昨年12月13日の深夜2時前だった。京都市中京区の繁華街の路上で被害者の追手門学院大学4年生・大平武紀さん(当時22)のグループが島﨑被告のグループとトラブルになり、島﨑被告に顔を拳で殴られた大平さんが転倒し、頭を打って意識不明状態に陥った。大平さんは病院に搬送されたが、くも膜下出血と診断され、意識が戻らないまま同18日に亡くなった。以上がこの事件のあらましだ。

では、事件の実相が捜査段階の報道のイメージとどのように異なっていたのか。

たとえば、大平さんが亡くなった当初、朝日新聞京都版は2015年12月19日付け朝刊に〈木屋町で乱闘、大学生死亡〉という見出しの記事を掲載し、事件が起きた経緯を次のように伝えていた。

〈13日未明に中京区・木屋町の路上で若者のグループ同士の乱闘があり、殴られて意識不明になっていた大津市の大学4年、大平武紀さん(22)が18日、死亡した〉

大平さん、島﨑被告双方のグループが入り乱れて暴力をふるい合った末に起きた事件だったかのような印象を与える記事である。

だが、公判で明らかになったところでは、大平さんらのグループは島﨑被告らのグループから後述するような因縁をつけられてトラブルになったものの、自分たちからは一切暴力をふるっていなかったという。トラブルになった中で大平さんは着ていたベストを破られ、そのことを抗議したところ、島﨑被告に殴られて転倒し、亡くなった。それが事件の真相で、暴力はふるったのは島﨑被告のグループだけだったという。

大平さんの両親は公判で被害感情や処罰感情を陳述した際、「この事件は喧嘩によって起きたのではありません」「息子は被告人のグループの一方的な暴力で生命を奪われたのです」と裁判官や裁判員に念押しするように述べていた。その言葉の端々には、捜査段階に「若者のグループ同士の乱闘から起きた事件」であるかのように伝えた「誤報」への怒りや悔しさが滲んでいるように思えた。

大平さんの両親の陳述によると、三人兄弟の次男だった大平さんは家族思いのやさしい性格で、弟とはよく服の貸し借りをしており、破られたベストは弟のものだったという。

産経WEST2015年12月18日配信記事

◆因縁をつけたのは被告ではなかった

事件が起きた経緯については、報道によって広まった誤解がもう1つあった。誤解のもとになったと思われるのが、産経WESTが2015年12月18日に配信した〈「目が合った」殴られた男子大学生死亡 京都の繁華街、21歳とび職の男逮捕〉という見出しの記事である。この記事は本文で、次のように事件を伝えている。

〈大平さんは13日午前1時50分ごろ、知人らと数人で京都市中京区大黒町の繁華街にいた際、島崎容疑者を含む数人のグループに「目が合った」などと言いがかりを付けられトラブルになり、島崎容疑者に顔を殴られ、くも膜下出血で意識不明の重体となっていた〉(※原文ママ。正しい表記は「島﨑」)

インターネット上では、この記事に基づき、トラブルのきっかけは島﨑被告が大平さんに「目が合った」と因縁をつけたことだったかのように受け止め、島﨑被告を罵っている人たちの声が散見される。だが、公判で明らかになったところでは、大平さんらに「目が合った」と因縁をつけたのは、島﨑被告ではなく、島﨑被告のグループの別の人物だった。また、大平さんが島﨑被告に殴られる前にベストが破れたのも、島﨑被告のグループの別の人物(「目が合った」と因縁をつけた人物とも別の人物)に押し倒された際のことだったという。

そしてトラブルが続く中、最終的に島﨑被告が大平さんと対峙する形になり、大平さんを殴って死なせてしまった。しかしトラブルを引き起こしたのは、島﨑被告ではなく、あくまで島﨑被告のグループの別の人物たちだったわけである。

◆被害以外の人物にも責任はある

こんなことを書くと、「だからといって、同情できない」などと思う人もいるだろう。しかし、私はこうした事実関係もしっかり押さえておかないといけないと思う。この事件の場合、公判で明らかになった発生の経緯からすると、刑事責任を問われるのは島﨑被告だけだとしても、道義的責任は他の人物たちにもあることが明らかだからだ。個人的には、トラブルのきっかけをつくった人物たちは、大平さんや遺族だけではなく、島﨑被告に対しても何らかの償いをする必要があると思う。

なお、島﨑被告は、ツイッターやフェイスブックに掲載していた写真では、いかにも素行の悪そうな人物に見えたが、法廷では、とても今回のような事件を起こすようなタイプには見えない若者で、神妙に罪を受け止めているように見えた。何をどうしようが、犯した罪は償い切れることではないが、大平さんの母親が意見陳述の際に述べた「一生、うらみます」との言葉を彼も一生忘れることはないだろう。というより、一生忘れられないだろう。

▼片岡健(かたおか けん)
1971年生まれ、広島市在住。全国各地で新旧様々な事件を取材している。

片岡健編『絶望の牢獄から無実を叫ぶ――冤罪死刑囚八人の書画集』(鹿砦社2016年2月)

がんとの闘病を続けていたタレント、大橋巨泉さんが7月12日、急性呼吸不全のため千葉県内の病院で死去。昭和を代表するスター司会の追悼番組がつぎつぎと企画されている。

大橋巨泉『ゲバゲバ70年! 大橋巨泉自伝』(2004年講談社)

「TBSでは、大橋さんの過去の映像を使いつつ、やはり往年の出演者を集めて『クイズダービー』をやるしかないでしょうという話になっています。76年スタート、92年まで続いた長寿クイズ番組ですが、まだ北野大やガッツ石松や竹下景子などおなじみの回答者を出すのはこの司会をだれがやるか揉めそうです」(芸能ジャーナリスト)

2012年4月17日に特別番組として一夜かぎりで復活した『クイズダービー2012』では「くりぃむしちゅー」の上田晋也が抜擢されて「伝統の番組なんでプレッシャーをかなり感じています」と恐縮していたが大橋は「上田君なら機転がきく。喜んで司会としては〝縁どおし〟しますよ」と語り、この瞬間に「伝統番組のMCの重み」は上田の肩にのった。上田はそつなく特番の司会をこなして高評価を得た。

そして2015年5月22日『中居正広の金曜日のスマたちへ』にゲスト出演した大橋は中居や竹下景子らを回答者に呼び、自ら8問を司会して、現役時代とはかわらない冴えた仕切りを見せた。

「このときに、サブ司会として参加していたTBSの局アナの安住紳一郎が大橋の横で『ひとりをのぞいて全員が同じ答え、いっせいに(答えを)あけます』とか『まずは竹下景子の答え』など、答えの見せ方の妙を、興味深そうに見て研究。『これは解答の見せる順番がおもしろさの肝ですね』と歓心していた。それを見た大橋が『まさかお前が司会でまたやろうってんじゃないだろうな』と大橋が鋭く突っ込んだのです」(TBS関係者)

案の定、「クイズダービー」をやるなら俺をMCに、と安住は編成局幹部やバラエティ班のプロデューサーたちに打診し始めたという話が伝わってきた。

「昭和を代表する名司会者の大橋巨泉が命を削って作り上げた番組『クイズダービー』の司会をやるとすれば、それはテレビ史に残る偉業になるにちがいありません。いっぽうで上田サイドの動きは見えてきませんが、当然、大橋が『上田がいい』とした2012年のコメントは映像でも残っていますし、MCとしては、ふたりの一騎打ちとなるでしょうね」(同)

そして大橋ファンにとって残念なのは、女性の裸体がもうテレビで見れない時代、『11PM』がもう見れないということだが、「ビートたけしでどうか」と日本テレビ系の作家が企画を出しているとか。追悼番組にも熾烈な出演枠の争いがあるようだ。

(伊東北斗)

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芸能界の歪んだ「仕組み」を解き明かす!『芸能人はなぜ干されるのか?』

昨年、8月7日にムエタイ殿堂のひとつ、ルンピニースタジアムの日本支部が誕生する記者会見が行われてから、一旦は頓挫したのかと思うほど進展が鈍った印象がありましたが、約1年弱経過して王座決定戦が行われる進展が見られました。水面下ではレフェリー育成やライセンスの認定、ルンピニースタジアムの新たな認可や連携が必要とあって時間は掛かりつつ下地は整ったようです。

国内3つめのタイトル奪取成功の貴センチャイジム。右端は会長のセンチャイ氏

ムエタイの興行はキックボクシングとは違った赴きがありますが、M-ONEのような、派手な幟や横断幕が掲げられる外装は無いものの、リングサイドにタイ側役員首脳の顔が並ぶだけでもこの興行の重みを感じます。

3階級の初代王座決定戦が行われた試合出場の萩原秀斗だけが無冠の中、他の5人は過去何らかの国内王座に就いている実力が測れるチャンピオン経験者でした。世界チャンピオンも居て、肩書を書き並べると一般の人の前ではややこしく長くなるので省略します。

長身を利した貴のミドルキック

◆3階級で初代チャンピオンが誕生

貴(たかゆき)は組んでのヒザ蹴りは優位に立つ中、離れて戦えば岩浪悠弥も劣らぬ攻勢でヒジとパンチでクリーンヒットを見せる。ムエタイ式採点にしても日本人ジャッジが見極めるにしてもポイントの取り方が読み難い展開の中、スプリットデジションとなりました。

ペットナリンは来日3年という紹介。手数少ない中、一発の威力ある両者の蹴りも微妙な振り分けで3-0ながら二人のジャッジが僅差の判定。

ペットナリンのミドルキックを避けるのは際どく、耐える加藤剛士

藤原あらしは37歳になっても闘志劣らぬ攻勢で、21歳の萩原秀斗からダウンも奪って大差判定勝利。「まだ20年やります」という発言には、お子さんも「もうすぐ4人目が生まれます」という発言に続き、モチベーションが上がる一方の様子で頂点を極めるまで辞めない、諦めない姿勢が見られます。

重量級でも鋭い蹴りを持つTOMOYUKIが引退試合。パンチの上手さはタイでのプロボクシングでチャンピオンにもなった経験で、2ラウンドに2度ダウンを奪ってレフェリーが止めるTKO勝利。ラストファイトの後、家族とともにテンカウントゴングに送られました。

反撃のミドルキックの加藤剛士もペットナリンに負けない蹴り合い

◎MuayThaiOpen35 & LumpineeBoxingStadium of Japan
主催:センチャイムエタイジム / 7月17日(日)ディファ有明16:00~21:20
認定:ルンピニースタジアム

◆ルンピニージャパン・スーパーフライ級王座決定戦 5回戦
貴センチャイジム(センチャイ/52.15kg)vs 岩浪悠弥(橋本/52.16kg)
勝者:貴センチャイジム / 判定2-1
主審 少白竜 / 蔵満 48-49. 山根 49-48. 桜井 50-48.

在日タイ人として実績もあり、日本タイトル奪取のペットナリン

◆ルンピニージャパン・スーパーライト級王座決定戦 5回戦
ペットナリン・ソー・スパーポン(岡山/63.5kg)vs 加藤剛士(WSR・F池袋/63.3kg)
勝者:ペットナリン / 判定3-0
主審 山根正美 / 蔵満 50-49. 少白竜 50-47. 桜井 49-48.

◆ルンピニージャパン・バンタム級王座決定戦 5回戦
藤原あらし(バンゲリングベイS/53.25kg)vs 萩原秀斗(エイワS/53.52kg)
勝者:藤原あらし / 判定3-0
主審 河原聡一 / 蔵満 50-46. 山根 50-47. 桜井 50-46.

ヒジ打ちでダウンを奪い、若々しいファイトを続けた藤原あらし

◆女子50.0kg契約3回戦(1R=2分制)
ホンカーオ・モー・ラチャパットチョンブン(タイ/50.0kg)vs 小林愛三(NEXTLEVEL渋谷/50.0kg)
引分け / 0-0 (三者とも29-29)

◆73.0kg契約3回戦
TOMOYUKI(センチャイ/72.1kg)vs 剛王(FIGHTLAB JAPAN/73.0kg)
勝者:TOMOYUKI / TKO 2R 1:50

─以下、8試合─  / ○=勝者 ●=敗者

◆61.0kg契約3回戦 
●スアノーイ・トー・ヌームエタイシンジム(タイ/59.5kg)vs 笠原淳矢(フォルティス渋谷/61.0kg)○ / 判定0-3

◆62.5kg契約3回戦 
○村中克至(ブリザード/61.75kg)vs ライヤマン(ナックルズ/62.3kg)●判定3-0

◆フェザー級3回戦
翔貴(岡山/57.1kg)vs 大山拓也(インスパイヤードM/57.15kg)引分け0-0

◆ウェルター級3回戦
○重宗(TSKJapan/66.35kg)vs 田邊裕哉(京都亀岡/65.2kg)●判定3-0

◆65.0kg契約3回戦
馬木愛里(岡山/64.75kg)vs 柿沼慶(ポゴナクラブ/64.9kg)●判定3-0

◆スーパーフェザー級3回戦 
●宮田裕司(バンゲリングベイS/58.8kg)vs 皇貴(インスパイヤードM/58.97kg)○判定0-3

「あと20年」「4人目が生まれます」前向きに語る藤原あらし

◆スーパーバンタム級3回戦
○丸吉伴幸(クラミツ/55.3kg)vs 菊地英時(ポゴナクラブ/54.95kg)●TKO 3R 2:58

◆スーパーフライ級3回戦 
大翔FLYSKYGYM(FLYSKY/51.4kg)vs 前田翔太郎(NEXTLEVEL渋谷/51.85kg)
引分け三者三様

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重いローキックを放つTOMOYUKI

4月には、これもタイ発祥のWMC傘下の日本王座が誕生しており、ムエタイを母体とする日本王座も4団体目となりました。この他に従来の日本のキックボクシング王座が乱立している訳で、共存共栄できるとしても、一般世間の人には説明し難い厳しい現状が続きます。

日本では「LumpineeBoxingStadium of Japan」が正しい名称の、略称「ルンピニージャパン」です。本場タイでは世界タイトルという位置付けではないスタジアムタイトルですが、これがムエタイを代表するラジャダムナンスタジアムとルンピニースタジアムが二大殿堂となる最高峰と言われています。スタジアムとしての歴史は古く、ラジャダムナンは1941年の設立。ルンピニーは1956年の設立です。また古代ムエタイと言われる歴史は1774年にまで遡るナーイ・カノムトム物語が有名です。更には500年の歴史と言われるほど、その原点は複雑なほど古くなります。

こんな偉大な歴史を母体に持って動き出したルンピニージャパンの興行は、ディファ有明での満員にはならない船出でしたが、センチャイ氏はムエタイオープン興行を過去34回継続してきた経験値で今後も踏ん張るでしょう。

次回センチャイジム主催興行は7月29日(金)14:00より「TOYOTA Hilux Revo Superchamp in Japan」がディファ有明で開催。タイ選手4人、日本選手4人の計8人によるワンデートーナメントが開催されます。喜入衆(フォルティス渋谷)、平野将志(インスパイヤードモーション)、佐藤翔太(センチャイ)、為房厚志(二刃会)が出場予定です。

またムエタイオープン36&ルンピニージャパン2は10月2日(日)にディファ有明で開催予定です。

スポットライトを浴び、家族と共にテンカウントゴングを聞くTOMOYUKI

[撮影・文]堀田春樹

▼堀田春樹(ほった・はるき)
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」

7月13日発売!芸能界の闇を暴く震撼の書『芸能界薬物汚染』(鹿砦社薬物問題研究会編)

「高江の住民の気持ちを込めて「okinawa noproblem」capを昭恵さんに預けました。とてもチャーミングな方でした。かつ、こちらの率直な言い分を、胆で受け止める人でした。だから最後は、泣いてました。ココカラ…♪ 」

これは先に参議院選挙東京地方区に出馬し、落選した三宅洋平のツイッターだ。なるほどね、と驚きはしない。3年前の参議院選挙で三宅洋平は緑の党から全国比例で出馬し、落選したが落選者の中では最高の176,970票を得ていた。緑の党ではなく、他の党だったら当選していた可能性はある。

◆三宅洋平と山本太郎の大きな違い

そして、3年前の選挙で三宅洋平と選挙事務所を同じ場所に構えていたのが現参議院議員山本太郎だ。選挙事務所では「太郎さん・洋平君」と二人纏めての広報活動に余念がなかったが、私は当時から山本太郎と三宅洋平は全く異なる政治的方向性の人間だと感じていた。それを証明してくれたのが冒頭ご紹介した三宅洋平と安倍昭恵のやりとりだ。

三宅洋平はアイヌの話し合い文化である「チャランケ」をしばしば口にし、演説では「もう、人と人が殺し合う時代は終わりました!」などとしばしば語っていた。そこが山本太郎と全く正反対だった。山本太郎は、奨学金問題、TPP、改憲の危険性などを正面から追求し「今回あなたが自民党に入れた1票は、赤紙になって帰ってくる」と、夢物語ではなく、実際の危機に正面から斬り込んでいた。三宅洋平は「狙われるのであればターゲットは2つあった方がいい」と山本太郎に自身の出馬の意思を持ちかけたらしい。

山本太郎は共同代表を勤める「生活と……」(党名が長いので略)から出馬した高所者の応援より、圧倒的に三宅洋平の選挙に関わりっきりだった。しかし山本太郎には申し訳ないが、三宅洋平はそれほど価値のある「タマ」ではなかったのだ。三宅洋平程度の認識では、当選しても早晩自民党に丸め込まれていただろう。私はこの仮説にかなりの確信を持つ。

◆私が三反園訓=鹿児島県知事を信用できない理由

さて、もう一人目が離せない人物がいる。鹿児島県知事に当選した三反園訓だ。三反園は元テレビ朝日の解説委員だが、80年代は久米宏がキャスターを務めていた「ニュースステーション」の国会担当だった。当時の「ニュースステーション」は久米宏を中心に比較的骨太で、権力監視の役割を相当程度果たしていた。今のテレビニュースとは大違いであった。

が、「国会記者クラブの三反園さーん」と久米宏が呼ぶと、他の局の記者と変わらぬ、これと言った特徴のない凡庸な報告を毎回語るのが三反園であった。そしてなによりも三反園は政治部上がりであるので、自民党の政治家たちと極めて近しい関係で、その人脈から染みついた「与党に甘い」コメントと、緊張感のない表情が「ニュースステーション」の価値を下げていた。要するに三宅洋平同様、私にとっては昔から信用ならない人物だったわけだ。

三反園が鹿児島知事選に出馬するとニュースを聞いた時に、私はてっきり与党候補から出るものだとばかり思っていた。三反園も当初はその腹積もりであったのではないかと推測する。しかし現職の伊藤祐一郎が自公の支持を得て出馬することが明らかになり、野党統一候補として三反園は担がれる。

◆公約=川内原発停止を守ってくれれば何の問題もないのだが……

鹿児島には国内唯一稼働している川内原発がある。知事選は、ご存知の通り熊本地震の壊滅的被害の後、参議院選挙と同日に実施され、三反園は当選する。

彼の公約の中には、

「熊本地震の影響を考慮し、川内原発を停止して、施設の点検と避難計画の見直しを行うとともに、情報発信に取り組み、県民不安解消に努めて参ります」

「原子力問題検討委員会を県庁内に恒久的に設置し、答申された諸問題についての見解をもとに県としての対応を確立する場を設けます」

があるけれども、HPに掲載された6つの公約の中では最後に書かれている。そして知事選挙当選翌日のインタビューでは、この日は報道陣が原発の質問を始めると、「もうちょっと待って下さい。答えられない」と話すにとどまり、各政党への支援要請や支援者へのあいさつ回りに向かうと説明して足早に事務所を出発した。

三反園が政策協定で確約した公約を守ってくれれば何の問題もない。でも私には三反園が「裏切る」のではないかとの疑念を消しきることが出来ない。それは「ニュースステーション」時代に三反園が国会記者会館からのレポートで見せた、あの政権よりのコメントと、敢えて言えば三反園の「顔」からの印象に由来する。

鹿児島をはじめ、全国の人々は三反園知事が「寝返る」ことの内容に厳しく、監視の目を光らせる必要があろう。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

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