石原都知事が尖閣諸島の購入に動き出した。東京都庁内に専従組織を発足させ、年末にも購入議案を出す予定だという。石原氏は「おそらく国はなにも言ってこない。国が本当にやる気なら譲る。本来ならば国が買い取るべきこと。安倍内閣もオファーしたが仕方が間違っていた。国の役人はずさん。現場に行かず持ち主の事情も知らずに言うからはねつけられる」と語っている。報道によれば、安倍内閣だけでなく、鳩山内閣のときも使者が「好きなだけ金額を書いてください」と地主に小切手を差し出して断られている。

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凄い時代だった。政治的抗議のために焼身自殺したフランス人女性、フランシーヌ・ルコントを題材にした、反戦歌『フランシーヌの場合』が80万枚を超えるヒットなり、テレビのベストテン番組で歌われていたことが、まず驚きだ。そして、歌っていた新谷のり子は、成田空港反対の闘争現場である三里塚に通っていた。

そんな時代の真ん中にいた、新谷のり子、はしだのりひこ、みなみらんぼう、PANTAが、『この人に聞きたい青春時代2』(鹿砦社)で、熱く語っている。

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「いったい膨大な人数、捜査費用、時間を使って特捜部は何をしていたのか。証言を改ざん、物的証拠がない。そんな捜査で本来、起訴があるわけないだろう」(弁護士)
弁護士のコメントはしごく当たり前の話である

東京地裁は、小沢一郎民主党元代表への判決で4月26日、無罪を言い渡した。
「そもそも、担当の特捜部長の大鶴基成は途中で辞めた。大阪地検特捜部による厚生労働省の文書偽造事件の捜査で、検事による証拠の改ざん、隠蔽が発覚したのも逆風となった。市民に判断をあおいだ検察審査会にあがって、不起訴とならなかったが、それでも法曹史に残る汚点だ。これで裁判所は特捜部の捜査はすべて疑ってかかるようになる」(検察に詳しい全国紙社会部記者)

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「あきれたね。活断層の上には、原発はもとより、国の施設の建設は、法律上できない。それなのによりによって敦賀原発の下に活断層があったとは」(地学研究者)
福井県にある敦賀原子力発電所(現在、2炉が検査停止)の地下を走る亀裂が活断層の可能性があると専門家が指摘したことを受けて、日本原子力発電は改めて現地調査を行うなどして対応を検討することにした。

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「おそろしい世の中です。女性が身の危険を感じてストーカーからの保護を申し出ても、慰安旅行があるからといって、警察が届けを受理しないのですからね」(警察詰め記者)
2人が殺害された長崎ストーカー殺人事件で、千葉県警習志野署が被害届の受理を先送りし、担当幹部らが慰安旅行に出かけた問題は、世間を驚かせた。
千葉県警は4月23日、旅行の捜査への影響を認める再検証結果を公表し、当初の検証で旅行に触れなかった理由として、捜査への影響を過小評価し、国民の視点が欠けていたとしている。
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地元の自治会で、市が関与する「防災・震災セミナー」に出てみた。思えば緊急避難場所も、緊急被災場所という言葉の違いも知らなかった。「緊急避難場所」は、一時的な避難場所で、宿泊するところを「緊急被災地」というのだ。
セミナーに行ってみてはっきりと感じるのは「行政はまだ何も考えていない」ということだ。私が住む地域では、「地域防災計画」というものが市の防災課がリードして展開されている。

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岩波書店の総合誌『世界』の編集長はこれまで、取締役の岡本厚氏が兼任してきた。
4月8日に発売された『世界』2012年5月号の「編集後記」において、岡本氏は、同号をもって編集長を辞任すると書いている。

岩波書店が“コネ採用”を明記したことが、2月、話題になった。定期採用の応募資格には「岩波書店の著者や社員の紹介があること」と書かれていた、という件である。

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4月18日に、夜9時から、テレビ朝日が放映した「アンサー Answer~警視庁検証捜査官」というドラマを見て卒倒しそうになった。高岡早紀がゲストで出ていてなかなかの芝居をしているではないか。高岡が4月18日に放映されたドラマに出ているということは、テレビ界の常識としてドラマは4、5週間前には撮り終えているから、少なくとも3月中旬には撮影現場にいたことになる。ところが、その時期、高岡周辺では母親が社長を務めている「バニラポット」という会社で投資家たちを焦げ付かせる騒ぎが起きており、「金をだまし取られた」として投資者たちが騒ぎだし、広告塔となっていた高岡が愛知県警に任意で事情を聴かれた、という報道が流れていた。

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オーストラリアでは1953年までヘロインも合法だった。それが非合法化され、大麻、コカイン、スピード、アイス、エクスタシーなどすべての麻薬とひとくくりにされ、刑法で取り締まられる「対麻薬戦争」が始まった。「対麻薬戦争」では麻薬所持者、使用者は警察に取り締まられ、司法に裁かれ、罪人として監獄につながれる。この戦争で麻薬は撲滅できたかと言えば逆で、ここ30年ほど、このやり方で問題は解決しないのではないか、失わなくていい命を奪っているのではないか、要らないところに税金が濫用されているのではないか、というように根本的な政策の転換を求める声があがってきた。「対麻薬戦争は失敗であり、われわれはこどもたちを殺し、犯罪者にしている」と結論し、すべての麻薬の非犯罪化を求める報告書が4月3日に連邦議会に提出され、麻薬をどう扱うのか、社会のなかでの議論がいっそう高まっている。

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心が疲れてしまった時、「元気だせよ」を聴く。
受刑者のアイドル、として知られる2人組、「Paix2」(ぺぺ)の歌だ。
刑務所や少年院などでの矯正施設でのコンサートを、12年続けてきて、300回を超えた。彼女たちの「元気だせよ」の声は、ひたすら優しく美しいが、幾多の困難を乗り越えてきた力強さが秘められている。
だから本当に、パワーがもらえる。

Paix2の軌跡をまとめた、『逢えたらいいな プリズン・コンサート三〇〇回達成への道のり』(鹿砦社)が発売された。
めぐみ(Megumi)と真奈美(Manami)が、それぞれ音楽と出会い、2人が出会い、Paix2を結成、デビュー。倉吉市警察一日署長を2人で勤めたことがきっかけとなり、鳥取刑務所でコンサートしたのが、彼女たちの長い道のりのスタートだった。

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