8月2日13時から15時まで、大阪梅田の梅田アブローズタワー会議室で、関西学院大学と、金明秀教授による暴行被害者A先生が加盟する新世紀ユニオンとの団体交渉が行われた。関西学院大学からは柳屋孝安副学長(法学部教授・労働法専門)をはじめ、人事部部長や社会学部事務長ら6名が出席した。組合側からはA先生とご伴侶はじめ7名が参加した。

双方が自己紹介を終え、団交に入るとまず角野新世紀ユニオン委員長が関学に対して、就業規則の開示、パワハラ等の相談窓口の規則・内規等の開示を求め、大学側は開示を約束した。同時に両者間で和解が成立しているからといって、大学には「使用者責任」(民法715条)「安全配慮義務」(労働契約法第5条)があり、それが果たされているかを検証する質疑がなされた。

関学側の回答者は主として柳屋副学長であったが、社会学部事務長によると、A先生が金明秀教授により暴行を受けたと知ったのが2013年5月20日。同月の後半に当時の学部長から金明秀教授に「口頭注意」があったことが明かされた。ただし社会学部事務長はその詳細についての資料を持参しておらず、「口頭注意」がいつ、どのような内容で行われたかが不明であったので、組合側はその記録を後日開示するよう求め、柳屋副学長は「検討する」と回答した。ただし「口頭注意」は同学の規定上「処分ではない」ことを柳屋副学長は明言した。

大学側はこの事件にかんして、「いろいろやっている」と語ったが、その内容はA先生の研究室を別の建物に移動した(A先生の希望ではない)、大学に届いたA先生宛の荷物を研究室に運ぶ、試験監督の日が金明秀教授と重ならないように配慮しているなどであった。たしかに「A先生に対して全く何もしていない」わけではないことはわかったが、本来研究室を移動すべきは、加害者である金明秀教授ではないのか。さらに、A先生は金明秀教授が教授会に出席しているために、教授会に出席することができていない。大学教員にとって教授会に出席できないことは大きなマイナスであるが、この現実への対応や配慮は大学側から、全くなされていない。

そして驚いたのは、2013年5月後半に当時の学部長が金明秀教授を「口頭注意」したのち、大学は調査委員会を設けることはおろか、金明秀教授になんらの処罰も行っていないことが明らかになったことである。柳屋副学長は「当時双方が代理人を立てて、和解の可能性もあったので大学が口を挟むことは控えた」と語ったが、これは全く失当な発言である。結果として同年8月に和解が成立したものの、当初金明秀教授の代理人は、金明秀教授の非を全く認めておらず、仕方なくA先生は警察に告訴をし、受理されているのだ。刑事告訴を金明秀教授側に伝えたところ、急に態度が一変し和解へと向けた交渉へと方向性が変わっているのが事実だ。だいたい「代理人を立てた」ら「大学は口を挟まない」理由の合理性はどこにも見当たらず、まさに「使用者責任」(民法715条)、「安全配慮義務」(労働契約法第5条)違反は明らかだ。

そして柳屋副学長は「A先生が13発殴られ、声帯が破損していたのが事実であれば酷いと思う」と言いながらも、A先生が持参した金明秀教授代理人から暴行を認める内容の文書を柳屋副学長に示し、読み上げるも「どこにも13回殴ったと書かれていませんね」と回数に拘泥し、A先生はこの発言を受け、精神状態に悪化をきたしはじめた。殴った回数が問題なのか?

その後驚くべきことに柳屋副学長はA先生を「金先生」と(!)被害者を加害者の名前で呼んだ。いくらなんでも被害者を目の前にした団交の席で被害者の名前を加害者で呼ぶのは、過ちであったにしろ取り返しのつかない重大な無礼だ。この行為が仮に金明秀教授に対して行われていれば、彼は「劣悪なレイシャルハラスメントだ!」と激怒したことであろう。

◆「次なる暴行事件」が起きるまで「待つ」というか?

さらに金明秀教授からはもう1件暴行を行ったことを聞いていると柳屋副学長は発言したが、その暴行は木下ちがや氏に向けてのものであることが、2週間前の聞き取りで判明したことを認めた。2週間前には組合が既に団交を申し入れており、団交の申し入れがなければ関学は木下ちがや氏に対する金明秀教授の暴行事実も知り得なかったと考えるのが妥当だろう。そして木下ちがや氏への暴行も「口頭注意」で済まされている。

そして柳屋副学長はA先生への暴力事件で「口頭注意」をし、木下ちがや氏の件で「口頭注意」をしたので「次は懲戒処分になると思う」と発言した。ということはもう1件の「暴力事件」がなければ金明秀教授には、何のお咎めもなしということか。2件の暴行事件を確認している関西学院大学は「次なる暴行事件」まで「待つ」というのだろうか。

しかし、ここに柳屋副学長が見落としている重大な事実がある。金明秀教授についての「口頭注意」は、われわれが知りうる限りでも、これで3度目である。2016年8月23日、取材班が金明秀教授に電話取材を行った際、M君に関する下記の書き込みを行ったことについて「口頭注意」を受けたことを金明秀教授は自ら認めている(『反差別と暴力の正体』77頁)

金明秀(キム・ミョンス)関西学院大学社会学部教授が2016年5月19日、ツイッター上でM君に向けて行った書き込み

また、A先生が大学に訴えている別件のハラスメントの申立てについて、驚くべき事実が明かされた。関西学院大学では「療養規定」(体調不良などで仕事を休む制度。正規の給与と賞与が支払われる)の教員が、別の大学で非常勤講師を勤めることを「例外的」に認める場合があるというのだ。病気や体調不良で本来の仕事ができなくて、休んでいる教員がよその大学で仕事をすることが認められる場合があると柳屋副学長は断言した。

このような行為は社会通念上許されるであろうか。これまでこのような行為を是認する大学や企業を、取材班は耳にしたことがない。さらに金明秀教授には「サバティカル」不正問題も明らかになっている(団交ではこれを論じる時間はなかった)。

◆関西学院という大学は、暴力と不正にまみれたブラック大学なのか!?

この日の団交では、結果的に金明秀教授の暴行事件を調査する委員会の設置が、新学期が始まる9月22日までになされることが関学側によって確認された。調査委員会の中には大学とは関係のない「第三者」を入れることを組合は要求し、柳屋副学長はこれを了承した。一定の成果があったとはいえる団交ではあったが、これまでの関西学院大学の対応のまずさと、関西学院大学に宿る「非常識」の一面が浮き彫りになる団交であった。

対日大とのアメフト問題では、暴力を非難し爽やかなイメージを醸し出した関学が、これまで金明秀教授による暴力と不正を放置していたことは、常識的に考えて大問題だろう。ことは、単なる同僚教授間の対立や口論などではない。この間に<暴力>が介在していたことが問題なのは言うまでもない。関学側はこのことを基本的に押さえておくべきだ。

これから、大学にとって大きな行事である入試が近づく。関学の対応次第では、爽やなイメージが急落し受験者も急減するかもしれない。問題をしかと見据え、真摯な対応をしなければ、〝第二の日大〟と化すこともリアリティとしてありえることを関学側は肝に命じなければならない。

本件は今後も漸次報告していく――。

(鹿砦社特別取材班)

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注目のM君リンチ事件控訴審ですが、去る7月23日(月)午後2時30分から大阪高裁にて開かれ、1回の審理で結審となりました。この間、わずか10分ほど。えっ、これで十分な審理ができるの!? 日本の裁判制度が、一部を除いて〝事実上の一審制〟といわれる所以です。判決は10月19日午後2時です。

こちらが結審したことで、M君もしばらくは、先般不起訴不当の審理を申し立てた検察審査会への準備に着手します。私たちも、これまで同様、全力で支援します。

◆リンチ事件裁判、控訴審結審に際して――

ところで、控訴審結審まで来て、私は法廷で、ひとつの感慨にひたりました。一昨年(2016年)の初めに、このリンチ事件の存在を聞いて以来、私(たち)は素朴、単純に酷いと感じ、失礼な言い方かもしれませんが、社会的にはほとんど力のない一部少数の人たち以外にリンチ被害者M君の味方はおらず、事件から1年以上も経ち、報道されることもなく(マスコミは社会の木鐸ではなかったのか!?)、このままでは世の人々に知られずに隠蔽されて終わりそうでした。「棺桶に片足突っ込んだ爺さん」(鹿砦社元社員の藤井正美のツイート)にも意地があります。私なりに義憤を覚えました。実は私は今年67歳、65歳で引退し後進に道を譲るつもりでしたが、延期し最後の仕事として本件に関わることにしました。この判断は、今でも間違いなかったと思っています。爾来、私たちは社内外の有志で「特別取材班」を、そして民事訴訟の準備が整ったところで「M君の裁判を支援する会」を結成し、被害者救済と真相究明の途に就きました。

この少し前、脱原雑誌『NO NUKES voice』を創刊し、その中で1年間に300万円余りの経済的支援をしつつも(少しは感謝しろ!)、加害者らと人脈的に繋がりのある「反原連」(首都圏反原発連合)から一方的に絶縁され、さらに鹿砦社社内に潜り込んでいたカウンターの中心メンバー・藤井正美が業務時間内に業務と無関係(つまりカウンター関係)のツイッターに勤しみ私のことを「棺桶に片足突っ込んだ爺さん」などと揶揄していたり、いつ仕事をしているかわからないほどの量のツイートが出てきて、やむなく解雇に至りました。反原連絶縁については『NO NUKES voice』に長文の反論を掲載し、また藤井解雇についても、膿を出しせいせいしていたところで、この時点では後腐れもありませんでした。こうしたことへの「意趣返し」(安田浩一氏の言)で、私たちが本件に関わり始めたわけではありません。運動を「分断」させるというような意図もありませんでした。

 

『カウンターと暴力の病理』グラビアより

リンチ被害者M君が提供した主だった資料、特にリンチ直後の顔写真とリンチの最中の音声データは衝撃的でした。こんな凄惨なリンチ事件を、発生から1年以上も知りませんでした。あとで判ったことですが、元社員の藤井正美の会社所有のパソコンから事件直後からの情報がたくさん出てきて、カウンター内部では大騒ぎだったようでした。にもかかわらず、お人好しの私は、藤井が会社のために真面目に働いていたと誤認していました。

「反差別」を金看板にした「カウンター」といわれる社会運動について、さほどの知識もなく徒手空拳で取材・調査を始めました。M君の話を聞き、彼が持ってきた資料などで、事件の概要が見えてきました。取材からしばらくして、私たちはM君の述べることを大方信じ、M君の支援を開始することにしました。

私たちが2010年9月から隔月ペースで始めていた、いわゆる「西宮ゼミ」にちょくちょく来ていた「ヲ茶会」(ハンドルネーム)さんが本件の話を持ってきたのは2016年2月28日のことでした。当初は「今の社会でこんな暴力沙汰があるのか」と半信半疑でした。それもマスメディアに「反差別」運動の旗手のように持ち上げられる李信恵さんがリンチの現場に居て関わっていることを知り、驚くと共に愕然としました。しかも深夜に日本酒に換算して一升ほどの酒を飲んで呼び出し5人でリンチをやったということにも驚きました。マスメディアで、いわば現代の英雄のような扱いを受ける者が、裏ではこんなことをやっていたのか!? 世の中には、こうした輩が少なくありませんが、差別と闘うとは、本来なら崇高な営為なのに、その旗手のような者が、こんなことに関わっていたのかと思うとやりきれない気持ちになりました。


◎[参考音声]M君リンチ事件の音声記録(『カウンターと暴力の病理』付録音声記録CDより)

◆リンチ事件の隠蔽に加担する著名人、常識とかけ離れた人々に驚きました

ところで、このリンチ事件の被害者救済と真相究明に関わっていく過程で感じたことに、著名な知識人やジャーナリストらが隠蔽に積極的に加担していることでした。取材や確認をしようと電話してもシラを切ったり、電話にさえ出ない者も少なからずいました。思い出すだに名を出せば、中沢けい、香山リカ、西岡研介、安田浩一、有田芳生、辛淑玉、鈴木邦男、佐高信、津田大介、佐藤圭、中川敬、岸政彦……の各氏。今まで何を学んできたのか!? 

特に鈴木邦男氏は、私と30数年来の関係があり、それも決して浅くはありません。隔月ペースで著名なゲストを招いて行った「西宮ゼミ」も3年間やりました。鈴木氏は、かつて組織内でリンチ殺人、死体遺棄事件が発生し、これを機に対話路線に転じました。その頃からの付き合いでした。他の方々とは違い、暴力の問題には一家言があるはずで、こういう時にこそ鈴木氏の出番だと思っていましたが、とんだ思い違いでした。残念ながら、このリンチ事件への対応で30数年に及ぶ関係を義絶しました。

また、世間の常識とかけ離れた変な人も少なくありませんでした。一日中ツイッターなどSNSに狂っていると、感性も狂ってしまうようです。

世間の常識とはかけ離れていると言えば、李信恵さんら加害者がM君に出した「謝罪文」と、この撤回、辛淑玉さんが出した、いわゆる「辛淑玉文書」とのちの転向文書、あたかも味方のように近づいて資料やM君周囲の情報を入手し、突如掌を返した趙博氏(私たちは直接裏切られたので趙氏をスパイと断じます)等々。本当に常識外れの掌返しや寝返りが多いです。言葉も共通して汚いです。

最近表に出た「師岡康子メール」なども非常識の極みで、著名な弁護士がリンチの被害者に対して、刑事告訴をして、もしヘイトスピーチ規正法がおじゃんになれば、あろうことか被害者のほうが「反レイシズム運動の破壊者」として「重い十字架を背負う」とまで常識では考えられない倒錯したことを言っています(詳しくは6月7日付け本通信参照)。

◆「反差別」運動の一大汚点に私たちなりに全力で取り組みました!

一昨年2月28日以来、私たちは私たちなりに、「反差別」運動、いや日本の社会運動の一大汚点といえる、このリンチ事件について、取材と調査に邁進してきました。多くの資料や情報が発掘できました。多くの関係者に話を聞くこともできました。

これまでこのリンチ事件については5冊の本を出版してきましたが、これらに収録してきました。控訴審の結果がどうあれ、私たちは持てる力を尽くしM君リンチ事件について被害者救済と真相究明に関わってきました。毎回〝目玉〟記事もあり、事件関係者周辺にインパクトを与えてきたことは事実でしょう。「デマ本」「クソ記事」などと言うだけで反論らしい反論もありませんので、私たちは事実だと考えています。「デマ本」「クソ記事」と言うのなら、どこがどう「デマ」なのかを指摘し反論本の1冊でも出版してみたらどうですか!? 

◆ジャーナリスト・山口正紀さんの声を聴け!

私たちの5冊の本が、どれだけ多くの方々の目に触れたかわかりませんが、少ないながらも心ある方々には伝わっていると思います。この通信でも採り上げている前田朗東京造詣大学教授、ジャーナリストの黒藪哲哉さん……。

とりわけ、私たちの本でこのリンチ事件を知られた、元読売新聞記者で良心的ジャーナリストの山口正紀さんは控訴審に意見書まで書いてくださいました。長文ですが、本人の了解を得て全文を公開いたします。全面的に賛同いたします。これがまともな感覚を持った人の意見だと思います。ぜひともご一読ください。

ジャーナリスト、山口正紀さんによる意見書(01P/全11P)

02P

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05P

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11P

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いよいよ凄惨なリンチを受けた大学院生M君が、李信恵氏はじめカウンターの主だったメンバー5名を訴えた裁判の控訴審が23日(月)14:30から大阪高裁で開かれる(別館7階74号法廷)。控訴審も傍聴券の配布があるため、傍聴希望の方は1時40分から午後1時50分までに大阪高裁別館の前にお越しいただきたい。大阪高裁では地裁に続き、この裁判を「警備法廷」と位置付けている。

M君側は、微に入り細にわたり一審大阪地裁判決を分析、批判し周到に準備した長文の控訴理由書、元読売新聞記者でジャーナリストの山口正紀さんが怒りを込めて執筆してくださった意見書などを提出した。

著名なジャーナリストや学者、弁護士らによって事件の存在と実態が意図的に隠蔽されてきた本件リンチ事件に対し、われわれは被害者救済と真相究明に向け綿密な取材と調査を進め、周知のようにそれは5冊の本にまとめ出版し、心ある方々に受け容れられている。この期に及んで「リンチはなかった」などというデマゴギーは通用しない。

そんな中、ニュースが飛び込んできた。20日M君は、李信恵氏を大阪第四検察審査会に審査の申立てをしたのだ。検察審査会への申立ては、一度不起訴になった人に対しての起訴を求めて審理を求める制度である。「M君に掴みかかった」ことを認め「誰かが止めてくれると思っていた」と1審の尋問で語った李信恵氏。地裁判決では責任が認められなかったが、彼女がM君を殴ったことの証拠は多数残っている。しかもそのほとんどが、李信恵子氏と近しい間柄の人物の発言であったり、書き残したメールなどだ。一般人の感覚からすれば、刑事事件で不起訴になり、民事裁判で李氏の責任が認められなかったことは不可解としか言いようがない。

検察審査会は一般の市民により構成されるので、「法曹の世界」の常識ではなく、「一般市民」の感覚が活かされるはずだ。どのような決定がなされるかは予断を許さないが、われわれはM君と絆を強め、最後まで<真実>を求め続ける。M君の闘いは大阪高裁と検察審査会が同時並行で進むことになる。

いずれにせよ、猛暑の中闘いは第2ラウンドに入った。控訴審では、地裁判決のように個人名を誤記したり、被害者(M君)が「平手で殴られたのか」、「手拳(げんこつ)で殴られたのか」に専ら拘泥し、事の本質を見ないような裁判官ではなく、公正な判断と訴訟指揮をわれわれは期待する。また、検察審査会には、李信恵氏不起訴などという不当な決定を覆し、起訴相当の議決がなされることを望む。

一方、鹿砦社が名誉毀損等で李信恵氏を訴えた裁判と、李信恵氏が鹿砦社を訴えた裁判が18日、19日と2日連続して大阪地裁で開かれた。

鹿砦社が原告の裁判は、本来であればもう結審していてもおかしくはなかったのであるが、李信恵氏代理人の上瀧浩子弁護士が3月15日の口頭弁論で「反訴をする」と突如言いはじめ、裁判所に同じ裁判での「反訴状」をいったん出しながら、それを引っ込め、別訴を起こし、それを本訴と併合審理を求めながら認められなかった経緯がある。そのために別の裁判となったのであるが、いたずらに混乱と遅滞をもたらした。鹿砦社としては、余計な裁判を起こされた形になり、弁護士費用ほか、余分な支出や労力を余儀なくされることになった。やれやれである。

しかしながら、この2つの裁判は、そもそも李信恵氏が、自身のツイッターに「鹿砦社はクソ」、「クソ鹿砦社」などとの罵詈雑言を書き込んだことが出発点である。本通信などで何度も李信恵氏には「品性に欠ける表現は慎むよう」警告を発してきたが、それでも誹謗中傷がやまなかったために、仕方なく鹿砦社は提訴に踏み切ったわけだ。鹿砦社が提訴して以来、さすがに、以前のような発信はなくなったようだ(当然だろう)が、裁判をいたずらに引き延ばされるのは迷惑千万である。こちら側は裁判官の指揮に従い粛々と主張を行っているのであるから、まっとうな対応がなされないことは遺憾である。鹿砦社が原告の裁判の次回期日は9月12日(水)13時30分から、李信恵氏が原告の別訴のほうは同日15時からである。

闘いは第二幕が開いた! まだまだ闘いは続く――理はわが方にあり! 共に闘わん!

(鹿砦社特別取材班)

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われわれは、6月29日付けの本通信で、「関西カウンター」の理論的支柱・金明秀関西学院大学社会学部教授の隠された暴力事件について確たる証拠資料を摘示し報じ各方面に大きな反響を及ぼした。

次いで7月4日付けの本通信で〈【金明秀暴力事件続報】関西学院大学へ質問書送付!〉を掲載した。同日の通信の中で、

〈そこで取材班は鹿砦社代表松岡利康名で7月3日、関西学院大学村田治学長に対して「ご質問」を郵送し7月17日までに回答を頂けるようにお願いをした。

この「ご質問」は「公開質問状」ではないので、本日ここでその内容を明らかにすることはできない。鹿砦社は関西学院大学に対してなんらの悪感情を持ってはいないし、逆に同大学の建学の理念や歴史には正直なところ深い敬意を抱いている。よって、しばき隊幹部や事件隠蔽関係者に送付したような「質問書」とは、かなりトーンも異なるものである。

日大との対比で、優れた人権感覚と教育的視点、学生に対する眼差しを体現し、世間からも高い評価を受けた関西学院大学のことであるから、必ずやわれわれの「ご質問」に対して誠実なご回答を頂けるものと、取材班は信じている。ご回答を頂けた暁には内容に差しさわりのない範囲で読者諸氏にもその内容をご紹介することとしたいので、是非7月18日以降の本通信にご注目頂きたい。〉

と読者諸氏にはご案内した。つまり昨日17日が回答期限であった。関西学院大学から、17日午前、以下の通り回答を頂けた。回答は頂けたものの、一部を除いて、私たちの質問への明確な返答はない。最低限のマナーは守っていただけたかもしれないが、この回答では、問題の本質を解き明かす筋道にはならない。

7月17日、関西学院大学広報室から鹿砦社に届いた〈「ご質問」に対するご回答〉

ちなみに取材班が、関西学院大学へ送付した質問書は以下の通りである。

関西学院大学村田治学長への「ご質問」(鹿砦社代表松岡利康名で7月3日郵送)

関西学院大学村田治学長への「ご質問」(鹿砦社代表松岡利康名で7月3日郵送)

関西学院大学村田治学長への「ご質問」(鹿砦社代表松岡利康名で7月3日郵送)

相当な敬意を払いながら関西学院大学にはお尋ねをしたのだが、頂いた回答は、問題の本質部分に触れていない。現在も教壇に立ち続けている金明秀教授は、確実なだけでも2件の暴力事件を引き起こした人物である。極めて重大な問題ではないか。

理由の如何を問わず、他人に暴力行為を振るう(それが子供時代であれば「むかしの話」で済ませられるが、大学教員就任以降である)人物が大学の教員であることは、場合によっては、「学生が暴力の被害者になる」ことの可能性を示すだろう。その危険性に関西学院大学は、気が付かないのか、あるいは黙認するのか。

すでにネット上では明らかになっているので、この際被害者の方のプロフィールも部分的に触れておいた方がよいだろう。実は被害者は金明秀教授と同じ、関西学院大学社会学部の教員の方である! つまり今回の「金明秀教授暴力事件」は学内問題でもあるのだ。しかも被害者は、いわゆる「日本のマジョリティ」ではない。日本社会でマイノリティとされる(例えば在日コリアンなど)方である。したがって、金明秀教授が「レイシャルハラスメントに腹を立てて殴らざるを得なかった」という理由は成立しない。

取材班には事件直後からの膨大な資料が各方面から届けられている。事件直後に金明秀教授が被害者の先生に送った、仰天する内容のメールもある(金明秀教授、関西学院大学の態度を観察し、必要に応じて公開してゆく)。

そして、取材班とは全く別に「新世紀ユニオン」委員長が7月13日付けの自身のブログで「暴力事件に関する関西学院大の不可思議な対応!」と題し、以下のように報告をしている。

〈新世紀ユニオンでは7月9日付けで関西学院大に内容証明郵便で団体交渉を申し入れました。その内容は以下の通りです。

貴大学教員であり、当ユニオンの組合員であるA教授に対する金明秀教授の暴力事件とその後の蒸し返し等に関する貴大学の対応に付いて以下の通り団体交渉を申入れます。

団体交渉申入書
1、日時 7月30日(月)午後1時~3時
2、場所 貴大学会議室もしくは貴大学が用意する会場、もしくは当ユニオン事務所のいずれか。
3、議題 金明秀教授の暴力事件に関する貴大学の管理責任、その他。
4、参加者 貴大学の責任権限ある者並びに事件の詳細を知る人事部小橋人事課長・社会学部弓山事務長の出席希望。

当ユニオン出席者は団交応諾確認後募集します。約5名前後を予定。
以上に付いて、回答を当書面送達後一週間以内に書面にてお願いします。

このように、事件の詳細を知る人物の名も2名記してあるのに、関西学院大側の回答書は(1)議題の「その他」とは何か(2)管理責任という内容に付いて貴組合の要求事項を示せ(3)「蒸し返し」とは具体的に何を指すのか?と聞いてきました。言わば「とぼけ戦術」です。

関西学院大の回答はその上で30日は「調整が困難」だから「いくつか候補日をあげて頂きたい」というもので、しかも書面に印かんもない書面でした。

普通団交で提示した期日がダメな場合、変更する日時を相手側が提示するものですが、こちらに候補日を提示させるというのは大変失礼な対応です。

金明秀教授は暴力教授で有名な男で、被害者のA教授は13回も顔や喉を殴られ声帯を潰されるなど大けがをしました。警察に被害届を出しましたが警察が和解するよう促したので双方の弁護士の間で和解が成立していました。金明秀教授の代理人弁護士はこの暴力を明確に謝罪しています。ところが金明秀教授は和解条項に違反するように、学内でA教授への暴力を否定する言動を振りまき、A教授に精神的苦痛を与え続けています。これらの事は人事部小橋人事課長・社会学部弓山事務長に報告しています。しかし彼らは何もしませんでした。

重大な事は、金明秀教授が他にも暴力行為を行っていることです。関西学院大側がこうした金明秀教授の暴力事件とその否定を見て見ぬ振りをし、とぼけて団体交渉を逃れようと画策していることです。なぜ関西学院大が金明秀教授を庇い、暴力に対し管理者としてキチンと処分しないのかは不明です。

労働契約法第5条は労働者への安全配慮義務を定めています。金明秀教授に暴力を振るわれ、一度は解決金を加害者が払うことで和解したのに、金明秀教授が暴力を否定する発言をしている事を大学側が容認していること、このような管理責任の無い、文字通り無責任が。金明秀教授の暴力を繰り返させる原因ではないかと思われます。管理責任とは安全配慮義務であり、暴力事件を引き起こしている教授に対する大学の管理責任が問われています。暴力事件の被害者が複数に達している事を関西学院大は知っているのに知らない振りをしています。

関西学院大学は、日大のフットボール部のルール違反に対し、厳しく追求の立場をとっていますが、自大学の暴力教授には極めて不明瞭な「見て見ぬ振り」をしています。これを追求しょうとする新世紀ユニオンの団体交渉申し入れにも、誠実に対応していません。遺憾という他ありません。

我々は暴力事件の隠蔽を絶対に許さない。
今後この事案については、本ブログで適時に事件の詳細を明らかにする予定である。〉

http://shinseikiunion.blog104.fc2.com/

引き合いに出される「日大アメフト部」事件で、関西学院大学(正確には関西学院大学アメリカンフットボール部)は、その対応をマスコミから極めて好意的に取り上げられた。日大の最悪の対応とは対照的に、関西学院大学アメリカンフットボール部の判断や、発信はたしかに優れて、「学生重視」の視点が伺えた。正反対に「金明秀教授暴力事件」では、日大と同程度に稚拙な対応しかできていない。鹿砦社への不充分な回答にだけではなく、組合から要求があった「団交」に対する態度は不誠実極まりない。

われわれは引き続きこの問題に注視し取材を進め、続報をお届けしてゆく。

(鹿砦社特別取材班)

 

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やはり本通信でお伝えした〈2018年上半期、鹿砦社が投下する最大の爆弾!「関西カウンター」の理論的支柱・金明秀関西学院大学教授の隠された暴力事件を弾劾する!〉の破壊力はとてつもなかった。これは適宜続報していくつもりだ。

そして『真実と暴力の隠蔽』の衝撃も、並大抵ではなかった。7月3日付けで木下ちがや氏が下記の「鹿砦社への抗議文」なるものを自身のブログで書いている。

木下ちがや氏が7月3日に公開した「鹿砦社への抗議文」

木下氏は「私に対して『水面下ですざまじい攻撃』がなされて、糾弾、総括がなされて『口封じ』『隠蔽』がなされているかのようなこと書かれています。しかしながら、そのようなことは一切なされていません。私が6月8日に発表した文章にも書きましたように、家族からの助言、また関係者から事態を整理するためのアドバイスはあったものの、あくまで私自身の自主的な判断に委ねるというものでした」と書いている。

そうか、そうであれば何よりだ。本当に「糾弾」も「攻撃」も何もないのであればよかった。松岡はじめ、われわれなりに心配していたので胸をなでおろすし、われわれに〝事実誤認〟があれば木下氏に率直に謝罪したい。

また木下氏は、「鹿砦社の雑誌における李信恵さんに対する私の発言については、発言したことは事実であるものの、その内容については根拠のないものであり」と書いている。だが、取材班は李信恵に関する木下発言は、前後のやり取りから、どう考えても、しばき隊/カウンター内部における木下氏自身の経験に基づく発言であるとしか理解できない。

その根拠は、木下氏の李信恵評が単一の言葉としてではなく、文脈と論を立て、自身の経験を加味して語られているからである。噂や憶測ではなく木下氏は「自分本人が自慢しているからねえ、『誰とやった』とか『やってない』とか」と李信恵の発言を聞いたことを語っている。そして『真実と暴力の隠蔽』に掲載したとおり、木下氏は長時間にわたり一貫して李信恵の人格的問題を、誰に問われるわけではなく、みずから進んで語っている。

それは、リーダーたるもの、彼女の性的放縦を運動内部に安易に持ち込んではいけないという、木下氏なりの苦言とわれわれは理解した。真っ当な見解である。その他、彼の述べていることをわれわれなりにチェックし直してみると、ほとんど事実であることも、あらためて分かった。木下氏は、なぜこうもみずからが能弁に語った意見を〝否定〟するのであろうか?

また『真実と暴力の隠蔽』にはほとんど掲載しなかったが、C.R.A.C.や男組、特に、先に逝去した高橋直輝氏の問題(高橋氏個人の問題だけではなく、彼に対する周囲の遇し方)について、極めて批判的な言説を、これまた長時間にわたって展開している。しかしながら高橋氏に対する木下氏の見解は『真実と暴力の隠蔽』の出版意図と直接に結びつくものではない(まったく関係がないとは言わないが)ので、高橋氏に関する発言のほとんどは掲載していない。仮に高橋氏、あるいは、C.R.A.C.に対する木下発言を掲載していたら、〝木下批判〟はさらに激しさを増していたことであろう。

さて、前後するが、「糾弾」や「攻撃」などがなかったというのは信用するに値しない。なぜならば「水面下」だけではなく、ツイッター上で木下氏を批判・攻撃する言説が膨大に展開されていたではないか。ほかならぬ李信恵自身が度々木下を批判し、謝罪も受け入れない姿勢まで見せていた事実は動かない。

木下氏が最初にツイッター上で「謝罪」を表明したのは5月31日だったろう。しかしこの「私が批判されている内容は事実です。また、発言の内容も事実であり、いいわけはできません」は、「私は批判されているけれども発言した内容は事実である」ことを述べたうえで「取り返しがつかないことをしました」と誰かに詫びる、文意の通らないものである。

 

5月31日に木下ちがや氏が表明した「謝罪」

重要であるのは、この時点で木下氏は「発言の内容も事実であります」と書いていることである。事実を発言したのであれば謝罪をする必要がどこにあるのだ? 事実であっても誰かには不都合な発言であったので、目に見える形で散々木下氏は批判をされていたのではないか。

木下氏と同様の発言は木下氏、清義明氏、松岡の座談会で清氏からも語られ、清氏へもかなりの批判が見て取れるが、清氏は筋を通して自説を曲げるような態度をとってはいない。また『真実と暴力の隠蔽』に登場して頂いた凜七星氏もほぼ同様に李信恵の人物評を語っているが、凜氏への激しい批判は目にしない。

ここから推測されることは、木下氏は「NO.3」であるかどうかはともかく、現役の「しばき隊」構成員であり、それも幹部クラスであった。ゆえに「反党派発言」は組織にとって絶対に許されるものではないから、批判が木下氏に集中したであろう構造である。そうでなければ凜氏にも同様の攻撃が向けられていなければ辻褄が合わない。

そして木下氏は情けなくも「そしてもちろん、現在にいたるまで、鹿砦社側から私への連絡あるいは私とのやり取りは一切ありません」と書いているが、鹿砦社は6月5日に「木下ちがや氏への暴言、糾弾、査問、謝罪要求を即刻やめろ! 鹿砦社代表・松岡利康」を、6月12日には「『真実と暴力の隠蔽』収録座談会木下ちがや氏の『謝罪』声明に反論します!鹿砦社代表・松岡利康」、そして6月18日には「M君リンチ事件本第5弾『真実と暴力の隠蔽』発売からの反響を振り返る」を掲載し、木下氏への激励と叱咤を断続的に発信してきた。

木下氏自身が6月5日の本通信を取り上げて批判しているのであるから、双方向ではないとはいえ、鹿砦社は木下氏への発信を続けてきたのであるし、それに木下氏も反応している。私信や電話でのやり取りはないものの、意思の疎通は成立していることは、木下氏が本通信に反応することにより示されている。6月18日「M君リンチ事件本第5弾『真実と暴力の隠蔽』発売からの反響を振り返る」は取材班が発売1カ月を振り返っての座談会であったが、その席上でも、

〈D まあ、「木下査問」は見せしめ的に続くのだろうけど、俺たちとしては、彼の発言した事実にこそ注目してもらいたい。それから木下氏から「SOS」が来れば支援は惜しみませんよね、社長?

松岡 もちろん、彼が原則的な助けを求めてきたらその準備はあります。〉

と木下氏救済の用意が鹿砦社にはある(あたかも日大アメフト部のディフェンスの選手が監督の指示により関西学院大学の選手に危険なタックルをして大問題になったのと同様に、鹿砦社は関西学院のような木下氏支援の準備があった)ことを明示している。そして木下氏は本通信を読んでおり、その内容を知っているのであるから「そしてもちろん、現在にいたるまで、鹿砦社側から私への連絡あるいは私とのやり取りは一切ありません」は、彼らのすき好む表現を用いれば完全な「デマ」である。

さらに木下氏は「そのうえで、私自身を支え、適切な問題解決の方向に誘ってくれた家族を含む関係者を」と「家族」を同文章の中で複数回登場させているが、鹿砦社・取材班は一度も木下氏の「家族」に言及したことはない。木下氏自身が「家族」「家族」と、「家族の関与」を何度も書き込んでいるようであるが、木下氏の「家族」は木下氏の発言には何の責任も関係もないのであるから、われわれは「家族」には関心も言及も行う発想自体を持ち合わせない。木下が勝手に「家族に世話になった」と思うのであれば、家族に礼を述べればよいだけである。どうして無関係の鹿砦社が木下氏の家族に「謝罪」しなければならない理由があるのだ。

「仕事は家庭に持ち込まない」のと同様で「家族を騒動に巻き込まない」ほうが家庭の安寧を保てるのではないか(この期に及んでも木下氏にはまだ〝親切心〟で忠告しておこう)。

そして見逃せない事実は、このかんに「M君リンチ事件隠蔽」を指示した師岡康子弁護士のメールが明らかにされたことと、関西学院大学の金明秀教授の「暴行事件」を取材班が明らかにしたことである。師岡康子弁護士は『ヘイト・スピーチとは何か』(岩波新書)の著者であり「ヘイトスピーチ対策法」に大いに尽力した「人権派弁護士」と世間から「誤解」されている人物であるが、実は集団リンチ事件被害者のM君を犯罪者扱いするなど、弁護士として、人間として絶対に許されざる行為に手を染めた人物である。あまりに悪質であるのでそのメールを再度掲載する。

2014年12月22日、師岡康子氏から金展克氏宛に送信されたメールの内容

2014年12月22日、師岡康子氏から金展克氏宛に送信されたメールの内容

2014年12月22日、師岡康子氏から金展克氏宛に送信されたメールの内容

「運動のためであれば、立法のためであれば被害者は泣き寝入りしろ!」と指令する師岡弁護士のこのメールが、もし「ヘイトスピーチ対策法」成立より前に明らかにされていれば、師岡弁護士の弁護士生命も、言論弾圧法である「ヘイトスピーチ対策法」も成立することはなかったであろう。

こういう「非人道的」な心情を持つ輩が「しばき隊」のオピニオンリーダーであることが暴露されたことに、しばき隊が極めて深刻な危機感を抱くことは想像に難くない。それに止まらず「M君リンチ事件」だけではない激烈な「暴力事件」を金明秀教授が起こしていた証拠を本通信で取材班は明らかにした。

師岡康子弁護士がしばき隊全体のイデオローグであるとすれば、金明秀教授は関西における活動の理論的リーダーといえよう(その主張内容は甚だ怪しいが、ここでは議論が複雑化するのでそれは省く)。師岡康子弁護士は被害者を犯罪者扱いし「事件隠蔽」を指示し、金明秀教授は激烈な暴力事件を起こし、かろうじて代理人(弁護士)を介して被害者と和解しているも、その後も問題は収束していない(これについては、またしても読者諸氏が腰を抜かす証拠が取材班の手元にはある。しかるべき時期に公開する)。街頭やツイッターで程度の低い諍いを好む〝コマンド〟(兵隊)とは異なり、幕僚の中にあって戦略を指示する立場の〝コマンダー〟(指揮官)が、揃いもそろって「事件隠蔽」と「暴力事件」に手を染めていた証拠が明らかになり、しばき隊の屋台骨はシロアリに食い尽くされて倒壊寸前の家屋のようなありさまである。

そこで、奇異なめぐりあわせではあるが、自身も金明秀教授の暴力被害者である木下氏が、戦況の攪乱と逆転の手がかりを創作すべく表明したものが「鹿砦社への抗議文」の意図するところであろう。

繰り返すが鹿砦社は一度も木下氏の「家族」に言及などしていないし、木下がネット上で猛烈なバッシングを受けた証拠は山ほど残っている。だから「木下ちがや氏への暴言、糾弾、査問、謝罪要求を即刻やめろ! 鹿砦社代表・松岡利康」を即座に掲載したのだ。

 

 

 

 

50代になっても定職を持たず、ネット荒らしに人並み外れた執着心を持つ比類なく性格のひねくれた変人(もういい加減このような悪質な人物は放逐されるべきだろう)や、僧籍を持ちながらネット中毒から回復不可能な人物、その他取材班が自宅住所、電話番号、勤務先を掌握している人物たちが「デマ」だ「デマ」だと舞い上がっているようだが、再度忠告しておこう。諸君の中の数人は既に気づかないうちに取材班の取材を受けており、いつでもその内容は公開が可能だ。

そして木下氏に告ぐ。鹿砦社が「家族」を巻き込んだかのような「デマ」(事実無根)を速やかに撤回せよ! そして「関係者」=「しばき隊/カウンター」に鹿砦社が謝罪する理由は皆無である(あまりにも明白ではあるが)! 

木下氏よ、あなたは促されるではなく、自分から進んで語った事柄を「撤回」する、まったく信用に値しない人物であることをみずから証明した。くだんの座談会で松岡(そして取材班)を驚かせた慧眼は偽物だったのか、と遺憾ながら首を傾げざるを得ない。あなたの(そして、あなたの所属するしばき隊/カウンターの)発言が世の常識人に今後信用されることはないであろう。

今回の件は、木下氏にとって〈知識人〉としての矜持、行き方来し方を問う重大問題だ。この期に及んでも腐臭を放つ「しばき隊/カウンター」に戻るのか、一人になっても自律した〈知識人〉として再出発するのかの転換点になるだろう。

以上が、われわれからの木下氏への最後の忠告である。白い犬に赤いペンキを塗っても犬に変わりはないのか……〈知識人〉とはそんなに軽いのか!?

(鹿砦社特別取材班)

『真実と暴力の隠蔽』 定価800円(税込)

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6月29日付け本通信に〈2018年上半期、鹿砦社が投下する最大の爆弾!「関西カウンター」の理論的支柱・金明秀関西学院大学教授の隠された暴力事件を弾劾する!〉を掲載したところ、非常に大きな反応があった。そこで同日、鹿砦社アカウントから、関西学院大学@KwanseiGakuinと金明秀教授ご本人@han_orgにもそれぞれ質問を投げかけた。

これに対して金明秀教授からは、

と回答があったが、内容があいまいであり論を逸らしているので、再び、

と質問を続けたが、以降金明秀教授から回答はない。

「ちなみに『和解書』は偽造ですか? 端的にお答えください」とのYESかNOの簡単な質問にも回答がない。なぜだろうか? 研究者、学者そして大学教員たるもの、自身の社会的責任には回答するのが筋であると取材班は認識するが、金明秀教授にとっては目を背けたい(可能であれば「無かったこと」にしたい)事実でもあるのだろうか?

しかし、事実は事実であり動かないのだ。金明秀教授は歴史改竄主義者を批判する。取材班も同様に歴史改竄主義者を許さない。ならば自身がまさか“自分史改竄主義者”になったわけではあるまい。

残念ながら「曖昧な回答」は頂けたが、その後金明秀教授からは音沙汰がない(ツイッターでは本事件と関係ないことは書いているようだ)。

一方、関西学院大学からはツイッター上で一切回答はなかった。まあこれは無理からぬことではあろう。同じ西宮市内に位置しているとはいえ、「鹿砦社」をご存知ない可能性もあるし、デリケートな問題をツイッターといった安易なツール上でお答えいただけない事情は理解できる。そこで取材班は鹿砦社代表松岡利康名で7月3日、関西学院大学村田治学長に対して「ご質問」を郵送し7月17日までに回答を頂けるようにお願いをした。

この「ご質問」は「公開質問状」ではないので、本日ここでその内容を明らかにすることはできない。鹿砦社は関西学院大学に対してなんらの悪感情を持ってはいないし、逆に同大学の建学の理念や歴史には正直なところ深い敬意を抱いている。よって、しばき隊幹部や事件隠蔽関係者に送付したような「質問書」とは、かなりトーンも異なるものである。

日大との対比で、優れた人権感覚と教育的視点、学生に対する眼差しを体現し、世間からも高い評価を受けた関西学院大学のことであるから、必ずやわれわれの「ご質問」に対して誠実なご回答を頂けるものと、取材班は信じている。ご回答を頂けた暁には内容に差しさわりのない範囲で読者諸氏にもその内容をご紹介することとしたいので、是非7月18日以降の本通信にご注目頂きたい。

ありはしないだろうが、万が一ご回答を頂けなかった場合、または誠実とは言えないご回答であった場合は、取材班も相応の対処に踏み切らざるを得ないが、関西学院大学に限っては、そのようなことはないと信じる。

取材班には6月29日にこの「暴力事件」のレポートを掲載後も新たな証拠や証言(それもダイナマイト級のもの)が、またしても寄せられている。それらは関西学院大学からのご回答を待って、適宜読者諸氏にお伝えしてゆく。いずれにしても、この夏、同大と世間を震撼させることは言うまでもないであろう。

(鹿砦社特別取材班)

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まず冒頭、金明秀(キム・ミョンス)関西学院大学社会学部教授にはお詫びと訂正をせねばならない。『真実と暴力の隠蔽』で金明秀教授のお名前を複数個所「金秀明」と誤記してしまった。ここにご本人並びに読者諸氏にお詫びして訂正を申し上げます。

さて本論である。

アメリカンフットボール日本大学フェニックス(同大アメフト部の名称)との定期戦で、危険なタックルを受けたQB(クオーターバック)の事件で、おおいに話題になった関西学院大学ファイターズ(同)。日大のどうにもならない対応に比べ、学生を大切に考え、日大の加害学生までにも救いの手を伸ばす、との姿勢は(過剰なほど)大きく報道された。だが「人のうわさも75日」の諺も今は昔。「人のうわさは7.5日」くらいにしかひとびとの興味は続かない。良くも悪くも日大に関する話題も、既に「むかしの話」の感が否めないのも事実ではないだろうか。

関西学院大学社会学部の金明秀教授が、書籍を出版したそうで、自身のツイッターで絶賛している。これは自著への「自画自賛」という行為で、まっとうな大学教員のなかでは、そうそうみられる行為ではない。まあ、個性なのでそれは良しとしよう。しかし、金明秀教授には、驚くべき過去があったことが、このほど取材班に持ち込まれた情報で明らかになった。『真実と暴力の隠蔽』で木下ちがや氏が述べてる通り、金明秀教授は過去木下氏を殴ったことがあるのは、被害者木下氏が認めているところである。これについては「謝って来たから許した」と木下氏は納得しているようだが、金明秀教授による「暴力事件」はこれだけではなかった。

『真実と暴力の隠蔽』P.156

(『真実と暴力の隠蔽』当該ページで「金明秀」を「金秀明」と誤記しています。お詫びして訂正いたします)

まず以下の「和解書」をご覧頂こう。

金明秀(キム・ミョンス)関西学院大学社会学部教授が被害者と交わした「和解書」

同上

被害者の名前、代理人(弁護士)名前は消してある。「平成25年2月8日午後10時過ぎ」に金明秀教授が被害者に「暴行」を加え、被害者の治療費、慰謝料として、115万9295円を被害者に支払い、「振込を確認した日をもって大阪府淀川警察署に届け出ていた被害届を取り下げる」とある。

暴行被害者が一度は淀川警察署に被害届を出していたが、双方弁護士のとりなしで「和解」を交わし、警察への被害届は取り下げることになった。

では、被害者の受けた暴行、怪我はどの程度だったのであろうか。金明秀教授の代理人の表現によれば「顔面やのどを手拳で殴打した行為」と表現している。被害者自身の言葉によれば、「げんこつで顔や喉を何度も殴られました。口から血が出て喉が痛かったので医者に見せたら声帯が破損していると言われました」という。

声帯が破損するげんこつでの殴打は、決してミスや軽いものではない。事件当時は飲み会の最中で双方酒が入っていたが、被害者は殴られる一方で金明秀教授は被害者に「殴ってみろよ! どうだ? 殴れよ」と顔を近づけ、何度も挑発を繰り返したという(被害者はその挑発には乗っていない)。その態度を見て「彼はこういうこと(暴力)に相当慣れているのだと思いました。私は教師なのだから、喉は殴るなといったのですが、彼はさらに『それがどうした! 殴り返してみろよ』」と暴力を続けたと被害者は語る。

金明秀教授の一方的な暴力に対して被害者は、いったん淀川警察署に被害届を出す。しかし上記の通り加害者が非を認め謝罪の意を明かしたので、代理人を挟んでの「和解」に至ったようである。しかし金明秀教授は被害者に対して「殴られてもないくせに『殴られたと嘘をついている』」と悪口・陰口を言っている。その態度に被害者は怒りを隠さない。加害者が被害者の悪口を言い続ける。「M君リンチ事件」と同様の構図がここでもみられる。

金明秀教授といえば、取材班が電話でインタビューをした際(2016年8月16日)サバティカル(在外研究期間)で韓国にいるはずのご本人が、「出張で日本に一時帰国しており」電話に出てこられたことがあった。大学の「在外研究」で外国に出かけている教授が「出張」で国内に戻っている、とは本当のことであったのだろうか? ちなみに、サバティカルとは研究のための制度であり、これは学納金と文部科学省からの交付金によって運営される私立大学教員にとって、最大の研究機会である。逆にいえば、血税と学生とその保護者たちの血の出るようなお金で認められたものだといえよう。それを大学に報告もせず一時帰国したとしたら、これは科学研究費や個人研究費の不正使用とまったくかわらない、立派な研究不正だといえまいか。それは日割りで返せばいいというものではないのだ。日大とは異なり優れた「人権感覚」を世間に発揮していた関西学院大学だ。この金明秀教授の「一時帰国」は問題がないのか、是非学内で精査して頂きたいものである。

それにしても、なんとか「ハラスメント」や、自分の著書をツイッターで「自画自賛」するのは結構ではあるが、それ以前に、こうも激烈な「暴力」を振るう人間が、それらを主張しても説得力があるだろうか。さらに金明秀教授は『反差別と暴力の正体』でもご紹介したが、下記の書き込みを行った人物である。

金明秀(キム・ミョンス)関西学院大学社会学部教授が2016年5月19日、ツイッター上でM君に向けて行った書き込み

アメリカンフットボール部の事件をめぐるドタバタで日大の評価は、大きく落下した。世間は忘れても受験生や、受験生の保護者は忘れないだろう。関西学院大学も金明秀教授の扱いを間違えれば、せっかくの「金星」が一転して「黒星」に転じる可能性もあろう。それくらいの可能性をこの事件は包含している(本件、続々と証言、証拠が寄せられており、必要に応じて続報の予定です)。

鹿砦社特別取材班

 

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M君リンチ事件〈爆弾〉第5弾『真実と暴力の隠蔽』

『真実と暴力の隠蔽』――M君リンチ事件関連出版物第5弾にして、最大級の衝撃を巻き起こしたことは間違いないだろう。発売から1カ月を経るも、いまだに松岡や取材班への電話での問い合わせはひきも切らず、新たな“タレコミ”や“暴露”情報も相次いでいる。その中には『真実と暴力の隠蔽』で放った各種兵器の破壊力を凌駕する情報も含まれ、「取り扱い注意」情報がまたしても取材班に蓄積することになった。

そもそもM君リンチ事件関連の出版は、あくまで「事実解明」、「真実の追及」を目指し、手探りの中で始まった。出版物には掲載されなかった「空振り」や、思わぬ「落とし穴」、あるいは度重なる「背信行為」に取材班は相当数直面してきた。しかしそれらは、一時的に取材班を落胆させ、意欲の低下を招くことはあっても、根本的な動機の低下には繋がらなかった。なぜか? 今だから自己解析できるのだが、それはトップの松岡に漲(みなぎ)るエネルギーに起因していたのではないかと思われる。

松岡はM君リンチ事件について、原則的な立場からM君の支援を行うとともに、取材班全体の指揮を執っている。

「Aさん。岸政彦に突撃お願いします」

松岡の指示は必ずすべてが敬語だ。しかし敬語だからと言って内容が穏やかであるとは限らない。取材班は松岡から指示を受ければ「社長それはちょっと……」と断ることはできない。松岡の物言いが威圧的なのではない。逆に穏やかな物言いに知らず知らずのうちに現場へと足を向けるのであった。東京で、関西で、沖縄で……。直撃に当たった取材班は現場では松岡の本性に触れることになる。たとえば沖縄で取材班が香山リカと安田浩一の2ショットを抑えたとき、電話で松岡に報告を入れると、「野間もいるらしいじゃないですか。香山、安田、野間の3ショットもお願いします」とまたしても穏やかな敬語で、しかし厳しい指令が下る(この時はあいにく3ショットを収められなかった)。東京で数日にわたり有田芳生参議院議員に張り付き、失敗したときは、「なにやってるんだ!」と珍しくイラついた声が浴びせられた。

大学院生リンチ加害者と隠蔽に加担する懲りない面々(『カウンターと暴力の病理』グラビアより)

まだ20世紀の最終盤、世間では「2000年問題」(1999年から2000年に年号が変わることにより、コンピューターが大規模な誤作動を起こさないか、という懸念)が、賑やかに語られるようになったころ、鹿砦社は天下に名の知れた「暴露本出版社」であった。ジャニーズ事務所、宝塚歌劇団など大きな相手に、たかが数人の出版社が、挑んでいた。背後にスポンサーや政治家の力があるわけでもなく、時代に逆行するかのように、ひたすら“突撃”あるのみで、巨大な勢力の闇にぶつかっていた。そこで生み出された手法が、鹿砦社の伝統となる「暴露」魂である。

ジャニーズ事務所に卑怯な手を取られたことに怒った松岡は、あろうことか「芸能人にプライバシーはない!」と豪語し、なんとジャニーズタレントのかなり多数の自宅を調べ上げ、その住所(町名まで)、自宅写真と自宅地図をまとめて『ジャニーズおっかけマップ』として出版し、世間を驚かせたことは有名な話だ。

週刊現代5月5日・12日合併号(4月23日発売)より

さらに3.11以降、東電幹部や原発信奉学者らに対しても同様なことをやっている。松岡という男は、見るからに好々爺然としているが、ここまでやる男だ。今でも時に松岡は「私はジャーナリストではありません。所詮“暴露本屋”の親父ですから」とみずからを自嘲気味に語ることがある。取材班の数名は、M君リンチ事件解明の取材にあたるなかで、当初この言葉にやや違和感を覚えていた。「暴露本ちゃうやろ。これはルポやで、少なくとも」そう仲間内で語る記者もいた。

『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト』(2012年9月25日刊)では福島第一原発事故当時の東電会長、勝俣恒久を直撃インタビュー!

『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト』(2012年9月25日刊)P.100より


『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト』鹿砦社

たしかに「生き馬の目を抜く」といわれる芸能界や、警察癒着と闇世界が隣り合うパチンコ業界相手のかつての「全面戦争」に比べれば、清義明氏がくだんの座談会でいみじくも言うように「相手は小さい」かもしれない。しかし、時代が違う。取材班も痛感することとなる、マスメディアの凋落の激しさと、“隠蔽工作”に関わる弁護士、知識人、学者らの結託。これらを打ち破るには、今日常識的な取材や出版を行っていても、社会に訴求しないことを思い知らされた。つまり何らかの“爆弾”を搭載した出版でない限り、このような問題に、社会は興味を持たない時代であることを!

そして次第に、取材班は“隠蔽”との闘いがすなわち“暴露”でしかありえないことを体感することとなった。偽善、欺瞞に満ちた唾棄すべき“隠蔽”工作関係者に事実を突きつけて「あんたはどうなんだ?」と問い質す。この手法を「踏み絵を踏ますようだ」と批判された方がいる。そうだ。その通りである。明らかな事件隠蔽の事実を示して「どう思うか」は人間としての良心があるのかないのか、“隠蔽”に加担しているのか、していないのかを確かめる行為に他ならない。

注視されるべきは、そこまで事実を突きつけても、「知らない」、「なんとも思わない」とシラを切り続ける冷血漢が少なくないことである。否、われわれの取材に真摯な回答を返して下さった方は、例外的少数でしかない。その例外的少数の中に木下ちがや氏も含まれるはずであった。しかしどうしたことであろうか。松岡が隠密裏に実行した清義明氏との座談会では、あれほど多弁で(『真実と暴力の隠蔽』に掲載したのは全座談会の3分の1にも満たない。木下氏は終始一貫同様の内容を語っている)あったにもかかわらず、「査問」を受けたのか、脅されたのか?今日木下氏は掌を返し、あたかも鹿砦社が、悪徳出版社であるかのような断定をしている。いいかげんにせんとあかんわ。木下氏は、事前ゲラチェックを求められなかったとはいえ、自分の発言には責任を持たないといけない。まだ間に合う。もういちど掌を返し直していただきたい。

「なめたらあかんぞ!」と木下氏には再度忠告しておくが、それでも取材に応じてくださった恩義もある。今回取材班は木下氏を斬らない。しかし、松岡が木下氏、清氏との座談会を終え、帰社した時点で木下氏の運命は決していたということであろうか。断っておくが松岡は一切誘導質問や無理やり論旨を曲げてはいない。木下氏は誰に促されることもなく、みずから能弁に語り、みずからの論を展開しているだけである。しかし、その発言は編集段階から木下氏の今日の運命を、予想させるに十分であった。

われわれは木下氏の発言を1文字も曲げずに出版した。われわれが木下氏を批判、糾弾するはずがない。しかし”連中“は、黙ってはいないであろう。M君が金銭疑惑を語った行為への返答が「半殺しの報い」であれば、木下氏へも相当な攻撃が行われるであろうことは、“連中”の行動を観察していれば、予想できた。それは、木下氏自身が最もよく知っているだろう。そして内々からのリアクションの厳しさも――。真の<知識人>とは、それでも自らの意見を貫く人のことをいうのではないのか!?

座談会当日の木下ちがや氏(右)と清義明氏(左)(『真実と暴力の隠蔽』P.153より)

「鹿砦社は木下氏に冷たくないか?」との疑問が聞こえてきそうだ。違う。木下氏は嘘も張ったりも語っていない。木下氏が考える視点は極めて示唆に富み的を射ている。その着眼点は、取材班のものではなく、木下氏のものだ。そしてなにより、木下氏の主張は「真っ当」なのだ。こういう意見を汲まないと問題は解決しない。木下氏の意見に、「やっこさんもやるじゃないか」――われわれは本件リンチ事件解決への光明を見たと言っても過言ではない。だが、木下氏が掌を返し屈したことで問題解決への途からまた後退した。

真っ当な主張をして、その意見が踏みつぶされ、口を封じられるのであれば、それはどんな社会だろうか。学者として木下氏にはその「現実」に直目したとき、「屈する」道を選んだ。松岡には悪いが、実は木下氏のこれまでの主張からすれば、そうなるであろうことも取材班には予感があった。残念ながら予感は的中した。声を荒げるでも、激論を交わすでもなく、「好々爺」松岡(合田夏樹氏の評)が、これまで培った感性で実現した座談会。「棺桶に片足突っ込んだ爺さん」(元鹿砦社社員藤井正美の評)は、真実を追おうとする中で、図らずも木下氏が持論を展開した。結果的にはそれが重大事実の“暴露”となったのが皮肉な帰結である。歴史はアイロニカルで時に非情である。

鹿砦社代表・松岡利康

鹿砦社特別取材班

 

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タブーなき『紙の爆弾』2018年7月号

『NO NUKES voice Vol.16』総力特集 明治一五〇年と東京五輪が〈福島〉を殺す

 

『真実と暴力の隠蔽』定価800円(税込)

松岡 『真実と暴力の隠蔽』が発売されて3週間になります。予想はしていましたが反響が大きいようですね。

 読者の皆さんもそうだと思うんですが、9項〈「カウンター」周辺のキーマンに松岡が直撃! 明かされる「しばき隊」の内情〉。これはたしかにゲラを読んでいない僕たちも腰を抜かしました。発売直後から吊るし上げ状態の木下ちがや氏の登場と、発言はまさに“爆弾”でしたね。

 でも不思議だよね。木下氏はあれだけ論理的に語っていたのに、「全面屈服」だもんな。かなりキツイ仕打ちを受けているんじゃないかと、心配になるよ。

松岡 それについては先日も書きましたが、木下氏からは私も、教えられることが多かった。会う前までは「しばき隊NO.3」との評判に、私も少し構えてもいましたが、清義明さんとの座談会で、すぐに打ち解けました。

 その超特大スクープを社長がどうやって実現したのかはともかく、木下氏が鹿砦社の取材に出てきてくれたことは高く評価すべきだよ。

 それについての異論は「しばき隊」内部以外にはないんじゃないかな。僕はどうして鹿砦社の取材と解かっていて、木下氏が座談会に参加していただけたのか、その意図を考えるべきだと思うんですよ。野間ら「しばき隊」主流派(?)から、鹿砦社はとんでもない出版社のように罵倒されているわけじゃないですか、連日。リンチ事件関係の書籍だってそれまでに3冊出し、それも3冊とも送っているわけで、鹿砦社のスタンスは明確なわけです。学者である木下氏が既に出していた3冊を全く読まずに、取材に応じてくれたとは考えられない。

 

木下ちがや氏(こたつぬこ)のツイッターより

 まあ、「木下査問」は見せしめ的に続くのだろうけど、俺たちとしては、彼の発言した事実にこそ注目してもらいたい。それから木下氏から「SOS」が来れば支援は惜しみませんよね、社長?

松岡 もちろん、彼が原則的な助けを求めてきたらその準備はあります。

 木下炎上ばかりが話題になっているけど、『真実と暴力の隠蔽』には同じくらいに重要な情報が満載なんだけど、その存在が薄まっているのが残念ですね。グラビアの1頁目のコラージュだけでも、表現が見つからないほどの「殺意」ですよ。

 それは言えるね。グラビアで言えば、あの比類なく悪質なコラージュもそうだけど、李信恵の無茶苦茶なツイッターへの書き込みや、野間が右翼と仲良く談笑してる写真。さらにはエル金が自己弁護のメールをC.R.A.Cのメーリングリストに送った(これは第6項に掲載)ものへの野間「事件隠蔽指示」メールも掲載した。これらもかなりの資料的価値はあると思うんだ。読者の皆さんには是非「読み飛ばしてほしくない」ポイントとして挙げておきたいな。

 これは書籍とは直接関係ないけれども、金展克さんが「M君リンチ事件」直後に明確に隠蔽を指示した師岡康子弁護士のメールを公表した。これは大事件だよ。岩波書店から『ヘイト・スピーチとは何か』(岩波新書)を出している弁護士が、「ヘイトスピーチ対策法」を通すためには「暴行被害者の口を塞げ!」と言って隠蔽を図るんだから。「ヘイトスピーチ対策法」は「M君リンチ事件」隠蔽を前提条件として成立した「言論弾圧法」だともう決めつけるしかない!

 そんなに軽いものでしょうか? 師岡康子弁護士は徹底的に「事件隠蔽」に関わった経緯と意図を説明する義務がある。M君に直接謝罪すべきじゃないかと思いますね。

 師岡は今後ターゲットとして追わないといけないね。でも、『真実と暴力の隠蔽』には他にも読み落とされたら困る内容があるじゃない。被害者M君の手記「リンチの悪夢に苦しめられた日々」は、彼が「過酷な経験をしたにもかかわらず、格調高く意見表明をしている」と評価が高いね。

 逆に6項で網羅的に紹介した〈「カウンター」界隈の差別・反人権暴言集〉は、違う意味でインパクトがありますよね。まさか野間が「この糞チョソン人」とか「なんだ南洋土人か」といったド真ん中ストライクの差別表現を使っている人物だと知っていた人は少なかったんじゃないかな。

 A君から見ればそうかもしれないけど、世代の近い俺から見れば、野間の化けの皮なんかちょろいもんだよ。あんな奴がどうして朝日新聞や東京新聞はじめ、メディアに取り上げられるのか?と思うでしょ。答えは簡単。メディアが野間レベルまで凋落している、ということです。もっとまともな人はいくらでもいるのに、わざわざ持ち上げる。まあその辺りの事情は7項〈隠蔽に加担するマスメディア〉で詳しく紹介しているけど。

松岡 発売前から一部を極秘扱いしたのは、やはり間違っていなかったようですね。

 9項がなくても爆弾だらけですからね。

 タイトなスケジュールで編集しているから、誤植やなんかもあるし、そのうちまとめて訂正と修正のお知らせをするとして、『真実と暴力の隠蔽』を出したことにより、またしても新たな大事件が持ち込まれたね。

 正直、暴力事件はもううんざりなんですけれど……。これも酷いですね。

 しかも暴力を振るっているのが大学教授だからな。こいつはもう暴力常習犯と言わなきゃいけない。

 誰なんですか?

 はいこれ資料ね。水曜日までに記事まとめてくれよな、B。

 は、はい……。え! 関西学院大学! アメフト部は日大との問題で、まともだったじゃないですか?

 アメフト部とこの教員は関係ないだろが。酷いだろ?

 「M君」より命危なかったんじゃないですか? 被害者の方?

 可能性は高いね。さあ原稿頼むぜ!

 はい。

松岡 最後になりますが、やはり私も参加した、くだんの座談会が注目を集めてるようですが、6項に掲載したエル金がC.R.A.Cのメーリングリストに投稿したメールは、是非読者に読んでいただきたいですね。エル金が「李信恵さんはM君に(この部分は本文では隠されている)軽くビンタを一発だけしました」と明確に李信恵の暴行を認めた記述をしています。M君が李信恵はじめ5名を訴えた裁判の証拠にも、実は出しているのです。考えてください。これは身内向けのメールですから「嘘」を書く必要はない。M君を悪者扱いするための虚偽はありますが、エル金が身内である、李信恵の「ありもしない」暴力を書く必要はどこにもないですよね。そういう場所で明確に「軽くビンタ」をしたと書いている。これ以上の証拠はないと思いますが……。

 社長、「裁判は水物」って社長が書いてたじゃないですか。その証拠じゃないですけど、大阪地裁であの「世紀の誤判」を出した、長谷部幸弥裁判官が大阪高裁に栄転していますよ。

一同 やっぱり裁判所に期待するのか無理か……(一同嘆息)。

(鹿砦社特別取材班)

『真実と暴力の隠蔽』 定価800円(税込)

Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/B07CXC368T/
鹿砦社 http://www.rokusaisha.com/kikan.php?bookid=000541

 

『真実と暴力の隠蔽』

「反差別」運動の旗手と持て囃される李信恵さんによる相次ぐ「鹿砦社はクソ」発言に対し名誉毀損等で訴えた民事訴訟(大阪地裁第13民事部)ついて進展がありましたのでご報告いたします。

すでにこの通信でもご報告していますように、3月16日李信恵被告側代理人・上瀧浩子弁護士による「反訴」の意志表明→4月18日「反訴」提起→5月23日「反訴」取下げ→同日「別訴」提起(本訴との併合審理希望)と、李信恵被告側の動きは目まぐるしく流転しました。

「反訴」は本来本訴の内容と関連がなければ認められません。「反訴」における李信恵被告側の主張は、さすがに本訴との関連性が薄く、取下げはむべなるかなですが、これが鹿砦社側からの指摘によるものなのか裁判所からの指示によるのかは不明です。

いずれにしろ李信恵被告側は「反訴」を取り下げて、あらたに「別訴」を提起し、これを本訴との併合審理を希望したわけです。

鹿砦社が原告になっている本訴との関連が認められれば、併合審理の可能性があったわけでしょうが、その是非が注目されたところ、却下され別の部(第24民事部)で独立した訴訟(李信恵原告、鹿砦社被告)として審理されることになりました。

結局、3月の期日で双方ほとんど主張し終え、早ければ(本人尋問がなければ)次回で結審もあるかも、と思っていたところでの「反訴」の意志表示でしたが、結果として訴訟をいたずらに混乱させ遅延させたばかりでした。李信恵側弁護団の大失態といえるでしょう。「策士、策に溺れる」といったところでしょうか(万が一、この裁判混乱策動が意図的なものであれば、極めて悪質です)。

鹿砦社側代理人も他の知り合いの弁護士も、「こんなことは経験したことがない」ということですが、それほど異例のケースです。

ということで、鹿砦社が李信恵さんを訴えた「本訴」は次回期日(7月18日午後1時15分から。1010法廷)に李信恵被告側最終準備書面提出となります。本人尋問は未定、おそらく事実関係がシンプルなので尋問なしもありえます。

そして、翌7月19日午後1時10分から1007法廷で「別訴」の第1回口頭弁論期日となります。

「別訴」の請求の趣旨は、「反訴」と同じで、
1 金550万円を支払え。
2 リンチ事件関連出版物4点を「頒布販売してはならない」。
3 「デジタル鹿砦社通信」の中の李信恵氏についての「各記述を削除せよ」。
4 訴訟費用は被告(鹿砦社)の負担。第1項(=賠償金)の仮執行宣言。
です。

最新刊の第5弾『真実と暴力の隠蔽』にも追加の請求をしてくることも予想されますが、仮にそうだとしても、私たちは堂々と立ち向かうだけです。

特に、安易に出版物を「頒布販売をしてはならない」という請求には、憲法21条の「表現の自由」「言論・出版の自由」の見地からも徹底抗戦しなくてはなりません。これぐらいのことで「頒布販売」の禁止=出版差止めされたら、戦後ずっと守られてきた自由な表現、自由な言論・出版が蹂躙されることになります。いやしくも出版人としては、このような言論封殺を求める請求は到底許すことはできません。

ところで鹿砦社はこれまで大きな裁判闘争の煉火をくぐり、1億円超の訴訟費用(賠償金含む)を費やしてきました。判例集にも載っているものもあります。

特に警察天下り企業パチスロ大手旧「アルゼ」(現ユニバーサルエンターテインメント)を告発した『アルゼ王国はスキャンダルの総合商社』に対しては、出版差止め仮処分、3億円の賠償請求の巨額民事訴訟(600万円で確定)、刑事告訴がなされました。これに比べれば今回の裁判は屁のようなものですが、全知全能、全身全霊、総力で立ち向かいたいと、肝を引き締めるものです。「裁判は水物」ともいわれ、油断したら負けますから。

ちなみに、「別訴」は李信恵さんが原告になります。対在特会等に対し原告として訴え、毎回の弁論ごとに記者会見をされましたが、この訴訟でも毎回記者会見をされるのでしょうか?

ともあれ、リンチ事件についてM君が李信恵さんら5人を訴えた訴訟の控訴審も一審判決を詳細に分析・批判し長文の控訴理由書を提出し始まります。これと固く連携し、鹿砦社は断固として闘います!

鹿砦社代表・松岡利康

『真実と暴力の隠蔽』 定価800円(税込)

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鹿砦社 http://www.rokusaisha.com/kikan.php?bookid=000541

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