一つの妖怪が三たび現れようとしている、――欺瞞を暴く『人権と暴力の深層』と名付けられた妖怪が。腐りきった「しばき隊」と、この界隈に蠢くあらゆる連中が、この妖怪に対する神聖な討伐の同盟を結んでいる。国会議員と大学教授、メディアジャーナリストといかさまフリージャーナリスト、市井の与太者に過ぎないネット荒らしと官憲も。
 
およそ「反しばき隊」で、その敵対勢力から、「こじらせ左翼」だの「レイシスト」だといって罵られなかった者がどこにいるか、およそ「反しばき隊」で、より進歩的な反政府派に対しても、また反動的な政敵に対しても、「反しばき隊」という烙印を押す非難を投げ返さなかった者がどこにいるか?
 
この事実から二つのことが明らかになる。「鹿砦社特別取材班」は、すでに「しばき隊」を中心とするあらゆる勢力から、一つの力として認められている。 「特別取材班」がその見解、その目的、その傾向を全読者の前に公表して、「反しばき隊」の妖怪談に「特別取材班」の宣言を対置すべき時が、すでに来ている。

「しばき隊」は、彼らが支配権を握った所では、開放的な、多様な、牧歌的な関係を、残らず破壊した。彼らの運動は、生まれながらの目上と結びつけていた色とりどりの封建的な絆を無責任に復活させ、人と人との間に、露骨な利害、無情な「ヘゲモニー掌握のための排除」の他には、なんの絆をも残さなかった。「しばき隊」は、無垢な市民、純粋な社会参加の意識、歴史的原則的な闘い、沖縄への闘争への無配慮な侵入を利己的な打算の冷水に溺れさせた。

彼らは、彼らに対峙する勢力を「レイシスト」「ヘサヨ」と言い募ることを特許状で許され、立派に勝ち得た数々の特権を、ただ一つの非情な「ヘゲモニー」の自由と取り換えてしまった。一言でいえば、「しばき隊」は、現政権の進める反動政策、宗教的・政治的な幻想で覆われた搾取の代わりに、公然たる、あつかましい、直接の、剥き出しの「運動ヘゲモニー」を握ろうとした。
 
勘違いされた「しばき隊」は、これまで貴いものとされ、敬虔な畏れをもって仰がれてきた一切の価値や運動から、その後光を剥ぎ取った。彼らは、市民運動家や法律家やミュージシャンや学者や国会議員までもを、自分たちのお雇いの兵隊に換えてしまった。

5月26日、奇(く)しくもM君の対野間裁判判決の日、鹿砦社はみたび渾身の取材成果である〈爆弾〉を投下することを宣言する。『人権と暴力の深層』は、腐敗した社会運動を隠れ蓑に暗躍する、「黒百人組」への再度の〈闘争宣言〉である。

(鹿砦社特別取材班)

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あの黒ぶち眼鏡で、控えめにコメントをするかつての姿はどこかへ行ってしまった。老眼をかける時以外は眼鏡をはずし、かつては冴えなかった顔色も心なしか(日焼けのためか?)健康そうに見える。しかし、健康状態が良さそうなのは喜ばしいが、この人には虚言癖と、過剰な自己顕示欲が露骨に表れてきた。

◆「ガチャ切り」なんかしていない

まさか、この世界に首を突っ込むキャラクターだとは予想できなかったけれども、最近は「しばき隊」内、外での存在感急上昇の香山リカだ。香山は鹿砦社に対して明確な嘘を過去少なくとも一度発言したことがある。『反差別と暴力の正体』に掲載したが、香山は自身のツイッターに「ロクサイシャってとこから電話来て、大学に送った質問状の回答まだかって。弊社では掌握しておりませんが何の質問ですかっ、て言ったらガチャ切りされました。何なんですか」と書き込んだことがある。

2016年8月25日の香山リカツイッターより

しかしこれは大嘘である。香山のかかわる会社へ電話取材した概要は『反差別と暴力の正体』に紹介したが、この際読者に事実を知っていただくために、会話の一部始終を公開しよう。電話に出たのは香山が関連する会社の男性だ。

男性 はい〇〇です。
── お邪魔いたします。こちら株式会社鹿砦社と申します。いつもお世話になっております。
男性 はい、お世話になっております。
── 香山先生いらっしゃいますでしょうか?
男性 どういったご用件でしょうか。

 

 

── こちらのほうから書籍と、感想をいただく書式をお送りさせていただいたのですが、そちらのほうをまだ頂けていないものですから。
男性 えっと、書籍と?
── ご感想をいただく質問状をお送りさせていただいたのですが。
男性 その質問状というのは何で送られましたか?
── 郵便でお送りいたしました。お送りしたのは大学(立教大学)の方にお送りさせて頂いておりまして。
男性 大学ですか。すいません大学は今夏休み中ですので、香山は大学に行っていないので……。
── お送りしたのはしばらく前になりまして、「届いた」ということは先生がツイッターでつぶやいていらっしゃいましたので、ご覧にはなっていると思うのですね。
男性 そうですか。すいませんが弊社に送って頂かないと弊社のほうで管理できませんので。
── 先生、今日はご不在でいらっしゃいますか。
男性 あまりこちらには来ませんので。
── あ、そうなんですか。
男性 すいませんがFAXかメールで送っていただけますか。
── わかりました。それではまた改めてご連絡差し上げます。

一言一句交わした言葉を再現したのが上記のとおりである。どこが「ガチャ切り」なのだ!この日は普段他者と交信をすることの少ない鹿砦社のツイッターアカウントから「香山リカ先生、ガチャ切りされました。何なんですか……」と弊社鹿砦社の取材におっしゃっていますが、「また、後日あらためて電話をさせていただきます」といって電話を切ったのが事実です。音声データもございますのでアップしますよ」と香山宛てに発信したが、その後香山からの返信はなかった。噓の上塗りは厄介なものなのだろう。

◆これで文句はないだろう!

この一件のほか、取材班からの質問状には回答をよこさないくせに香山は月刊誌『創』2016年11号で自身が持つコラム「こころの時代解体新書」に、「鹿砦社から届いた質問状に答える」と題した文章を掲載している。ところが題とは裏腹にこの文章の中で香山は取材班が投げかけた質問に全く回答していない。卑怯じゃないか。

そして、さすが今年度国内研究で講義がない(立教大学事務室談)香山先生は情報に敏感だ。『人権と暴力の深層』の広告(まだ正式には世間には出回っていない5月18日の時点で)をどこかで目にした模様で、下記のような書き込みを行っている。

2017年5月18日の香山リカツイッターより

香山は取材班の質問にはまともに回答をよこしてくれないが、鹿砦社の出版物には登場をご希望であったようだ。虫がいいのもたいがいにしてほしい、などと冷たいことを取材班は言わない。

心配しなさんな。香山先生。あなたがそう思うだろうことを取材班はちゃーんと分かっていた(取材班の中には医師ではないものの臨床心理学をかなり学んだ者がいる)。だから香山に直接インタビューもしたし、グラビアにもバッチリ登場してもらっている!

 

 

ご本人の記憶にはないだろうが!どうだ。これで文句はないだろう!鹿砦社に後ろ足で砂をかけるようなことをすればどうなるか。香山先生とくどご熟読あれ!

『人権と暴力の深層』に収められているサプライズは、もちろん香山だけではない。読者の皆さん!『人権と暴力の深層』には「香山サプライズ」を超える「爆弾」が満載されてることを取材班は保証する。発売は26日だが、売り切れも予想される。今すぐアマゾンでご予約を!

(鹿砦社特別取材班)

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麻布十番駅と三田駅に挟まれた一角。中之橋の南側。国際福祉大学三田病院、三田国際ビル、イタリア大使館といった重量系の建物が揃うこの地区で、一風変わった風貌の神社を見つけた。今回は、そんな元神明宮天祖神社(もとしんめいぐうてんそじんじゃ)を紹介しよう。

 

◆“都心に鎮座する最も近代的な神社”

打放しコンクリートで仕上げられた近代建築の隅に“元神明宮”という文字を見つけたときは、はてなと思った。時間経過を伝える石垣。残された木々の緑。道の傾斜と方角を無視しない造りは、土地や歴史との調和を図ろうという心遣いの表れだろう。立派な建築ではあるがまさか神社ではあるまいと思いながら南側へ廻ると、確かに鳥居が建てられており、また石碑には“天祖神社”とある。インターネットを使って調べてみると、ここは元神明宮天祖神社という神社であり、寛弘2年(1005年)に一条天皇の勅令によって創建されたということが分かった。この風貌は平成6年に行われた全面改築の結果だという。同社ホームページにも“都心に鎮座する最も近代的な神社”とあり、なるほど自覚的だ。

この元神明宮を知るため、そこに祀られた神について調べてみた。建築というテーマから外れることになるが、せっかく調べたので書いておこうと思う。名称を多用するため読みづらいかもしれないが、どうかお付き合いいただきたい。

普通、神社では複数の神を祀っており、主として祀られる神を主祭神(しゅさいじん)または主神(しゅしん)、それ以外の神を相殿神(あいどのしん)や配神(はいしん)などと呼ぶ。元神明宮の主祭神は天照大神(あまてらすおおみかみ)、相殿神は水天宮(すいてんぐう)だ。

◆元神明宮──その名に潜む自嘲性

港区の芝に鎮座する芝大神宮をご存知だろうか。主祭神は天照大神と豊受大神(とようけのおおみかみ)の二柱で、これが神社界のトップである伊勢神宮と同じであることから“関東のお伊勢様”として親しまれている神社だ。この芝大神宮は元神明宮と同じ寛弘2年に建てられたもので、また芝大神宮は増上寺の東側、元神明宮は増上寺の西側に位置しており両者はご近所さんでもある。現在はそれぞれ芝大神宮、元神明宮と呼ばれているが、当初はどちらも単に“神明宮”と呼ばれていたという(天照大神を主祭神とする神社は一般に“神明宮”や“天祖神社”などと呼ばれる)。

時が流れて江戸時代。徳川幕府は、増上寺付近に鎮座するこのふたつの神明宮をひとつにまとめようとした。要するに“三田の神明宮”を消して“芝の神明宮”を残そうということになったのだが、それに納得できない三田陣営は御神体を隠してそれを警備し、断固として芝陣営へ渡さなかったという。こうしたドラマを経て“三田の神明宮”はいつしか“元神明宮”を名乗ることになったのだ。歴史を知ってみると、当初違和感のあった“元神明宮”というネーミングに自嘲的な感じが加わって面白い。現在の堅固なコンクリート造りは、あるいはこうした歴史を踏まえたものなのだろうか。

◆水天宮と久留米藩

元神明宮の相殿神である“水天宮”の総本社は現在の福岡県久留米市に鎮座しているのだが、この水天宮を巡ってはこんな話がある。江戸時代初期、元神明宮に隣接して大名屋敷が置かれることになった。それは江戸時代初期から明治維新までの約250年間にわたり久留米藩を治めた有馬家の上屋敷で、敷地面積は25,000坪(東京ドーム2個分)と広大だ。現在、その跡地には国際福祉大学三田病院や三田国際ビルが建っている。明治初年、その有馬家が青山へ移転する際に元神明宮へ祀られたのが水天宮なのだ。その時代、江戸に文化が流入してきたことが分かるハッキリとした表れだ。

◆神に寄り添う社殿直結賃貸ビル

それにしてもこの神社、建物の円柱部分を社殿直結の賃貸ビルとして経営しているというからこれまた面白い。もし家を建てるなら、とイメージを膨らませるとき、インテリア好きの筆者はその内側にばかり集中するのだが、とりあえず外壁は打放しコンクリートであるものとして妄想を深めていくことが多い。そんな好みだから、大成を願いながら神に寄り添ってここに暮らすのも悪くないと思うが、さてどうだろう。

 

[撮影・文]大宮浩平

▼大宮 浩平(おおみや・こうへい)
写真家 / ライター / 1986年 東京に生まれる。2002年より撮影を開始。 2016年 新宿眼科画廊にて個展を開催。主な使用機材は Canon EOS 5D markⅡ、RICOH GR、Nikon F2。
Facebook : https://m.facebook.com/omiyakohei
twitter : https://twitter.com/OMIYA_KOHEI
Instagram : http://instagram.com/omiya_kohei

愚直に直球、タブーなし!『紙の爆弾』

瀧澤博人vsHIROYUKI。右ストレートのカウンター、効いた瀧澤がこの後グラつく

HIROYUKIvs瀧澤博人。HIROYUKIと瀧澤のパンチの交差

HIROYUKI、二つ目のベルトで感涙

スターの扱い方も変化し、地方局、衛星放送などの出演も増え、今後のキックボクシング界を支える新しい展開に。

◎WINNERS 2017.2 nd / 2017年5月14日(日)後楽園ホール17:00~21:40
主催:治政館BeWell / 認定:新日本キックボクシング協会 / 後援:(株)ベストン
放送:テレビ埼玉(6月16日、ドキュメント番組を予定)

《主要5試合》

◆日本バンタム級タイトルマッチ 5回戦 瀧澤3度目の防衛戦

チャンピオン.瀧澤博人(ビクトリー/53.52kg)
       VS(0-3)
同級2位.HIROYUKI(=茂木宏幸/藤本/53.52kg)
勝者:HIROYUKI が第12代チャンピオン
主審:椎名利一
副審:和田45-50. 仲45-50. 宮沢45-50

前半はHIROYUKIが大胆な攻勢をかけ、やや優勢に進め、第4ラウンドに瀧澤はハイキックでHIROYUKIをグラつかせるも、迎え撃ったHIROYUKIが右ストレートでダウンを奪う。足にきてフラつく瀧澤、油断しなければHIROYUKIの勝利は動かない中、打ち合いを避けずに攻勢をかけたHIROYUKIが大差判定勝利で二階級制覇を達成。

◆70.0kg契約5回戦

緑川創(藤本/70.0kg)
VS
ドゥアンソンポン・ナーヨックエーターサーラー(タイ/70.95kg)
勝者:ドゥアンソンポン / 0-3 (47-49. 48-49. 48-49)
(ドゥアンソンポンは、現ルンピニー系スーパーウェルター級4位、ラジャダムナン系同級3位)

ドゥアンソンポンは前日の予備計量で1.4kgオーバー。これは落ちそうにないなと予測はできたが、当日でも950グラムオーバーで減点1が課せられる試合となりました。しかしランカーの実力は遺憾なく発揮、終始重い蹴りが緑川を突き放した展開。

ドゥアンソンポンvs緑川創。ドゥアンソンポン(左)の重いハイキック、ブロックしてもキツイ

志朗vsアドリアン・ロペス。右ローキックの蹴り合い、まだロペスは負けん気充分

◆ISKAムエタイ世界バンタム級(-55kg)タイトルマッチ 5回戦

チャンピオン.志朗(=松本志朗/治政館BeWell/54.9kg)
VS
スペイン同級C.アドリアン・ロペス(23歳/26戦18勝(9KO) 5敗 3分/スペイン/
55.4→55.1→55.0kg)
勝者:志朗が初防衛 / KO 3R 1:50 / テンカウント
主審:和田良覚

ロペスは前日計量で400グラムオーバー、30分ほど走り込み再計量で100グラムオーバー、その場でパンツを脱いで再々計量リミット一杯でパス。体調に問題は無い様子。

ロペスはパワーとスピードがあるが、一歩先読み打つ戦術は志朗が上手。ローキックでロペスの勢いを止めれば、へたり込むこと読める展開に崩しにかかり、青コーナーに詰めローキックからパンチ連打、ボディから顔面へ最後は左フックで倒す。ロペスはボディが効いたかのような、意識はあるが苦痛の表情で10カウントを聞く。

志朗vsアドリアン・ロペス。ダメージ与えコーナーに導き、パンチでKOに結びつける志朗

ヘルダー・ヴィクターvs麗也。ロープ際に詰め、足の弱そうなヘルダーを崩しにかかる麗也

◆52.0kg契約3回戦

日本フライ級チャンピオン.石川直樹(治政館/51.8kg)vs同級3位.幸太(ビクトリー/51.8kg)
引分け / 三者三様 (29-30. 29-29. 30-29)

麗也が王座返上以降、インパクトあるチャンピオンが存在しない感があるフライ級。倒せる技が無く、幸太を調子付かせてしまった石川は、次期挑戦者となる流れであろう幸太を今度は力でねじ伏せなければならない。

◆ISKAオリエンタル・インターコンチネンタル・フライ級(-53.5kg)王座決定戦 5回戦

世界6位.麗也(治政館BeWell/53.5kg)
VS
ヘルダー・ヴィクター(22歳/30戦25勝3敗2分/ポルトガル/53.35 kg)
勝者:麗也が王座獲得 / KO 3R 2:25 / テンカウント
主審:和田良覚

互いに距離感掴み難そうな中、麗也のローキックは有効な攻め。第2ラウンドには麗也がパンチとローキックの攻勢を強める。ヴィクターの長身を活かした打撃を注意し、第3ラウンドには更にボディ中心に攻めダウンを奪うが、ギリギリのカウント9で立ち上がるヴィクターを更にボディにパンチ、ヒザ蹴りで2度目のダウンを奪い、ヴィクターは再度立ち上がるも最初のダウンより戦意喪失気味に遅く立ち、カウントアウトされて終了。

麗也vsヘルダー・ヴィクター。ラッシュに結びつける展開へ麗也のパンチ

勝者HIROYUKIを祝福、認定証授与の後

HIROYUKI。お腹の子含めて4人でショット、守るものが増えた

《取材戦記》

この興行のプログラムに書かれていたサブタイトルが「再び3分5Rの時代へ」でした。タイトルマッチ絡みで4試合が5回戦組まれており、いつもより5回戦が多いだけでしたが、今後を何か予感されるようなフレーズでした(ボクシングシステムで運営される競技性上、“3分”とは書く必要無いと思います)。

興行的にはメインイベントは志朗の防衛戦、セミファイナルが麗也の王座挑戦、となるところが、この2試合は “スペシャルマッチテレビ埼玉杯”という枠だそうで、最終試合の日本バンタム級タイトルマッチがメインイベントでありました。
日本では慣習的に“最終試合がメインイベント”となること多いですが、“メインイベント=最終試合”と決まっている訳ではありません。

治政館(BeWell)がISKA路線へ走り出したのが2年前の5月。志朗を筆頭に後輩の麗也も続き、また二人のタイ・バンコクでの主要興行出場も続いているというBeWell戦略が今後も賑やかに盛り上げそうです。志朗は6月にルンピニースタジアムでのテレビマッチ出場が決定しており、多方面から出場交渉がある実力派です(BeWellは治政館が母体の姉妹ジム的存在、志朗の父、松本弘二郎氏運営)。

瀧澤博人の日本バンタム級王座3度目の防衛戦となった元・日本フライ級チャンピオン.HIRYUKIとの対戦は、複数王座に因縁が絡む好カードでした。2014年10月に瀧澤が王座を奪った当時のチャンピオンが重森陽太(伊原稲城)。その重森は階級を上げ、2015年10月に日本フェザー級王座を内田雅之(藤本)から奪いました。HIROYUKIは2014年8月に日本フライ級王座決定戦を麗也に勝利して獲得、初防衛戦で麗也に奪われた後バンタム級に上がり、この日、日本バンタム級王座挑戦に漕ぎ着け、瀧澤から王座を奪取に成功。何かと因縁が続くこの日本タイトル、老舗(旧・日本系)とは枝分かれはしていますが、この老舗を継承しているのが新日本キックボクシング協会で、“日本タイトル”を継承する団体です。昔も日本王座には、因縁ある変遷史がありました。全日本系でも同様です。

2階級制覇となったHIROYUKIは今後について「とりあえず防衛。他は要らない」とあっさりしたもの。試合後の応援団の祝福に囲まれての写真撮影が続く中での発言でしたが、一夜明けて落ち着けばまた更に目指すものが見えてくるでしょう。フライ級では防衛失敗しているので、目黒ジム伝統の「チャンピオンは防衛してこそ真のチャンピオン」をまずは果たさねばなりません。21歳のHIROYUKIはリング上で「妻のお腹には二人目の子が居ます」と発表。守るは家庭と王座。若くして責任重大です。

試合後、リングを降りてすぐ、応援してくれた仲間に御礼を言って回る選手は幾らか見受けられますが、裸のままでは汗も冷えるし風邪引く恐れがあります。
「試合が終わって時間が経つと身体が冷えるので、放送席に長く留ませ、インタビューが長引くのは好ましくない」という昔のボクシング記事を読んだことあります。

選手の皆さん、リング上の照明が消された後や、リングを降りた場所はかなり気温が下がっています。翌日は祝勝会かもしれませんが、身体を冷やさないよう気を付けましょう。

[撮影・文]堀田春樹

▼堀田春樹(ほった・はるき)
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」

一水会代表 木村三浩=編著『スゴイぞ!プーチン 一日も早く日露平和条約の締結を!』

『紙の爆弾』最新号!森友、都教委、防衛省、ケイダッシュ等今月も愚直にタブーなし!

呉光現(オ・クァンヒョン)という人物が自身のフェイスブックに「鹿砦社潰れたらええな」、「文句あったら言ってこいやあ」との書き込みをしていると、5月1日某ジャーナリストから連絡が入った。呉は翌日にこの書き込みを消しているようだが、調べてみると、呉は特定非営利活動法人聖公会生野センターの要職にある人物だ。

 

聖公会は英国国教会にルーツを持つ由緒あるキリスト教の宗派であり、その関連団体の人物が上記のごとき下品な表現を使うのは目を疑う。呉の真意を確かめるべく、5月1日午前11時過ぎ生野センターに電話をして、呉と下記の会話を交わした。

── 4月29日に「鹿砦社潰れたらええな」と書かれていますね。
  はい、やりました。翌日消しましたけど。
── 「文句あったら言ってこいやあ」と。
  ええ、そうですね。で、岡本君のこともやってはったね。
── ああ、岡本朝也さんですね。
  そうですね。全然事実誤認も甚だしいし。
── どこかに間違いがありましたか?
  去年の『週刊実話』に書いてはったね。
         (略)
── 先生の方からご覧になって、私どもに具体的な事実誤認とか、間違ったことがあれば、それを訂正することは全くやぶさかではないのですね。ただ先生のことは私ども全然存じ上げませんし。でもこういった形で「潰れたらええな」といきなり書かれた。われわれとしては会社が潰れると生活に路頭に迷うわけです。
  そうですね。
── それほど強い思いで何か?
  怒ってますから。
── 具体的にはどういった件で。
  あれ見ましてね、まず岡本君は関係ないですよね。リンチ事件というので、僕もあれ暴力事件と確かに認識しておりますけどね、Mさんという方が誰かも知ってますしね、もちろんね。しばき隊……。今、そちらのホームページ見てますけれども、「検証『みれぱ』としばき隊、カウンター」て書いてますけどね、「1」ということは続くんかなと思いますけど、林範夫弁護士もよく存じ上げておりますし、林範夫弁護士がどういう関係があるのかなと。     
── 林先生はそこのパネル展の呼びかけ人です。
  呼びかけ人になってるし、NGOセンターの代表理事やし、「反ヘイトスピーチ裁判」の、そちら「称する」て書いてあるね。
── はい。
  裁判の事務局ですね、それは事実、まあそうですね。「称する」て書いてあるね、「称する」て表現することにそちらの価値観が反映されてますよね。
── 「称する」という?
  李信恵が在特会らを訴えた裁判の事務局を担当し、「反ヘイトスピーチ裁判」と、わざわざ括弧つけてあるけども、と「称する」というね、三文字がそちらの価値観を反映していると読みますね、読者はね。私もカウンターですからね。
── 先生もカウンターでいらっしゃるわけですか?
  カウンターって組織ないのご存知でしょう。
── いわゆる現象のことですよね?
  そうですね。しばき隊は私はやってませんけれども。
── 差別に反対する行動という意味での。
  当然レイシストたちに対してカウンターとか権利あると思ってますからね。これだけ見ても「未来のための歴史パネル展」実行委員会と「しばき隊」「カウンター」、みんな括弧ついてますね。さらには「M君リンチ事件とは無関係とはいえないものだが、今回取り上げるのは金や林ではない。共同代表の一人であり、毎日新聞の取材も受けた岡本朝也、この人物が、今回の特集の『主人公』である」、と。「岡本の人となりについては続編で報告する」、と書いてありますけれどもね。これ明らかに普通の文章ちゃいますやん。
── 普通の文章とおっしゃいますと?
  明らかに悪意がある文章でしょ。
── 岡本さんは先生もご存知であると思いますけど、M君に対して「刑事告訴するな」と。
  そういうことやったんですか?
── ええなさっています。それからそこに金明秀先生のツイッターの書き込みが載っていると思うのですが。
  ありますね、貼ってありますね。
── これ、いかが思われます?
  よくないなと思ったね、去年やね、これね。
── よくないで済みますか。
  これ、僕が言えることないでしょ。
── ですからこういう方々が役員にお名前を連ねていらっしゃる。その事実をさっき先生、「事実と違う」とおっしゃいましたけれども、この中で事実と違うものがあれば私は訂正をするように編集部に伝えるつもりなんですが、どこが事実と違うんでしょうか?
  私は事実関係は問題にしてません。
── いやさっき「事実誤認も甚だしいし」と。
  事実関係ね、去年の4月28日ね、M君リンチ事件が1年以上にわたる隠蔽工作を打破して明るみに出される先鞭をつけた『週刊実話』って書いてますやんか、報道。当日に取消しというか。
── 当日訂正があったのが事実であれば、記事が掲載されたことも事実じゃないですか。
  うん、でもそれも書いた方が。
── それは先生のご見解であって、その事実の取捨選択はわれわれの編集権ですよ。
  ずるいなと思って。
── 事実じゃないですか。
  『週刊実話』で報道があったけれども、「明るみに出される先鞭をつけた『週刊実話』による報道があった日であったのだ」て書いてありますね、そちら。だけどその日のうちにそれは訂正して謝罪をして連休明けの号でも出してはりますね、『週刊実話』ね。
── 正確にご記憶かどうかわかりませんが、記事全てについての訂正ではありませんよ。
  なるほどね、そうおっしゃるんだ。
── だって事実ですもん。あの記事全てが間違いであるのであればその記事全てについての訂正記事が出たということです。記事の一部についての訂正が出たということは全然意味が違いますからね。
  なるほどね。
── ですから今お尋ねしてるのは、先生が事実とは違うとご指摘いただける、私どもが間違っている箇所があるのであればそれは訂正するのはやぶさかではありませんが、事実の指摘をして頂けないか、ということをお願いしているわけです。
  その材料持ってないですよ。
── その材料もないのに「潰れればいい」と。
  僕はそちらさんの文章を見て、これは酷い、ずるいことしてるなと思いましてね。しょっぱなにね、なぜ取材班がこのパネル展に注目するのか。それはこの「未来のための歴史パネル展」は「しばき隊」「カウンター」の「関連事業」でありとありますね、まずそれは事実じゃないですね。
── なぜですか、先生ご自身カウンターだと。
  しばき隊もカウンターも組織ないので。
── あります。カウンターにはないかもしれませんがしばき隊にはあります。
  しばき隊はコメントはやめときます。カウンターは組織じゃないので「関連事業」なんかあり得ないですね。
── だから岡本さんはしばき隊じゃないでしょ?
  違うと思いますよ。
── でしょ、で先生もしばき隊じゃないでしょ?
  違いますね。
── 先生さっきおっしゃった通りカウンターですよね?
  そうですね。
── 先生ご協力されているということはカウンターの「関連事業」ということじゃないですか。
  全然関係ないよ。カウンターやってるから岡本君の「みれぱ」に(ま、「みれぱ」と略しますけども)協力やってるというのはまた別の問題でしょ。
── 理由がどうではなくて、現実問題先生は先ほど「私はカウンターです」と。私がお尋ねしたのではなくて。
  カウンターのメンバーですよ。カウンターって組織じゃないですよ。
── 組織ではないです。でも岡本さん、そうですよね。
  岡本さん、カウンターのメンバーだけど組織じゃない、カウンターそのものが。
── 組織じゃないけれどもカウンターでしょ。
  有志の人が集まった人たち。
── そう、別に私は組織性を聞いているのではなくてカウンターをなさっている方ですよね。
  うん、だから「関係事業」というのは普通組織と関係あると思いますやんか。
── じゃあ金明秀先生はいかがですか?
  金明秀先生はこんなん言っちゃったんだなあと思って。
── いや、そうではなくて金明秀先生はしばき隊ですかカウンターですか。
  知らない。
── 知らないでしょ、だからわれわれから見たら一緒なんですよ。
  そうですか。違うね事実は、ちゃんと取材なさったら、そしたら。
── 先生だってカウンターとお認めになってる、岡本さんだってカウンターですよ、もう一人の能川(元一)さんっていう人だってカウンターですよ。
  そうでしょうね。
── だからみんなカウンターですよ、ここにいる人は。
  何百人といます。
── そんなことは知ってます。
  最終的に大阪であったのは昨年の12月の末に川東さんが告知で来はりましたね、ご存知ですかね鶴橋に。あれ川東さん一人やったけど、いわゆるカウンターは何百人集まってましたね。それ全部「未来のための歴史パネル展」関係あるんですか?
── 全部とは言ってないですよ。ここに出てきてる人が全員カウンターの関係者であるからそれがしばき隊とカウンターの「関連事業」だと結びつけられても仕方がないでしょということですよ。
  それは取材が不十分ちゃいますの?
── 不十分ではないです。ここに出てくる名前の人たちみんなどういう人たちか取材してあります。で、突然全然面識のない呉先生から「潰れたらいいな」と。
  ほんまにそう思いましてね。
── で、今でもそう思っていらっしゃるわけですね?
  今はもうどうでもいいわと思いますね。
── いや、「どうでもいいわ」じゃない、われわれの生活どうなるんですか?
  潰れないでしょ、僕が呟いたぐらいで。
── 先生は全くの私人ではないですよ。日本聖公会という大変崇高なキリスト教団体の関連団体でお仕事をなさっている先生ですよね?
  例えばね、例えば宣伝になるけど日本会議ってご存知ですかね?
── もちろん。
  じゃあ、「日本会議潰れたらええな」って言うたらあきませんの?
── 日本会議と鹿砦社と規模も力も全然違いますよ。日本会議というのはものすごい数の政治家が名前を連ねてですね、権力があってお金があって大企業の人間たちの名前を連ねてるところです。鹿砦社に社員何人いるかご存知ですか?
  知りません。
── 10人いないんですよ。
  そうですか。
── 中小企業ですよ、そこに対して「日本会議潰れたらいいな」と「鹿砦社潰れたらいいな」と全然意味違うじゃないですか。
  なぜ僕がそんなふうに書いたか気づきませんか。
── 仮にですよ、われわれ呉先生がいらっしゃる「聖公会生野センター潰れたらいいな」なんて言ったら、それはものすごい差別であり攻撃でしょ。
  そん時は「こんな言われてるわ」で済ますけどね、こっちはちゃんとやっとったらいいから。そんなん言われたことあるし、そんなふうのこと。
── あなたはそこでどういうお役職かわかりませんけれども、こういう不注意なことをお書きになったことに対して、まずいというお気持ちは持たないわけですか。「文句あったら言ってこいやあ」と。これ喧嘩腰ですよ。
  だから電話してはるんでしょ。まあ、だから消したけどね、ちゃんとチェックなさったんね。
── 私知りませんもん、先生のこと、存じ上げませんもん。
  ないですね、私かつて定期購読者です。
── ありがとうございます。別に喧嘩する関係だとも思ってませんしね。でも看過できないですよ、中小企業としては。大企業だったらいいかもしれませんけれどもね。なんら訂正なさるお気持ちはないわけですね。これでいいなと思っていらっしゃるわけですね?
  どういう意味ですか、おっしゃってることわかりません。基本的にね、論議が噛み合ってないんですけども。
── 噛み合ってないのはこんな無茶苦茶書かれるからですよ。私はなぜ書いたのかということをお尋ねしてるのですよ。
  ですから、「デジタル鹿砦社通信」を読んであまりにも悪意に満ちてるから。
── 悪意に満ちてる?
  はい、というふうに判断しました。
── 悪意に満ちてるとお感じになったので、「潰れたらいい」とお感じになった。
  酷いからね、こんなんいいんだろうかと。『週刊実話』の件に関してはお互い意見が違うみたいなんだよね。
── 違いますよ、だって先生の解釈は極めて勝手ですから。掲載されたことは事実じゃないですか。
  訂正したのも事実で、それ取捨選択するのはそちらの自由ってことなんでしょ。
── しかもその訂正が全面訂正だったら書きせんよ。あれは記事の全面訂正じゃないんですから。李信恵氏が加害者ということではなかったという部分訂正ですよ。
  そうね、そうね、厳密に言うとね。
── お分かりでしょ、全面訂正だったら書きません。でもその基本的な記事の部分に対する訂正ではないですよ、あれは。
  明るみに出たというのは裁判の段階でいわゆる社会的になってるのと違いますの、裁判にかかってませんけど。
── 何がですか?
  Mさんの裁判ね、訴訟ね。刑事はもう終わったみたいですね。で、今、民事が続いてるみたいですね。それで僕それにかかわってないのでそういう伝聞でしかよお言いませんけどね。その段階でいわゆる明るみになってるんちゃいますの、裁判ということは密室裁判ちゃうし。
── じゃあ先生きょう大阪地裁で行われてる裁判のこと全部ご存知ですか?
  もちろん知りませんよ。
── 知らないでしょ、そんな詭弁は通じませんよ。
  なるほどね、そうおっしゃるんだ。
── だって私だって知りませんもん、大阪地裁で毎日100も200もやってるような裁判。
  そうですね、じゃあ、『週刊実話』でメディアに載ったということで明るみになったという理解、あなたたちの。
── 私どもは何が問題かと感じているかと言うと、いろんな人たちが隠蔽してるんですよ、この事件を。隠蔽をするのに国会議員から大学教員からマスメディアの有名な人までが。被害者は死にかけてるわけですよ。
  相当なお怪我をなさったみたいですね。
── ええ、それをどうやって正当化なさるんですか? そういう行為を。むしろお伺いしたいです。
  当事者は刑事より民事で裁判やってるわけでしょ。
── すぐそうやって逃げるでしょ。
  岡本君は当事者ちゃうやんか。
── 当事者ですよ、「刑事告訴するな」と彼に迫ったんですから。
  そういう意味でね、暴行を働いたという意味の当事者じゃなくて。
── ええ、刑事告訴するなということを彼に迫ったんですよ。
  迫ったというか忠告したというか、判断の分かれるところですよね。
── 半殺しの身にあって、なんで被害届出したらいけないのかとの話です。在特会がやって来て生野のコリアの方に対して言葉だけじゃなくて暴力振るって殴る蹴るしたら、先生だって警察に被害届出すでしょ?
  出すやろね。
── 当たり前でしょ。顔の骨折れてボコボコになって目が見えなくなって、そこまでやられてなぜ被害届出したらダメなんですか。それやってるのが岡本氏なんですよ。どう正当化するんですか? 先生のおっしゃってること。
  僕はね、そのことはね、詳しくは知りません。
── 知らなかったら憶測で私たちを決めつけないでくださいよ。
  なるほど、それで岡本君の「みれぱ」も関係あると、隠蔽に。なるほど金明秀君も関係あると、林範夫先生も関係あると。
── ありますよ。
  なるほど、はい。
── われわれは憶測で書いていません。事実に基づいて書いてますから、その事実に基づいて書いたことをご覧になって、その感じ方はいろいろですからね、それは結構ですけどね、「潰れたらいいな」はこれもう撤回なさらないわけですね。
  撤回しましょう。
── え?
  撤回しましょう。
── なさいますか?
  はい、今からフェイスブックで撤回します。フェイスブックで書いたから。ごめんて書いときます。
── ごめん?
  謝罪いたしましょう、フェイスブックで、フェイスブックで書いたから、それ一番僕の取るべき行動でしょ、謝罪するって決めましたから。
── 私は強制してるわけではなくて、本当にそういうふうにお感じになってですね?
  あなたとの電話の中で会社の存続に危ういようなことを僕が発言したと、フェイスブックでという判断でしょ。
── 会社の存続に先生の一言で及ぶかどうかわからないけれども、中小企業にいる人間としてはこういうことを書かれるとドキッとしますよ。
  はい、だから訂正と謝罪いたします。
── 今からどなたでも見れる形で書いていただけると。
  もちろん一昨日と同じように。
── わかりました。ご訂正いただけるということは感謝申し上げます。
  そうですね、今ページ見てますけども「鹿砦社潰れたらええなあ」「文句あったら言ってこいやあ」ということに対して謝罪と訂正したら。
── はい、ではよろしくお願いいたします。

呉との電話は30分近くに及んだが、最後に呉は本人のフェイスブック上に「今から」訂正と謝罪を掲載すると約束してくれた。しかし、呉のフェイスブックには『噂の真相』がどうのだとか、全く関係のなさそうな書き込みに交じり、

 

上記の書き込みがあったものの、同日午後3時を過ぎても一向に訂正文が掲載される様子はなかった。午前中の会話は無駄な部分を割愛してあるが、呉の対応は極めて失礼なものであったので、聖公会の東京本部に事情を説明しようと電話すると、大阪にも事務所があると紹介を受け、聖公会大阪事務所のY氏に呉の書き込みにつき報告し、こういった行為を行わないように指導を徹底していただきたい旨お願いした。Y氏はすぐに呉に電話をかけてくれたのだろう。午後になり取材班不在中に呉から電話があったようで、折り返し呉に電話をかけた。

── お電話いただいていたようで。
  はい、いたしました。聖公会大阪教区に2度ほどお電話なさったようですね。
── ええ、させて頂きました。
  関係ないやんか。
── いえいえ、最初に東京聖公会の本部に聞きました。
  そうですか、2回目の電話で説明されたみたいですね。2回目の電話で向こうがこうこうこうと説明されたと思いますけどね。
── そうです、わたくしども知識がないものですから、最初東京の聖公会に。
  そりゃまあいいですよ、ネットで公開してる。
── 東京の方が大阪に事務所があるのでそこに聞いてくださいというご指示を受けましたので、そちらにお電話させて頂きました。ところで、恐れ入りますが呉先生、午前中お約束いただいてすぐ謝罪と。
  文章出来てますよ。
── いえ、出来てるんじゃなくて、あの時あなたはすぐそれを書いていただけるとおっしゃったというように私は記憶しているのですが。
  先程書き終えたばっかりです。
── 『噂の真相』がどうのとか書かれていますね。
  うん、そりゃ全然関係ない。思い出したから。
── それは結構ですけれども、私からお願いして、録音してありますけれども。
  やっぱり録音してあるんだ。
── 当然ですよ。意見の違いがあったら困りますから。
  はい、先程文章出来上がりまして、あとはアップするだけです。
── あの「チクった」と言うのはどういうことなんですか。
  それは書いただけでそちらの名前書いてないんやから。
── それを私はお尋ねしているのであって。
  それ違うところでもチクられたんですよ、最近。
── そんなこと聞いてるんじゃないですよ、あなたにお願いしたことは分かっているでしょ。あなた、一つの会社を潰せということを言ったということをね、午前中ちゃんと事実をもって確認して、それでもうわかったと、取り下げると、謝罪して撤回すると最後におっしゃっていただいたわけでしょ?
  取消しでもいいですかね。
── はい?
  撤回、取消しと説明ですね。
── どちらでも結構ですが、その後に『噂の真相』のことを思い出すのは結構ですよ、そのあとなんですか「チクった」っていうのは。
  そりゃそちらとは書いてないやん。
── いやいや書いてないじゃなくて、あなたはその前にすべきことがあるんじゃないんですか。私との約束の中で。あなたこれからすぐ書きますとおっしゃたんですよ、あの時。
  すぐ書いて先ほど書き終わったんです。
── 前後してるじゃないですか、その前に他のあの三つ上がってるじゃないですか。
  あんなん1分で書けるから。すぐ書くって言ったって一瞬で書ける場合と、考えて書く文章違うわけでしょ。
── そういうようなことを聖職者の方がおっしゃるのは。
  聖職じゃないです。
── いかがなものかと思いますよ。
  うん、聖職じゃないです、私。あのね、もうアップしますんで読んでください。そちらから電話頂いて意見の違いはあるけれども。
── いや、意見の違いはないですよ。
  あるやん。
── ご納得いただいて私も理解してお願いしますということで終わったわけです。
  うんだから、意見の違いは意見の違いでそのまんまで書くしかないんですよ。
── いや、問題はあなたが約束を守って下さらなかったということじゃないですか。
  あ、なるほど。
── あ、なるほどじゃないですよ。
  えっとですね……、読みましょうか? 今からアップする文章読みましょうか?
── いえ結構です。私はもう信頼感失いましたので。
  はい。
── こちら事実を提示して一生懸命お話ししたんですけど、そのことをもって訂正をすぐ書かれると言っていただいたことに対して、反故にされたことで、私は先生に対して完全に信頼感を失いました。
  そうですか、わたし今書いた約束守って取消で結構ですね。
── 知りません、私は別に何も文章の文面については申し上げるつもりはありません。
  なるほど、はい。意見の違いも書いてますからね。でも謝罪、取消しは書いてますので。
── 「アホな奴、アホな奴おるな、関係ないところに電話して僕のところにチクっとる」と。これは状況的に私のことじゃないですか。
  いや、明言してないよ。最近違うとこでもされたて言いましたやん。
── 欺瞞は通じないですよ。
  最近されましたからね。
── さっきYさん(聖公会大阪事務所)から電話かかって来たでしょ。
  かかってきましたよ、どうなってるんですか言うて。
── そのことじゃないですか、時間的に言ったら。
  うん、で違うことも思い出したんですよ。
── あなた、よくそんないい加減なこと言いますね。
  いい加減、そちらもなんか……。まあ録音なさってるから言葉慎重にさせてもらいますけども。
── 私の言葉にいい加減なところあったら指摘してくださいよ、ひとつでも
(略)しかしさっきから先生の私に対する言葉の頂き方を聞いてますと、口先だけでごまかそうと聞こえて仕方ないわけですよ。だってそうでしょ、「すぐ書く」とおっしゃったのになんで『噂の真相』が思いついたからって『噂の真相』が出てくるんですか。約束なさってるんですよ、あなた午前中に。
  書いた書いた。
── 挙句の果てに「アホな奴がおる」て。「アホな奴」、私じゃないですか。「関係ないところに電話して僕のところにチクっとる」と。私でしょ?
  ちゃうですけどね。
── 認めなさいよ、あなた、ちゃんと。
  あなたと違うんですけどね、それやった人。
── じゃあ、誰なんですか?
  そんなんあなたに。
── それより先に書くと約束したでしょう。
  しましたよ。
── なんでしないんですか?
  だからあとアップするだけですよ、さっき書き終わって。
── 違いますよ、自分の勝手で約束したことを。さっきからの会話も。私もう一回申し上げますよ、私が申し上げた中であなたに対して欺瞞とか嘘とか事実と違うことってありましたか? 何か。意見の違いはあるかもわからないけど。
  意見の違いはありますね。
── 事実の違いはありましたか?
  事実の認識の違いはありましたか?
── いえいえ、事実の違いはありましたかと聞いてるんですよ。
  あなたが嘘ついてるとか、あなたの言ってることが事実誤認してるとか言ってないつもりですけどね。
── いや、おっしゃってましたよ、午前中。
  そうでした?
── 午前中、山ほどおっしゃってましたよ。
  そうでした? どういうところでした? おっしゃってください。僕、基本的には二つのことを言ったと思うんですよ。ちょうど1年ぐらい前の『週刊実話』のことと、あれはその日のうちにネットで謝罪と訂正出したでしょと。そしたらそれは一部ですとおっしゃったね。李信恵さんの絡みに関しては『週刊実話』は謝罪と訂正をしたとおっしゃいましたね。ああ、そやったなと思って、それはもうそれで終わったと思うんです。1回2回やり取りして。そうですね。それともう一つ、今回の肝は、「未来のためのパネル展」、なぜ取材班がこのパネル展に注目するのか。それはこの「未来のための歴史パネル展」は「しばき隊」「カウンター」の「関連事業」であり、なおかつM君リンチ事件とも無関係ではないからだ。そこで岡本さんがMさんに刑事告訴するな云々とおっしゃいましたね、僕もそれはそうだったんだと思いましたが。
── ご存知ないとおっしゃいましたよ。
  ちらっと風の便りに聞いてましたけど、そんなはっきり。
── あれ? あれ? 午前中と違いますね。午前中はそんなこと知らないとおっしゃいましたよ。
  ちらっとは耳に入って、ちゃんとは知りませんよ。
── あれ?
  それこそ言葉の隅を突くのやめてくださいよ。
── いえいえ、まあそれは結構です。
  カウンターは違うだろうと、それだと思うんですよ。カウンターは組織じゃないと、あなたはしばき隊は組織だとおっしゃいましたよね、ああ、そやなと。
── それは私の認識ではなくてしばき隊の人がそう言っていたからそう言っているんです。
  でも「関連事業」というのが、そこには何か連なりがありますね。
── あります。それは先程申し上げた通り、岡本さん、もう一人の呼びかけ人の方、林弁護士先生、金明秀先生、その他の方々は全員カウンターですから。
  そうでしょうね、わたしもカウンターですから。あとカウンターには社会的名前通ってない方たくさんいらっしゃいますんでね。
── そういう意味で先生と私、そのことに対し事実に対しての認識の違いってないんじゃないですか。
  そこでカウンターの「関連事業」というのがどう繋がるんかなと。
── 先生はご不満かもわからないけれども、これはあと2回ぐらいのシリーズで書きますけれども。
  それはもうどうぞ書いてください。
── その中でさっきも申し上げましたけれども、岡本さんのなさった行為がどうだったかなということが最後に結論になるわけです。
  なるほどね。
── よろしいですか、さっき先生おっしゃたように、彼がM君の刑事告訴をするなと言ったことをご存知なわけですよね。
  風の便りに聞いてる程度です。
── 一応、風の便りに聞いてる程度にはご存知。午前中のお電話でもちょっとお尋ねしたんですけどね、生野にたくさん在特会がやって来て、例えば先生のいらっしゃるセンターに土足で上がって来て、いらっしゃる方に暴力を振るったりとか、あるいはたくさんじゃなくて一人の人を狙って乱暴、狼藉働いて怪我をさせるようなことがあったら、当然のように先生はそれは警察か何かに……。
  一般的に刑事案件になりますね。
── なさりますでしょ。それを仮に私が、「呉先生、それちょっと思いとどまってください」と「今の日本社会でそれやると在日の人たちに対する風当たりが強くなりますから」とか何とか言ったらそれはおかしいでしょ?
  仮定の話はあんまり言えないですね。
── 私は例を挙げただけであって、それをやったのは岡本さんだと言ってるわけですよ。
(略)
── こういった先生のような公職の方が、露骨に「鹿砦社潰れろ」という表現されたのは初めてです。
  そうですか、ショックだったですね。
── われわれにももちろん落ち度があることはあると思いますし、間違いもあるとは思うんですけれども、それはそれで正していきたいと思います。要するにどうすれば少しでもましな社会が出来るかということを模索してるわけなんですね。ですから「潰れろ」と「文句あったら言いにこいやあ」というのは表現としていかがなものかなということで。
  だからそれはね、申し上げますけれども、昨日4月29日ですね、あげたのは。昨日かな29日ですね。昨日は酒飲んでませんので酔うた勢いではありません、まずね。岡本君のいろんな見てて、おたくのこの「デジタル鹿砦社通信」見てて、これはそちらの意見ですよね、金明秀さんとか林範夫とか出てきて、コリアNGOセンターとかも出てきてね、わざわざ括弧でくくって「反ヘイトスピーチ裁判」と称する、てね、そういう表現わざわざなさって、僕もこの裁判にカンパもしてますからね、「M君リンチ事件の隠蔽工作と二次加害に最も深く関与した組織である」ということは、林範夫さんとコリアNGOセンターも全て反ヘイトスピーチ裁判の事務局も含めてリンチ事件の隠蔽工作に深く関与した組織というそちら判断なさってるんでしょ。
── 事実がそうですもん。
  僕はそうとは思えないですね。この人たちは皆よく知ってますからね。
── では先生に申し上げますが、今、民事訴訟をやっている中で、コリアNGOセンターは被告の側に、M君とコリアNGOセンターで交わした私信のメールを証拠として出してきてますよ。
  なるほど、そこは知りませんでした。
── 私はそんなことはあってほしくないという希望を持っているのですが、残念ながら事実はそうなんです。ですから会社の中でも、特に社長をはじめとして今回の先生の書き込みに関しては尋常ならざる怒りが渦巻いておりますので、先ほどおっしゃった書き込みを早急にしていただくと、それからやはり解せない「アホな奴おるな」と、これは私のことですよね?
  名前出したらそうやけどもね、名前出してませんやんか。
── 名前出そうが出すまいが、状況的に言ったらそうですよ。
  あなたを確定して送ったわけではないですよ。
── 私にはわかりますから。さっきあなたに確かめたじゃないですか、Yさんから電話があったと。
  向こうから電話かかってきたんですよ。
── かけてくださいと私が頼みましたから、だから私がアホな奴なんでしょ。
  そんな、なんで決めつけますのん。
── そのタイミングじゃなかったらあなたこんなことを書いてることないじゃない、過去に。
  なるほどね、そんなふうに解釈なさったんですね。
── そんなふうにって、他にどう解釈できるんですか、これが。あなただってね、NPOの責任者なんだからこういうところにもの書く時は一定程度の注意と責任持って書かなきゃダメですよ。
  気をつけます。
── これは私に対する侮辱です、明らかに。これは私に対することだとそれをちゃんと認めてください。でないと私はあなたに対して必要以上にどうしてこんなことする人かなと思いますよ、呉先生に対して。わたし在特会でもありませんからね、言っときますけど。
  そちらさんが在特会サイドとはわたし全然思っていません。そらもうおっしゃったの否定もしなかったでしょ。これまでのそちらさんの出版の内容とか見てたらそう思ってません。そら『反差別と暴力の正体』と見出し出てますけどね、それに対しては知らん部分もありますけども、わたしも情報、僕なりに調べますわ。
── いや、もう結構ですよ。

呉はこの後ようやく重い腰を上げて、謝罪文をアップしたが、それまで自身の顔を大写しにしていた画面が鶏のから揚げのように見える写真に変更されている。呉はその文章の末尾で「この投稿に関してはコメント等は受けませんのであしからず」としているにもかかわらず、伊藤大介が呉の意に背いて自身のフェイスブックでコメントをしている。

 

今回取材班は一切の評価を下さない。判断は読者に委ねる。
最後に。近日発売の『週刊金曜日』と『月刊サイゾー』に掲載される下記の鹿砦社の広告にご注目いただきたい。鹿砦社の新たな銃弾が既に装填された。読者諸氏の期待を鹿砦社は裏切らない。

(鹿砦社特別取材班)

『人権と暴力の深層』カウンター内大学院生リンチ事件真相究明、偽善者との闘い(紙の爆弾2017年6月号増刊)鹿砦社特別取材班=編著

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朝日新聞2008年6月17日号外

1988年から1989年にかけて東京と埼玉で4人の幼女を次々に連れ去って殺害し、遺体を食べるなどの凶行に及んだ元死刑囚の宮﨑勤(享年46)。

被害女児の骨片を入れた段ボール箱を女児の自宅玄関前に置いたり、「今田勇子」名義で報道機関に犯行声明を送りつけるなどの異常性が当時、社会を震撼させた。

そんな宮﨑も2008年6月に死刑執行されて世を去ったが、私が東京・あきる野市(事件発生当時は西多摩郡五日市町)にあった宮﨑の実家跡地を訪ねたのは死刑執行からちょうど7年の年月が過ぎた2015年の夏のことだった。

◆宮﨑宅は「有料駐車場」になっていたが……

「そこは今、駐車場ですよ」

そう教えてくれたのは、道を聞くために入った最寄り駅・JR武蔵五日市駅前の交番の制服警察官。彼は現地までの道順についても、机の上に地図を広げて、親切に教えてくれた。

現地に到着すると、宮﨑の家は建物が取り壊され、宮﨑が多数のビデオや漫画を所蔵していた有名な「オタク部屋」も跡形もなくなっていた。そして広々とした更地には、たしかに有料駐車場だと示す「P→1日¥1,000」という立て看板が設置されていた。

家屋はすべて取り壊され、有料駐車場の看板が設置された宮﨑の実家跡地

宮﨑の「オタク部屋」があった場所。砂が盛られた理由は不明だ

ただ、有料駐車場とはいっても管理人などはおらず、コインパーキングのように自動精算する仕組みになっているわけでもない。料金を入れる小箱が立て看板のかたわらに置かれているだけである。周囲には畑と民家しかない。地元の人のものらしき車は数台止まってはいたが、この場所を車で訪ね、1日1000円の有料駐車場を利用する人がそう多くいるとは思いがたかった。

駐車場利用者の料金支払いは善意に委ねられている

通りかかった地元の女性は、声をひそめてこう語った。

「(宮﨑の)家族はもうこのへんに住んでいないみたいです。ただ、親戚の人たちは今もこのあたりに住んでいるんですよ」

周辺を見て回ると、たしかに「宮﨑」と表札を掲げた家があった。さらにふと見ると、パトカーが近くに止まり、制服警察官が車内から私の様子をうかがっていた……。

先ほど道を聞いた交番の制服警察官たちが、私のような野次馬が宮﨑の親族に迷惑をかけないかと監視にやってきたわけである。宮﨑の父親が事件後に自殺したという話は有名だが、生き続けている親族たちは事件から30年近く経ってもなお、警察がそんなケアをしなければいけないほど深い傷を負っているということだろう。

息をひそめて生き続ける親族たち。この人たちも紛れもなくこの事件の被害者だ。


◎[参考動画]宮﨑勤死刑囚に刑執行(2008年6月17日放送フジテレビ「ニュースJapan」より)

▼片岡健(かたおか けん)
1971年生まれ、広島市在住。全国各地で新旧様々な事件を取材している。

「絶望の牢獄から無実を叫ぶ ―冤罪死刑囚八人の書画集―」(片岡健編/鹿砦社)

『紙の爆弾』6月号!森友、都教委、防衛省、ケイダッシュ等今月も愚直にタブーなし!

 

昨年の秋、タイに行って来た。タイミングとしては、プーミポン国王(ラーマ9世)が10月13日に逝去して、まだ日が浅かったので、かなりの人の服装は黒かった。4割くらいは喪服だったのではないか。

タイで有名な観光スポットの「ワット・ポー」にも行ったし、かの有名なメコン川の水上バスにも揺られてみたが、一番の見所は、やはり早朝の朝6時からオープンしている「問屋街」だろうと思う。頭が切れる連中は、ここに来てTシャツやトレーナーを200円くらいで大量に買い付け、日本のオークションサイトで2000円くらいで売っている。まさに1800円の利ざやだ。これを練金術と呼ばずして、なんと呼ぶ?!

ぼく自身は、タイへの憧れは強い。自身、近年は海外取材を増やして英語やタイ語もテキストを購入し、鋭意、習得に取り組んでいるが、さすがに50歳をすぎると頭に入ってこないのが悲しい。

ところで、日本からタイへの直接投資額は世界でも群を抜いており、タイ投資委員会(BOI)によれば2016年1月から9月期は317.4億バーツ(185件)で2位のシンガポール(266.5億バーツ)以下を大きく引き離している。この状況下、日本人ビジネスマンは多数、タイにやってくると確信し、彼等の役にたつ情報をより多く配信したいが、いかんせん媒体は少ない。

さて、タイの人たちはおしなべて「親日的」だが、最近じゃあこの親日的なムードに水を差す詐欺が増えているという。それが「タイ風俗不動産詐欺」だ。

「リッチそうな旅行客を見つけては『ゴーゴーバーの物件が近く空きますよ。倒産した会社の物件なので、200万円という破格の値段で買い取れます』と甘い言葉で囁く。そして、契約してしまい、いざ営業しようという段になって、本物のゴーゴーバーのオーナーが登場し、『お前、俺の店で何をしてくれるんだ』と問い詰める。本物のオーナーが絡んでいるのがポイントです」(タイにいる日本人ジャーナリスト)

それでも、タイは観光で食っている国だから、ツーリストポリスに駆け込んで「タイの詐欺師に○○かもられた」と申告すれば、何割かは戻ってくる可能性が高い。観光立国とはそういうことだ。

夜になるとまたタイは別な顔を見せる。夜は金もちが遊びに顔をだす。まるで夜行性の昆虫のごとくだ。

 

 

バンコク市内では、さまざまなセレブが遊んでいるといわれており、ナイトマーケットでは雑貨からつまみ、伝統工芸品などさまざまなものがところ狭しと並んでいるが、スリにも気をつけたほうがいいだろう。観光客は、タイでは「カモ」なのだ。

だがそのことをさしひいても、タイは美しい街だし、物価は日本の3分の1だ。リタイヤして住みたい国の上位に常に食い込むというこの国に、いまいちど行ってみたいと思う。

政治的には、プーミポン国王が亡くなり、安定しないのではないか、と囁かれているようだ。この国はいつの時代も軍隊の政治と民衆の政治がぶつかり合い、前国王が調停に入っておさめてきた。

タイの人たちにとって「戦争で一度も侵略されていない」のは誇りであり、国力が伸びてきた原因のひとつ。周辺のベトナムやミャンマーは、常に戦争で疲弊してきたから。いずれにしても、タイの魅力はまだつきない、紹介しきれないところは、また別の機会に語る。

◎ラオスからタイへの旅[1]「ラオスに何があるのですか?」

▼小林俊之(こばやし・としゆき)
裏社会、事件、政治に精通。自称「ペンのテロリスト」の末筆にして中道主義者。師匠は「自分以外すべて」で座右の銘は「肉を斬らせて骨を断つ」。

『紙の爆弾』最新号!森友、都教委、防衛省、ケイダッシュ等今月も愚直にタブーなし!

教育無償化実現に向け、自民党内の議論が活発化してきた。財源に関しては、使途を教育に限定する「教育国債」発行案に加え、社会保険料率を上乗せし無償化に充てる「こども保険」創設案が浮上。無償化の対象をどうするかも課題となるが、憲法改正に向けた思惑も絡み、意見集約は見通せない。

◆屁理屈と思惑ばかりの「大学無償化」議論

「教育国債」は安倍晋三首相(党総裁)に近い下村博文幹事長代行や馳浩前文部科学相が発案。総裁直属機関の下に「恒久的な教育財源確保に関する特命チーム」を設立、導入を検討している。

国債に頼ることで現役世代の負担増を回避できる一方、将来世代に借金を先送りすることにつながる。無償化の範囲については、大学などの高等教育に重心を置くが、それだけで数兆円単位の財源が必要とされる。

一方、「こども保険」は、小泉進次郎農林部会長らによる「2020年以降の経済財政構想小委員会」が発案。働き盛りの若い夫婦らへの支援を念頭に、保育・幼児教育を無償化する内容で、想定する対象が下村氏らと異なる。

◎教育無償化、議論活発に=「こども保険」も浮上-財源や対象が課題・自民(時事通信2017年4月2日)

よくここまで屁理屈を考え出すな、と感嘆する。でも、そうでありながらあまりにも見え透いていて、本音が丸出しの浅知恵だなぁと、罵声の一つも飛ばしたくなる。最近急に沸き起こっている「大学無償化」議論についての感想だ。

今さら何を朝令暮改の妄言を自民党が語りだしたのか。それはあまりにも切実かつ、急を要する大学学費の高騰による、社会的弊害の広がりと、学費支弁者(基本的には親)の悲鳴を無視できなくなったことが、表面上の理由だ。しかし、一部議員の本音はそこにはない。下村元文科大臣や、民進党の細田豪志が言うように「改憲後の憲法にそれを書き込みたい」とう、馬鹿もたいがいにしろ、としか言いようのない、罵倒するにも形容詞や語彙が見つからないほどの薄汚い思惑も包含されている。

◆学費値上げで不要だった「改憲」がなぜ、値下げで必要なのか?

たしかに、日本の大学学費は高い。所得に比しても異常に高い。これは大問題であり私はなんらかの手段で公立、私立共々の学費を低減すべきだと考えてきた。しかし、現在奴らが語っている「大学無償化」は私の主張と似ているようで、その実まったく趣旨が異なる。自民党内では「こども保険」という名の新税を設けるか、「教育国債」を発行して無償化を図ろうとする議論があり、これに維新で院政を敷く橋本への同意を求めている。さらに下村らは「憲法にそれを書き込んで政策実施を早めたい」と、腰を抜かすようなコメントをしている。細田も同様だ。

何度考えても私の貧弱な語彙から、こやつらを罵倒する適切な言葉が思い浮かばないが、あえて言えば「寝言は寝てから言え」となろうか。どうして大学の授業料を無償化する如きの「政策」で憲法改正が必要なのか。なら、なぜかつてはほとんど無償に近かった国立大学の学費を年額60万円近くまで値上げするのに「憲法改正」は不要だったのか。単純化すれば連中の主張は、値下げには改憲が必要で、値上げに改憲は不要となる。そんなものどちらも「改憲」とは全然関係ない。読者諸氏はまだご記憶だろうが、民主党が政権を取った際、公立高校の無償化を実施した。あの時に「改憲」が話題になっただろうか。「改憲」など全く話題にならず公立高校授業料の無償化は実施されたじゃないか。

◆簡単な解決策は「独立法人化」を廃止し、昔の国公立大学に戻すこと

憲法は国のありようや、目指す国家の姿を描くもので、同時に国家権力の暴走を防ぐための最高法規だ。そこへ一政権が政策レベルで実行可能な施策を書き込んでいたら、毎年「改憲」をしていても追いつかないだろう。「こども保険」や「教育国債」などを導入しなくとも、まずは国公立大学(法人)の学費を低減できる簡単な施策がある。

その第一は現在導入されている「独立法人化」を廃止し、昔の国立大学に戻すのだ。今の国公立大学には「理事会」に経済人が山ほど乗り込んで、「商人」の計算で大学が運営されるようになってしまった。また学長の権限が不当に拡大され、教授会自治もなきものにされている。「学生自治」などはすでに歴史の教科書の中にしか存在しない。「独立法人化」を文科省はまず撤回しろ。そして1980年代以来進めてきた国公立大学への各種締め付け政策をすべて、元に戻して1980年当初の授業料に戻すのだ。

当時と現在で消費物価の大きな違いはないが、国公立大学の授業料は現在の半額以下だ。これでも国立大学としては高額だが、まずは30年前に戻せば少しは経費支弁者の負担も軽減する。

▼[図表1]国立大学と私立大学の授業料等の推移(文部科学省)

[図表1]国立大学と私立大学の授業料等の推移(文部科学省)

◆いまの大学の惨状はこれまでの「改革」が引き起こしたにすぎない

この惨状は、ひたすら米国式の教育システムを参考に文科省が進めてきた、大学管理と学生虐めが導いた結果である。国立大学を独立法人化しなければならない理由など、庶民の側からは皆無だったのに「改革」と謳い文句をつければ、なにかしら新しい価値のある政策だと勘違してくれるだろうという、役人根性丸出しの間抜けな文科官僚どもが暴走した付けに過ぎない。付言すれば「独立法人化」にとどまらず、実質国が親元の奨学金の運営団体であった「日本育英会」をはじめとする5団体を「日本学生支援機構」に統合したのも愚作の極みといえよう。「日本学生支援機構」発足前から「日本育英会」が無利子の奨学金だけでなく、「2種」と呼ばれる有利子奨学金を導入した「罪」も強く弾劾されなければならない。

文科省は「学びたい学生がいかに学べるが」などを模索するといった発想は微塵もなく、大学を自由競争に放り込み、いらぬ口出しはするくせに金は出さないという、性悪根性の政策しか立案しない。無駄もいいところ、「グローバル化」と時代遅れも甚だしく巨額の補助金をちらつかせながら大学に競争を強いり、まったく不毛な金をばらまいている。

◆究極の教育無償化策は「出向・天下り天国」文科省の解体

文科省官僚の「狼藉」も目に余る。現役官僚のうち241名、実に現役職員の10%以上が国公立大学法人に「出向」している。途中退職して私立大学の職員にひき抜かれるものもいるから、文科省の役人は「出向・天下り天国」だ。

中学校の先生の大半が過労死ラインを超える残業を毎月強いられているという。先生たちは昔からあんなに忙しかっただろうか。そんなことはない。定年近い中学校教諭に聞いたところ「21世紀に入ってからですね。雑用が増えましたよ。雑用です。生徒の教育と直接関係ない資料作りが一番の負担です」と言われていた。

いかがだろうか。このように見てくると、文科省という役所が、何ひとつ国民に有益な政策や施策を行う能力がない人間の集まりであることが判明する。究極の教育無償化策は、まず「文科省解体」からだろう。

▼河野太郎「文科省国立大「現役出向」241人リスト#1 問題は天下りだけではない。これが“植民地化”の実態だ」(2017年5月6日=文藝春秋2017年4月号)

[図表2a]河野太郎「文科省国立大『現役出向』241人リスト」(文藝春秋2017年4月号)

[図表2b]河野太郎「文科省国立大『現役出向』241人リスト」(文藝春秋2017年4月号)

[図表2c]河野太郎「文科省国立大『現役出向』241人リスト」(文藝春秋2017年4月号)

[図表2d]河野太郎「文科省国立大『現役出向』241人リスト」(文藝春秋2017年4月号)

[図表2e]河野太郎「文科省国立大『現役出向』241人リスト」(文藝春秋2017年4月号)

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

愚直に直球、タブーなし!『紙の爆弾』

多くの人たちと共に〈原発なき社会〉を求めて『NO NUKES voice』

「今、お墓のあった場所を公開しているのは警察関係の方と報道関係の方だけで、一般の方には公開していないんですよ。ご両親は今もお参りに来られているんで、いやな思いをされたらいけませんからね」

2014年3月12日、東京都荒川区南千住の円通寺。私は、住職の男性の言葉に驚いた。失礼ながら、あの「吉展ちゃん」のご両親がまだご存命だとは思っていなかったからだ。

円通寺。吉展ちゃんの遺体が遺棄された寺として非常に有名

◆半世紀以上も現場で息子を悼み続けた両親

 

当時の指名手配書(夢野銀次さん2014年10月24日付「銀次のブログ」より)

1963年3月31日、台東区入谷で暮らす工務店経営者一家の長男・村越吉展ちゃん(当時4歳)が身代金目的で誘拐され、その後殺害された「吉展ちゃん事件」は当時、「戦後最大の誘拐事件」と呼ばれた。

捜査は難航したが、警視庁は1965年7月4日、別件の窃盗事件で服役中の小原保(同32歳)を営利誘拐などの容疑で検挙。小原の自白により、円通寺にあった「池田家」の墓の下から吉展ちゃんの遺体が発見された話は有名だ。

しかし、私が円通寺を訪ねた日は事件から半世紀を超す年月が過ぎていた。まさかご両親が今もお参りに来ているとは――。

「お二人とも今は80代だと思います。でも、つい先日もいらっしゃったんですよ」

円通寺境内には「よしのぶ地蔵」も設置されおり、こちらは一般の人も拝むことができる

◆現場を非公開にした理由──迷惑な陰謀論者たち

 

毎日新聞1965年7月5日付一面(岩垂弘さん「もの書きを目指す人びとへ――わが体験的マスコミ論」第46回より)

住職の話を聞きながら、私は高齢のご両親が息子の死を悼み続けた年月に思いを馳せ、柄にもなく少し胸が熱くなった。が、住職はそんな私の感傷的な気分を打ち消すような、こんな話も聞かせてくれた。

「物見遊山で墓を見に来られる一般の方の中には、陰謀論的な冤罪説を主張される人たちもいるんです。『小原は洗脳されて自分を犯人と言っているだけだ』とか『小原は足が不自由だったから差別されたのだ』とか言ってくるのですが、われわれとしては『勝手にやってください』と言うしかありません。小原の供述により、うちのお墓からご遺体まで見つかっているのですからね」

たしかにこういう変な人たちがいれば、寺としても遺体が見つかった墓のあった場所を一般公開するわけにはいかないだろう。

私は報道目的なので、遺体が隠された墓を見せてもらえたが、住職によると、すでに「池田家の墓」そのものは他の場所に移設されたという。その墓があった場所では、代わりに吉展ちゃんを供養するための小さな地蔵が祀られていたが、手入れが行き届いており、親族がよくお参りに来ていることが窺えた。

吉展ちゃんには安らかに眠ってもらいたい。

吉展ちゃんの遺体が見つかった墓があった場所。小さな地蔵が祀られているが、一般には非公開

▼片岡健(かたおか けん)
1971年生まれ、広島市在住。全国各地で新旧様々な事件を取材している。

「絶望の牢獄から無実を叫ぶ ―冤罪死刑囚八人の書画集―」(片岡健編/鹿砦社)

『紙の爆弾』6月号!森友、都教委、防衛省、ケイダッシュ等今月も愚直にタブーなし!

 

東京タワーを右手に桜田通りを北上し、飯倉交差点、つまりは右折すれば東京タワーにたどり着くその交差点を過ぎるとき、左手奥に見える異様な建造物。都心のタクシードライバーは、これに関する知識をきっと用意している。好奇心旺盛な乗客がそれを目にすれば「あれはなんだ!」と質問するに違いないからだ。

霊友会釈迦殿(れいゆうかいしゃかでん)は、その名の通り宗教法人霊友会の本部施設であり、同会ホームページによれば「釈尊との心の会話を交わす場として建立」され、そこでは「在家のつどい、妙一会お花まつり、節分会など、さまざまな行事が行われている」とのことだ。「特徴ある釈迦殿の外観は“合掌”をイメージしています」とも記されている。

竣工は1975年(昭和50年)。延床面積は25,720㎡。地下6階、地上3階の鉄筋コンクリート造。設計施工は竹中工務店。同社設計部の岩崎堅一と絹川正が設計を担当した。岩崎堅一は、有楽町センタービルディング(通称“有楽町マリオン”)や横浜市大倉山記念館といった大規模な設計に携わる建築家であり、受賞歴も多い。また、武蔵工業大学(現東京都市大学)工学部建築学科教授を経て現在は名誉教授を務めるなど、若手育成にも関係する人物だ。

この建造物の特徴として、まずはその“巨大”さを挙げるべきだろう。「ピラミッドの巨大さは、ただ体積が大きいのみならず、それがほとんど実用性を感じ得ない“モニュメント”であることによってより強く感じられるのだ」という話を聞いたことがあるが、釈迦殿についても同じことが言えるのではないか。私がこれを指して“建造物”と呼ばざるを得ないあたりからもその巨大さを感じ取ってもらうこともできるかもしれない。

 

造りとしては、大屋根を支持する28本の柱が目を引く。それらは道を形づくっており、したがって参道の役割を果たしている。柱や床材には御影石(花崗岩)が用いられており、ピカピカに磨かれた石の重みがダイナミックで荘厳な空間を支えている。御影石もその種類によってずいぶん趣が違うものだが、ここに用いられているのは中国の山東省を産地とする“中国マホガニー”もしくは米国サウスダコタ州の“ダコタマホガニー”ではないだろうか。いずれも安価なものではない。参道空間の天井は低く、また装飾はシンプルに統一されており、どこかミニマルな思想を感じさせる。これは、重い扉を押し開けた先にあるメインホールとのコントラストを生むための構造であり、法悦への導入だろう。

実は10年ほど前にもここを訪れたことがあるのだが、そのときの道連れ、自称“B級映画ハンター”によれば「宗教団体はとにかく信者を集めなきゃいけないから、まずはヴィジュアルで攻めてくる」のだという。なるほどそんなものなのか知らん。

 

▼[撮影・文]大宮 浩平(おおみや・こうへい)
写真家 / ライター / 1986年 東京に生まれる。2002年より撮影を開始。 2016年 新宿眼科画廊にて個展を開催。主な使用機材は Canon EOS 5D markⅡ、RICOH GR、Nikon F2。
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