(屁世26年9月30日)

おい、清水!

KO大学の皆さま、原発テロ犯の摘発にご協力ください…の巻

 

ここは都内某所にある警視庁「三途の川原署」。
「三途の川」なんて物騒な名前だが、ただの警察とはちがう。
桜田門のお偉方たちが一目置く“心霊警察”なのだ。

なにしろ刑事課の捜査第一係(別称・強行犯捜査係)の刑事たちは
「ボス」こと納骨堂俊介係長を筆頭に、
念仏読誦で容疑者を必ず自白させる「拝みの寺さん」こと寺村精進警部補、
ゴリゴリと墓をあばいて隠された証拠を発掘する名人である
「墓あばきのゴリさん」こと墓石誠警部、
お経のように刑事訴訟法を朗誦する「雨ダライ猊下(げいか)」こと雨田雷警部、
新入りだが鋭い霊感で犯人を突きとめていた「摩訶浪人(マカローニン)」こと早見純警部、
そのマカローニン刑事が立ち小便中に暴漢に刺されて殉職したため
後任として同署に赴任した新人「袈裟(けさ)ジーパン」こと柴田淳警部など、
心霊捜査にめっぽう強い腕きき警部がそろっている。

都内某所の警視庁・三途の川原署。
心霊捜査の腕利き刑事たちの拠点である。

盆休みの線香の、白檀のかおりがすっかり消えてしまったある九月の朝、
“拝みの寺さん”が出社すると、すでに職場でスタンバッていたボスが
ウイスキーを舐めながら、新しい指名手配書をにらみつけていた。

寺さん 「お早うございます、ボス!」
ボス 「おう! 寺さん、本庁から手配書がきたぞ」
寺さん 「ま~た本庁が手に負えない凶悪犯ですか」
ボス 「今回は最強最悪のテロリストだぞ。これを見てみろ」

寺さん 「うわっ! 心霊的に……業が深い人相ですなあ(絶句)。で、こいつ何をしでかしたんです?」
ボス 「本庁から捜査資料が届いている。寺さん、みんなに聞こえるように大声で読んでみてくれ」
寺さん 「じゃあ、ワシじゃなくて若い奴に読ませましょう。おい! 袈裟ジーパン、これ大声で読んでくれ」
袈裟ジーパン 「おっす! こういうのは女にやらせりゃいいんっすよ! しん子はどこっすか? お~い、しん子!」
ボス 「しん子は総監の接待要員として今日は本庁づめ。ガタガタ文句いわずにオマエが読めジーパン」
袈裟ジーパン 「はいはい。読めばイイんでしょ。じゃあ読みます……。

容疑者の概略――本件容疑者である清水正孝は、慶應大学経済学部を
卒業後、東京電力に入社して資材調達などの事務屋として出世街道を
邁進し、同社の社長になった。東電の社長時代には「コストカッター」の
あだ名で呼ばれ、政財界から一目おかれていた。

……ところでボス、“コストカッター”って何すか?」
ボス 「“経費出し惜しみのケチ野郎”って意味だよ。続けろ」
袈裟ジーパン 「へいボス。
清水容疑者は“コストカッター”の異名をとるだけあり、
「大事故なんて起きるわけがない」と原子力発電所の危険性をナメきって、
出費をケチって安全確保の手抜きをしつづけた。そのあげく平成23年3月に
東日本大震災が起きると、想定しえた地震と津波で福島原発は火災と
爆発が生じて大破にいたり、膨大な量の放射性物質を野外にばらまいて
日本のみならず全世界に放射能汚染を広げた。社長の清水は、この未曾有の
環境汚染犯罪の責任を負うべき犯罪者なのである。

……なるほどボス。わかりました。清水ってのは最悪の環境テロリストですね」
ボス 「感心してないでどんどん読んでいけよ、大声で」
袈裟ジーパン 「了解!ボス。

ところが未曾有の原発公害が起こしておきながら、清水は社長の職責を
放り出して巨額の退職金を手にし、東京電力から逃亡し、系列会社に天下り
した。しかも3年前の原発公害発生当時、すでに彼は慶應義塾の「最高意思
決定機関」である評議員会のメンバーだったのだが、こちらは辞めもせずに
今も続けており、それどころか本年10月1日に行なわれる改選「評議員選挙」
に立候補して、あいかわらず慶應義塾の「最高意思決定機関」に居座るつもり
でいる。

……ちょっとボス、質問なんすけど。こんな悪党が、なんで名門中の名門であるケーオー義塾の評議員なんかやってられるんっすか? ケーオーの運営幹部たちが黙ってないハズでしょ?」
ボス 「そこだジーパン。いい質問だ。ヒントは資料のその先にちゃんと書いてある。さっさと読み進めてくれ!」
袈裟ジーパン 「へいボス。了解!

放射能テロリストの清水容疑者が慶應義塾の評議員選挙に立候補できた
のは、同塾の理事会委員たちから推薦があったからである。慶應義塾に
おいては「評議員会」が最高意思決定機関、理事長および理事会が執行部
という位置づけになっている。国政にたとえれば、慶應義塾の評議員会は
“国会”、理事会は“内閣”と考えてよい。いわば内閣の大臣たちが、
次期国会議員選挙の候補者に、テロリストを推薦したようなものである。

袈裟ジーパン 「うわぁ……エグいっすねえ。清水容疑者だけの問題じゃなくて、ケーオー義塾の上層部にはびこる組織ぐるみの犯罪ってことですか。ぜんぜんオーケーじゃねえな。オーケーの正反対だわ、やっぱケーオーだな。しかもタオル投げ込んでTKO。もう戦いようがないボロボロの試合だわ……」
ボス 「おう! ガタガタ言ってないで読み進めろ!」
袈裟ジーパン 「イェスサー! ボス!

慶應義塾の理事たちが何故、放射能テロリストを次期評議員候補として推薦したか?
理事たちの不可解な行動の背景には、理事会のメンバーの多くが、原子力マフィアに
自ら関与してきた、という事情がある。現在、慶應義塾の理事会は、塾長の清家篤の
下に、常任理事9名、他の理事24名という構成になっている。後者の24名の理事は、
半数が慶應大学各学部長など現職の学内者であり、残りの半数が慶大出身の学外者
である。清家塾長と常任理事および学外者理事が原子力マフィアに関与している。
以下に、原子力マフィアに関与していると思しき主な人物についての調査結果の
概略を述べる。

……うわっ。ここから先、調査報告が長々と続いてますぜ。ボス、端折っちゃいましょうか?」
ボス 「ダメ! ぜんぶ丁寧に読めよ、オマエも公務員なんだからさ!」
袈裟ジーパン 「へいへい了解、ボス!

まず慶應義塾の塾長で、2009年以来、慶應大学の学長でもある清家篤だが、
この人物は、原発再稼働を強硬に唱えながら政府の経済政策に感化を及ぼし
てきた。カナダの由緒ある日刊紙『ラ・プレス』が東日本大震災から半年後
に掲載した「日本:目前に迫る新たなエネルギー危機」(2011年9月26日付、
)という記事には、清家篤塾長のつぎのような発言
が紹介されている――
「国内では人口も消費も減少の一途を辿っているのだから、〔福島原発事故によって〕
今回あらたに起きた電力危機のせいで日本が誇りにしてきた大手メーカー各社の海外流出
に拍車がかかる恐れがでてきた。「これは国外流出を正当化する絶好の言い訳になる」と
言うのは清家篤教授だ。慶應義塾の大学長で、東日本大震災復興構想会議の委員も務める
この人物は、(原発災害当時の民主党)政府が決めた脱原発への方向転換を、馬鹿げた
慌て者の決め事である、と言い放った。「ドイツが(原発撤廃を)決めたんだから日本も
できる、と言ってるけれど、そんなのは大嘘だ。ドイツは今後も近隣諸国、とりわけ
フランスから電力を買い続けることができるだろうが、皮肉なことにその電力源は原子力
だからね。だが日本はそういうマネはできない。自給自足するしかないんだ」。清家教授
によれば、日本が原子力なしで何とかなると考えるのは全く非現実的なのだそうだ。
「原子力発電への依存率を減らすことは考えてもいいが、完全に撤廃するなんて考えられない」
と言うのだ。おまけにたとえ日本が原子力を撤廃しても、中国や韓国のような近隣諸国は
原発の運転を続けるのだから、その危険から解放されるわけでもない、と清家篤は付け加えた。」

……なんだケーオーって! 塾長からしてゴリゴリの原発推進派かよ。しかも韓国やら中国も原発推進だから日本で脱原発するのは無意味だなんて言ってますね。テメエの国の責任を外国におっかぶせてやがる。性根の腐った卑怯な奴ですねえ。」
ボス 「おう! こういうふうに、世間の強い奴におもねって学問をねじまげる奴を“曲学阿世の徒”って言うんだ。学者といえども油断はできねえぜ。警察官たるもの、油断は禁物だ。」
袈裟ジーパン 「塾長からしてこんな調子ですか。これじゃケーオー義塾じゃなくて、ケーオー未熟ですね(笑)」
ボス 「…だな(笑)。慶應って医学部なんかは私学の雄ってことで、いちばん入試の偏差値が高かったわけだが、塾長からしてこんな偏屈な奴なんだから、癌なんかになって慶應病院に入院したら大変なことになるかもな。世間的には“名医”だけど実は何かのカルト信者で、そんな奴が主治医になって患者はみすみす殺されるかもしれないぜ。」
袈裟ジーパン 「ボス! それに30年早く気づいていたら、あなたの人生は大きく変わったかもしれませんよ。」
ボス 「な~に意味深長なこと言ってんだよ。無駄口たたいてないで、調査報告を読み進めろ。」
袈裟ジーパン 「ヘイヘイ。了解です、ボス!

慶應義塾の常任理事である清水雅彦は、同大の経済学部教授で産業研究所所長
でもあるが、核燃料サイクル開発機構の「高速炉・燃料サイクル課題評価委員会」
メンバーとして活動してきた。同じく常任理事の國領二郎は、経営情報システムの
専門家で総合政策学部の教授であるが、電力会社や電気メーカーが結集した「次世代
電子商取引推進協議会」の特別会員である。同じく常任理事で薬学部教授の増野匡彦
は、中国や近隣諸国からの輸入冷凍食品に含まれる人工および自然放射性核種の測定
を行なってきたが、国産食品の放射能汚染に関しては見て見ぬふりをしている。

……理事たちも原子力については、原子力マフィアの業界などと危うい関係にあるということですか?」
ボス 「…だな。産業政策とか放射線とか、そういう方面のことを専門にやってれば、どうしてもマフィアとの接触は出てくるわけだが、問題はそこでどんな態度をとるか……ってことだ。警察だって刑事やってりゃ日常的にヤクザと接するわけだが、だからってヤクザになるわけでもないだろ。」
袈裟ジーパン 「……って本当ですか?(笑) 半分ヤクザの刑事だっているじゃないですか。……まあ、ここ三途の川原署は、俗世を離れた線香くさいデカの吹きだまりになってるから、ヤクザとつるむような俗っぽい刑事はいないでしょうけど(笑)」
ボス 「この野郎、無駄口たたいてないで読みすすめろ。掛け合い漫才やってんじゃねえんだぞ!」
袈裟ジーパン 「ハイな了解、ボス!

慶應義塾理事会の理事に関しても、学外者の理事には、東京電力と
ひとかたならぬ関係をもつ者が少なからずいる。まず理事の勝俣宣夫
であるが、彼は「産業界の勝俣三兄弟」の一人である。兄弟の勝俣孝雄
は新日鉄の副社長、勝俣恒久は東京電力の会長に他ならない。同じく
理事の菊池廣之は極東証券(株)の代表取締役会長であるが、極東証券は
三井グループと親密な企業であり、同じ三井グループを通じて東京電力とも
浅からぬ関係がある。すなわち極東証券は1990年10月に三井グループ主要
各社の資本協力を得て資本増強を行なった事があり、それ以前にも主力銀行
の三井住友銀行(旧三井銀行)と業務提携を締結していた。一方、東京電力
も、三井住友銀行が旧三井銀行の時代から融資団(旧興銀・旧三菱銀ほか)
の主要メンバーである。さて小林陽太郎であるが、彼は慶應義塾の理事である
のみならず、経済同友会の終身幹事(元代表幹事)で、財団法人朝日新聞
文化財団の理事なども務めている。この経済同友会については、東京電力
がらみで注目すべき事件が起きたことがある。2002年9月3日、当時の東電の
社長だった南直哉が、経済同友会の副代表幹事を辞任した。理由は1999年
9月14日に発覚した関西電力の、高浜原子力発電所三号炉に使用予定だった
英国製ウラン・プルトニウム混合燃料(MOX燃料)ペレットの寸法データの
改ざん事件と、同月30日に起きた東海村JCO核燃料加工工場での臨界事故である。
いわゆる「バケツ臨界事件」として知られる後者の事故は、バケツに入れて作業
していたウラン溶液が目の前で臨界を起こして大量の中性子が発生し、それを
じかに浴びた作業員は2名が死亡、1名が重症となっり、被曝者は667名に及んだ。
原子力業界で相次いでおきた極めて悪質なこれらの事件は、経済同友会の重要
ポストにいた南直哉・東電社長の面目をすっかりつぶしてしまい、彼は急きょ、
同友会の副代表幹事を辞任するはめになったのである。この不祥事について、
南直哉は当時つぎのように発言していた――「原子力はすべてつながっている以上、
法的な責任は別として道義的な責任は電力会社にもある。私自身もJCO、そんな
企業があったか、という認識だった。臨界事故が起こるような重要プロセスを
任せていたというのにうかつだった。原子力への不信感が強まっていることを含め、
その責任は電力会社にある」、「JCOの臨界事故、MOX燃料データ改ざんは、原子力
に対する国民の不信感を増幅した。原子力産業全体の安全に取り組む」。
小林陽太郎は同友会幹事として、南副代表幹事の辞任を苦々しい思いで発表し、
記者たちの質問に応対したのである。それから9年後に福島原発の火災爆発が起き、
東電・清水社長のずさんな経営が露呈したわけだが、母校である慶應義塾の理事で
ありながら、その清水正孝が評議員で居続けることを黙認してきたのである。
慶應義塾の理事でありながら、清水の評議員留任を認めてきたという意味では、
佐治信忠も同様の責任があるだろう。佐治はサントリーホールディングス代表取締役
社長で、関西公共広告機構に起源をもつ公益社団法人ACジャパン(2009年の改称前は
「公共広告機構」)の理事長でもあるが、福島原発災害のあおりで東京電力が2012年
4月から電気料金を値上げすることを決めた時は、「東電にも事情はあると思うが、
あれだけの事故を起こして、当たり前の顔をして値上げしますというのは遺憾。
自らのコスト削減努力など、説明責任が欠如している」と苦情を公言したのである。
ところがその東電の社長が、佐治の母校でもある慶應義塾の評議員で居座り続けて
いるのに、それは黙認している。けっきょく佐治信忠の関心は電気料金の値上げで
自社の経営に迷惑がおよぶという、利己的なものにとどまっていたのである。

……いやあ、実にロクでもない理事ばかりですねえ。やっぱりノックダウンのKO大学だわ(笑)」
ボス 「おう! 今回は稀代の放射能テロリストを、慶應義塾の幹部たちがグルになって庇護(ひご)しているってことだ。」
袈裟ジーパン 「そこまでは了解しましたが、なんで警視庁心霊セクションのウチらに、この捜査が回ってきたんです?」
ボス 「それなんだけどさ。ゴリに慶應大学の念写をさせたら、トンデモない未来が写ったんだよ。この写真、見てみい。」


ゴリさんが念写した慶大日吉キャンパス。中央道路のむこうに原発が立ち並んでいる。

袈裟ジーパン 「なんじゃ!これは!! こ、これはケーオー大学日吉キャンパスですね。中央道路の有名な銀杏並木だ。……むこうに見えるのは……ゲゲゲっ、原発じゃねえか!」
ボス 「道路にも横断幕がかかってるだろ。福島の原発銀座みたいに……」
袈裟ジーパン 「あっホントだ! “原子力、正しい理解でゆたかな暮らし”って書いてある。ダっせえ(笑)。しかも大嘘じゃねえか(笑) ……ボス! これが慶應大学の未来の姿なのですか?」
ボス 「…だな。ゴリの念写って当たるからな。摩訶浪人がウチに赴任してきたときも、ゴリはさっそくあいつが殉職した殺害現場を念写してたほどだから。」
袈裟ジーパン 「なんじゃ!それは!! ……ということは、俺たちが殉職するかどうかも、ゴリさんは念写で死亡現場を写してあらかじめ知ってるってことですか?」
ボス 「それは企業秘密だから言えない。大体そんなこと知ったら、おめえの士気が下がるだろ。」
袈裟ジーパン 「なんじゃそりゃ? イヤなこと言いますね。まるで俺たちテレビドラマの『太陽にほえろ』みたいじゃないっすか。」
ボス 「雑談はともかく……としてだ。慶應に巣くう原発マフィアを放置していたら、とんでもないことになるってわけだ。」
袈裟ジーパン 「そんなこと、霊界の福沢諭吉さんが知ったら草場の陰で号泣するでしょうね。」
ボス 「…だな。実際、ゴリが三田キャンパスで強烈な霊感を感じて“幻の門”のまえで念写したら、この大学の情けない未来が写ってしまった。……それがこの写真だ。」


慶大三田キャンパスの「幻の門」。ゴリさんの念写によれば、近未来には三田キャンパスが核廃棄物貯蔵所に成り果て、門前に「放射能危険!立ち入り禁止」の標識が掲げられることになるらしい。なおゴリさんはこの念写の最中に、悔し泣きする福沢爺の思念を感じていたという。

袈裟ジーパン 「これは凄いですねえ。三田キャンパスも将来はこんなみっとない姿になっちゃうのか……。福沢諭吉の怨霊も出てますねえ。」
ボス 「そりゃ出るわな。せっかくの慶應義塾が、不心得者たちによって核汚染の墓場になるとすれば、極楽往生なんてしてられないもんな。」

ゴリさん 「ただいま帰りました。ボス、とんでもない写真が撮れましたよ!」
ボス 「おう、ごくろう! …で、今度は何が撮れた。」
ゴリさん 「昨晩から強烈な霊感を感じてまして。
日の出前に、吸い寄せられるように三田の慶應大学に向かいました。で、東館のまえで手が勝手に動いてどんどんシャッターを切っていくんです。」
ボス 「死霊に憑依されていたんだな。」
ゴリさん 「そのときは意識が飛んでいて……。で、気がついたらこんな写真が撮れていました……」


慶應義塾大学東館の正面に刻まれているラテン語で書かれた福沢諭吉の格言。「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という意味。


ゴリさんが霊的憑依状態で撮った東館の写真。壁面から血が噴き出していて、福沢の格言が真っ赤になって浮き出ていた。ラテン語で「地獄は地獄を呼ぶ(ABYSSUS ABYSSUM INVOCAT)」と書かれていた。

ボス 「うわっ! 禍々(まがまが)しいな。なんだこれは?_」
ゴリさん 「上の写真は最初に撮ったものです。ふだんの状態はこれです。横文字が刻んでありますが、これラテン語で『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず』っていう意味です。」
ボス 「おう! 福沢諭吉の有名な格言だろ。……で、下の写真は?」
ゴリさん 「わたしが憑依状態で撮ったものです。赤いシミは血痕だと思います。ふだんと違う文字が浮き出ています。怒張……といった感じです、」
ボス 「で、こっちの横文字はどういう意味だ?」
ゴリさん 「ラテン語で『地獄は地獄を呼ぶ』という意味だそうです。」
ボス 「どういうことだ?」
ゴリさん 「ふつうは道徳的な“たとえ”として語られる警句です。いったん悪の道に踏み出したら、どんどん悪に深入りしていく、という意味でしょう。」
ボス 「麻薬中毒みたいだな。」
袈裟ジーパン 「マフィアの人づきあいも“地獄は地獄を呼ぶ”の類でしょう、」
ボス 「おうジーパン。オメエ、若いくせに知ったようなことを言うじゃないか。」
ゴリさん 「でもこの格言を文字どおりに読めば、慶應大学は悪の道に踏み出したら地獄まっしぐら……ってことですな。」
ボス 「恐ろしい話じゃ……」
ゴリさん 「くわばらくわばら……」
袈裟ジーパン 「オレら警察がどうこうする……って次元を超えてますよね。慶應義塾はこれを自分で始末できなきゃ地獄行きってわけだから。」
ボス 「……だな。」

(屁世滑稽新聞は無断引用・転載を大歓迎します。
ただし《屁世滑稽新聞(http://www.rokusaisha.com/wp/?p=4853)から引用》と明記して下さい。
この記事で言及された「調査報告」の内容については事実ですが、三途の川原署の
刑事たちの会話は、屁世滑稽新聞記者がトランス状態で受信したものです。)

 

大学生が「学生運動」に大挙して参加した時代は遠い昔だが、私の勤務していた大学には社会問題を研究するサークルがあり、そのサークルの周辺には学外での社会運動に参加する学生が常時何名か在学していた。特定のセクトに所属するわけでもなく、さして目立った行動もしないが、世の中自身がおとなしすぎるので、集会やデモに参加しただけで、公安警察は要注意学生としてマークするターゲットを必ず視野に入れていた。

私をよく訪れるようになっていた所轄の公安警察のQさんは、一見おとなしい田舎のオッチャン風で薄暗い雰囲気はどこにも漂わせていなかった。彼には私を訪問する際には必ず電話でアポを取ってから来ること、学内をうろつかず私の事務室にだけ来るようにと強く要請していた。当時私が公安警察と連絡を取っていることを知っている同僚は極わずかであったし、大学敷地内に警察を入れる行為は「大学の自治」の原則に反する行為だったからだ。

◆公安警察恐るべし!

彼は訪問の際必ず明確な目標を持ってやってくる。

「田所さん、来週東京で大きな集会があるんですわ。たぶんA君が参加すると見とるんですがどうでしょう?」
「A君とは昨日も話しましたがそんは話はしてませんでしたよ」
「ほぼまちがいないんですわ」
「でも、学生が集会に参加することは自由ですし大学としては止めることは出来ませんよ」
「いえいえ、そんなことまではお願いしません。で、A君が学割を申請してないかどうか調べてもらえませんでしょうか」
「ああ、それなら調べますけど、学割は私の部署では発行しないのでちょっと時間かかりますよ」
「すんません、いつもお手を煩わせて」
「では、分かり次第電話します。ところでその集会はどんな内容の集会なんですか?」
「これがですね、過激派の○○派が裏で操ってる可能性が高いんですわ。作家の○○とか、歌手の〇〇も出よるんですけど、全国動員かけとるようなんですわ」
「そうなんですか。○○派ってまだあったんですか?」
「ええ、○○派は・・・・」

と○○派について公安がどう見ているかのレクチャーが始まる。○○派については私なりに知識を持っていたのだが、敢えて何も知らない素振りで質問するのがポイントだ。質問を重ねるとかなり踏み込んだ情報を語ってくれる。Qさんが帰ると私はすぐにA君に電話を入れ私のところに来るように告げる。

「来週東京で集会あるんやて?」
「そうそう、××反対の全国集会が日比谷であるよ」
「行くの?」
「そのつもりB君と一緒に」
「今日公安来たわ。君が行くかどうか聞きに」
「で、なんて答えたの?」
「知らないから、知らんと言っといたがな」
「ふーん」
「まあ、ええわ。とにかく下宿見張られてるから気いつけや、それからB君はまだ公安には割れてないようだから注意事項をちゃんと教えてやっとくんやで」
「はーい、わかりました。サンキュー」

といった具合で要注意ターゲットにされた学生には、公安の動向をすべて教えていた。犯罪行為の嫌疑があるなら別だが集会参加するのは自由だし、不当に日常生活を見張られる学生がいれば、公安の情報を教えてやるのは私の義務ですらある、と考えていた(公安にばれたらこっぴどい仕返しをされたろうが、退職後もそのようなことは幸いない)。

翌日Qさんに電話を入れる。

「昨日はご苦労様でした、A君の件ですけどね、学割は申請してないですね」
「え!そうですか・・おかしいなー。行くのは確実やと思うんですけどね」
「学割申請してないことだけはわかりました。ほかに何かお手伝いできますか?」
「実は今朝になってわかったんですが、B君という学生さん、これも行きそうなんですわ」
「B君・・顔と名前が一致しないなー。何回生ですか?」
「1回生ですわ。これA君が誘っとるんです」
「B君の学割を調べろと・・・?」
「すんません、度々お願い出来ますやろか?」
「わかりました。夕方また電話します」

公安警察恐るべしである。数日の間にA君がB君を誘ったことを察知しているわけだ。
でも、実はからくりは簡単。A君の下宿電話は常に盗聴されているのだ。私がA君に電話で公安の話をせず、事務室に呼び出したのは盗聴されていることを知っていたからであり、B君に対して「注意事項を教えておくように」と言ったことの中身には下宿電話の盗聴のことも含まれている。

再びA君を事務室に呼んだ。
たまたまB君も学内にいたから二人で来てもらった。

「B君のこともう公安知っとったで」
「うっかりなんだ。Bが俺に電話かけてきて、注意する前に集会の話し始めたから、それが原因じゃないかな」
「たぶんそうだろうよ、B君!今の日本はな、君らみたいに学生が集会行くだけで公安警察が電話を盗聴する国なんや(当時は盗聴法成立前であるから警察といえども盗聴は立派な犯罪行為だ)、だから何も法律違反していなくてもちょっとしたことで捕まるし、盗聴もされる。君の下宿の電話も今日からは盗聴されていると覚悟しときや」
「そんなん法律違反やんか!」
「そうや、でもそれが現実だからしゃーない。その代り私は出来るだけ公安から情報引っ張って君らに教える。公安には絶対肝心な情報は流さない。これまでもそうやって来たからA君は何でもしゃべってくれるんや。まあ初体面で信用しろという方が無理やけどな」

初体面のB君は釈然としない表情でA君に促されて事務室を出ていく。それはそうだろう。大学に入ってまだ間もない学生が下宿の電話を盗聴される、さらにそれを大学の職員から聞かされる。いったい何がどうなっているのか頭が混乱するのも無理もない。

QさんにはまたしてもB君の学割申請はなかったと伝える。

実際この時はA君もB君も学割の申請はしていなかった。公安警察は捜査において盗聴など手段を選ばない怖い組織であると同時に、学生の動向を学割の申請があるかないかで探ろうとするといった幼児性を併せ持つ不思議な団体だ。関西から東京への移動方法はJRに限ったことではなく、夜行バスもあれば、知人の車に同乗させてもらうことだってあるだろう。勿論Qさんが学割の申請状況を尋ねてきたのは、公安としてもひょっとして情報が掴めれば、程度の期待値だったのかもしれないが、その後彼が開陳してくれた○○派についての情報には所々に間違いがあった。

このように一方的に袖にしていてはQさんも点数が稼げない。私から公安への一番のプレゼントは学生が警察官採用試験を受験した時だ。数にすればそう多くの受験者がいるわけではないが、毎年何人かは警察官採用試験の受験者がおり、その都度Qさんが電話をかけてくる。

「またいつもの件ですねんけど、今度は島根県警ですねん。名前は◎×□君です。よろしゅうお願いします」
「はい、わかりました。30分後に」

◆学生の身辺調査に協力せざるをえない大学職員

警察官採用試験の際、受験学生の身元は徹底的に洗われる。Qさんが当時私に示したチェック項目は、1.親の職業、2.所属クラブ、サークルなど学生生活の様子、3.親戚、身内に共産党員や社会党員がいないか(右派は許容、左派はダメ)などだった。1は入学時に提出させる身上カードを見ればわかるし、2は在学中の行動はサークル、クラブなどに属していれば掴める。3はその学生と私がよほど親しいか、あるいは本人に聞かない限りわからないから、Qさんとしても「もしわかったら」という程度の要請だった。

ざっと調べてQさんに報告だ。
「調べましたよ。お父さんは自営業ですね。職種は販売関係です。サークルに入ってました。体育会系ですわ。「赤」はたぶんいないんじゃないかなー。保守的な田舎が実家ですからね」
「はいはい。ありがとうございます。助かりましたわ。またよろしゅうお願いします」

といった塩梅だ。私はQさんにおおよその情報は伝える。警察官志望の学生だから問題学生であることはまずないので嘘をつく必要もほとんどなかった。これだけの情報でもQさんとしては点数稼ぎになるのだと言っていた。

まだ携帯電話が普及していない時代だったので固定電話の盗聴は技術的には簡単だった(私でも固定電話の盗聴ならちょっとした道具がそろえば出来る)。「個人情報保護法」といった面倒臭い法律もなかったから公安も平気で身辺情報の質問を投げかけて来たし、私も学生に不利にならない範囲で情報提供が可能だった(道義や倫理の問題は度外視して)。

今私が同じ職場にとどまっていたら公安とのやり取りはどんな具合になっていただろうか。おそらく法律や技術が変化しても公安警察の行動原則は変わっていないと思う。

(田所敏夫)

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(屁世26年9月28日)

ヤクザもナチスも“入る知っとら~!”【その2】

FOOL-JAPAN内閣でプリクラ騒動……の巻

 

ある日の“国会女子”花子ちゃんと舞ちゃんの会話――

花子ちゃん 「ねえ舞ちゃん、国会にプリクラあんの知ってる?」
舞ちゃん 「えっ? マジ? ウチら国会女子って国会のことはぜんぶ知ってるってタテマエだけど、それ初めてきいたわ」
花子ちゃん 「あたしもきのう知ったんだヨ! マジくやしい!」
舞ちゃん 「そんなン、このあいだ施設見学いったときになかったジャン! ウチらの調査力、まだまだってことか……」
花子ちゃん 「パパがおしえてくれたの」
舞ちゃん 「どのパパ?」
花子ちゃん 「毎週火曜日専用のパパ」
舞ちゃん 「あ……あの、いつもシャツの襟(えり)たててる“すだれ頭”のオジサマね(笑)」
花子ちゃん 「そうそう(笑)。 でさ、火曜日のパパから、そのプリクラっていうのを何枚かもらったんだけど~。それがヒドいの(笑)」
舞ちゃん 「どれどれ。見せてよ」
花子ちゃん 「ハイ、まず1枚目」


1枚目のプリクラ

 

舞ちゃん 「ぶはっ! 何これ? 何年か前に話題になったキリスト様の修復画みたいじゃん、スペインの教会の(笑)」

スペイン・ボルハ市の教会にあるキリストのフレスコ画なんだけど、

2年前の夏に「世界最悪の修復画」として有名になったわよね(右)。
それをまねて「世界最悪のメイク」を試みた美女もいるのよ(左)。
(引用元:http://acidcow.com/pics/36347-ruined-jesus-fresco-make-up-job-3-pics.html

花子ちゃん 「だれだと思う?」
舞ちゃん 「左側の女子は……ゲゲゲ! まさかサナエちゃんでは……」
花子ちゃん 「そうらしいの、パパの話だと……」
舞ちゃん 「プリクラってさあ、写真にメイクアップ機能がついていてカワイク変身できるけど、さすがにこれは……とても本人だと判らないわね。な~んか昔の少女マンガみたいじゃん(笑)」
花子ちゃん 「このプリクラから推測すると、きっと国会にあるプリクラって、メイク機能が並はずれてるんだわ!」
舞ちゃん 「国会議員の御用達だから、ウチら庶民むけのレベルじゃないほどメイク機能が強靱化されてるんだわ、きっと!」
花子ちゃん 「しかもお歳を召した淑女……がプリクラに写ると、顔面にたまり積もった“宿業”のようなものが全部修正されちゃうから、赤塚不二夫の“ひみつのアッコちゃん”みたいなツルツルの顔になるんだわ、たぶん」
舞ちゃん 「それってスゲエ強靱化だよね(笑) これからの高齢社会ではプリクラ最強ってことね。ニコンとかのカメラ会社が生き残る活路は高齢者むけプリクラだってことを、教えてくれる一枚だわ!」

舞ちゃん 「ところで花子ちゃん。右側でコメ俵(だわら)みたいの担いでるオジサンは誰なの?」
花子ちゃん 「なんかネオナチの人らしいよ」
舞ちゃん 「えっ? ナチのくせして全然迫力ないじゃん(笑)」
花子ちゃん 「そりゃプリクラですから(笑)」
舞ちゃん 「サナエちゃんの頭の上にあるのは、ドラえもんのタケコプターとか……」
花子ちゃん 「よ~く見ると自民党の党章じゃん(笑) だけどひっくり返すとネオナチのマークと良く似てるんだね(笑)」
舞ちゃん 「うん、新発見だ!」

花子ちゃん 「じゃあ2枚目のプリクラですけど。ハイ、これ」

2枚目のプリクラ

舞ちゃん 「男同士か(笑)。左側のおじさんは、さっきのネオナチの人でしょ。右側のおじさんは誰かな? 生前のやしきたかじん?」
花子ちゃん 「やしきたかじんは国会議員じゃないよ(笑)。パパの話だと自民党の西田議員だってさ」
舞ちゃん 「あっ、国会の爆弾男っていう評判のおじさんね」
花子ちゃん 「そうそう“爆弾おとこ”(笑) ……ということは頭の上で輝いている自民党のバッジに、たくさんのミサイルが向かっているってことかな?」
舞ちゃん 「いや~……生命の神秘じゃないの?」
花子ちゃん 「きゃ~! 男どうし~~(笑)」
舞ちゃん 「でもプリクラらしくていいよね」
花子ちゃん 「ん~、なんかよく見ると、新興宗教の一代目教祖と二代目教祖のマンダラみたいだわ(笑)。……じゃあ3枚目に行ってみよ~!」
舞ちゃん 「おっ! なつかしい。ドリフの大爆笑か(笑)」

3枚目のプリクラ

舞ちゃん 「あっ。これは見るからに“おとなのプリクラ”ですねえ(笑) こんな切手、ほんとうに売ってそうだわ」
花子ちゃん 「ないない(笑)。“ネオナチ国会略取記念”なんて、アナザーワールドの話だよ」
舞ちゃん 「右側の自民バッジのおばちゃんは誰かしら?」
花子ちゃん 「パパの話だと、トモミちゃんだってさ」
舞ちゃん 「こんな顔した女優さん、明石家さんまの“からくりTV”に出てたよね」
花子ちゃん 「ああ……中村玉緒さんね。番組このあいだ終わっちゃたけど」
舞ちゃん 「がはははは」
花子ちゃん 「出た! 玉緒わらい(笑)」
舞ちゃん 「“ごえん”があるってことで(笑)」
花子ちゃん 「……というわけで、最後の1枚がこれ……」

4枚目のプリクラ

舞ちゃん 「出たっ! 兄弟仁義(笑)」
花子ちゃん 「でも男どうしのツーショットって、やっぱりなんかエロいよね」
舞ちゃん 「マジにこれ“やおい”ですわ」
花子ちゃん 「うんうん、ヤマなし。オチなし。意味なし(笑)」
舞ちゃん 「これって何だか、むかしの修学旅行のおみやげの定番だった観光地ペナントみたい。国会のプリクラって、そんなに大きな写真シールをプリントするのかしら?」
花子ちゃん 「するんじゃない? そうすりゃ選挙ポスターなんか簡単に増し刷りできるし」
舞ちゃん 「それって公選法違反じゃん」
花子ちゃん 「そうか、アハハ」
舞ちゃん 「でもこれって、クミ事務所とかの神棚の下とかに貼ってそうだよね」
花子ちゃん 「アベちゃんのご尊顔つきだから、警察に踏み込まれてもオトガメなしだもんね(笑)」

舞ちゃん 「花子ちゃんがパパからもらったプリクラだけど、国会のプリクラマシンってどこにあるの? 地下食堂のそばかな?」
花子ちゃん 「それなんだけど、きのうパパにいっしょに議事堂に行ったんだだけどさ、秘密の地下通路を通って……」
舞ちゃん 「ああ、ウチら代議士グルーピーは、パパと一緒ならフリーパスだもんね(笑)」
花子ちゃん 「……でさぁ、売店関係とかトイレの付近とか、くまなく探したんだけど、そんなマシンなかったの」
舞ちゃん 「えっ?」
花子ちゃん 「なんか、パパの話だとね。議員さんが自分らでツーショットを撮って、電話で“売人”を呼ぶんですって……」
舞ちゃん 「げっ! 売人を使ってプリクラ注文するわけ? なんか覚醒剤みたいじゃない(笑)」
花子ちゃん 「プリクラマシンじゃなくて、人力で作ってるのかもね。写真館のおじさんが闇のバイトで(笑)」
舞ちゃん 「いや、逆にこれらの写真は機械じゃなきゃ作れないかも……。だってサツキちゃんのところのフォトショップ写真なんて、機械じゃ作れない職人ワザだもんね」
花子ちゃん 「そういえば、そうかも」
舞ちゃん 「これ見てよ。サツキちゃんのホームページに出ているユーチューブ番組の宣伝扉(サムネイル)なんだけどさ……」

 


「片山さつき Official Web Cite」
(http://www.satsuki-katayama.com/)に掲げられた
「Youtubeさつきチャンネル」の扉

 

花子ちゃん 「う~ん、美人だよねえ。でも……この世のものとは思えない」
舞ちゃん 「だってパソコンで画像修整くわえた改造写真ですから。その意味では“この世のもの”じゃないよ「(笑)」
花子ちゃん 「その扉をクリックしてユーチューブの“さつきチャンネル”に行ってみましたら……」
舞ちゃん 「ハイ! みましたら!」
花子ちゃん 「扉の写真はやっぱり……まばゆいばかりにキレイなんですけど」
舞ちゃん 「ハイ! キレイなんですけど!……それからどうした?(笑)」
花子ちゃん 「現実の番組にあらわれるご本人とは、かなりの落差があるようでして……」
舞ちゃん 「それがフォトショップ修正のつらい宿命なんですわ」


Youtube「さつきチャンネル」自体の扉
(https://www.youtube.com/channel/UCcLDPsTg7cMSwbqK9KSgZCw)

 

花子ちゃん 「サツキ先生、先日テレ朝の“TVタックル”に出てたけど、やっぱり本物はいろいろな意味で迫力があったわよ」
舞ちゃん 「ご自分のブログにも写真のせてたわ」

9月15日づけの片山さつきオフィシャルブログ」に
掲載されている、TVタックル収録中の先生のお写真
(引用元:http://satsuki-katayama.livedoor.biz/archives/8530155.html)

 

花子ちゃん 「サツキちゃんのブログみると、猛烈にがんばってるのが見てわかるでしょ。国会議員なんか地回り稼業なんだから、日々あちこっちの人たちと会って、神経のすり減りぶりも尋常じゃないわ。ちゃんと働いていれば顔に疲労や“宿業”が溜まってしまうのは当然の結果ってこと」
舞ちゃん 「だけど有権者の一般ピープルは美人コンテストとか歌舞伎役者えらびみたいに考えてる奴が多いし」
花子ちゃん 「だって、そもそもマスコミが“美女議員”とか“イケメン議員”とか騒ぐジャン、いちいち(笑) 民主主義を腐らせているのは、まずコイツらだよね」
舞ちゃん 「おっと花子ちゃん、パパさんの口ぶりに似てきた(笑)」
花子ちゃん 「まあとにかく、庶民大衆は美年美女に投票したがる。……んで、政治家のほうも選挙ポスターとか宣伝に、フォトショップ加工したインチキ顔写真を使いたがるのが、まあ人情だよね」
舞ちゃん 「ウチら国会女子だって、やっぱり歌舞伎役者みたいのに吸い寄せられちゃうからね(笑)」
花子ちゃん 「でもフォトショで作ったインチキ写真を出していると、現物を見た有権者が腰をぬかす……という罠が」
舞ちゃん 「いっそのこと国会議員なんか整形手術すればいいのに。そのくらいのお金はあるんだし……」
花子ちゃん 「整形手術があたりまえになったら、みんな同じ顔になっちゃうじゃない。どっかの国の美女コンテストみたいに(笑)」
舞ちゃん 「それもそうだね。フォトショで“写真整形”するのは今どきの議員にとって両刃の刀……」
花子ちゃん 「そして止めるにやめられない“麻薬”かも……」
舞ちゃん 「となると、国会議員はプリクラを作るのも“売人”が必要ってわけですか」
花子ちゃん 「まさに“国会議事堂”ならぬ“コカイン議事堂”……てか(笑)」
舞ちゃん 「山田くん、花子ちゃんに座布団一枚やって(笑)」

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サナエちゃん

(参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=NyT4ixnhQyw

A            Bm        D          A
議員会館の 女子トイレで サナエちゃんと とったの
A                   Bm        D          A
せまいお部屋で 肩ならべて ツーショットで 撮ったの
A        Bm        D          A
でも 日の丸を ひろげたら 白地が茶色く なったの
A              Bm      D            A
議員会館の 女子トイレで 日の丸が 汚れたの
C             A      C              A    C       D      A
もう直らない 汚れは消えないの 二度と消えないの

A             Bm     D        A
議員会館の 女子トイレで トモミちゃんと とったの
A           Bm         D       A
やっぱりトイレが 好きだから ツーショットで 撮ったの
A             Bm            D     A
でも やっぱり日の丸 ひろげたら 案の定で 汚れたの
A             Bm      D          A
議員会館の 女子トイレで また日の丸を 汚したの
C                A  C                   A    C         D      A
もう消えないの 汚れは消えないの ぜったい消えないの

A           Bm     D       A
議員会館の 男子便所で ニシやんと とったの
A              Bm       D      A
せまいお部屋で 肩ならべて ツーショット 撮ったの
A       Bm      D       A
男どうしの お約束で ションベン競争 やったの
A           Bm          D         A
議員会館の 男子便所で ニシやんと やったの
C              A   C             A C           D     A
兄弟仁義なの トイレで仁義なの ションベン仁義なの

A            Bm         D     A
議員会館の アベ部屋で ベーヤンと とったの
A               Bm        D          A
マルボー歓迎の アベ部屋で 仲良し写真を 撮ったの
A            Bm    D           A
メメぐち組の 金庫番と 仲いいところを 撮ったの
A               Bm       D             A
ゲリして総理を やめたけど 兄弟仁義は 通すの
A                Bm     D         A
お通じばかりで つらいけど 兄弟仁義は 通すの
C                A    C                     A        C       D       A
もうなれないの 堅気(かたぎ)になれないの ぜったいなれないの

 

屁世滑稽新聞は無断引用・転載を大歓迎します。
ただし《屁世滑稽新聞(http://www.rokusaisha.com/wp/?p=4745)から引用》と明記して下さい。
なお、ここに記した内容はすべて、深酒で悪酔いしながら見た夢にすぎません。

 

前回に引き続きあまりよく知られていないタバコのお話をダラダラと書いていきますよ!デジタル鹿砦社通信をご覧の皆さん、ごきげんよう。原田卓馬(愛煙家・男性・東京在住)です。

健康を考えてタバコをやめる方、やめたいけれどやめられなくて困っている方、禁煙が却ってストレスになっている方もたくさんいらっしゃると思いますが、嗜好品はあくまでエレガントに楽しもうではないかという感じでタバコのポジティヴキャンペーンをすすめて参ります。なので、タバコが吸いたくなっても私は一切責任を取れませんであしからず。

◆甘いタバコ

さて今回は甘いタバコのことを紹介しましょう。甘いタバコといえば、インドネシア産のガラムというタバコがありますね。タバコの葉だけでなく、料理に使う香辛料の丁子(クローブ)が混ぜてあるので煙は独特の甘い香りがします。線香のようだとか、バナナのようだとか、ベリーのようだとか表現されることが多いですね。フィルターにシロップが染み込ませてあるので、吸い口を舐めると舌先で感じる甘味がありますが、これは吸う人によって好き嫌いがはっきり分かれます。煙を吸い込むとパチパチと弾ける音がしますが、これは丁子の鉄分が燃える時に発生する火花によるものです。

昔はコンビニでも品揃え豊富な店なら売っていたんですが、2010年10月のたばこ増税以降はなかなかお目にかかれなくなりました。(最近、高円寺駅前のファミマにガラムが売っててびっくりした!)

インドネシアは喫煙文化だけでなく音楽も面白いので大好物なんですが、今回はガラムを紹介するわけではないんです!

手巻きタバコ(シャグ)でもフレーバーで着香した甘い香りのものはかなりの数が流通しています。色々試してみましたが、ケミカルな香料のタバコは喫煙後に石鹸で手を洗っても匂いが取れなかったりするのでなんだか不気味でありますからあまりお勧めしません。
ということで(?)、本日のテーマはタバコ本来の甘い香りの味わい方です。

◆吸い方で香りが変わる!

喫煙者、元・喫煙者のあなたはタバコを吸う時どうやって吸いますか?

タバコのフィルター部分を唇に軽く咥えて、口から煙を吸い込んで肺に落として、息と一緒に煙を吐く。紙巻タバコ(シガレット)を吸う方だと圧倒的にこのパターンが多いんじゃないかと思います。これは一般的に肺喫煙という方法ですね。

諸説ありますが、19世紀にクリミア戦争の戦場でパイプを失った兵士が代用品として火薬を包むための紙でタバコを巻いて吸ったというエピソードが紙巻タバコ発祥の一説とされています。その後第一次世界大戦の戦場での手軽な喫煙手段として、シガレットが世界的に大流行するわけですが、シガレットと共に肺喫煙が一般的になるんですねー。

◆クール・スモーキングはできますか?

葉巻やパイプを吸ったことのある方ならもうおわかりかと思いますが、喫煙方法でタバコの香りは変化します。一般的な肺喫煙とは異なる口腔喫煙、いわゆるタバコをふかすというやつですね。タバコの煙を肺に吸い込まないで、口腔粘膜と鼻腔粘膜で煙を楽しむということ。要するに煙を口から吸って鼻から抜くんですけど、結構コツがいります。

◆タバコは優しく吸おう

慌てて急いで喫煙所に駆け込んで矢継ぎ早に2~3本のタバコをチェーンスモーキングするニコチン中毒のおじさんとかいますけど、これはもう最低ですね。スパスパ吸ってはいけません。タバコは燃焼温度が高くなると香りの成分が消失して、そのぶん苦くなったり辛くなったり焦げ臭くなったりします。

辛くなってしまうのはタバコの乾燥し過ぎが原因の場合もあります。市販のシガレットには燃焼抑制剤のグリセリンで保湿され、燃焼促進剤で安定して燃えるようにコントロールされたものがほとんどです。なので、タバコの湿度管理に注意を払う人はほとんどいません。タバコのフィルムは濡れないためというよりは乾燥を防ぐために包装されているものみたいです。

肺喫煙をして肺にガツンとタールの重たい刺激を感じるのが好きな方は、思いっきり吸い込まないと物足りなくてタバコを吸った満足感が得られないわけですが、いうなればお腹が痛くなるまで暴飲暴食しないと気が済まないようなもんです。

味わうこともなくガツガツと餌を貪っている家畜と大差ないですね。ニコチンという麻薬を摂取することは、酒やコーヒーやお茶を摂取するのと同じく人類史における工夫の凝らされた文化的な行為ですが、嗜好品であるからにはエレガントに楽しまなければみっともないですね。

息を使わずに優しく煙を口に溜めて、柔らかく口を閉じていくと鼻から抜けて行く時に濃厚なタバコ本来の甘い香りを感じることができます。燃焼温度が高くなり過ぎないためにゆっくり吸うんですね。タバコの先端の灰はできるだけ灰皿に落とさない方がタバコを低温で燃やすのにいいです。煙を肺にいれなくても口と鼻の粘膜からニコチンを吸収できるので、口腔喫煙でもニコチン摂取による快感を得ることができます。香りのもたらす陶酔感もあるので、ある意味古代から重宝されてきた天然由来のアロマハーブであるともいえますね。

次回はタバコの香りの邪魔になる巻紙のお話でございます。

(原田卓馬)

タブーなきスキャンダリズム! 『紙の爆弾』10月号絶賛発売中!

小野俊一医師

3.11直後から毎日休みなく福島第一原発動向をブログで発信し続けてきた「onodekita」さんこと小野俊一医師。東電、福島、被曝をめぐる諸相からメディア・識者批判にいたるまで、縦横無尽に語ってもらった200分インタビューを8回に分けて随時掲載する。今回はその第6回目。

── 小野先生は奇形生物の画像をよくブログに載せています。最近の新聞記事では「黄身のない卵」(毎日新聞2014年5月05日)とか「双頭のヤモリ」(南日本新聞2014年5月13日)や「透明のおたまじゃくし」(朝日新聞2014年6月11日)などが報じられていますが、実際、被曝で奇形や突然変異は増えているのでしょうか?

奇形はむかしからあったといえばあったし、放射能特有の奇形があるわけでもありません。ただ、放射能で奇形化の頻度が増える。双頭の子どもでは米国に成人した双頭の女性がいます。むかしの中国では唐の時代、玄宗皇帝の寝屋のお供の一人に双頭の女性がいたと記されています。だから、双頭の人間がいなかったわけではない。ただ、チェルノブイリではその発生頻度が増えた。そのことが大きな問題だということです。

私は植物の奇形事例も集めていますが、それらの多くが放射能由来だとはなかなか言いきれない。ただ、放射能の影響かもしれない発生条件はあります。例えば、壁や塀の近くの植物に奇形が多くなる。これは雨水に混じった放射能がそのあたりに集まりやすいからかもしれません。熊本でもちらほらあります。最近はあちこちで通常、普通は実がならないジャガイモに実がなることが増えているようです。それを見て、40年、50年も農家をされてきた方々が「珍しい」「初めて見た」と言うから、話題になるわけです。しかし、それが報道されるとネットでは「そんなの珍しくない」と書き込む人が必ず出てくる。

人間の奇形は公にするのは難しいです。日本の法律では妊娠22週を超えると流産はさせらせられない。それに医師は奇形が生まれたことを他者には話さないし、お母さんも隠すでしょう。しかも、奇形児の出産がもし増えてその事実を公けにしても、得する人がいない。お母さんも傷つきますし、へたをすると夫婦間の問題になって離婚なども起きかねない。あそこで奇形が生まれたという噂が広がれば、それこそ差別につながりかねない。

◆分断される「原爆」と「原発」

私が経験したのは、九州の医師会の内部講演会の時に「被曝で奇形が生まれる」という話をしたら、長崎のある医師が猛烈に反論してきた。「長崎はいわれなき差別で被害を受けた。放射能で奇形は生まれないということはABCC(原爆傷害調査委員会)の研究で証明されている。なんでお前はそんなウソをつくのか!」と正面から噛みつかれました。

放射能と奇形の因果関係は議論の余地などないと思っていましたから、その時は唖然としました。その医師の略歴を聞いたところ、彼は長年、長崎で被爆者救済支援されてきた医師でした。要するに彼は、原爆被爆者は支援するけれども、差別は作りたくないがゆえに、奇形は出てこないと奇形の有無については、ABCCの報告を鵜呑みにし、奇形の話が出ると「原爆で奇形は起きていない」と主張する。その長崎の医師は五十代で、長年被曝活動に尽力されていた先生でしたから、よほど勉強していないと反論するのは難しい。

自分の活動が政治的だとさえ思っていない。だから、「放射能では奇形は生まれない」と彼の中では決まっていて、そこは絶対譲れないという考えです。長崎の被爆者組織の中にもそういう認識の人がかなりいるから、ことは単純ではありません。しかも被爆者は「当事者」なので、彼らの言葉はたとえウソであろうと社会的に力が強い。

3.11の後に長崎の被爆者の講演会に行ったときです。そこで被爆者の講演者が何を話していたかといえば、アメリカが原爆を落とした時、ピカッとしてやけどなどで被曝して死んだのは認める。しかし、内部被曝など爆発後の被害は認めないわけです。だから、私は質疑の際に挙手をして「爆発後に具合は悪くなかったのですか?」と質問した。すると彼は「爆発後はぜんぜん(体調は)悪くなかった。」「健康だった」と言うわけです。

熊本留学生交流推進会議の企画だったので英語同時通訳がつき、留学生の一人も「奇形児は生まれなかったのか?」と質問しました。すると講演者は「一切生まれなかった」「そんなことがあったら大変なことです」とまで言った。しかも、3.11の後なのに原発については一言も語らなかった。

その後、私は講演会の事務の方に「原発事故でも被曝します。それも大事じゃないですか?」と意見しました。すると主催者側の人は「我々にも立場があるから、そこには触れません」と言いました。[つづく]

[2014年6月26日熊本市 小野・出来田内科医院にて]
(構成=デジタル鹿砦社通信編集部)

ブログ「院長の独り言」

▼小野俊一(おの しゅんいち)(小野・出来田内科医院院長)
1964年広島生まれ宮崎育ち。東京大学工学部(精密機械工学科)を卒業後、1988年に東電に入社。福島第二原発(5年間)と本店原子力技術課安全グループ(2年間)で7年間勤務。1995年に退社後、熊本大学医学部に入学し、2002年卒業。NTT病院等の勤務を経て、熊本市の小野・出来田内科医院院長。『フクシマの真実と内部被曝』(2012年11月七桃舎)
◎ブログ「院長の独り言」 http://onodekita.sblo.jp/

 

「onodekita」さん200分インタビュー!
《原発放談01》福島の放射能被害はチェルノブイリより酷くなる(小野俊一)
《原発放談02》東電の「できる人」は役人に決してNOと言わない(小野俊一)
《原発放談03》自分で真実を想定していくしかない(小野俊一)
《原発放談04》そもそも早野龍五さんは原発を知らないです(小野俊一)
《原発放談05》被曝由来の病気は「個発」でなく「群発」(小野俊一)

最前線の声を集めた日本初の脱原発情報雑誌『NO NUKES voice』創刊号絶賛発売中!

当連載では、これまで芸能界の最近の動きについてレポートしてきたが、ここからは第2部として、紙幅の関係で『芸能人はなぜ干されるのか? 芸能界独占禁止法違反』(鹿砦社)で採り上げられなかった、過去に起きたタレントの独立・移籍事件を振り返ってゆくことにする。

タレントの独立と移籍は、日本の芸能界の核心部分を浮き彫りにし、「芸能界とは何か?」ということの答えが見えてくる。

芸能尾事務所のビジネスモデルは、人気タレントを独占的に抱え込むことで成立する。だから、芸能界の論理では、タレントが勝手に他の事務所に移籍したり、独立することは許されない。そこで、1963年に渡辺プロダクションが中心となって設立されたのが日本音楽事業者協会(音事協)だった。音事協加盟社間では、タレントの引き抜きを禁じ、独立を阻止するカルテルが結ばれている。過当競争を防いで、共存共栄を図ろうというのだ。

渡辺プロ元取締役、松下治夫は「かつてはタレントのほうがプロダクションより力が強いということもあった。ほかのプロダクションにもっていかれたくないものだから、プロダクションはタレントのいいなりになるしかない。そんな時代が長く続いていた。音事協ができたことで、レコード会社に対しても、タレントに対しても、プロダクションの発言力は強くなった。原盤権製作の交渉もスムーズに進められたし、タレントのやみくもな引き抜きもなくなった」と述べている(松下治夫著『芸能王国渡辺プロの真実。』青志社 )。

◆「掟」を破った仲宗根美樹の末路

では、音事協設立以前の芸能界はどうだったのか。ここでは音事協設立前年の1962年に起きた仲宗根美樹の引き抜き、独立トラブルを紹介する。

仲宗根美樹は、1960年、『愛に生きる』で歌手としてデビューした。翌年、17歳の時に『川は流れる』が大ヒットし、レコード大賞の新人奨励賞を獲得。62年には『紅白歌合戦』にも出場し、トップスターの仲間入りを果たした。だが、「金の卵」となった仲宗根をめぐり別所と美樹の母親、八重子との間で骨肉の紛争に発展していった。

美樹が所属していたのは、松竹の元社員、別所弥八郎が経営する「おれんじプロダクション」という芸能事務所だったが、1962年4月に別所が行なった記者会見で引き抜きトラブルの存在が発覚した。

八重子は、別所の乱脈経営と過密スケジュールを問題にし、別所と手を切って、美樹のマネジメントを西銀座プロダクションの小林忠彦に依託した。

これに対し、別府は人気に収入がやっと追いついてきた段階で引き抜かれたのでは芸能事務所の経営は成り立たないと主張したが、引き抜きを防ぐことはできなかった。

さらに母、八重子は移籍先の西銀座プロからも独立し、1962年11月、仲宗根プロダクションを設立した。

八重子が不満だったのは、出演交渉で相手と直接にではなく、間に第三者を挟む芸能界のしきたりだった。

たとえば、当時、都内のジャズ喫茶は渡辺プロの縄張りだったから、ジャズ喫茶に出演するためには、渡辺プロに出演料の1割を払わなければならなかった。また、東映の作品に出演するためには、美空ひばりが所属するひばりプロダクションを通すことになっていた。

これについて、小林はこう語っている。
「われわれプロダクションの仕事は、潜在失業者みたいなもので、プロダクション同士が助け合っていかねば、とうてい生きていけるものではない。
不動産屋みたいなもので、みるだけみせてもらって、あとは持ち主と直接取り引きでは不動産屋は上がったりですよ。モノゴトには順序があり、私が口をきいた話なら、あくまでも、私のプロダクションを通して仕事をするべきで、それを断わり直接に取り引きされたのでは、私の面目もまるつぶれだし、この世界のシキタリにも反することでしょう」(『週刊サンケイ』1963年2月11日号)

◆「掟」を制度化した渡辺プロと音事協

この芸能界の論理を突破しようとした仲宗根美樹は、結果的に干され、映画出演の話は潰れ、全国の巡業も極端に減った。これについて、小林はこう述べている。
「全国各地の興行関係の親分衆たちも、私が可哀そうだと思えばこそ、シキタリに反する不義理な八重子さんの仕事は、引きうけないという態度をとるのであろう」(前掲誌)

同じ年に設立された音事協は、有力芸能事務所が団結することで、この「芸能界の掟」を制度化する狙いがあったのである。

(星野陽平)

《脱法芸能01》私が『芸能人はなぜ干されるのか?』を書いた理由
《脱法芸能02》安室奈美恵「独立騒動」──なぜ、メディアは安室を叩くのか?
《脱法芸能03》安室奈美恵の「奴隷契約」発言は音事協「統一契約書」批判である
《脱法芸能04》安室「奴隷契約」問題が突きつける日米アーティストの印税格差
《脱法芸能05》江角マキコ騒動──独立直後の芸能人を襲う「暴露報道」の法則
《脱法芸能06》安室奈美恵は干されるのか?──「骨肉の独立戦争」の勝機
《脱法芸能07》小栗旬は「タレント労働組合の結成」を実現できるか?
《脱法芸能08》小栗旬は権力者と闘う「助六」になれるか?

芸能界の「構造と力」を読み解く!『芸能人はなぜ干されるのか? 芸能界独占禁止法違反』

 

3.11直後から毎日休みなく福島第一原発動向をブログで発信し続けてきた「onodekita」さんこと小野俊一医師。東電、福島、被曝をめぐる諸相からメディア・識者批判にいたるまで、縦横無尽に語ってもらった200分インタビューを8回に分けて随時掲載する。今回はその第5回目。

onodekitaさんこと小野俊一医師

◆被曝由来の病気は「個発」でなく「群発」

── 最近の報道で驚いたのは、福島県立医科大の学長が「甲状腺がんの検診については、国がもっと関与してくれないと万が一、われわれが誤診をした時に国が責任の一端をとってくれないと困る」と発言していたことです(KFB福島放送2014年6月17日)。

甲状腺がん検診については現場の医師の意見も分かれてきています。「過剰検診ではない派」と「過剰だから検診する必要はない派」に分かれてきた。福島医科大は現場にいるから過剰でないという。一方で、後者のひとりには渋谷健司=東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室教授(一般社団法人JIGH代表理事)などがいます。

彼は小和田雅子の妹の夫ですが、福島での甲状腺がん検診に対して、「こんなばかげたことはもう止めろ」と主張しています。これまで福島医科大は国とべったりで検査をしてきていた。それが最近、医師間でも意見の対立が起こってきて、ややこしくなってきたわけです。いまのところ福島医科大は甲状腺検診を止める気はまったくない。しかし東京の方では「もうやめろ」という声が高まっている。足の引っ張り合いが始まっていて、そこにはおそらく国の意向も絡んでいます。

甲状腺がんはICRP(国際放射線防護委員会)が唯一認めざるを得なかった被曝で増える疾病です。それ以外の病気も被曝で増えるかもしれないが、他の病気は「科学的にはわからない」とICRPは結論した。ただ、だからといって、被曝で他の病気が増えないという証明にはなりません。

例えば、放射線基礎医学が専門の野村大成大阪大学名誉教授は、被爆で心筋梗塞、子どもの発達障害などが増えるだろうと言っています。野村先生の説を大雑把に一言で言えば、「ハエやネズミで起こった奇形などの現象は人間でも必ず起こる」ということです。チェルノブイリ事故の3年後ぐらいに、放射線量が下がった。これで多くの医師はもう重大な被害はないと言って、研究を止めようとした。しかし、実際は3年後からが病気の本番でした。だから福島もこれからが危ないと野村先生は警告しています。野村先生についてはロシアのテレビ局「ボイスオブロシア」で放送された彼のインタビューがとても参考になります。

── 被曝の影響で有意に増加している病気、症状は何でしょう? 著名人の訃報や病気や体調不良も増えていませんか?

ガンが増えているのは確かでしょうし、真偽のほどはわからないけれど、がん保険に入りにくくなったというような話も聞きます。保険の払い出しが増えたというのも本当でしょう。

井伏鱒二の小説『黒い雨』の中に次のような記述があります。

「『口をあけてごらん』といってあけさせると、門歯はいつの間にか欠けて無くなっているが根はのこっている。数日前までは、ぐらぐらと根ごと揺れていたにもかかわらず、中途からぽろりと折れたらしい。腫れた歯茎からは絶えず血がにじみ出て、ホウ酸でうがいしたぐらいでは血が止まらない。口をつぐんでしばらくすると、唇の合わせ目に赤い糸のような細い筋が浮いている」

これを読んでそんなことも起きるのか?と思っていたら、最近、ネットでは芸能人などで歯が欠けたという話が結構出ています。歯自体は折れても根っこは生きているという状態です。

心不全が増えたことについては、東北大学の下川宏明教授(医学系研究科循環器内科学分野)が発表しています。先週の水曜日(6月18日)、下川先生が熊本に講演に来られた時、私も聞きに行きました。

講演の中で下川教授は、心不全の増加はストレスが原因と説明され、そのひとつの理由として、過去の大震災とは地震の種類が違うと言われていました。つまり、下川教授は地震の揺れ方(直下型、海溝型、津波の有無等)でストレスのかかりかたが違うと主張されていました。(笑)

私は納得できなかったので、「宮城県にも放射能が降りそそぎ、丸森町などでは除染もようやく始まっているのに、心不全が増えた要因のひとつとして放射能を考えていないのはなぜか?」と質問しました。すると、下川教授は、「被曝線量を測定していないから、要因の一つに挙げることはできない」と答えました。「測定していない」という理由で無視する手法は「科学的」といえるのか、大いに疑問です。

── 汚染が酷ければ福島で様々な病気が出てきていても不思議ではないように思うのですが、あまりそういう話は聞きません。

個人差が大きいと思います。それと被曝に強い弱いは遺伝や家系が関係していると思います。広島の被爆データを見ていると、一人が死ぬというよりも同じ条件の場で4~5人がほぼ同時期に亡くなる。おそらく福島でもそうした傾向が出てくると思います。同じ時期に同じ病気で亡くなる方がでてきたら、それは被爆との関連性を考えてもよいと思います。個発ではなく群発ですね。

3.11後の2011年だったですが、日本のコンサルティング会社に勤める方がうちに来て「どうも頭に一枚もやがかかっている感じがして、それがとれない」と言っていました。その方はばりばり仕事をしていたコンサルタントです。でも、どうも仕事ができないから九州に移住した。症状を一言でいえば「アルコールを飲みすぎた翌朝の二日酔い」のような気分とのこと。それで、アルコールを飲むと調子が良くなった気がするそうです。

チェルノブイリでもウォッカ中毒が増えましたよね。あれもアルコールを飲むことによって調子がよくなったと感じていたようです。人それぞれ濃淡はあるでしょう。しかもこれまで一所懸命仕事をしてきた人、ぎりぎりでやってきた人ほど、普段の健康状態と違う自分の体調不和に気づき安いかもしれません。私なんかいつもちんたらしているせいか、違いは以前より眠気が増したぐらいです(笑)

── 最近、徹夜ができなくなりました。加齢でしょうか?

歳をとるというのは皆、だれにとっても初めての経験です。だから、何が自分に起こっているのかよくわからない。私は3.11の前、40代になってから小さな字が見えにくくなってきた。老眼ですよね。体調の変化があったとき、多くの人は歳をとったせいかとまず考える。でもその変化には被曝の可能性も混じっているかもしれない。そのあたりは本当に微妙すぎてわからない。

私はすでに30代を経験しています。50代になって思うと30代には体力、気力がほとんど落ちなかった。35歳を過ぎて記憶力が落ちましたが、基本的に30代の人は元気です。しかし、もしこの年代の人たちがだるいとか言い出したら、それは被曝の可能性があると思います。

20代のアイドルでもいまは体調不良で休んだりしていますよね。われわれ時代のアイドルなんか、休みなんかほとんどなかったでしょう。急遽、出演中止とかほとんどなかったと思います。でも、最近、若くて元気なアイドルや芸人の中でも体調不良がやけに多い。喉を悪くする人も増えている感じがします。歌手や声優や俳優にこうした症状が多いのは、息を吸うことが多いからでしょうか。被曝の識別の症状例の中には咽頭痛があります。喉には気をつけた方がよいと思います。ただし、これらは統計的にはうまく出せない。しかも、著名人の体調不良の問題が統計的にも証明できるような事態になった時は本当に終わりで、深刻な事態ということです。

放射能に関するデータ分析では、とにかく屁理屈を言って否定する人がたくさんいます。人口動態のグラフでも明らかに十年前よりも3.11以後の方が減り方が急激です。しかし、これは「高齢化が主因だ」といって被曝由来の人口減を一切認めない。[つづく]

[2014年6月26日熊本市 小野・出来田内科医院にて]

(構成=デジタル鹿砦社通信編集部)

◎[参考リンク]野村大成・大阪大学名誉教授をお迎えして(「ピャトニツカヤ25番地」2013年10月28日)
http://japanese.ruvr.ru/2013_10_28/123519492/

ブログ「院長の独り言 

▼小野俊一(おの しゅんいち)(小野・出来田内科医院院長)

1964年広島生まれ宮崎育ち。東京大学工学部(精密機械工学科)を卒業後、1988年に東電に入社。福島第二原発(5年間)と本店原子力技術課安全グループ(2年間)で7年間勤務。1995年に退社後、熊本大学医学部に入学し、2002年卒業。NTT病院等の勤務を経て、熊本市の小野・出来田内科医院院長。『フクシマの真実と内部被曝』(2012年11月七桃舎)

◎ブログ「院長の独り言」 http://onodekita.sblo.jp/

 

onodekitaさん200分インタビュー!

《原発放談01》福島の放射能被害はチェルノブイリより酷くなる(小野俊一)

《原発放談02》東電の「できる人」は役人に決してNOと言わない(小野俊一)

《原発放談03》自分で真実を想定していくしかない(小野俊一)

《原発放談04》そもそも早野龍五さんは原発を知らないです(小野俊一)

最前線の声を集めた日本初の脱原発情報雑誌『NO NUKES voice』創刊号絶賛発売中!

(屁世26年9月23日)

ヤクザもナチスも“入る知っとら~!”

FOOL-JAPAN内閣狂い咲き……の巻

 

全国の大きなお友だちのかたがた、ごきげんよう。
屁世滑稽新聞のお時間です。

皆さんは、いまから百年くらい前の日本では、どんな人がいちばん頭が良くて
りっぱな人物だと、思われていたかご存じですか?

答えは「博士」か「大臣」だったのです。
ですから幼いうちからすごくかしこくて、学校のお勉強ができる子供は、
まわりの大人から「神童」などと呼ばれ、「末は博士か大臣か」などと言われながら、
世間の出世階段の最高のゴールに駆け上っていくものと、熱い期待をかけられたものでした。

……もっとも、「神童」などと言っても、たとえ気の良い貧乏人から危なそうな食べものを
ふるまわれても、その親切に感謝して喜んで食べ、そのせいで死ぬほどの食中毒になっても
けっして後悔しない、お釈迦さまのように慈愛に満ちた人徳の高い子供とか、
けんか友だちや悪党に左のほっぺたをぶたれたら、反撃せずにだまって右のほっぺたも
相手に差し出すような、キリストさまのように平和を好む高潔な子供は、親や学校の先生から
「バカ」呼ばわりされて叱られたわけですけどね。

そんなわけで、「神童」といっても人格の良さでなく、もっぱら頭の回転が速いだけの
子供につけられた呼び名だったわけで、おとなの世界というのはイイカゲンなものなのだと
いうことを、お小さいかたがたも、今のうちから知っておいて損はないと思いますよ。

★          ★          ★

さて現代の、屁世のニッポンは、「神童」が博士や大臣に成り上がる世の中ではなくなりました。
狸研(りけん)のオボちゃんみたいに、お父さんが三菱財閥の大会社のえらい人であれば、
まともな試験も受けずに“日本最高の科学研究所”といわれてきた狸化学研究所に
すんなりと入って、そのまんまプロジェクトリーダーになったりもできますし、
お父ちゃんや、お爺ちゃんや、ヒイお爺ちゃんが地方議員とか代議士だったりすると、
もうそれだけで、大臣になれたりするのが、屁世ニッポンなのですからね。

そんなわけで、当世では、子供のうちから小器用におとなを顔色をうかがって、お利口さんな
ことを言ったりやったりするかたがたは、「末は詐欺師か大臣か……」と心配されたりも
するという、情けのない世の中に成り果てたのです。

あゝ、こんな暗いことは、わたくしもラジオ子供ニュースでお話ししたくはないのですけれども……。

というわけで、きょうはちょっと暗いお話しになってしまいますが、大きなお友だちのかたがたも
ガマンして聞いてくださいね。

★          ★          ★

きょうのお話しは、東京永田町の動物園の檻(おり)のなかに、とんでもないお客さんが
飛び込んてきた、というニュースです。

永田町の議員会館動物園には国会議員バッジをつけた鷺(サギ)がたくさん飼われております。
そこに入り込んできたのは、「国家社会主義日本労働者党」という、ドイツのナチス、正式な名前でいうと
「国家社会主義ドイツ労働者党」をまねた、ネオナチ団体の党首だったのです。

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国家社会主義日本労働者党(NSJAP)のホームページの冒頭です。
「密着24時!日本のネオナチ」という番組の宣伝をする山田一成党首が
大写しになっています。
この番組(https://www.youtube.com/watch?v=k_pP_sc09FY)は一見の価値が
ありますわよ、なにしろ、「安倍!おまえ売国奴だホントに!」と自民党政権の
罵倒する場面から始まっているのですから。
(引用元:http://nsjap.com/jp/index.html
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可笑しいのは、かつてヒトラーが率いたナチス党というのは、ドイツ語では正式名称を
「ナツィオナールゾツィアリスティッシュ ドイッチェ アルバイターパルタイ(Nationalsozialistische
Deutsche Arbeiterpartei)」――あゝ舌を噛みそうだワ!――といい、その略称は「NSDAP」と
言ったのですが、この日本のネオナチ団体はそれをそっくりまねて自らの略称を「NSJAP」と
称しているんですよね。……「エヌエスジャップ」ですよ(笑)
嘘だとお思いなら、ここに「エヌエスジャップ」のウェブサイト(http://nsjap.com/)を
示しますから、ご自分でごらんになるといいワ。

「エヌエスジャップ」の長ったらしい正式名をここでいちいち繰り返すのは大変なので、とりあえず“日本ナチス党”と呼ぶことにいたしましょうね。

それにしてもこの人たちは、どうしてここまでドイツの猿まねをしなきゃならないのでしょうか?
ドイツのヒトラーやナチスが大好きだ、という気持ちは伝わってくるけれども、その猿まねをするんじゃ、
ただのお猿さんですからね。
しかもその結果、自分たちを「エヌエスジャップ」などと呼ぶ始末なのですから。
「ジャップ」は日本人にとって、けっして歓迎できない軽蔑語ですからね。

なのにこの人たちは、それを海外にむけて、英語とドイツ語で発信しているのですから、
じつは日本人をおとしめたいとひそかに願っているような、悪意のある団体であるとしか思えませんわ。

さてこの“日本ナチス党”の、ヒトラーみたいな党首さんが、3年前に国会議員会館を訪れて
自民党の有力議員たちと会っていたのです。そればかりか現職国会議員さんたちとの、親密な
ツーショット写真まで撮っていたのでした。

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自民党の有力議員さんたちと“日本ナチス党”の幹部とが、永田町の議員のアジトでひそかに

親密な交流を行なっていたこの時期に、日本の政権を担っていたのは民主党でしたが、
寄り合い所帯の民主党も、やっぱり国民不在の勝手な政治をしておりました。
そうした国情のなかで、自民党の西田議員などは民主党幹部の“黒い人脈”を追いかけて、
権力悪をどこまでも追いつめる“正義の騎士”のようにも見えたものでした。
……ところがこの人も、けっきょく日本版ナチスの飼い犬みたいなものだったのですのね。

さてその“日本ナチス党”ですが、この団体のウェブサイトをみると、世に言う“過激派”だと
いうことがわかります。15年前にはアメリカ大使館に抗議行動をかけて、大使館前を「一時占拠した」
という勇ましい戦果を報じてるのよ。

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“日本ナチス党”(NSJAP)の活動報告ページには、米国大使館前を
一時占拠したという反米闘争の戦果が写真つきで報じられております。
(引用元:http://nsjap.com/jp/houkoku/
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小泉政権時代には、ブッシュ大統領の来日反対を叫び、旭日旗や独特の鍵十字マークの旗をかかげて、
デモ行進をしていましたのよ。

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やはり“日本ナチス党”の活動報告ページです。
小泉政権時代の2003年に、ブッシュ大統領来日への反対闘争を
した報告が出ておりましたワ。
(引用元:http://nsjap.com/jp/houkoku/
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……なかなか勇ましい過激派集団なのですが、いま自民党の総務大臣をやってらしゃる
高市センセイとか、政調会長になられた稲田センセイとか、「国会の爆弾男」と呼ばれて
恐れられた西田センセイが、こういう過激派と仲良しだなんて、ビックリですわ。

「爆弾男」なんて呼ばれているくらいですから、こういう過激派集団に同調している以上は
お互いに通じ合って、国会議事堂に本物の爆弾なんかを持ち込んで、爆発させるなんてことだって
やりかねないわね。

まして、通じている相手が“日本ナチス党”なのですから、むかしドイツのナチス総本家が
やったみたいに、自分たちで国会に火をつけておいて、「犯人はキョーサントーだ!」
などと騒ぎ立てて、対立政党をぜんぶ解散させちゃうなんてことだってやりかねないかも……。

あゝこわい。
公安調査庁とか警察庁とか国家公安委員長は、国会内に浸透しているこうした過激派勢力を
取り締まらねばならわいわネ。
頼みますワよ、国家公安委員長さん。

……ところで今の安倍政権で、国家公安委員長って誰でしたっけ?

……あゝ、山谷えり子さん……なのね。いまの国家公安委員長って。
それじゃ期待できないわネ。だってこの人、文鮮明教祖の生まれ故郷の北朝鮮を必死にテコ入れ
している韓国のカルト教団・統一教会のスジのかたですものね。(笑)

しかも山谷センセイは……なになに? 拉致問題担当大臣で、国土キョージン化担当大臣ですって?
そんなに国土を狂人化して、どうしたいのかしら?(笑)

★          ★          ★

ところで、“日本ナチス党”の山田党首と、いま自民党アベ政権の総務大臣とか政調会長に就いて
いる重鎮のかたがたが、ニコニコしながら議員会館内でツーショットを撮っていたことが
バレて、全世界に報道されたのは今年の9月になってからのことですが、この大事件について
監房腸管……もとい、官房長官のスガさんは9月11日の記者会見で、こんなコメントを出したのよ。
「(高市、稲田の両氏は、ツーショット写真を撮った男性がまさかネオナチ政党の党首だなんて)
そのような背景があるとは知らなかったわけで。だから全く問題はない!」

あ~ァ、スガ官房長官さん、あなた官房長官なんだから、ちょっとは「遺憾の意」でも表明
すればよかったのに、開き直っちゃった……(笑)。だから“ゲッベルスガ”とか言われちゃうのよ。

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ビックリすることは、まだまだありますのよ。

いまの総理駄塵……もとい、総理大臣ご自身が、最初に総理大臣になって下痢ピ~で官邸から
逃げ出したのち、歳費をもらってブラブラしていた2008年の6月に、議員会館の自分の部屋で、
“山口組の金庫番”と呼ばれるヤミ金融の帝王と写真をとっていらしたのよ。

この事件は、週刊ポスト誌が2012年10月26日号でスクープしたのですけど、当時「大臣浪人」中の
安倍晋三センセイと密会していたのは、永本壹柱(いっちゅう)さんという、なかなか日本人ばなれしたお名前の、
純白のスーツにピンクのネクタイのお洒落なおじさまでした。じつはこの人、韓国籍をもつ
日本居住者で本名を孫壹柱(ソン・イルジュ)といい、朝鮮学校で教員をしていたこともあるですって。
そういうお方が、いつのまにやら“ヤミ金融の帝王”にまで立身出世したのですから大したものだと思うワ。
このおじさま、金貸し業の登録をお持ちでもないのに金融ブローカーに数億円を貸し付けて、
それが中堅ゼネコンの架空融資事件に発展し、韓国に逃亡していたのですが、日本に再入国
したところを逮捕されたのでした。それが2012年3月のこと……。

日本のふつうの学校の先生なんかは、逮捕されるといっても痴漢とか盗撮とか万引きとか、
そういうセコい犯罪ばかりなのですが、学校の先生あがりで“ヤミ金融の帝王”にまで
出世したのですからスゴイわよネ。……きょうのお話しの最初にのべた「末は博士か大臣か」に
引きつけて考えれば、壹柱(いっちゅう)さんというのは子供の頃は“神童”だったのかもしれませんワ。
“一休とんちばなし”を、ふと思い出してしまうような、興味ぶかいお話よね。
ヤミの世界で、日本の法律の網をかいくぐって億単位をお金を動かすとなれば、それはヤミ世界の
閻魔大王のような有力勢力と仲良くなって、守ってもらうことも必要なのでしょうから、
山口組の企業舎弟くらいになっても当然ですものね。

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安倍晋三「黒い交際写真」の謀略(『週刊ポスト』2012年10月26日号32-33頁)

安倍晋三「黒い交際写真」の謀略(『週刊ポスト』2012年10月26日号34-35頁)

2008年6月に議員会館の安倍晋三事務所で撮ったスリーショット。
中央が“大臣浪人”中の安倍センセイ。
左は、米国共和党きっての保守派で進化論を否定しパレスチナにおける
イスラエルの“土地泥棒”を応援するマイク・ハッカビー議員。
右は、“山口組の金庫番”でヤミ金融の帝王として知られる永本壹柱氏。
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お小さいかたがた。
きょうはオトナの、汚らしい世界を見せてしまって、ごめんなさいね。

動物園というのは、もともと野生の動物たちを収容している場所ですから、
オシッコやウンチや野生の体臭などで、自然と悪臭がこもるのは仕方のないことよ。
今どきのお小さいかたがたは、健康で文化的で、清潔な暮らしのなかで育ってきたから、
動物園のそういう臭いがイヤだといって、熱帯動物展示館に入りたがらないお子さんも
いらっしゃるわネ。

だけど動物園の管理人のかたがたも、それではいけない、子供も大人もおおいに楽しめて
勉強の役に立ち、社会を明るくする動物園に直していかねばならない!……と頑張っているのよ。
その努力のおかげで、いま全国の動物園は、野生動物のありのままの暮らしぶりがよく見えるような
「生態展示」と呼ばれる展示のしかたに発展して、有名なところでは北海道旭川の旭山動物園
のようになってきています。

……ところがどうでしょう?
東京永田町の議員会館動物園は、いまも外からハイエナとか野良犬が入り込んで、国民の
税金で飼っている動物たちとツガったりしているのですから、ひどいものです。
それに、どんよりと悪臭がこもってしまって、議員会館動物園にこびりついてしまっているワ。
こういう不潔な動物園は、廃止せねばならないのかも。
廃止は無理だとしても、汚物にまみれたなかの動物たちを一掃しなくちゃならないのかもね。

……でも、こういう考え方もできるかも知れないわネ。
永田町の議員会館動物園は、危険動物や不潔な野獣の“生態展示”の最先端なのである……ってね。
そう考えれば、ケモノたちがどこまで汚らしく暮らせるかを、観察できる絶好の教材だと
考えることもできるわね。
……だけど、汚物を飼っておくために、国民の貴重な税金をつかう必要があるのかしら?
やっぱり疑問は残ります……。
お小さいおかたがたも、大きなお友だちのかたがたも、これは考えてみて下さいな。
東京のど真ん中の一等地に、害獣を飼っておく動物園がはたして必要なのかって……。

きょうはこれでおしまい。

また今度、お話しましょうね。
では皆さん、ごきげんよう。 さようなら。

 

屁世滑稽新聞は無断引用・転載を大歓迎します。
ただし《屁世滑稽新聞(http://www.rokusaisha.com/wp/?p=4657)から引用》と明記して下さい

一般的に大学職員と言えば、市役所の窓口職員など、いわゆる官吏的な定型業務が中心で、お堅い保守的な仕事をイメージされる方が多いのではないだろうか。国公立大学大学の職員は確かにそのような側面が強いことは確かであるし、私学でも大規模大学の職員は、業務が細分化されているのでその印象もあながち外れてはない。

何を隠そう私自身、大学職員に転職した本当の動機は「会社より楽そうだから」が本音だった。

ところが、学生と密に接触をする学風の小規模大学の場合、事情はかなり異なる。

大学の事務室で仕事をしていると、実に多彩な人々から電話がかかってくる。また普通はお目にかからない職種の方が訪ねてくる。

◆オウム真理教との遭遇

1993年頃、私の机の電話が鳴った。かけてきた主は「留学生をイベントに招待したいのだけれども、大学にポスターを貼らせてくれないか」と言う。

ケースによってはありがたい話である可能性もあるから一応「どのような団体の方ですか」と問うと、「オウム真理教と申します」と(!)。

当時はまだオウム真理教が発展期で麻原彰晃が北野武とテレビで語らったり、特段危険団体とは認識されておらず、宗教学者の中沢新一は「オウム真理教は宗教のディズニーランドだ」などと、後で取り返しのつかないような軽薄さでオウム真理教を賞賛するエッセーを書いたりしていた時代であった。が、すでに「空中浮遊」(あぐらをかいたまま床から浮き上がる)などというオカルト振りを既に発揮していたこともあり、私は丁重にお断りをした。

電話の主は「またよろしくお願いします」と礼儀正しく会話を終了したのだが、会話の際に私が名前を名乗ったためであろうか、後日15キロはあろうかと思われる段ボールが私宛に送られてきた。中にはオウム真理教の教義をマンガにした本や信者の修行の様子の写真集、極めつけは麻原彰晃の「空中浮遊」の写真集まで多彩な書籍が詰め込まれていた。

麻原彰晃「空中浮遊」写真集(勿論、写真集の名前はもっと意味ありげだったと思うが、覚えていない)では、これでもか、これでもかと長い髪の毛を振り乱しながら力任せにとしか思えない「飛び上がり」を撮影した写真だけで構成されていて、「空中浮遊」が「空中への飛び上がり」であることをわかりやすく見て取ることができた。

麻原彰晃には失礼だが、どう見ても力任せに「ぴょん」と瞬間的に飛び上がっている写真の羅列に「これ、絶対図書館に入れとこな。歴史的な資料になるで」と同僚と腹を抱えながら笑った。誰かに頼んで図書館に運んでもらったはずだが、果たして蔵書として残っているであろうか。

◆公安警察官とのお付き合い

所轄の警察から電話がかかってくることも年に数回は必ずあった。学生の事故、落し物などは序の口で、窃盗、麻薬、密輸、偽造パスポート、果ては地下銀行から殺人まで。警察からの電話は勿論訪問アポの取り付けで、こちらも学生が事故、事件に巻き込まれている以上、訪問を断るわけにはいかない。かくして私と所轄警察署の付き合いは年々増加してゆき、担当の公安警察官は御用聞きのように頻繁に現れるようになった。

私の勤務していた大学は当時「学生を罰しない」と言う不文律があり、たとえ刑事犯罪を犯しても何とかして救済し更正させ、卒業まで面倒を見る、という良い過激とも言ってよいヒューマニズムに徹していた。これといって明文化されたスローガンや理念があるわけではないが、それこそ空気として「何があっても学生は守る」のが学風であった。

なので、誤解をされると困るのだが、私が警察官、取り分け公安警察と懇意な関係となったのは全て学生の利益のためであり、そのためには警察へどうでもいい情報は提供する、その代りそれを超える情報を頂く。この原則は絶対に崩さなかった。

「田所さん、○○君と言う学生さんどんなもんでっしゃろか」と電話がかかってくる。

「Qさん、お約束は?」

「あ、クスリですわ」

「この学生は直接面識ないなー。調べますから2,3日時間くださいな」

「はい、よろしゅうたのんます」と言う具合だ。

早速学生を呼び出して面談をする。何年か問題学生との面談をしていると、その学生がクロかシロかだいたいの感触はつかめるようになる。そのケースは明らかに学生がドラッグをやっていることが面談中に直ぐわかった。しかも単純使用ではなく、どうやら学内で売りさばきをしているらしい。学生名まで特定されて令状を持ってこられたらこちらの対応も難しくなる。

「警察が君の名前で連絡してきたんや。このままなら確実に逮捕や。しかも単純使用じゃないから、執行猶予はつかない。どないする?」と冷たく言い放つ。

「どうしたらええんですか? 俺、自分では確かにやってるけど、人には売ってません」

「嘘つけ!こら!ここが大学やからて眠たいことゆうてたらお前明日にはわっぱ(手錠)はまんねんぞ!わしの言う通りにせなお前は逮捕されるんや。それだけちゃう。お前から買った学生も引っ張られる。ワシはそうはさせん!ごちゃごちゃ言い訳ぬかさんと持ってるクスリ今すぐ下宿に取りに帰れ!1時間以内にワシにもってこい。それから売った学生名前全部書き出せ!ええか!」

「はい」

学生は複数種類のドラッグを素直に持ってきた。

「よく言うことを聞いてくれたね。ありがとう。絶対これ以上もってへんな?」

「はい、これで全部です」

目を見れば嘘ではないのがわかる。

「売った学生のリストは?」

「これです」

「こんなにようけおんのか!」

「・・・」

「今貯金いくらある?」

「え?」

「今自由になる金ナンボあんねん?」

「3万くらいです」

「ちょっと待ちや」

まず担当の警察官に電話をかける。

「○○の件です。今お母さんが入院してはってで実家に帰ってますわ。1週間くらいで戻る言うてますから、帰ってきたら私が聞いときますわ」

「はいはい、ほな先生よろしゅうに」

このケースはたぶん「学生を挙げる(逮捕する)よ」と言うメッセージを親心で警察官が流してくれたのだろう。日頃付き合いがなければこうは行きはしまい。

私は手持ちの3万円を学生に手渡し、

「九州かどっか遠い場所に一週間行って来い。毎日サウナに泊まってサウナに入りまくれ。一週間したらこの番号(事務室の私の電話)に電話を必ずかけるように、後はその時指示するから」

自白した学生は正直なもので、その足で私の指示通り九州に出向きサウナに泊まり、1週間後に電話をかけてきた。彼からの電話かかる前に、私はクスリを買っていた学生をひとまとめに集めてそちらの処置はすませていた。

「君らが○○君からクスリ買ってやってたことはわかってる。もう今後絶対やったらあかんぞ。警察も動いてる。君らが約束を守ってくれたら大学は何があっても君らを守る。その代り嘘をつかれたら大学は責任持てない。まだ未使用のクスリ持ってる人手を挙げて」

学生たちは不安そうにお互い顔を見合わせて逡巡しているが、やがてぱらぱらと手が上がる。この連中は単純使用なので、やはりすぐに私に所持しているクスリを持参させ、私宛の念書を書かせる。

きれいな顔になって九州から学生が戻ってきた。再度強く注意し彼にも私宛の念書を書かせる。仕上げは警察への報告だ。

「今日○○帰ってきましたので面談しました。シロですわ」

「そうでっか、お手数かけましたな先生」

「いえいえ、こちらこそお世話になりました」

全て実話である。

(田所敏夫)

《大学異論01》「度を越した」改革で立命館が一線を越える日(前編)

《大学異論02》「度を越した」改革で立命館が一線を越える日(後編)

《大学異論03》職員の7割が「非正規」派遣・契約のブラック大学

《大学異論04》志ある「非正規」は去り、無責任な正職員ばかりが居坐る

《大学異論05》私が大学職員だった頃の学生救済策

《大学異論06》「立て看板」のない大学なんて

《大学異論07》代ゼミと河合塾──予備校受難時代に何が明暗を分けたのか?

《大学異論08》5年も経てば激変する大学の内実

 

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3.11直後から毎日休みなく福島第一原発動向をブログで発信し続けてきた「onodekita」さんこと小野俊一医師。東電、福島、被曝をめぐる諸相からメディア・識者批判にいたるまで、縦横無尽に語ってもらった200分インタビューを8回に分けて随時掲載する。今回はその第4回目。

onodekitaさんこと小野俊一医師

 

◆早野龍五と坪倉正治の共通性

── 世論の誘導でいえば、わかりやすい御用学者はどうでもよくて、むしろ、わかりにくい御用学者の方がたちが悪いと感じます。例えば、早野龍五=東京大学教授などは非常にソフィストケイトされていて、「将来の危険」より「いまの安心」に誘導する「被災者と寄り添う」派の代表のように思えます。

早野龍五さんが測るといつも被曝量はゼロか基準値以下ですよね。県庁の食材もそうだったし、学校の給食も基準値以下。ホールボディーカウンターでも基準値以下でゼロになる。それで彼は放射線量が出ないから安全だというわけです。ただ、逆に言えば、放射能が出たら危険だということですよね? 私が早野さんに一番聞きたいのは、では早野さん、放射能は危険か? 安全か?ということです。測っても10ベクレルしかないというけれど、この10ベクレルはどうなのか? それが100ベクレルだったらどうなのか? 彼の言うことは逆にいえば、放射能の風評を広めているともいえます。

事故直後の彼のツイッターへのフォローワー数の増え方がおかしかったです。あまりに一気に急増していましたから。2011年の3月12日に彼のフォローワー数はその日だけでなんと16万人増えています。フォローワー数の伸びを時系列のグラフで見ると、この日の伸びがあまりに瞬間的に伸びたので、折れ線グラフの線が絶壁のように上がっている。どんなに注目されたとしても2~3日ほど徐々に増えてそれから急激に上がるのが普通です。一日で突然増えるというのは、たとえネットの反応が迅速だとはいえ、不自然です。かなりの数のやらせフォローワーがいたかもしれません。あるいはなんらかの国策が絡んでいるのかもしれません。普段は正しそうにしていながら、どこかで大きなウソをつける、かなりの曲者だと思います。

そもそも早野さんは原発を知らないです。知らないことをさも知っているかのように話せるというのは「できる人間」の能力で役人と似ています。おそらくそういう能力はものすごく高い人なのでしょう。反論に対して、しどろもどろにならずにきちんとある程度のことがいえる。矛盾の隠し方が上手い。事故直後に首都圏で大量の放射能が降った雨の日のツイッターでは、「春雨じゃ、濡れてまいろう」などと書き込んでいます。

早野さんもその一人ですが、1960年代の核実験ですでに日本の土壌には放射能がたくさんある。だから、多少の事故でもさほど変わらないかのようにいう学者が多い。でもこれはとても単純なデマでした。事故直後の放射性降下物の量は過去と三桁違っています。1万倍ぐらい桁違いに多かったわけです。ところが、彼はそれについて一切、反省の弁がない。ある一定の人たちは、早野さんのように東大の偉い先生で、穏やかな物言いのインテリの言葉を鵜呑みにする。偉ぶらないように見える偉い人ですよね。

── 南相馬市立総合病院の非常勤医として「現地発」の医療レポートを大手のニュースネットで書いている坪倉正治=東京大学医科学研究所医師はどう評価されますか?

坪倉さんはまだ大学院生じゃなかったでしたっけ? しかも、南相馬市に常駐している医師ではない。なのに「現地は安全安心ですよ」と言っているような印象が強いです。彼は「現地レポート」といいながら、南相馬ではあくまで非常勤勤務医。いまネットで調べたら、検診担当日も週に一回でしかも午前中だけですよ(笑)。だから、南相馬に常駐しているわけではないでしょう。他の非常勤医でも週2回とか3回なのに、彼は週1回。現地の南相馬にいるのは週に1日程度ではないでしょうか。伝え方はうまいし、ソフトな感じですから、その点で、立場的には早野龍五に近い感じがします。

◆専門家のレベルがまるで違う日本と米国

日本の一番悪いところは、原子力の専門家が必ず大学教授だということです。彼らのほとんどは原発の運転ひとつ、わかっていない。現場を知らない専門家は米国ではありえない。米国の原発専門家といえば、NRC(原子力規制委員会)が必ず出てくる。NRCは軍からも来ていて、原子力空母の管理など実際に現場経験が豊かな人たちです。米軍で実地トレーニングを受けて、原子力に詳しい人がNRCに行く。だから彼らは専門知識のレベルも高い。

対して日本の場合は専門家が大学教授。大学教授は現場の訓練をしていないし、そもそも原子力に関する専門レベルも低い。カビが生えたような古い知識しか持っていない人たちです。原発施設がどのぐらい広いのかさえ知りません。原発建屋に一度も入ったことのない人がいたってぜんぜんおかしくない。つまり米国と日本の原子力専門家というのは同じ「専門家」といってもぜんぜん中身が違う。

日本の専門家はただの学歴馬鹿が多くて、机上の論理の専門家。そんな人たちが日本の原子力政策を担っている。日本の政府機関の中枢で原発の現場にいた人はひとりもいないでしょう。そもそも日本ではトレーニングのしようがない。斑目さんみたいな大学教授に教えられても原子力の現場知識は身につきません。電力会社の人間でもそうです。実際に原発機器を作ったり、直接動かしているわけではない。それはメーカー側の仕事です。しかし、メーカーの現場の人が政府の原子力行政に関わることはほとんどない。[つづく]

[2014年6月26日熊本市 小野・出来田内科医院にて]

(構成=デジタル鹿砦社通信編集部)

ブログ「院長の独り言

▼小野俊一(おの しゅんいち)(小野・出来田内科医院院長)

1964年広島生まれ宮崎育ち。東京大学工学部(精密機械工学科)を卒業後、1988年に東電に入社。福島第二原発(5年間)と本店原子力技術課安全グループ(2年間)で7年間勤務。1995年に退社後、熊本大学医学部に入学し、2002年卒業。NTT病院等の勤務を経て、熊本市の小野・出来田内科医院院長。『フクシマの真実と内部被曝』(2012年11月七桃舎)

◎ブログ「院長の独り言」 http://onodekita.sblo.jp/

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