金融庁は、12月26日にみずほ銀行とみずほFG(ファイナンシャルグループ)に対して、1ヶ月間の一部業務停止命令を発表。9月の業務改善命令に引き続き、2度目の処分だ。みずほFGは、塚本隆史会長が、2014年3月31日付で引責辞任すると発表している。
今回の金融庁の処分は、暴力団員への融資に対してだが、みずほ銀行の不正は、暴力団への融資だけではない。

12月3日に東京地裁411号法廷で、みずほ銀行が顧客から訴えられた裁判が2件行われている。
被告はみずほ銀行だが、直接被害者を騙したのは、暴力団など反社会勢力への融資を行っていたみずほ銀行の元審査役の及川幹雄氏であり、暴力団への融資の鍵を握る人物だ。
一方で及川氏は、銀行の顧客には高金利の投資商品を勧誘し、利払いが滞り、元本も返却されず、顧客から訴訟を起こされている。暴力団には返済される見込みのない融資を行う傍ら、顧客の金を熔かしていたわけだ。

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京王線を利用する時、新宿駅発着のホームが「京王線新宿駅」と「京王新線新宿駅」の2つあり、非常にわかりにくいと思っていた。京王線の多くは京王線新宿駅で発着し、都営新宿線と直通している電車は新線新宿駅に止まる。面倒くさい、なぜ一カ所にしないのかとばかり思っていたが、東急線の新渋谷駅が出来てからは考えを改めた。

今年東急東横線渋谷駅は、東京メトロ副都心線と直通運転のため地下駅に移動した。誰の意見を聞いても、悪評高い地下駅だ。まず地下5階という深さにあり、乗り換えが面倒くさい。以前はすぐ隣にJRの渋谷駅があったので乗り換えも楽だったが、今は地下5階から地上2階の山手線のホームまで歩かなければならない。事実上7階の上り下りを強いられる。JRはまだいい方で、京王井の頭線までは元々少し離れていたのがさらに遠くなり、普通に歩いたら10分はかかる。おまけに田園都市線、半蔵門線との乗り換え客の通り道とどこかで交差しなければならず、人ごみの列に人ごみの列が突撃する光景が毎日繰り広げられている。さらに地下の東横線ホームは異常に狭く、渋谷という都内トップクラスの乗降客過多な駅には足りなさすぎる。上り下りのエスカレーターも狭く、ラッシュ時にはいつも大混雑している。駅員が毎日何人も両手を広げて、人壁を作って客を誘導しないとならない程だ。そんなことをしている時点で、駅構造に問題があることを示している様なものだ。

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猪瀬直樹東京都知事は批判されるべきことをして辞職したのであり、批判されてしかるべきである。
だが、母子家庭という、彼の育った環境まで持ち出すのは適切なのか。
『AERA』で、猪瀬氏を批判する記事の中で、ジャーナリストの池田房雄氏が語ってる。
「幼いときに父親を亡くし、母親に育てられた。母親だけに育てられた人間というのは、気が弱い傾向があるのですが、対社会とか対世間になるとものすごく強気を示します。自分を守るというか、別の言い方もできるのに強く出てしまう。これは自信がない裏返しで心理学の初歩として認識されています」

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安倍首相が26日、靖国神社を参拝した。
福岡で取材していて出会った、中国女性の言葉を思い出す。小泉純一郎が参拝した後だった。
「人は死んだら皆仏になるという日本の宗教観も、私たちは知っています。だけど、お互いの文化の違いを踏まえて、首相だけは参拝しないでくれ、というのが暗黙の了解なんです。大臣や議員が参拝しても全然かまわない。暗黙の了解を踏みにじって、首相が参拝するから怒るんです」
彼女の親は、家に警備がつくほどの中国共産党の幹部だ。
彼女は上海で秘書をしていたが、ある時思い立って日本に来た。焼鳥屋で働きながら日本語を覚え福岡の大学に入学。卒業してアパレルの会社に入った。アパレル業界で中国語と日本語ができれば敵無しだ。店長として働いている。
根性もあり、クレバーな女性だ。怜悧な口ぶりで、語ってくれた。

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安倍政権がごり押しして通した特定秘密保護法がひどいということは、今さら言うまでもない。
だが、『朝日新聞』に代表されるような大メディアが、これに声を大にして反対するのを見て、違和感を覚えたのは私だけだろうか。

沖縄県の仲井真弘多知事が、普天間基地の移設先として、名護市辺野古の埋め立てを承認した。
普天間には昨年の10月から、オスプレイが配備されている。
そもそもの普天間移転の理由は、住宅街に接していて危険だからだ。そこに、事故が多く危険性が指摘されているオスプレイを配備する。移設問題が膠着しているのを見ての、国家的な嫌がらせである。
これに怒った沖縄の人々は、配備前の9月29日、普天間基地のすべてのゲート前に車を並べてふさぎ、座り込んで抗議した。非暴力の直接行動である。
翌30日、沖縄県警によって実力排除が始り、「ウチナンチュー同士で、なんでこんなことしてるんだよ!」という悲痛な叫びが上がる。
機動隊に囲まれながら、沖縄で歌い継がれている反骨の歌『安里屋ユンタ』を、涙ながらに歌う女性もいる。
琉球朝日放送の三上智恵さんが監督した映画『標的の村』にその様子は収められ、今も公開が続いている。

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2013年はボーカロイドが発表されてから10周年を迎えた年だった。ボーカロイドと言えば初音ミク、というのは今やバーチャルアイドルと知られ、知名度は一般にも浸透するほどになった。

元々ボーカロイドは単なる「音源」であり、人声を合成して歌っているかのように作成するデータでしかない。電車内で「次は~駅です。お出口は右側です」と機械的にアナウンスする声と原理的には同じものだ。シンセサイザーで疑似的に楽器の音を作り出すのと一緒で、ボーカロイドという技術にキャラクターもなければアイドル性もない。

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年賀状だけで繋がっている古い友人も少なくなくなり、何枚かの年賀状を出す。
以前に住んでいたアパートで、隣に住む若い男は郵便局に勤めていた。
年賀状を買ってほしい、と頼まれたので、彼から買った。だが郵便局で買うより安くなるわけではない。

彼は30代で、シナリオを書きたいという志望を持っていた。
初めて飲んだ時に、松山大学の出身だというので、「松山はいいとこだよね」と言うと、「え!? 来たことあるんですか?」と、目を剥いた。
同席していた年輩者が、「おいおい、いらしたことがあるんですか? だろう」とたしなめたが、それで話は萎んだ。
初対面なら、出身地などから話を広げるのは定番のパターンだと思うが。
「どんなシナリオ書いているの?」と訊いても、はっきりとした答えはない。
どうもソリが合わない。向こうもこっちを嫌っているだろうと思っていたが、たまたま顔を合わせたら、パソコンの調子が悪いから、と頼まれて見てあげた。

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天皇誕生日の12月23日は、東條英機らA級戦犯7人が巣鴨拘置所で処刑された日でもある。これは歴史通の間ではよく知られた話だが、1971(昭和46)年のこの日、他にも1人、有名な人物が処刑されている事実は歴史通の中でも知る人はマレだろう。その人物とは、あの「吉展ちゃん事件」の犯人、小原保(享年38)である。

この昭和を代表する誘拐殺人事件については、関連書籍や関連映像作品も少なくない。中でも傑作と名高いのが、元読売新聞記者のノンフィクション作家・本田靖春が1977年に上梓した「誘拐」(文藝春秋)だ。

「誘拐」は、1963年3月に東京都台東区の入谷南公園で被害者・村越吉展ちゃん(当時4歳)が誘拐されてから小原が処刑されるまでの顛末を時代の空気感まで再現しながら克明に描いた壮大な作品。小原を自白に追い込んだ警視庁の名刑事・平塚八兵衛ら捜査員たちの奮闘のみならず、犯人・小原保の不遇な人生の軌跡も丁寧に描いているところに感動の最大のツボがある。

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12月末でCSKAモスクワ(ロシア)との契約が満了する、日本代表MF本田圭佑のACミラン(イタリア)入団が正式に発表された。背番号は、ファンタジスタ、つまり万能型でファンを魅了する選手でなおかつエースを意味する“10番”。3年半の契約期間で、年俸は約7億7,000万円。

「メッシやクリスチャーノ・ロナルドにも匹敵する厚待遇です。このところ、ACミランは財政難で、大物選手を他チームに放出してなんとか経営を維持できていますが、本田がもってくるはずの日本スポンサーの金は一説には10億円を超えるとも言われます。まさにACミランにとって本田は金になる打ち出の小槌だったのです」(サッカー記者)

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私のもとには日々、全国の刑務所や拘置所の被収容者から手紙が届く。その多くは無実の罪で獄中生活を強いられている冤罪被害者だ。今回紹介する田中龍郎さん(62)もその一人である。

田中さんは山梨県のショーパブで働きながら、高校生の長男と二人で暮らしていた2010年2月、新聞配達員の知人女性を殺害し、現金約57万円を奪ったとして強盗殺人の容疑で逮捕、起訴された。一貫して無実を訴えたが、2011年11月に最高裁に上告を棄却されて、無期懲役判決が確定。現在は山形刑務所で服役している。

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