鹿砦社代表 松岡利康

「暑さ、寒さも彼岸まで」といわれるように、猛暑、酷暑も、彼岸を過ぎると徐々に涼しくなっていくようです。日本の四季は不思議なものです。今年の夏は、大地震、豪雨、台風と、自然災害に見舞われ大変な季節でした。あらためて亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
そして、あっというまに10月、今年も4分の3が過ぎ、残すところ4分の1(3カ月)となりました。いつも申し上げているように、時の経つのは速い、速い。
ようやく秋風が吹き始めました。暑さの中にも秋の訪れが確かにやってきたようです。あと2カ月もすると、これが木枯らしに変わります。こんな季節の移り変わりを幾度となく経験してきました。まさに「風はどこからか吹いてきて流れ去ってゆく」です。いい「風」も、そうでない「風」も……。どこからか吹いてきた悪い「風」も、どこかへ「流れ去ってゆく」ことを祈りたいと思います。
すでに申し述べていますように、個人的には、つい先ごろ、75歳=後期高齢者になって節目の時機を迎え、少なからず思うところあり、新たな出立を告げられた感があります。
ふと、「断絶を知りてしまいし私にもはや出立は告げられている」(岸上大作)という句を思い出しました。新たな「出立」の秋にしたいと気持ちを引き締めています。
長年続いてきた、大学の後輩で魂の書家・龍一郎による鹿砦社カレンダーも、今月入れてあと3枚となりました。すでにお知らせしていますように、龍一郎は昨夏、肺がんの大手術をし、体力的に1年分のカレンダーを揮毫する力がなくなり、あと3枚が鹿砦社カレンダー最後の3枚となります。実に長く、魂と意志のこもったカレンダーを揮毫してくれました。私含め、これに勇気づけられた方も多いようです。共に感謝したいと思います。「ありがとう」を言うのはもう少しあとです。
熊本地震、豪雨、そして台風と、次々と大きな自然災害がやって来ますが、どこかへ「流れ去ってゆく」ことを心より祈りましょう!