昨年10月12日の夜に新宿区の外苑西通りでタクシーに撥ねられ、同月の17日で搬送された病院で死亡した映画監督の故若松孝二氏の交通事故裁判が、11月12日に東京地裁で開かれた。
被告のタクシー運転手は、検察の起訴状を認めて公判は1回で終了し、11月20日の判決では、求刑通りに罰金70万円が言い渡されている。

若松監督の交通事故死は、脱原発運動の参加者からも注目されていた。
監督は事故の一月前のベネチア国際映画祭の記者会見で、次の作品は東電を題材にすることを宣言していたからだ。反骨精神の塊のような監督のことだから、大手メディアがタブー視して報道してこなかった白川司郎氏や竹内陽一氏といった原発マフィアと政治家やメディアの関係など、国や政府が隠してきた闇の部分にも、大胆に斬り込むことが想像され、原発マフィアにとっても、看過できない話だった。

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