昨年12月12日、北九州で7人が殺害された事件で、最高裁で下された判決に注目が集まっている。松永太(50)に死刑、内縁の妻である緒方純子(49)に無期懲役が確定したのだ。

松永に死刑は、判決としては不思議はない。
注目に値するのは、緒方純子のほうだ。犠牲者が7人にも及ぶ事件で、実行犯と認められた被告の死刑が回避されるのは極めて異例だ。

事件が起きたのは、1996年から2002年にかけて。
松永と緒方は高校の同窓生で、1982年頃からつきあい始めた。松永には妻子があったが、「婚約確認書」なるものを作って緒方の両親を信用させて、交際を続ける。

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