翌日、社長は「やっぱり倍は厳しい」と言い出して、私の提示した最低額を下回る、20万を翌月からの給料に決定した。馬鹿正直に意見をした自分と、最終決定を社長に委ねたのを後悔した。それ以上に、社長が私の仕事を全く評価していない事に失望した。思えば私は、一度も社長に認められたり評価された記憶が無い。会社をバックレた小部に対しては、
「あの人は、本当にすごい人だったんです。最初は月60万で雇うって話してたんですよ」
なんて、逃げられた後も言っている。思えば元レッドリーフ社員という肩書きも怪しいものだ。堀口も高学歴というだけで、社長の評価が高く給料もいい。確かにいい大学は出ているが、現実として仕事の出来には反映されていない。今となっては、社長に評価されなかった事を、私は自己評価したい気持ちだ。

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