自分はいつからライターになったのだろう? 成田空港に反対する三里塚闘争に参加して、現地の団結小屋に住んでいた時から、党派の機関紙『戦旗』に現地の報告を書いていたし、理論誌『理論戦線』には論文を発表していたが、それはすべて無償であった。
だが党派では、職業革命家にならない限り、あらゆる行為は無償である。だから、この頃からライターだったと言えるのかもしれない。

そうすると30年近くライターをやっていることになるが、今になっても最後まで悩むのが、人名の敬称をどうするか? ということだ。
敬称には、「氏」「さん」「君」「様」「殿」「先生」「閣下」などいろいろあるが、文中でよく使われるのは、「氏」「さん」だろう。
男性には「氏」、女性には「さん」をつけると、なんだか女性蔑視のように思われるが、女性に「氏」をつけると、なんだか堅い、と、これだけでも迷う。

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