「本編とは関係ないところで論争が盛り上がっている。実際、嫌煙家の人で、映画を観るのを見送った人もいると聞いています。作品そのものの出来で論争していただきたかったと感じています」(映画ライター)
宮崎駿監督のアニメ映画『風立ちぬ』に喫煙シーンが多いことを、NPO法人「日本禁煙学会」が問題視、スタジオジブリに対し、たばこの描き方に配慮を求める文書を8月14日までに送った。禁煙学会側は「未成年の観客も多く影響も大きい」と指摘、文書はホームページでも公開している。

インターネット上では賛否両論の書き込みが広がっており、学会には「表現の自由」「作品に文句をつけるな」といった苦情が寄せられている。とりわけ禁煙学会の主張に対し、作曲家のすぎやまこういち氏が代表を務める喫煙文化研究会では、8月15日に「映画『風立ちぬ』頑張れ!」、16日に「映画『風立ちぬ』に対する日本禁煙学会のご要望についての見解」と抗議文を立て続けに発表。表現の自由を奪う日本禁煙学会の姿勢に断固反対すると主張している。

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