連合東京が18日、臨時の三役会議を開き、東京都知事選で舛添要一元厚生労働相を支援する方針を決めた。だが、多くの人々にとっては目を引くニュースではなかった。
そもそも、連合東京が何なのか、知らない人のほうが多い。今や「関東連合」のほうが有名。歌舞伎役者に絡み、今度は都知事選に絡むのか、と勘ぐった人もいるかも知れない。
連合は、日本労働組合総連合会の略称。日本の労働組合の最大のナショナルセンターだ。連合東京は、その東京都連合会である。
ここで初めて、労働組合がなぜ自民党が応援する候補を支援するんだ? と疑問が湧くかもしれない。
日本では死刑囚が再審で無罪を勝ち取った例は4件しかない。しかも、そのすべては80年代に集中しており、1989年1月の赤堀政夫さん(島田事件)以来、現在まで20年以上も死刑囚に対する再審無罪判決は出ていない。そんな中、今年は袴田事件や飯塚事件という有名死刑事件で再審開始可否の決定が出るのではないかとみられているが、実はそれ以外にもう1件、再審の重大局面を迎えている死刑事件がある。90年代末にマスコミが「第2の和歌山カレー事件」として騒ぎ立てた本庄保険金連続殺人事件である。