格差社会を象徴する塔? ディープゾーン天王寺に誕生した、あべのハルカス

日本で一番高い300メートルの高層ビル「あべのハルカス」が誕生した、大阪・天王寺。
この辺りには、日雇い労働者が集まる釜ヶ崎(あいりん地区)、遊郭からの伝統を持つ飛田新地、昼から酒を飲んでいても浮かない繁華街、新世界がある、大阪でもディープなゾーン。
あべのハルカスの横には、「チン電」と地元の人々が呼ぶ路面電車、阪堺電気軌道上町線が走っている。古びた駅は昭和30年代の趣だ。

入場料1500円で上れる「あべのハルカス」展望台は58階から60階を貫き、中は広大な吹き抜けになっている豪華な作り。
「天空庭園」と名付けられた58階は、一面ウッドデッキになっている。
そこから見下ろすと、大阪のシンボルの一つであったはずの通天閣が、小指ほどの太さにしか見えない。
通天閣の入場料は300円で、高さは100メートル。
通天閣にしか上れない層と、あべのハルカスに上れる層に分かれるのではないか。
まるで格差社会を象徴する塔のようだ。

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