ここ数年の法政大学では、大学当局による学生運動の取り締まりと警察の介入で問題になっている。これで思い出すのが日本大学のことだ。

かつて日大では、二億円もの使途不明金が発覚したことがきっかけとなり、学生たちが大騒ぎした。自分たちが納めた学費が行方不明というのでは黙っていられない。それに対して「反憲学連」と称する学生の集団が襲いかかった。これは憲法の人権と平和と民主に反対する学生の連合との意味で、体育会系の御用学生や神道系サークルなど右翼の寄せ集めというのが実態だった。また、大学当局に雇われた警備員たちが学生運動の取締りに乗り出したが、ここには暴力団の経営する会社も含まれていた。これは学生たちから「関東軍」と呼ばれていた。そして学生の集会やデモで多くの負傷者出る事態となった。ここへやってきた警官が静止するかと思ったら逆で、学生たちに暴力をふるっていた側に加勢するという異常さで、手が回っていたことは明らかだった。

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