屁世滑稽新聞(屁世27年2月7日)

既知害国会の“ハンザイ三唱”は何だったのか……の巻
(ヤン・デンネン特派員の大江戸情報)

【東京発】 当然のことだが我々ニッポンで活躍する外国人記者たちは、独自の記者ネットワークを有している。それは畜獣のクソにしがみついて自分のエサ場に転がしていく習性しかもたない“フンコロガシ”のような、ニッポンマスコミの社畜記者たちには想像もできないだろう。もちろん“社会性昆虫”にすぎないニッポンの社畜記者たちなど、我々の情報ネットワークから完全にシャットアウトしている。なぜなら連中は、役所の一室にあてがわれた「記者クラブ室」なる“特殊権益の小部屋”にご丁寧に置かれた、ゲタ箱のような報道各社むけの“お手紙受け”に日々投げ込まれる報道資料とか、大企業の広報担当のおネエちゃんがご丁寧に配達してくれる発表レジュメを、そのままペラの原稿用紙になぞりがきしていれば、もうそれだけでお仕事が完了するからだ。ニッポンの記者クラブでお仕事をしている社畜ジャーナリストというのは、餌付けされた伝書鳩にひとしい。

我々外人記者はそんな呑気な伝書鳩とはちがう。政府や企業の不都合な秘密をあばく“真実の狩人”なのだ。

ジャーナリストとしての見識も情報収集能力も、ドン臭い日本の社畜ジャーナリストなど及びもつかぬ我らトーキョー特派員が、年に一度の楽しみにしており、同時にまた他社のジャーナリストたちとの重要な情報交換の場にしてきたのが、年末恒例の忘年会にほかならない。

ところが昨年すなわち2014年の忘年会が、なぜか今年の2月上旬になってしまった。日本の旧暦の大晦日に行なう“豆まき”が終わった頃に、我々は去年の忘年会をようやく構えるという体たらくなのであった……。どうしてそんなに遅れてしまったのか? それは幹事がフランス野郎だったからだ。このリード記事は“ムッシュー幹事氏”が見ていないから、わたくしヤン・デンネンの本音をブッチャケて申し上げるが、フランス人が無能なくせに独善的だというのは数百年来の世界の常識なのである。

なにせフランスという国は、200年ばかりまえにナマイキな小ブルジョワどもが勝手に騒動を起こして王家を首狩りで惨殺したばかりか、コルシカ島出身の小男(ナポレオンのことだ!)がヨーロッパ大陸全域を武力侵攻して周辺諸国に多大な惨害を及ぼし、それで終わらずに現代でもなお、勘違いな「革命家」どものアジトになっている。中国の周恩来も、カンボジアのポルポトも、イランのホメイニも、みんなパリで不穏な革命思想を培ってきたのである。

第二次大戦当時だってフランスの無能と独善は連合国をあきれさせた。戦争が始まるやフランスはあっという間にナチスドイツに占領され、パリは何年も“ナチスの花の都”だったわけだが、ドゴール将軍はイギリスにさっさと逃亡し、霧の都ロンドンで勝手に「自由フランス」と称する疑似国家の誕生を宣言した。連合国はもちろんそんなものは正式な「政府」とは認めなかったのだが、やがてドゴールの自称「自由フランス」武装組織は従来のフランスが海外に拡げてきた植民地での支配権を、ナチス傀儡政権になりはてた本家フランスから横取りし、北アフリカ植民地のアルジェに自称「フランス共和国臨時政府」を設置した。こうしてフランス植民地の新たな宗主になったドゴールの武装組織を、連合国もしぶしぶ認めることになったわけである。そしてノルマンディーのあの過酷な上陸作戦が敢行され、西から攻め上った米軍主導の連合軍はナチスの手からパリを奪還し、一方、ソ連軍は東から進撃してついにベルリンを陥落させた。こうして連合軍が四苦八苦のすえにフランスをナチスの手から奪還するや、自称「フランス共和国臨時政府」のドゴールがすでに安全になっていたパリでちゃっかりと「凱旋」を飾り、かつてのナポレオン皇帝のように、自分が共和国の新たな主だと僭称しはじめた。……多大な犠牲を払ってフランスを解放したのはアメリカとかソ連の連合軍である。だから連合国の指導者たちは逃亡将軍ドゴールのこの“手柄の横取り”をまことに苦々しくとらえていたのである。

……70年ほどまえのこの話が、なにかに似てると気づいた諸氏は賢明である。いまの自称「イスラム国」がまさにこれの二番煎じなのだ。逆にいうと、第二次世界大戦の最中には、逃亡将軍ドゴールの武装組織なんて、いまの「イスラム国」みたいなものと見られていたわけである。

……あ~あ、愚痴が長くなっちゃった。わたくしの祖国オランダも、フランスの田舎者どもには散々迷惑をかけられたから、どうもこの連中を信頼できない。それはともかくトーキョー特派員秘密クラブの、昨年の忘年会幹事に当たっていたフランス人記者の話であるが、なんと滑稽なことにご存じ『シャルリ・エブド』の特派員だという。ところが彼が送った記事が、あのタブロイド新聞に載ったためしがないのだ。聞いた話では、この特派員ジャンピエール氏は、パリ『シャリリ・エブド』本社の地下に秘匿されていたハシッシュを不良外国人などに勝手に横流しして、それがバレて極東に島流しになったという。日本風の表現でいえば「窓際族」ってことだ。……ちなみにハシッシュとは精製大麻のことだが、ナポレオン将軍のエジプト遠征のときにヨーロッパに持ち込まれた「麻薬」なのである。フランス万歳!(ヴィヴラ・フランス!)……ってか。(笑)

前置きはこれぐらいにして、先日都内の某居酒屋で我々がひらいた忘年会での会話を、公開可能な範囲でここに紹介したいと思う。これを読めば、我々トーキョー特派員のジャーナリストとしての能力が、日本の報道機関の社畜どもとは格段にちがうことを理解してもらえるだろう……。

 

トーキョー特派員たちの「忘年会」での会話(2月上旬の某日、都内某居酒屋にて)

フランス特派員(ジャンピエール) 「お待たせしました。では2014年の忘年会を始めます。じゃあイタリア病から帰還した脳梅毒のジョバンニ君に、乾杯の音頭をとってもらいましょう!」
イタリア特派員(ジョバンニ) 「では諸君! 世界一おいしいイタリアワインをマンマンと満たしたワイングラスを手に持って! ハイっ!チンチン!」
オランダ特派員(ヤン・デンネン) 「プロースト!」
ポルトガル特派員 「サウーヂ!」
スウェーデン特派員 「スコール!」
フランス特派員(ジャンピエール) 「アヴォトルサンテ!」
(以下略)

オランダ特派員 「ところで幹事、なんで2月になってから去年の忘年会をやるのさ? もう“締切”がとっくに過ぎてるぞ!」
フランス特派員 「オランダ人は船乗りの子孫なんだから、世界事情をちょっとは知ったらどうよ? 太陰暦では2014年は、西暦2014年の1月31日に始まり、15年の2月18日に終わるんだよ。だからまだ太陰暦では2014年12月ってことだ。それくらい知っておけ。唐変木(とうへんぼく)が!」
スウェーデン特派員 「おいジャンピエール、いつから君の国は旧暦になったんだ? ま~たクソみたいな革命やらかして暦を変えたのか?(笑)」
フランス特派員 「腐ったニシンの缶詰くらいしかグルメ料理がない貧乏漁労民の国のくせに、自由の国フランスに喧嘩売ろうってのか? 本業が忙しすぎて忘年会の幹事のヒマ仕事なんて翌年まわしにしてたダケさ!」
ドイツ特派員 「やっぱりフランス人は嘘つきだな(笑)。本業って、おまえ『シャルリ・エブド』に記事を何も書いてないくせによく言うぜ。」
フランス特派員 「だまれナチの鉄兜みたいなハゲ野郎! ちゃんと書きましたよ! なんならここで原稿みせようか! ほれ! フランス語版と英語版のために二つも記事を書いたんだぜ!」

「ab?tissant(アベッチサン)」は「馬鹿」という意味。 「JE SUIS AB?ETISSANT(ジュ・スィ・アベッチサン)」は フランス語で「わたしは馬鹿」。

「ab?tissant(アベッチサン)」は「馬鹿」という意味。
「JE SUIS AB?ETISSANT(ジュ・スィ・アベッチサン)」はフランス語で「わたしは馬鹿」。

「ape」は「テナガザル,オランウータン,チンパンジー,ゴリラなどの類人猿」、
早い話が「ヒト似ザル」。
「I AM APE」は英語で「わたしはサルです」。

ドイツ特派員 「なんだよこれ? こんなの、おまえのところのクズ新聞に全然載らなかったじゃないか。」
フランス特派員 「ああそうだよ。バカ編集長が、ニホンザルなんか載せてもインパクトがないから、モハメットを表紙にして『おらはシャルリだ』って言わせたのさ。だから俺の記事はボツになったけど、パリの奴ら、モハメットをまたおちょくったから、ま~た死人がでるぞ。まあ俺の知ったこっちゃないけどな。」
オランダ特派員 「おまえ自分の会社のことなのに、ずいぶん冷淡じゃねえか?」
フランス特派員 「だってコチトラ、左遷の身ですからね。フランス領インドシナにでも左遷してくれれば、南国でおネエちゃんを抱き放題だったんだけどな(笑)。」
イタリア特派員 「おいフニャチン野郎、ベトナムはもう“フランス領インドシナ”じゃねえぞ! いつまで植民地の夢を見てるんだよ唐変木! ハッタリかましてると、ここでスクープを発表するぞこの野郎!」
フランス特派員 「イタリア病の脳梅毒の分際で、スクープとはチャンチャラ可笑しいワイ! できるもんならやってみな!」
イタリア特派員 「おおやったろじゃねえか、フニャチン野郎! おまえ去年は11月からずっとバカンスをとってタイで少女買春してただろ。映画の『ラマン』のようには行かねえんだよ、半勃(はんだ)ちのおまえじゃな。むこうで少女を抱きながら年越しして、1月中旬に日本の成人式を見物するためにようやく帰ってきた好色変態が! だ~から忘年会幹事の重職をほっぽり投げてたくせに、屁理屈こねてんじゃねえよ!」
フランス特派員 「言ったなこと野郎! わが世界最強のナポレオン国民軍がアルプス山脈をこえて半島の農奴どもをコテンパンにしてやるぞ、この野郎! ……ハイハイ、たしかに行きましたよ。タイに少女を買いにね。でもそれはあくまでも自由恋愛だぜ。バチカンの金魚の糞みたいなオマエらイタリアの分際で、2000年まえからの腐った倫理に縛られている、ロンバルジア平原の類人猿のお説教なんて聞きたくないぜ!」

(ここで店員がやってきて「お客様たち、店内でワイセツな言葉づかいでケンカするのはやめて下さい」と厳重注意され、興奮状態の特派員たちはシュンとなった、)

オランダ記者(ヤン・デンネン) 「ところで諸君、遅すぎた開催ではあるが、いちおう忘年会なのだから、恒例の年末回顧を語ろうじゃないか。」
イタリア特派員 「やっぱり年末の国会解散にはビックリしたよな。こちとらクリスマス休暇のお楽しみをいろいろと予定していたのにブチこわしにされた。迷惑きわまる話だったぜ。」
フランス特派員 「まあアベッチサンは文字どおりの馬鹿で、うちの国じゃ規制対象になっている既知害カルト、ムーニー教団ともネンゴロな関係だもんな。それに慢性下痢の治療でステロイド剤を投与されていて、これは精神が不安定になる副作用があるからなあ……」
スウェーデン特派員 「その件についてだが、うちの国はご存じのとおり、生物分類学の始祖・リンネの出身国だ。わたしも便所虫の分類学についてはちょっと詳しいわけだが、最近、注目すべき人類学的研究が出たのを知っているか?」
ポルトガル特派員 「ニッポン民族がホビットの末裔であるとか、そういうたぐいの話か?」
スウェーデン特派員 「いや。類人猿が進化の方向をまちがえて、月のような天体へと変態しつつある、という観察報告だ。まさに月のように、つまりルナティックに変化しつつある変異種がいるのだとさ。」


フランス特派員 「おやまあ! アベッチサンの顔がどんどん膨張しているのは、故なきことではなかったんだな。」
ポルトガル特派員 「人が“月”に変質しつつあるというのは、我々の想像をこえる進化路線だな。人間が“月”に変わっていったら、一体どうなってしまうんだろうか?」
スウェーデン特派員 「確実に言えるのは、昇天するってことだろうね。」
イタリア特派員 「ルナティックゆえに年末のいちばん忙しい時期に、独断で国会解散なんてやらかしたのか……。お月さまに総理大臣をやらせるなんて、恐ろしい話だよな。かぐや姫みたいにさっさと昇天すればいのに……」

ドイツ特派員 「国会解散のときに、天皇の詔書(しょうしょ)が議長のもとに運ばれただろ。記者席で見てたんだけど、あれを議長に渡した衆院事務総長の手がブルブル震えていて、そりゃスゴイものだったぜ。」
スウェーデン特派員 「だって議長が解散詔書を朗読して、それで議会が解散したら、その瞬間に国会議員は一斉解雇だもんな。“おまえら全員クビ!”って言い渡すのは、そりゃ気が重いだろうさ。心理的なストレスでブルブル震えもくるわさ。」
ドイツ特派員 「心霊家スウェーデンボルグの国のキミなら直感的にわかるかも知れないが、じつはロシアの特派員がオカルトに凝っていて、キルリアン写真術を研究して心霊カメラを自作したんだ。そのカメラで国会解散式の一部始終を撮影していたんだが、奇妙なものが写っていた。」
スウェーデン特派員 「地獄の閻魔大王でも写っていたのか?」
ドイツ特派員 「いや。なんとスターリンの首が写っていた。ソ連時代に大粛清をやらかしたスターリンがニッポンの国会議事堂内でちゃっかり写っているのを見て、このロシア人記者は腰を抜かした。」

昨(2014)年11月21日、安倍総理が衆議院をいきなり解散した。
天皇が発した解散の詔書(しょうしょ)を、衆院議会の事務総長が、
伊吹議長のもとに持っていく。キルリアン写真の心霊カメラで
撮影したら、解散詔書にはベッタリと、スターリンの亡霊が張り
ついていた。

解散詔書を議長席にひろげた事務総長の手が、
不気味に震えているのをカメラは見逃しはしなかった!
衆院議員全員が、この一枚の詔書で、その場でクビになるのだから、
議会の重さと国民への責任を自覚している者であれば、
戦慄のあまり手が震えて当然であろう……。

ブルブル震えながら解散詔書を準備する衆院事務局長の狼狽(ろうばい)ぶりを、
ニヤニヤと笑って見ているのは衆院議長の伊吹文明であった。
「非文明」を体現したようなこの男は、国会の解散が
どれほどの重みを持っているか理解できず、
ヘラヘラ顔で「衆院最後の瞬間」に臨んだのである。

国会がいきなり解散するのは、国会議員にとっては文字どおり
「議員生命」にかかわること死活問題だ。
伊吹「非文明」さんは、人の死に冷淡な人物であることが知られている。
2007年5月の末、第1次安倍政権の松岡利勝・農林水産大臣が
衆議院議員宿舎で首吊り状態で「変死」した。
当時の文部大臣だった伊吹は、親しき閣僚の変死に対して
「死人に口なし」だと言い放った。

スウェーデン特派員 「日本の国会にスターリンの亡霊が現れる必然性なんて、ぜんぜん思いつかないんだけど、一体どうしてオバケが出たのかなぁ?」
ドイツ特派員 「イタコ稼業の大川隆法にでも口寄せしたもらえばいいさ(笑)。外人から口寄せを頼まれたら、奴のことだから尻尾ふってやるだろうよ。……まあ、ロシア語のままスターリンの霊言が出てくることは、奴の能力から考えてゼッタイ無理だけどな(笑)。」
イタリア特派員 「うちの国もムッソリーニという妖怪に荒らされた過去があったわけだが、そんな国で生まれ育ったオレの感覚から言わせてもらえば、スターリンの亡霊をわざわざ地獄から引き寄せるほどの、政治陰謀とか血の臭いが、このときニッポン国会の議事堂のなかに充満してたんじゃないの?」
フランス特派員 「それって、夜食のチーズを寝室に持っていったら、寝ていたナポレオン皇帝が『ジョセフィーヌ! 今夜は勘弁してくれ!」と叫んでガバっと目ざめた、という逸話を連想させるわな(笑)。スターリンの場合は血なまぐさい政治陰謀の臭いがすると地獄から呼ばれて来るのかもな。」
ポルトガル特派員 「つまりミイラみたいな顔をした衆議院の議長どのが、スターリンの亡霊を呼び寄せたってわけか?」
フランス特派員 「ノンノン! あんな生気のないミイラに、スターリンの荒ぶる怨霊を呼び寄せるなんて無理ムリ。人間の理解をこえた凶暴な妖獣の雄叫(おたけ)びを聞いて、地獄から嬉々として現れたのでしょうな。」
ポルトガル特派員 「凶暴な妖獣といったら、最近、冬の福島に出現したあの化け物しかありえないわけだが……。」
ドイツ特派員 「まさにそのとおり。日本の妖怪は墓場鬼太郎がたいてい成敗してきたから、いまだに生き残っているのは“昭和の妖怪”岸信介の末裔(まつえい)の、悲惨な妖怪くらいなもんだろうな。」

昭和の妖怪”岸信介の末裔の、悲惨な妖怪。

★          ★          ★

オランダ特派員(ヤンデンネン) 「ところで諸君。国会の議長が解散宣言を発したとたんに、議員たちが、なんかワケもわからないハシャギぶりだったよね。」
イタリア特派員 「あれはニッポンの古都であるキョートの、伝統的な家庭料理を讃美する雄叫びだったんだぜ。京都では夕食の家庭料理を“晩材(ばんざい)”というのだが、国会が解散したら、議員たちはすぐにマンマ・ミーア〔=おふくろさん〕のところに駆けつけて、家庭料理を食べるわけだろ。なにせ奴らは、議会にいるときだって食いもののことしか頭にないからな(笑)。」

フランス特派員 「…ったくイタリア人ってのは食いもののことしか頭にないのかよ! 70年代にイタリアでさかんに作られたソフトポルノ映画『青い~』シリーズに必ず出てくる”食いしん坊のデブ神父”が、おまえら半島国の国民性なのか?(笑) ジャポネ国会が解散したときに議員たちが叫んでいたのは『オバンザーイ!』じゃなく、『バンダーイ!』だったんだぜ。イタリア人は植民地が少ないから外国語もまともに聞き取れないのな(笑)。」


ポルトガル特派員 「やっぱりフランス野郎は頭のなかにワイセツな妄想が渦巻いてるんだな(笑)。なんで国会議事堂に女湯が出現するんだよ! ジャンピエール君、おまえは変質者だから、かつてオマエの国の植民地だったモロッコにでも行って、キンタマを切りとってもらったほうが世のため人のためだぞ。オマエのようなフランス人が男性のまま存在していること、それ自体が、世界の脅威なんだからな(笑)。」
フランス特派員 「ヨーロッパの果ての没落国家のくせして、ナマイキ言うんじゃねえや! じゃああの国会議員どもは、一体なんて叫んでいたんだよ?」
ポルトガル特派員 「あれは『ザンパーイ! ザンパーイ!』と叫んでいたんだ。国会解散の宣言は、議員たちにとっては死刑宣告だからな。ミイラみたいなあのボケ議長に『惨敗したらどうするんだコノヤロー!』って抗議してたわけさ。」

ドイツ特派員 「ポルトガル人は劣悪なワインを飲み過ぎて耳が腐ってるんじゃないか? あれがどうして『ザンパ~イ!』に聞こえるんだ? そんなふうにインチキな感覚だから、500年まえにオマエの国が発見した世界じゅうの秘境が、フランスとかイギリスとかオランダみたいに小ずるい国々に横取りされたんだぞ(笑)。」
ポルトガル特派員 「うるせえよ、鉄兜ハゲ! あれは『惨敗~!』って怒鳴ってたに決まってるじゃねえか! ヨーロッパの負け組ポルトガルの出身者がそういうのだから、これは確かな感覚だぜ!」
ドイツ特派員 「ちがうね! あれは『ハンザーイ! ハンザーイ!』と叫んでいたんだ。だって、なんにも解散する理由のない国会がいきなり解散したんだぜ。それでクビ切りされる議員たちにとっては、こりゃイスラム国の野蛮人なみの犯罪行為じゃないか。」
フランス特派員 「でも、その犯罪者ってのは一体だれなのさ?」
ドイツ特派員 「そりゃキミ、昭和の妖怪の末裔にきまってるじゃないか。」
フランス特派員 「けっきょく、世が世であれば、その妖怪も打ち首で処刑されてたってことか。」
ドイツ特派員 「真のニッポン男子なら切腹してるはずだが、“ウチュクしい国”とかホザきながら屁理屈をこねてる屁たれ野郎だから、切腹しきれずに介錯されるのがオチだろうよ(笑)。」


スウェーデン特派員 「ところで皆さんに聞きたいのだが、ニッポンの国会ってのはゾンビに支配されているのかね?」
ドイツ特派員 「キミは『ワールドウォーZ』とかのゾンビ映画を見すぎたんじゃないの? なんでそんな突拍子もないことを聞くのさ?」
スウェーデン特派員 「ミイラ男のイブーキ議長が国会解散の宣言を口にしたとたん、一部のゾンビが反射的に両手を挙げたのを、キミは見ていなかったのか?」

オランダ特派員 「なるほど北欧出身だけあって、頭脳がクールだな。記録写真をみると“Mr.Asshole”(ミスター・アソー)などは、ハッキリとゾンビの兆候を示しているな。こうやって日本の政治拠点を、死霊が人知れず占拠しつつあるのだな。これは貴重なドキュメントだ。」
イタリア特派員 「とりあえず“ケツの穴”野郎と会うときは、ニンニクと十字架は必須のお守りってことだな。」
フランス特派員 「俺もひとつ質問していいかい? なんで日本の国会議員どもは、『バンダ~イ!』って叫びながら降参のポーズを取るのかな? コイツらって心の底から敗北主義者なのか?(笑)」

オランダ特派員(ヤン・デンネン) 「これについては俺も『週刊侵腸』にレギュラー執筆していたときから、ずっと訝(いぶか)しく思っていたよ。……で、調べたんだが、大日本帝国時代にニッポンが初めて近代憲法を発布したとき、その発表会に出席した明治天皇を讃えるために、当時の維新政府の連中が、『バンザ~イ!』って叫んで手を挙げるポーズを考え出したそうだ。考え出したといっても、実際はシナの王朝で昔から行なわれてきた皇帝礼賛の儀式の、もろパクリだったんだけどね(笑)。……で、大日本帝国憲法の発布の当日なんだけど、実際に天皇を乗せた馬車がやってきて、烏合(うごう)の衆どもがこれをやらかしたら、馬車を引いていた馬がビックリして、立ち止まってしまったとさ(笑)。……つまり『バンザーイ!』ってのは、最初から、天皇の権威を挫(くじ)く呪文だったってわけさ。」
フランス特派員 「……だけど、その『バンザ~イ!』ってのを、太平洋戦争のときには、日本兵たちがアメリカ軍に対して行なってきたんだろ?」
オランダ特派員 「まあ結局、日本はアメリカ連合軍に負けて、天皇よりもアメリカ様を拝むようになったからな。戦場の兵士は本能的に、アメリカに対して“バンザ~イ!”したんだろうね。現代の日本人にそんなことを話せば、おそらく火病をおこして卒倒するだろうさ(笑)。だけど今の日本の現実を見てごらん。完全にアメリカ様にバンザイしてる国だからなぁ……」

ドイツ特派員 「なんだかニッポンが哀れに思えてきた。俺らのドイツも、ニッポンといっしょに負けた側なんだけど、これほど惨めじゃないからなぁ……。楽しい酒が飲めると思って忘年会にきたのに、悲しい酒になっちゃったよ。」
オランダ特派員 「おい鉄兜ハゲ。だったらニッポンのお座敷芸の、ドドイツを一曲おしえてやるから、これを口ずさんでりゃ気も楽になるだろう。」
ドイツ特派員 「なんだオイ! ケツの穴野郎が歌うドドイツかよ! 屁みたいなもんだな(笑)。」

(屁世滑稽新聞は無断引用・転載を大歓迎します。
ただし《屁世滑稽新聞(http://www.rokusaisha.com/wp/?p=6484)から引用》と明記して下さい。
なお、ヤン・デンネン記者たち外国人特派員の秘密忘年会の模様は、本紙記者が都内の某ブラック企業系居酒屋で一人酒していたときに、たまたまそばの席で行なわれていたのが、聞くとはなしに聞こえてきたのを速記したものですから、当然、速記にともなう誤記などがたくさん含まれていると思います。登場人物の名前も悪酔いしながら書きとめたものですので、賢明な読者諸氏におかれましては、お迷いのないよう……)