芸能人の整形手術を数多く手がけている赤坂のMクリニックの医院長が急遽、亡くなった。2012年の夏のことだ。

「病院を継ぐご子息もいませんし、廃院になったのですが、どういうわけか何者かに芸能人のカルテが全部持って行かれていることが、看護婦の調査でわかったのです」(医学ライター)

このクリニックは、院長夫人と仲がいいのが女優の秋吉久美子。

「よく赤坂のTBS近郊のレストランで秋吉と院長夫人が仲間を集めて主婦たちとランチをしているのを見かけましたね。ただ、院長が亡くなってから、遺産相続で後妻である奥様と、院長の前妻との間に生まれた娘がかなり揉めていたそうで、娘の遺産の取り分がかなり少なかったのです」(同)

◆「表に流出したら、ちょっとした事件になりますよ」

そして今年に入り、Mクリニックで、整形した芸能人のカルテが、芸能記者たちの間に出回ることとなる。

「そうしたタイミングで、1月13日未明、秋吉の長男が大学病院で不審な死を遂げたのが発見されています。大学病院の防犯カメラには、鞄を持ち、逃げるように走っている長男の姿が映りこんでいます。死から3日間たって発見されたことといい、現場からは2つの鞄が発見されたのですが、実は発見されていない3つ目の鞄があり、その中に、整形した芸能人のカルテがあったとも推測できます」(芸能ライター)

そして、秋吉の息子はMクリニックの院長の娘と何度も会っていることは明らか。なんといっても親同士の仲がいい。

「推測で組み立ててみると、遺産を多くもらえなかった院長の娘が、秋吉の息子と一計を案じて、病院閉鎖のどさくさに紛れて、芸能人のカルテをマスコミに流して小遣いを稼ごうとしたと見ると一番スムーズです。そして、そのカルテの中に、何かやばい、たとえば外国人のスパイが整形したような『危険な事案』があって秋吉の息子は『消された』と見るべきでしょうね」(同)

確かに、秋吉の息子は、「青い三角定規」の岩久茂との間に生まれた数年はかわいがられていたが、離婚、再婚を繰り返す秋吉に翻弄されて、住む場所を何度も変えて、生活費に困窮していた。現場となった大学病院には、今も花が添えられている。

「整形したタレントたちのうち、人気アイドルグループの女性もたくさんいます。表に流出したら、ちょっとした事件になりますよ」(同)

果たして、誰かがマスコミに「有名芸能人のカルテを買いませんか」と売り込みに来るのは時間の問題かもしれない。

◆あとを立たないタレント整形疑惑の奥にあるもの

取り急ぎ、芸能プロダクション御用達の美容整形外科には当然ながら「守秘義務」がある。ところが、しばしば、約束はナースや心なき病院関係者のより破られて、マスコミにリークされてしまう。

直近で話題になったのは、前田敦子と板野友美で、ともに「AKB48」の出身だ。
前田の場合は、何度も指摘されているが、デビュー2年目の休養中に整形手術をした可能性が高いと言われている。「はれぼったいまぶたをくっきりさせるために、手術は3時間にも及んだ」とも報道された。

優香なども、デビュー当時とまるで顔がちがう。だが、重要なのは「整形手術したか」どうかでなく、「隠蔽された過去の顔を誰が流しているのか」という点だ。

流しているには、いうまでもなく、ファンか事務所関係者。ただ「うまいプロダクション」は、一気に顔を変えない。何回かに分けて、うまく整形手術する。

かつて、松田聖子が某整形手術していた証拠が、ある週刊誌編集部にもちこまれた。大きなスクープだと思うが、デスクは「タレントが整形するのは当たり前だろう」と一蹴したという。

もはや賢いプロダクションは、タレントを台湾や韓国に飛ばし、大枚を払って整形手術をひそかに行う。女優の小雪が韓国のセレブ病院で出産した報道があったが、産婦人科を紹介したのは、小雪が韓国で美容整形手術をしてもらった医者だという。その韓国では、美容整形の広告について「ビフォーアフター」の写真広告を原則として禁止にした。なんでも海外から、とりわけ中国からやってくる手術希望者に歯止めをかける狙いがあるそうだ。

ただ美容整形の場合は、定期的にオペしてからもメンテナンスが必要で、これも数十万円かかるようだ。

あまりにも金がかかるのでメンテナンスをあきらめたのは、小泉今日子だとも言われているが、それはそれで最近の劣化を見れば、納得できる話かもしれない。いずれにせよ、今日もどこかでタレントが美容整形の門を叩く。マスコミにいつか、そのリストやカルテが持ち込まれる。悪魔の連鎖は断ち切れることはない。[ハイセーヤスダ]

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