◆バンタム級(-55㎏)次期挑戦者決定トーナメント準決勝 3回戦(延長1R)

村越優汰(湘南格闘クラブ/前RISEバンタム級王者)vs 有松朝(リアルディール/RISEバンタム級3位)
勝者:村越優汰 KO 3R 1分37秒 ※左三日月蹴り

村越優汰(左)vs 有松朝(右)

3月26日、土曜日。後楽園ホールにて行われた「RISE110」(RISEクリエーション主催)は、17歳の天才高校生、那須川天心(TARGET所属)がISKA世界王者に挑む vs フレッド“The Joker”コルデイロ(ポルトガル)戦ばかりが注目された印象だ。しかし、その那須川が保持する「RISEバンタム級王者」への挑戦権をかけた準決勝は、迫力満点だった。

村越優汰

村越は、サウスポーで、もし勝ち上がれば同じサウスポーの那須川と激突するはずだ。

その意味で注目されている21歳の村越は、オーソドックスながら距離のとりかたが抜群にうまい有松相手がどんどん前に出てきてパンチの乱れ打ち合いになる。右フックで有松の出鼻をくじき、ダウンを奪うが、全体として序盤からやや押され気味となる。しかしコツコツと左フックやミドルを当てていき、有松に主導権を渡さない。

那須川天心

3R、ブレイク後に様子を見たような間を有松があけたのを見逃さず、村越はオーバースイングぎみに右フックを放つと、たまらず有松はダウンした。

村越は、銀髪を汗に染めつつ、あがった息で「来ていただいてありがとうございます。KOで勝てましたが情けない試合をして、今回は倒すのが遅くなってしまいました。決勝の相手が確定していませんが、強い選手が出てくると思うのでこんな試合をしていたら勝てないと思います。次は誰が来ても強いところを見せたいです」と反省しきり。

◆苦戦ながらも世界王者の座を守り切った那須川天心

さて、その那須川は、応援に駆けつけた漫画家・板垣恵介の目の前ながらも大苦戦。バッティングで2度も眼球あたりを痛めたが、2Rに左キックでダウンを奪うなどして判定勝ちし、みごとに世界王者となった。

「二重にものが見えるし、吐き気がする」として、試合終了後、精密検査のため病院に運ばれた。結果は、一時的な脳しんとうのようだ。

那須川天心

また、空手の清水賢吾(極真会館/第3代RISEヘビー級王者、SB日本ヘビー級王者)が、ルイス・モライス(ポルトガル/ボスジム ポルトガル/ストライカーズリーグ90kg級王者)に第7試合(-95kg契約 3分3R延長1R)で鼻血を流しつつも、思いキックと得意の左キックを当てて判定勝勝ち。モラリスは長いリーチからアッパーはミドルを繰り出すが、いかんせん3Rにはスタミナが切れ、これが判定に響いた印象だ。いずれにせよ、5月29日にもビッグマッチがある。

RISEスーパーフェザー級王者・野辺広大(1-siam gym)の対戦相手がJ-NETWORKライト級王者・前口太尊(PHOENIX)に決定。もはや伝説となりつつあるベテランのハードパンチャー、大月晴明を3月12日の「NO KICK NO LIFE」で倒して波にのる前口と、俊英の野辺がクレバーな戦いを繰り広げるのか、それても序盤から意地の張り合いで殴り合うのか。いずれにしても目が離せない!

※RISEクリエーション株式会社 http://www.rise-rc.com

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター)
テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、著述業、落語の原作、官能小説、AV寸評、広告製作とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。格闘技通信ブログ「拳論!」の管理人。

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