IGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション 株式会社)がぶちあげた「国際的展開」への第一弾、「マカオ大会」は、マスコミ約50人を集めて4月4日に大々的に発表された。
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これは、6月26日 (日)中国・マカオにて、『アントニオ猪木vsモハメド・アリ格闘技世界一決定戦40周年イベント』と銘うって「INOKI・ALI BOM-BA-YE in Macau」が開催される予定。アリ氏は体調不良のため、娘さんで元プロボクサーのレイラ・アリら家族の招聘を交渉中だという。レイラの妹の夫がMMA(総 合格闘技)ファイターであるため、今大会への出場を希望しているというが、これは「ちょっと小粒」の声も聞かれる。

「会場のパイとしては7000人なんで、なんとかして埋まりそうです。だがいかんせん、マカオでも人気のアントニオ猪木がこの7月に行われる予定の参議院選挙の準備で駆けつけるのが難しそうなんです。ヘリコプターでとんぼ帰りするという荒技も考えたのですが、そんなに金を使えるわけもないし、困ったものです」(IGF関係者)

主催したIGF側の発表によると 「プレ大会を5月29日に大阪府立体育館でやるので、ここで活躍した選手がマカオ大会に出る」ということだ。タイトルは『アントニオ猪木vsモハメド・アリ格闘技世界一決定戦40周年記念プレ大会 GENOME36』となる。

「しかしどうだろうね。アリVS猪 木戦を記念するのは意味あることだけど、MMA(総合格闘技)をやるのかキックをやるのか、プロレスをやるのか決め兼ねているようだが、アリVS猪木戦とはいかないまでも、インパクトがある異種格闘技戦をカードとして組んだりして、創意工夫しないと話題が集まらないだろうな」(格闘技ライター)

それにしても、小川直也やザ・グレート・サスケなどはマカオに馳せ参じるのだろうか。サイモン・ケリー・猪木取締役は「IGFでの世界大会。アントニオ猪木vsモハメド・アリ。世界最初の異種格闘技戦。MMAでの試合から40年の記念のイヤーに、凄い、でもあの(1976年6月26日)試合を超える試合はほぼ不可能と思いますが、それに少しでも近づけるような試合、大会をこのマカオでの試合で見せていければと思います。マカオでのスポーツビジネス、ギャンブルの街のイメージはありますが、エンターテインメントの街でもありますし、そのマカオでこのような格闘技、プロレスのイベントを成功させていきたいと思っています」と語る。

いずれにせよ、マカオ大会は「マカオTV」(MASTV=Macau Asian Satellite Television)が放送を開始しているが、これに続いて、世界に同時発信するのがIGFの「成功形」のようだ。

「アリvs猪木戦」の燃える遺伝子をもつ選手がどくらいいるかは不明だが、奇しくも、この日に呼ばれていた市会議員の格闘家、澤田 敦士が「IGFは一寸先は闇。何が起こるかわからない」とつぶやいた 台詞が不気味に会場に響いていたように奇抜な新顔が登場するのを期待したい。

(伊東北斗)

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