朝日新聞6月17日夕刊

帰宅し夕食前に朝日新聞6月17日夕刊を見て驚きました。われらが野間易通が写真入りで登場しているではありませんか。一気に食欲を失くしました。朝日は、いまだにこういう記事を書くのか――「北野隆一」名の署名記事です。なんだ駆け出しの記者かと思いきや、なんと編集委員だということです。

記事を読むと、目新しい内容はなく、私たちから見れば、どうということもない記事ですが、逆に綺麗事で粉飾されているからこそ、事情を知らない人が読めば、野間易通という人に良いイメージを抱き、“ヘイトスピーチと闘う正義の人”と誤認するでしょう。

この北野編集委員は、野間が、ヘイトスピーチと見紛うような汚い言葉を、自らの意に添わない人たちに浴びせ、リンチ被害者M君や某地方公務員から提訴され、裁判所は野間の不法行為を断罪し賠償金を課したこと(2件とも確定)や、あるいは何度もツイッターでアカウントを変えたりして汚い言葉(言葉の暴力!)で相手を攻撃したり誹謗中傷したことで相次いでアカウントを閉鎖され、「永久追放」されたとも聞きますが、こういうことを知った上で、こんな歯の浮くような記事を公にしているのでしょうか。「在日コリアンを助けるためではなく、自分たちの問題として取り組む」(本文より)──失笑せざるをえません。少しは事情をご存知の方なら、私と同じく感じられることでしょう。

私が「しばき隊」とか「カウンター」とかいわれる人たち、さらにはこれに繋がる「反原連」「SEALDs」に疑問を持ったのは、2015年、彼らによる、韓国から親子で日本に研究に来ていた京都大学研修員(当時。現在も日本で大学の非常勤講師を務め滞在)だった鄭玹汀(チョン・ヒョンジョン)に対する激しい攻撃、誹謗中傷、ネットリンチでした。詳しい内容は、野間らによる「誹謗中傷・罵倒の限りをきわめ、彼女の全人格を根本的に否定するものでした。果ては名誉毀損や脅迫とおぼしき行為にまで至り」、鄭の研究者仲間が鄭を守るために奮闘し支援者らが作ったサイト「社会運動上の人権侵害を許さない」(https://www.facebook.com/groups/1612146335704041/1618038885114786/?notif_t=group_activity)をご覧ください。野間は「闇のしばき隊@kdxn」なるハンドルネームで先頭になって鄭攻撃を行い、カウンター/しばき隊/SEALDs関係者がこぞってこれに倣っています。これこそ、言葉の真の意味で、まさに〈ヘイトスピーチ〉そのものだと思いました。

リンチ本第5弾『真実と暴力の隠蔽』(2018年5月28日発行)P79~83

それまでは深い事情も知らず「反原連」(首都圏反原発連合)に毎月相当の資金援助も行っていました(1年間で300万円余り!)が、私が『NO NUKES voice』誌上に書いた記事(6号「解題 現代の学生運動──私の体験に照らして」2015年11月25日発行)が彼らの意に添わないということで有無を言わさず公に絶縁宣言を出され、そうこうしているうちに(2016年2月~3月頃)彼らと連携する者(李信恵ら)によるM君リンチ事件を知り、「いくらなんでも、これは酷いだろ」とM君救済と真相究明に取り掛かり、それまでの蜜月関係から一気に対立関係へと転換しました。一時は多額の経済的支援をしたのなら、少しは感謝してもよさそうなものですが、感謝の気持ちなどなく、国会周辺では「たんぽぽ舎」に委嘱した『NO NUKES voice』のチラシの配布は妨害されるということです。まあ、これが彼らの人間性でしょうが……。

野間は、一貫して加害者側に立ち、このリンチ事件の被害者M君を執拗に攻撃し、M君から提訴され敗訴しています。朝日の編集委員ともいう者が、こういうことはちょっと調べればすぐに判るはずなのに、全くスルーしています。いや、知っていてスルーしているのなら、さらに悪質と言わねばなりません。こうしたことをスルーして、歯の浮くように野間を美化する記事を書くことに問題はないのでしょうか? 社会の公器としての大手新聞人がやることではありません。

野間らは言う、「リンチはなかった」! まさに「南京大虐殺はなかった」、あるいは「ガス室はなかった」などというに等しい三百代言です。

野間による〈言葉の暴力〉=〈ヘイトスピーチ〉は数限りなくあります。リンチ本第5弾『真実と暴力の隠蔽』で、ほんの一部を掲載してみました。「糞チョソン人」「南洋土人」──沖縄で機動隊が現地住民に「土人」と詰(なじ)りマスコミに大きく報じられ問題になったことがありましたが、野間が言ってもマスコミはなぜ黙っているのでしょうか? 大いに疑問です。北野編集委員、どう思われますか? ぜひお答えいただきたいものです。

リンチ本第5弾『真実と暴力の隠蔽』(2018年5月28日発行)P79~83

リンチ本第5弾『真実と暴力の隠蔽』(2018年5月28日発行)P79~83

◎翌日の6月18日夕刊にも安田浩一、李信恵、上瀧浩子といったリンチ事件加害者(擁護者)が登場しています。もうこの人らのしらじらしい言説には飽き飽きしました。後日、この記事に対してもコメントいたします。(本文中敬称略)

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