森友学園・瑞穂の國記念小學院開校準備室との一問一答

何度電話をかけても誰も出ない。が、懲りずに何時間も電話をかけ続けた。『森友学園』、瑞穂の國記念小學院開校準備室(以下、開校準備室)は、お見事というほかない、無茶苦茶な対応であった。

朝日新聞2017年2月23日付け記事
NHK2017年2月23日付け記事
朝日新聞2017年2月24日付け記事
読売新聞2017年2月24日付け記事

◆開校準備室「事務の者」との一問一答

開校準備室 お電話ありがとうございます。、瑞穂の國記念小學院開校準備室です。

―― おじゃま致します。
開校準備室 はい。

―― わたくし田所と申します。
開校準備室 はい、こんにちは。

―― いつもお世話になっております。
(突然保留音が聞こえてくる)

―― もしもし、もしもし!
開校準備室 いつもお世話になっております。

―― 恐れ入ります、2、3教えていただきたいのですが。
開校準備室 はい、わたしは事務の者でお答えしかねるのですけれども。

―― いえいえ、お分かりいただける範囲で結構なんです。
開校準備室 はい。

―― 今開校を目指していらっしゃる、瑞穂の國記念小學院開校準備室がですね。
開校準備室 はい、あのう どなた様でしょうか?

―― ですから私は田所と申し上げております。
開校準備室 はい、あのー、わたくしお電話口に出る者なので、事務にお電話のあったことだけをお伝えさせていただきます。

―― いえいえ、わたしが今から質問しようとしているんですよ。それにあなたはさきほど「私は事務の者」と仰ったじゃないですか。
開校準備室 わたしは答える立場ではないですので。

―― いやいや、そうじゃないでしょ。
開校準備室 申し訳ございません。

―― ではどなたにお伺いしたらよろしいのですか?
開校準備室 担当者は席を外しております。

―― ではいつお戻りですか?
開校準備室 わかりかねます。すみません。

―― いまお電話にお出になってる方はお名前何とおっしゃいますか?
開校準備室 事務の者です。

―― 事務のなんという方ですか?
開校準備室 それは控えさせていただきます。

―― 名前もおっしゃらない。
開校準備室 はい。質問されてもわたしもわからないですので。

―― あなたご自身のお名前はおわかりでしょう。それに私はまだ質問してませんよ。
開校準備室 あ、そうなんですね。わかりました。すみません。(電話を切ろうとする)

―― 待ってください、待ってください!
開校準備室 とんでもないです。

―― とんでもないのはあなたの対応ですよ。
開校準備室 すみません。失礼いたします。

まったく会話にならないばかりか、途中で保留音に切り替えられるは、「事務の者」であったはずの人が「電話口に出る者」に変身し、再び「事務の者」に戻る。焦っているのは分かるけれども、何も答えない以上にこんなドタバタの対応ではさらに、不信感を増されても仕方ないだろう。2月24日にもコメントを得るべく電話を鳴らし続けたが、この日はついに誰も出なかった。

東京新聞2017年2月24日付け記事

◆「やましいことはない」はずの安倍夫人はなぜ、名誉校長を辞任したのか?

しかし、『森友学園』のHP上では前日と顕著な違いがみられた。2月23日まで「名誉校長」として顔写真とコメントが掲載されていた安倍首相夫人、安倍昭恵氏が抹消されている。いったいどうしたことなのか、と思っていたら24日午前の衆議院予算委員会で安倍首相は、「弁護士と相談して、妻は、名誉校長を引き受けていることで、子どもたちやご両親にご迷惑をかけ続けることになるので辞任させていただくと、(学校側に)申し入れた」と語った。

「迷惑がかかるといけない」? 安倍本人は「何もやましいことはない」と繰り返し述べていたし、近畿財務局も答えにならない答えながら、前日私の取材に応じていた。さらにこの小学校建設を巡っては「安倍晋三記念小学校」の名前で寄付集めが行われていた事実も判明している。安倍は「何度も止めてくれと申し入れた」と被害者であることを強調しようとしているが、そんな過去があったにもかかわらず、夫人が名誉校長に就任、さらには急に辞任するのはどうにも不思議ではないか。

朝日新聞2017年2月24日付け記事

◆「当方の事務所は関係ありません」と語る安倍晋三事務所秘書

疑わしいのは現役総理夫人が名誉校長に就任(2015年)してから、どう考えても不正払い下げとしか思えない国有地の取得を森友学園が受けていることだろう。安倍晋三記念小学校名での寄付集めについて、籠池理事長は「無断ではない。申し入れをしたがタイムラグがあった」との見解を以前明らかにしている。安倍晋三記念小学校名での寄付集めが行われていたのは「自民党が野党であった時代だけだ」とも述べている。

このあたりは籠池氏本人が捕まらないので、つぶさに検証することが出来ないのだが、23日安倍事務所の秘書は私の取材に対して「一切関知していません。どういう意図でやられたのかも説明がないのでわかりません。当方の事務所は関係ありません」と述べている。真実はどこにあるのだろうか?

◆籠池理事長の息子、照明氏は本当に「維新の党」所属議員の秘書だったのか?

問題の核心部分ではないが、籠池理事長の息子に籠池照明という人がいる。籠池照明氏は「籠池照明のブログ」に経歴を綴っており、その経歴の中に、「足立康史衆議院議員私設秘書」と書かれている。足立康史議員は「維新の党」所属議員だ。

籠池理事長の息子、照明氏による「籠池照明のブログ」

籠池照明氏の経歴の真偽のほどを確認すべく、足立事務所に電話取材を行った。足立議員の秘書は「面接に来たことはありますが、断りましたので、1日たりとも秘書であったことはありません」という。「彼本人は自分のプロフィールに足立議員の私設秘書と書いていますが」と聞くと「らしいですね。でもうちは全く関知しないところで。何回も『削除してくれ』という要請を地元の方がしたんですけど、書き続けているということです」、「では秘書採用の面接には来たけれども、採用した事実はないと?」「はい、そういうことです。こんなことになるとは思わなかったので何度も抗議はしたのですが……」ということであった。

「森友学園事件」は安倍政権にふさわしい「虚偽」にまみれた事件だ。やましさがなければ安倍夫人が名誉校長を辞めることはあるまい。やましさではなく「危険さ」を感じ取っているのではないのか、首相周辺は。そしてこの問題のキーになるのは安倍首相同様、大阪の「維新の党」だろう。その内紛やゴタゴタから生みだされた形跡が至る所でみられる。引き続き森友学園事件を追ってゆく。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

残部僅少『反差別と暴力の正体――暴力カルト化したカウンター-しばき隊の実態』(紙の爆弾12月号増刊)
タブーなきスキャンダルマガジン『紙の爆弾』

森友学園への国有地譲渡をめぐる近畿財務局との一問一答

日本で一番素晴らしい小学校、瑞穂の國記念少學院への不正土地譲渡の疑いが晴れない。そこで当の学校法人森友学園と近畿財務局へこれから徹底して取材を行う。きょうは土地を売却した近畿財務局へ電話取材を行った。

朝日新聞2017年2月22日付け記事

◆「個別内容はオープンには出来ないんで……」

―― 森友学園の土地売買につてお伺いしたいのですが……
近畿財務局 はい、担当者にかわります

―― 土地にゴミのようなものが埋まっていたので安く払い下げたという事ですが、それはその理解で間違いないでしょうか?
近畿財務局 報道の内容と似たりよったりはなるんですけども。もともとここの土地を小学校用地としてですね、『森友学園』さんにお貸ししてたんですね。

―― それはいつからですか?
近畿財務局 2015年からですね。借地というのですが『貸し付けの契約』ですね。

―― 借地居ている間には財務局さんは借地代のようなものを取られたということですね。それはおいくらぐらいですか?
近畿財務局 そこの個別内容はオープンには出来ないんで……。

朝日新聞2017年2月22日付け記事

―― だってここは国有地ですよね。2015年の5月から貸されていて、2016年の1年間貸していたんですね。なぜ賃貸料を公表出来ないのですか?
近畿財務局 借地契約の中で、小学校契約の中で、借地する前から、土地に瑕疵がないかは調査するようになっているんですね。最初、国が調査した時に埋設物が出きて、それを向こうに伝えた中で借地が始まったんですけれども、校舎建設しているときにうちが建設している時にうちが調べた時よりも、まだ地下の方から凄いゴミが出てきたんですね。

―― うちというのは近畿財務局さんですか?
近畿財務局 国が調べたのは地表から3メートルだったんですけど。校舎建設をするうえで、当然それが支障になったので、ことしの4月に開校予定という事情もありまして、早急にそこは買い取ってですね。

朝日新聞2017年2月23日付け記事

―― ちなみになにが埋まっていたのですか?
近畿財務局 廃材であるとか、生活ごみであるとか色んなものがうまっていたのですが……。

―― 毒物ではなかったのですね?
近畿財務局 土壌汚染の関係ではないと思います。

―― いろいろ埋まっていたので取り除かなければいけないと……。
近畿財務局 費用を国の方で持ったのですが、それを差し引いて、売買した形となっています。

―― ゴミがなかった時の価格はいくらでしたか?
近畿財務局 9億5,000万円ですね。ゴミを撤去するのに8億円ぐらいかかると見積もって、撤去費用を差し引いて売買したということになります。

―― 結局おいくらで売却されたのですか?
近畿財務局 1億3,300万円ですね。

毎日新聞2017年2月23日付け記事

―― ゴミを除去するのに8億円もかかるものなのですか?
近畿財務局 そこは、あのー学校建設に、ごみを撤去するうえで、土砂の搬出であるとか……。

―― このように国有地の安い売却は豊中あたりでもほかにありますか?
近畿財務局 国が土地や建物を売買する時は、不動産鑑定評価に対してく国が調べている土壌汚染とかを考慮に入れて売買するということになってきます。

―― では、豊中あたりでは珍しくないということですね?
近畿財務局 そうですね。地域によりますが……。

―― たとえば評価額から埋設物があったから価格が軽減されたという例は?
近畿財務局 案件によりますね。

森友学園HPより

◆「わたくしの知っている限りでは初めてです」

―― 今回のように顕著に値引きをして売却をなさった例というのは、具体的にはご存知ですか?
近畿財務局 手元に資料がないので詳しくは申し上げられませんね。

―― あなた『こういうことはよくある』とおっしゃっていたじゃないですか?
近畿財務局 よくあるというか、これだけに限ったことではないということですね。

―― 端的にお伺いしますが、評価額の10分の1で払い下げるという事はそこそこあることですか?
近畿財務局 10分の1ということですかね。10分の1という数字に限ればそんなあることじゃないですよ。

―― そんなにはない? 今電話でご担当いただいている方は過去にご覧になったことはありますか?
近畿財務局 わたくしの知っている限りでは初めてです。


◎[参考動画]自由法曹団による「瑞穂の國記念小學院」現地視察(2017年2月15日)

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

残部僅少『反差別と暴力の正体――暴力カルト化したカウンター-しばき隊の実態』(紙の爆弾12月号増刊)
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小池百合子都知事──「崖から飛び降り術」の原点と背景

小池百合子都知事の石原慎太郎元都知事とのガチンコ対決が間近に迫りつつあり永田町や都庁のみならず全国注視の的だ。そして、昨年の都知事選では所属した自民党を敵に回して「都民ファースト」を掲げて「崖から」飛び降りた。さらに都議会のドン、当時自民党都連幹事長内田茂都議に喧嘩をしかけ、とうとう千代田区長選挙で圧勝した。さらには、五輪問題ではオリンピック委員会会長の森喜朗元総理に敢然と異議を唱えている。

こうした姿勢にえてして昨今の政治家が「長いものにはまかれろ」「見てみぬふり」の政治家が蔓延する中で都民ばかりか国民の共感が寄せられているのだ。しかし、この彼女の「喧嘩ファースト魂」は近ごろ始まったものではない。

私は、小池氏の動向を国会議員になった当時から見ているが、その蛮勇というか怖いもの知らずというか、驚くべき「喧嘩ファースト魂」姿勢を目の当たりに見て舌を巻いたのは18年前の国会質問の時だった。

 

当時の小池氏は日本新党から次々と党が変わったものの、まだ自民党には入党には至らない「自由党」時代だった。

1999年07月06日、衆議院 大蔵委員会。質問に立った小池氏が扱った問題は「朝鮮総連」「朝銀」そして、総連関連の謎の組織の話だった。今でこそ、北朝鮮問題は多くのマスコミでもとりあげられるようになったが、当時は一部の過激な雑誌など以外は朝鮮総連問題を取り上げることには二の足を踏む空気がまだ色濃かった。まして国会で取り上げるということは極めて難しい問題と見られていた。

しかし小池氏は果敢にこの問題に触れた。小池氏の当時質問ポイントを箇条書きにすると、こうだ。

〈1〉朝銀問題

「朝銀には昨今(1999年当時)の金融不安の中で、預金保険機構を通じ3159億円の日本国民のお金が、経営不振、破綻に陥った朝銀系の信用組合に対し直接間接につぎ込まれている。特に、日本への税金をまともに払う気もない人たちによりますバブルのツケ、そして本国への寄附など北朝鮮への莫大な送金疑惑が消えない中で、日本政府が十分な審査、検査もせずに大盤振る舞いをして、その資金がいかなるルートであれテポドンなどの軍備増強に使われるというふうになっているならば、これはブラックユーモア以外のなにものでもない。国民の生命、安全、財産を守るのが政治の基本的な務めと私は思っている。ということであるならば、これらすべての観点からこの問題を看過することなく追及をしていかなければならないと思う。これは事、日本の安全保障にもつながる問題でもございます。であるならば、もっと真剣に力を注いでいかなければならない、それが政治の責務だと考えております」

〈2〉学習組問題

「朝銀の愛知信組のある方が自分の口座から勝手に預金を引き出された、信用組合の個人なのか信用組合そのものなのか、この辺のところがまだ問われているんですが、預金を引き出されたとして訴えて、勝訴した方がおられます。そして、その提訴の中で、朝鮮総連内の非公然組織とされていた学習組という存在が明るみになったわけでございますが、公安調査庁に伺わせていただきます。この学習組というのが朝鮮総連の意思を伝える一種の実行部隊であるというふうに考えてよいのか。そしてまた、現在の朝鮮総連ですが、構成員の数は今どうなっているのか、過去と比べてどうなのか、この辺のところをお伝えください」

〈3〉送金疑惑

「私が先ほどから申し上げている一番のポイントは、これまでも、こういった朝鮮総連の傘下にあると言っていい朝銀の信用組合、これが足利銀行などを通じ、また現金で北に送られているのではないかという送金疑惑です。ある方は年間で600億とも、またある方は1000億とも言われておりますし、また、93年には、当時の羽田外務大臣が日本記者クラブでの会見で2000億円という数字を認めておられるわけでございますが、まず公安調査庁の方には、この北への送金額はどれぐらいと見積もっておられるのか、それはキャッチするのは難しいのかどうなのか」

まさに二の学習組門隊などは当時の公安関係者から私も言われたものだ。

「慎重に慎重を期してください。これ以上は申しません」

では、〈2〉と〈3〉の問題、当時の国会での公安関係者の答えはどうだったのか。

〈2〉の問題 答弁 公安調査庁調査第二部長

「学習組についてでございますが、学習組は、朝鮮総連中央・地方組織、傘下団体の中に設置されている非公然組織であると認識しております。現在、学習組員数は5000人と見ております」

〈3〉の問題 答弁 公安調査庁調査第二部長

「お答えします。朝鮮総連など北朝鮮関係者による北朝鮮への送金については、公安調査庁といたしましても重大な関心を持って調査を行っているところでございます。しかし、その全体像を把握するには至っておりません。 送金の状況につきましては、今後の業務に支障を来すおそれがありますので、答弁を差し控えさせていただきたいと思います」

つまり、結論でいえば総連、民団の構成員の組織数、学習組の数などはあったが、学習組がどういう行動をしているかなどの明確な答えはなかった。それほど国の公安、警察関係においてもデリケートな問題だったのだ。

それでも国会という世界も注目する最大の公の場に、朝銀問題、学習組問題、そして送金問題をとりあげた反響はすさまじかった。朝鮮総連も、そして北朝鮮もさまざまな意味で大きなボディブローとなったことは間違いない。

 

当時、小池氏は私にこう言ったものだ。
「私は神経はピリピリしている。身辺も気をつけている。でも、こうした問題を曖昧にすることのほうが、どれほど腹立つことか。身を挺してやる」

しかし、一方では、その質問の前に自分の国際的人脈、ありとあらゆるものを通して徹底して裏付けをして精査する。いいかげんな質問はしない。その姿は今日まで少しも変わらない。

つまり小池百合子という女性の「蛮勇」そして臭いものに蓋をするのが嫌いな性格は当時と少しも変りなく、続いているのだ。そして今日、都知事という要職を得て、ますます崖から飛び降りる技にも磨きをかけているのだ。都民ファーストが貫かれることをさらに期待したい。

▼田村建雄(たむら・たてお)
1950年茨城県生まれ。地方紙記者を経てフリージャーナリスト。月刊誌、週刊誌、夕刊紙に、政治、社会問題ルポを中心に執筆。著書に「中国人『毒婦』の告白」(文藝春秋)など。

◎プロデュース=小林俊之

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台湾の旅[2]──台北の旧市街を歩く

山口組弘道会系右翼の総長が言う。
「台湾はマフィアが一掃された。もうしのぎにはならないから我らも組む相手を変えなくてはならない」

そして彼らの足はミャンマーに向いた。しのぎにならないなら、僕も取材の対象としては追跡しない。したがって台湾への興味はすでに僕の中にはない。

だが、それでも日本の爪痕が残る台北の旧市街は、昭和の街並みを彷彿させてノスタルジアが漂う。蒋介石も「国を建て直した御仁」か「侵略者か」という評価が分かれているようだが、国を建て直した男として僕は見ている。

ただし、このところ台湾で起きるテロを見てみると、どうやらアメリカが仕掛けているような気もしている。つまり、台湾が政治的に中国じゃなくてアメリカを頼るような工作が行われているのではないか、という点だ。

前出のヤクザ系右翼団体総長はこう言う。
「今の政府が日本寄りである限り、俺らも台湾人を攻撃しない」と。

すると裏を返せば、台湾が中国寄りになり、先鋭化して領土問題などが起きると、軒並み「在日の台湾人狩り」を始めるのだという。

具体的には、右翼団体総長のターゲットはとり急ぎ、民進党の蓮舫代表となったようだ。

総裁は言う。
「あいつは本当は中国国籍だよ。だから国籍を聞かれても玉虫色の回答しかできないんだ」

そして総裁は、民進党の本部に街宣をかける予定だという。

いっぽうで僕は、台湾のどの企業だろうと揺さぶりをかけられる中国高官を、あるジャーナリストの紹介でしてもらった。

彼によると「台湾は崩壊に向かっている。アメリカ寄りの考え方をする連中を中国サイドに与したい人たちの間でつな引きが行われ、その隙間にイスラム教徒が入り込んで混乱を招くだろう」
 
こんな危険な国には二度とは行きたくない。ただ、非常に評価が高い台湾の屋台にもう二度と行かないかと思うと少し淋しい気もしないでもないが、こと自分のまわりを見回す限り、台湾人は詐欺師ばっかりなので、ややホッとする今日この頃だ。

ただ、台湾の旧市街は、日本の記憶があり、懐かしかった。もはや日本の猿まねで喰っているこの国にコンクリート建築を教えたのは日本であるが、台湾人たちが感謝すらしていないのは、かの野党代表の態度を見れば火を見るよりもなんとやらである。

▼小林俊之(こばやし・としゆき)
裏社会、事件、政治に精通。自称「ペンのテロリスト」の末筆にして中道主義者。師匠は「自分以外すべて」で座右の銘は「肉を斬らせて骨を断つ」。

タブーなきスキャンダルマガジン『紙の爆弾』

工藤會と僕と暴力団排除の機運、そして淡海一家の高山総長

特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)系組幹部の射殺事件で、殺人罪などに問われた同じ組の組長、木村博被告に、福岡地裁が求刑通り無期懲役の判決を言い渡したニュースを昨年の秋に聞いてショックを覚えた。なぜか。木村博氏にはひとことでは言い表せないほど激励を受けたからだ。共犯の組幹部、渡部公章被告(43)は懲役15年(求刑懲役18年)とした。

 
産経WEST2016年10月31日付記事

2012年11月末、僕は古い友人のライターと九州・小倉に飛んだ。工藤會の木村博幹事長(当時)に会うためだ。その木村氏に会ったタイミングで僕は出版社の契約社員を解雇された直後で、仕事は枯渇していた。「どうやって稼ごうか」と悩むあまり、自殺を考えていた。道を歩くたびにビルを見上げて「人は何階から落ちれば苦しまずに死ぬのか」と統計を求めたりしていた。

そのさなか、工藤會は警察からのマークが激しく、「特定危険指定暴力団」に指定される直前で法律的な理論を持ち出して警察と激しいバトルを繰り広げていた。結果的にこの年の12月に「特定危険指定暴力団」に指定される。

「もうどうせ死ぬのだ」という精神状態の中で工藤會幹部の木村氏とやりとりするのはそんなに苦しくはなかったが、マスコミを歓待する、紳士然とした態度の木村博氏にしだいに僕は“人間的魅力”を感じていった。その取材は滞りなく終わり、僕らは「取材者」と「被取材者」という関係から進歩することはなかったが、暴力団排除の機運でしのぎがきつくなってきたにも関わらず「わしらはマグロやカツオなどの回遊魚と一緒。泳いでなければ酸欠で死ぬ」と言い切るその男気には任侠魂というよりも“人間としての魅力”を感じてふと「仕事がないと自殺を考えますよね」と漏らしたことがある。しばらく、工藤會の屋台骨を支えてきた木村氏は電話の向こう側で沈黙したあと「小林さんも朝から早く起きて、予定をたくさん入れて忙しくしたほうがええですよ。人間、暇だとろくなことを考えん」と説得された。

このとき、修羅を生きる彼らから「最後まで抵抗すること」の美学を教わった。それにしてもここから僕はなんとかして踏ん張って生きていくのだから、人生は異なもの味なものだといえるだろう。僕は工藤會を守る弁護士からこんなつぶやきを聞いた。

「工藤會はさ、どうしてあんなにも頑張れるのだろうか」と。
 その答えは、僕が懸命に生きてみないとわからないだろう。

 
産経WEST2017年2月14日付

そんな中、淡海一家の高山総長に関するニュースが入ってきた。
『産経WESTオンライン』が『京都府立医大を家宅捜索、暴力団総長の収監逃れで虚偽診断疑い 地検に出頭』との見出しでこんな記事 を報じたのだ。

「京都府立病院の院長と高山総長は昵懇」という情報も乱れ飛んでいる。僕はかつて竹書房から、高山総長の父親である高山登久郎氏の自伝マンガを出したが、これは宮崎学氏が緻密に取材した書籍をもとにしている。にもかかわらず、この漫画は福岡県警からの横やりが入り、宮崎氏が激怒して福岡県警と福岡県を相手に裁判を始めた(宮崎学公式サイトから)。これが2010年4月1日のことだ。そして僕は出版社の意向に逆らい、宮崎側に立って陳述書を提出し、担当の弁護士とも仲がよくなった。実は工藤會をつないでくださったのは、このときの弁護士だ。

なので、高山登久太郎氏の漫画を作るにあたって、許諾をくださったのは、淡海一家の高山義友希総長だ。高山総長に対しても、僕は足を向けて寝られない。

ここではスペースが足りないが、工藤會を声高に糾弾する福岡県警こそ、窃盗や強盗、恐喝など枚挙にいとまがない「悪の巣窟」だ。次回はこいつら「正義の仮面をかぶった似非警察屋」に焦点を当てていこう。

▼小林俊之(こばやし・としゆき)
裏社会、事件、政治に精通。自称「ペンのテロリスト」の末筆にして中道主義者。師匠は「自分以外すべて」で座右の銘は「肉を斬らせて骨を断つ」。

  日本最後の遊郭飛田新地、そこに暮らす人びと、数奇な歴史、新地開業マニュアルを取材した渾身の関西新地街完全ガイド!

安倍首相の政治生命を揺るがす「森友学園」国有地払下げ事件

財務省近畿財務局が学校法人に払い下げた大阪府豊中市内の国有地をめぐり、財務局が売却額などを非公表にしていることが分かった。朝日新聞が調査したところ、売却額は同じ規模の近隣国有地の10分の1だった。国有地の売却は透明性の観点から「原則公表」とされており、地元市議は2月8日、非公表とした財務局の決定の取り消しを求めて大阪地裁に提訴した。

 
朝日新聞2017年2月9日付け
 
朝日新聞2017年2月9日付け

◆神道の崇高な理念とはかけ離れた疑惑

朝日新聞、久々のビッグスクープだ。公示価格が14億2300万円の国有地が、1億3400万円で「森友学園」に売却されていたことが判明した。「森友学園」のHPからは改憲右翼の巣窟「日本会議」の大阪役員である籠池泰典総裁と、安倍首相の夫人であり三宅洋平氏のお友達(?)である安倍昭恵氏の名前が確認できる。

安倍夫人は現在、塚本幼稚園を運営しているだけの「森友学園」が4月からの開校を予定している「瑞穂の國記念小學院」の名誉校長として「森友学園」のHPに登場している。14億円余りの国有地が10分の1以下、1億円余りで払い下げられ、そこに校舎が建設された「瑞穂の國記念小學院」。同小学校は日本で初めて(同校HPによる)の神道小学校として開校する寸前だ。しかし朝日新聞のスクープにより、同小学校が掲げる神道の崇高(?)な理念からかけはなれた疑惑が明らかになった。

 
「森友学園」ホームページより
 
「森友学園」ホームページより

◆籠池先生を絶賛する安倍昭恵氏

「フフフ、御代官様もワルですなぁ」
「なにを申すか『森友屋』、おぬしの業突く張りにはかなわんわい」
「ハハハ」

と、勧善懲悪の時代劇、前半の悪代官と商人の密議の場面を見せられているような気分だが、関係者の発言がまたふるっている。安倍昭恵氏は「森友学園」ホームページの中で、

「籠池先生の教育に対する熱き想いに感銘を受け、このたび名誉校長に就任させていただきました。 瑞穂の國記念小學院は、優れた道徳教育を基として、日本人としての誇りを持つ、芯の通った子どもを育てます。そこで備わった『やる気』や『達成感』、『プライド』や『勇気』が、子ども達の未来で大きく花開き、其々が日本のリーダーとして国際社会で活躍してくれることを期待しております」

同校総裁・校長の籠池泰典先生を絶賛している

「日本人としての誇りを持つ、芯の通った子供を育て」るそうだ。この小学校の理念、私には気持ち悪い。しかしながらあくまで「私立」学校だ。文科省に認可されれば教育の内容は「学習指導要綱」の範囲内であれば自由だ。ただし、仮に彼らの主張(神道)に立脚すれば「日本の素晴らしさ」を小学生に教育する場所が「瑞穂の國記念小學院」であるはずだ。その「神聖なる場所」が不正払い下げによって薄汚く入手されたことは、「森友学園」の欺瞞性を物語るのみならず、犯罪を構成する疑いが高い。必ず検察が動くだろう。そんな場所で「崇高な教育」ができるのか。

◆籠池先生の明白な「差別表現」

そして、彼らが「崇高」と奉る「神道」とは、神話に立脚した「日本人優越意識」に凝縮される偏狭な人種優越主義にほかならない。籠池先生は、正直だからHPで「韓国・中国人等の元不良保護者」と記載して袋叩きにあったり、塚本幼稚園の保護者には「よこしまな考えを持った在日韓国人や支那人」との表現を用いた文章を配布していた。

これには「よこしま」であることにかけては人後に落ちない松井大阪府知事も「表現の自由があるにしても、下品な表現は使わない方がいい」とコメントしている。違うな。「下品」じゃなくて「差別表現」じゃないのか。松井知事自身、大阪府警の機動隊員が沖縄で「この土人が!」と発言したことを「差別とは思わない」人間だから「よこしま」に「よこしま」を諭させようとしても無理なのである。

◆嘘だらけの安倍「自己陶酔」政権

しかし、一番驚いたのは安倍晋三の発言だ。2月17日の衆院予算委員会で、国有地を格安で買い取った学校法人「森友学園」が設立する私立小学校の認可や国有地払い下げに関し、「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」と述べたのだ。この軽口叩き、与野党国会議員の中に正常な反応があれば、本国会終了時には首相も国会議員も辞めて「ただの人になる」と明言したのだ。

選挙違反で議員に疑義が及びそうになると「秘書がやった」、官庁で不正が起きれば大臣は「事務方の不正で報告がなかった」、甘利元経産大臣のように言い訳ができなくなれば、大臣辞任から入院へ。それでここしばらく「巨悪」は罪に見合った法的裁きや制裁を受けることなく、「どおってことないよ」と押し通してきた。

安倍は「南スーダンで自衛隊の死者や負傷者が出たら辞任する」とも述べている。その一方で派遣された自衛隊の「日報」が破棄されるか行方不明になる、という不可思議極まりない「不正」が行われている。

嘘だらけなのだ。どの口から「私たちは日本の歴史、それを裏打ちする自然・風土・慣習の素晴らしさを世界の人々に発信してゆく必要があります」だの「世界で歴史・伝統・文化の一番長い國である日本」、はては「その中で積み上げてきた日本人のDNAの中に『人のために役立つ』という精神が刻み込まれていますし、世界で一番混じりっけのない純粋な民族であります」などと平然と吐けるのだ「森友学園」総裁の籠池泰典よ!

日本会議をはじめとする「神道」信奉者(あるいは便宜的にそう装っている者ども)の本音は、戦前と何ら変わらぬ「日本は世界一」、「大和民族は世界一」の倒錯した差別と表裏一体となった低レベルの自己陶酔主義にすぎない。

だから、不正であろうが、嘘であろうがお構いなし。払下げに応じた役所の責任者は「ゴミが埋まっていたからその除去費用も考慮して価格を算定した」などと馬鹿以下の答弁しかできないのだ。

◆この国がもしも「普通の国」ならば「序・破・急」展開は必至

安倍明恵が「関与」しているかいないか。議論の余地などない。籠池先生にほれ込んで「名誉校長」を引き受けているのだから道義的に責任があるのは「普通の国」であれば当たり前だ。いいか、晋三の好きな「普通の国」ならばだ。一々議論するまでもない。世界各国で嘘八百を年から年中言いまくっている安倍晋三、今回の発言はそれにしても軽すぎたぞ。これで野党が安倍の首を取れなければ、全員「瑞穂の國記念小學院」入学からやり直せ!

時代劇ならこのあたりでお裁きが下る。背中の桜吹雪か、深夜の隠密道中か。21世紀進歩しているはずの人間に、時代劇でもお決まりの「序・破・急」を展開できないはずはなかろう。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

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残部僅少『反差別と暴力の正体――暴力カルト化したカウンター-しばき隊の実態』(紙の爆弾12月号増刊)

橋本環奈がピンで超多忙、3月解散を決めた「Rev.from DVL」メンバー格差

「1000年にひとりの逸材」として大ブレイクした橋本環奈(18)が所属している「Rev.from DVL」(以下、DVL)が3月31日に解散する。解散の原因はマスコミ向けには「メンバーそれぞれが就職や進学など人生の岐路に立つ時期を迎えたこと」としたが本当は「今年、高校を卒業する橋本だけに仕事が集中したゆえ、ほかのメンバーと生まれた温度差を埋められなかったから」だとアイドル雑誌ライターが言う。グループ内の雰囲気は「SMAPが解散を決めた昨年、木村拓哉が孤立したように橋本がほかのメンバーと溝ができています」(アイドル雑誌ライター)

『DVL』は03年に博多で誕生。当初は男女混合ユニットだったが、女性アイドルグループのブームにのり11年から女性のみとなり、現在は鷲尾美紀(23)、四宮なぎさ(18)、今井瞳(23)、秋山美穂(21)、力石奈波(17)、橋本幸奈(17)、藤本麗依菜(16)、古澤早希(17)、池松愛理(20)と橋本環奈で10人の編成だ。博多から全国へはばいたアイドルグループとしては、地方発で成功したアイドルグループの“成功形”としてエンタテイメント業界では語られる。

「進路の問題で解散」としているが、「DVL」はシングルを出せば週間最高順位が4、5位を狙える実力派で、ダンスも歌唱も高いレベルで玄人好みだけに『レブはかんなちゃんだけじゃないよ!』『残念です。最後まで10人でがんばって。でもあと1年見たかった』など解散を惜しむ声も。

「本来は仲がよかったが、橋本のブレークが避けようもない“不協和音”を生んだ」と前出のアイドル雑誌ライターが指摘する。どういうことか。

今回の解散は、橋本が高校を卒業、将来的に路線として『脱アイドル』をはかり、女優やモデルとしてさらに幅を広げるべく大人のタレントへの脱皮をめざすことにつきる。橋本抜きではグループは成り立たない。グループ間には、メンバーたちが「グループとして活動したくても橋本が単独の仕事が忙しくてただひたすら“待機”がかかり、まったく脚光を浴びなかったメンバーたちの怨念」がぬぐいようもなく横たわる。

「橋本だけに仕事が集中しており、なかなかグループとしての活動ができなかった不満が橋本に徐々に向かった。博多でのイベントなどでは、橋本が東京での仕事を終わらせて駆けつけると『忙しくていいわね、スターは』と先輩からあしざまに言われることもあったようです」とアイドル雑誌ライターが言う。

橋本で脚光を浴びて地方限定アイドルグループから全国区になったのに、その橋本が突出して忙しすぎて興業主やテレビ局がグループとしてオファーしてもスケジュールがとれないという状態は皮肉といえば皮肉だ。

「解散の話は実は昨年の夏ごろから聞いていました。橋本は2013年11月、ファンが撮影した写真が絶妙なキュートさで“天使すぎるアイドル”として大ブレイクし、注目を浴びた。男性雑誌のグラビアやCM出演、ファッション雑誌のモデルや女優としても活躍、確実にスターへの階段を上っていきました。15年、『セーラー服と機関銃- 卒業 -』で主演したころにメンバーたちとの“軋轢”が表面化した」(同)

実はこのころ、グループとしてのリハーサルや踊りの振り付けを練習する時間がとれない橋本のために振り付けを簡素にしたり、イベントでは橋本のMCの時間をたっぷりとるなど“橋本の、橋本による、橋本のための”グループと化していたようだ。

「メンバーからマネジメント側に『私は橋本のおまけじゃない』『新曲「Vampire」のPVはまるで橋本のソロ曲のようなカット割りです』という不満も入り始めていました。要するに、橋本がソロで忙しすぎるために、ほかのメンバーたちは『開店休業状態』で、かといって橋本抜きでは客が集まらず、そのジレンマはマグマのごとく噴火。それが橋本に対して楽屋でメンバーたちが『ガン無視』したり、口をきかないような状態を生み出していた」(同)

まさに独立を画策した中居正広ほか4人と、事務所に残る決断をした木村拓哉とに分断された末期の「SMAP」を彷彿とさせる。だが『SMAP』は全員が多忙だったが、『REV』は本当に橋本のほかはスケジュールはがら空き。『REV』としては1月はライブやイベントが9つ入っているだけで2月はグループとしての予定はゼロ。

ピンでの活動が多忙を極めた15年12月、池袋サンシャインのイベントで橋本は報道陣にメンバーとの不仲を問われて「いくら否定してもメンバーとの不仲説が消えない!まだ、不仲説を信じている方は、ライブに来て、私たちの仲の良さを観ていただけたら!」と汗ばんで切り返していた。

「今から思えば、そのころから不協和音は始まっていたのかも」(同)

橋本はブログで「昨年から私だけが参加出来ないイベントも増えてきたり、時間的に両立するのも難しいと思いました。自分の夢を追いかけていきたいと思いました」と心境を告白。その言葉は「やっと一人で走れる」という安堵にも見える。

さて、『REV』はバラバラのまま、最後の力を振り絞り、「SMAP」ができなかったさよならコンサートを敢行するのか。注目が集まる。

(伊東北斗)

 
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話題のKNOCK OUT!那須川天心が2連続KO!梅野源治は2連続判定勝利!

決戦を前にしたメインイベント出場の梅野源治とワンマリオ、計量を終えた直後
年齢は那須川がアムナットの半分。どちらも余裕の表情
全員揃っての撮影は毎度の光景

2月12日(日)大田区総合体育館にて開催されました「KNOCK OUT vol.1」は全7試合中、5試合がノックアウトで、引分けが1試合、判定は梅野源治が前回に続いて、技術で相手の心を折る勝利でした。

森井洋介が村田裕俊と引分けるちょっと予想外な結果。村田裕俊はこの1年あまりで急速に力を付けてきた選手。昨年4月に、かつて2度KOで敗れている高橋一眞とのNKBフェザー級王座決定戦で雪辱し王座奪取。そして9月に高橋一眞を倒している森井洋介との引分けは、村田がただ者ではない存在であることが証明された結果となりました。

那須川天心の相手は元・IBF世界フライ級チャンピオンで、井岡一翔に初黒星を付けたとされるアムナット・ルエンロンにKO勝利。小野寺力プロデューサーがカード発表前に「度肝を抜くカード」とされた世間の評価は賛否両論の意見が幅広いところでした。アムナットがどれだけ全盛期のパンチと全盛期のムエタイ技、更にこの試合に懸けるモチベーションを持っていたか疑問は残りますが、前回、階級が那須川より下の現役ムエタイチャンピオンでしたが、ワンチャローンを後ろ蹴り一発で倒し、これだけの名選手らをわずか18歳で迎え討つというのは、やはり驚きの天性の才能を持った選手でしょう。

他、4試合もKO決着、皆このイベントに出る以上は下手な試合はできないと覚悟する特攻精神を持っている印象を受けます。“ノックアウト”をコンセプトとしたイベントですが、“絶対ノックアウト”しなければならない訳ではなく、ノックアウトを意識した勝ちに行く姿勢が求められるもので、梅野源治は2試合連続判定勝利となりましたが、アグレッシブな相手に大差で、その姿勢を示した内容だったでしょう。

◎KNOCK OUT vol.1 / 2月12日(日)
大田区総合体育館 17:00~
主催:(株)キックスロード

森井洋介vs村田裕俊(写真提供 KNOCK OUT)
村田裕俊vs森井洋介(写真提供 KNOCK OUT)
那須川天心vsアムナット(写真提供 KNOCK OUT)

◆第1試合 64.0kg契約 5回戦

WPMF日本スーパーライト級チャンピオン.不可思(クロスポイント大泉/64.0kg)
VS
WBCムエタイ日本スーパーライト級チャンピオン.山口裕人(山口/63.7kg)

勝者:不可思 / KO 3R 1:50

◆第2試合 55.5kg契約 5回戦

小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/55.5kg)
VS
WBCムエタイ日本スーパーバンタム級チャンピオン.波賀宙也(立川KBA/55.5kg)

勝者:小笠原瑛作 / KO 2R 1:13

◆第3試合  67.0kg契約 5回戦

WBCムエタイ日本ウェルター級チャンピオン.健太(ESG/66.9kg)
VS
WPMF日本ウェルター級チャンピオン.引藤伸哉(ONE’SGOAL/66.8kg)

勝者:健太 / TKO 5R 1:50

◆第4試合  59.5kg契約 5回戦

全日本スーパーフェザー級チャンピオン.森井洋介(ゴールデングローブ/59.5kg)
VS
NKBフェザー級チャンピオン.村田裕俊(八王子FSG /59.3kg)

引分け / 三者三様 (49-48. 48-48. 48-49)

◆第5試合  63.0kg契約 5回戦

WPMF世界スーパーフェザー級チャンピオン.町田光(橋本/63.0kg)
VS
山口侑馬(山口/62.6kg)

勝者:山口侑馬 / TKO 3R 1:00

◆第6試合 56.5kg契約 5回戦

ISKAオリエンタル世界バンタム級(-55kg)チャンピオン.那須川天心(TARGET /56.5kg)
VS
アムナット・ルエンロン(元・IBF世界フライ級C/タイ/56.5kg)

勝者:那須川天心 / KO 4R 2:39

那須川天心vsアムナット(写真提供 KNOCK OUT)
ワンマリオvs梅野源治(写真提供 KNOCK OUT)

◆第7試合  61.5kg契約 5回戦

タイ国ラジャダムナン系ライト級チャンピオン.梅野源治(PHOENIX/61.5kg)
             VS
ワンマリオ・ゲオサムリット(元・WPMF世界ライト級C/スペイン/61.1kg)

勝者:梅野源治 / 3-0 (50-47. 50-45. 49-47)

《取材戦記》

今回のKNOCK OUT興行では一定の取材規制があり、諸々の事情で撮影に行くことをやめました。その為、試合結果は主催者から送られて来たものを利用していますが、レフェリー、ジャッジ名は不明です。

森井洋介vs村田裕俊戦の引分けは「1-1」と記載されていましたが、「三者三様」に替えさせて頂きました。KOとTKOの区別は、直接試合の止められ方を見ていないので、主催者発表どおりにしてあります。

次回興行の4月1日(土)、大田区総合体育館で開催の「KNOCK OUT vol.2」の1試合が決定で、64.5kg契約5回戦、不可思(クロスポイント大泉)vs水落洋祐(はまっこムエタイ)戦と、ジュニアキックから期待の成長を遂げ、主にタイを主戦場として名が売れている18歳、石井一成(エクシンディコンJAPAN)の出場が決定しています。那須川天心と誕生日が1ヶ月ほどしか違わない石井一成、タイで6連続KO勝利を続けており、日本でも高評価が期待されます。さらに梅野源治も参加する「KNOCK OUTライト級王座決定トーナメント」の開催も決定していますが、何人参加か現在は不明です。ワンデートーナメントではなく、決勝戦はおそらく秋以降になるでしょう。優勝を決めるだけの一過性のものならそれで結構ですが、新たにチャンピオンシップ制度を用いる国内王座が出来ることなら懸念を感じますが、王座の在り方が間違った方向に行かないよう心から願いたいものです。

そんなKNOCK OUT興行予定が続く中、梅野源治のラジャダムナン王座防衛戦は5月にタイ現地スタジアムで初防衛戦が予定されているようです。現地でやることに評価が上がることと思います。「KNOCK OUT」出場の合間を縫ってラジャダムナンでの戦いは調整が難しいかもしれませんが、ファンは新たな快挙を期待しているでしょう。

梅野源治vsワンマリオ(写真提供 KNOCK OUT)

[撮影・文]堀田春樹

▼堀田春樹(ほった・はるき)
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」

タブーなきスキャンダルマガジン『紙の爆弾』

鳥取の「知られざる冤罪」──米子ラブホテル支配人殺害事件、控訴審も結審

テレビや新聞で冤罪が話題になる機会が増えているが、全国各地には「知られざる冤罪」がまだまだ数多くある。1月19日、広島高裁松江支部で控訴審の第1回公判があり、即日結審した「米子ラブホテル支配人殺害事件」もその1つだ。被告人の石田美実氏(59)に対する判決は3月27日に宣告されるが、少しでも多くの人に注目して欲しい事件だ。

◆捜査段階から胡散臭かった

事件の舞台は、山陰地方の中心都市である鳥取県米子市。2009年9月29日夜10時過ぎ、同市郊外にあるラブホテル「ぴーかんぱりぱり」の事務所で支配人の男性(当時54)が頭から血を流して倒れているのを客室係の女性が発見。支配人は病院に搬送されたが、頭部を激しく攻撃されていたほか、ヒモのようなもので首を絞められていた。そして一度も意識が戻らないまま、約6年に及ぶ入院生活を送り、2015年9月27日に息を引き取ったのだった。

警察の調べでは、現場の事務所では、金庫の中などの金が事件前より減っており、犯人は支配人の首を絞める際、事務所にあった電話線かLANケーブルを使ったと推定された。警察は支配人が事務所に入った際、金目的で侵入していた犯人に襲われたとみて、捜査を展開。そしてこのホテルで店長をしていた石田さんを逮捕するのだが、それは事件から4年半も経過してからのことだった。

しかも当初の逮捕容疑は、「申込書に虚偽の記載をし、クレジットカードをつくった」という別件の詐欺の容疑。石田さんはその後、支配人に対する殺人未遂の容疑でも逮捕、起訴され、支配人が亡くなった時点で起訴罪名を殺人に変更されるのだが、こうした捜査の経緯を見ただけでも、胡散臭い香りがする事件だと言えるだろう。

現場のホテルの建物。現在は「ぴーかんぱりぱり」とは別のホテルに

◆動機に疑問、証拠も脆弱

第一審の裁判員裁判は昨年6~7月に鳥取地裁で行われたが、案の定、検察官の有罪立証は苦しかった。

まず、動機の問題だ。検察官は石田さんについて、「水道光熱費を滞納していた」とか「消費者金融に180万円の借金があった」と指摘し、石田さんには金目的で事務所に侵入する動機があったような主張した。しかし石田さんが水道光熱費を滞納するのは、奥さんと結婚以来、数十年に渡って繰り返されてきた日常的なことに過ぎなかった。また、消費者金融の借金についても、石田さんは事件当時、約100万円の「過払い」がある状態だったため、「返済は終わった」という認識だったという。そして実際、消費者金融から返済の催促は受けていなかった。

では、物証はどうか。検察官の主張では、事務所の金庫や事務所に通じる出入り口のドアのノブから石田さんの指紋が検出されており、これは犯行時に付着したものだとのことだった。しかし石田さんはこのラブホテルの店長として働いていたのだから、そういうところから石田さんの指紋が検出されても何もおかしくない。物証もゼロに等しい状態だった。

◆第一審判決のわかりにくいストーリー

かくも有罪証拠が乏しい中、石田さんに不利な事実は、
(1)事件の翌日に千円札230枚=23万円をATMから自分の銀行口座に入金していたこと、
(2)事件翌日から車で大阪に行くなどして家を1カ月以上あけ、警察からの事情聴取の呼び出しにも応じなかったこと――だった。

この2点については、いかにも疑わしいように感じられる事実といえるだろう。

しかし(1)については、石田さんは「ホテルの各客室にある自動精算機の釣銭の予備として千円札が必要なので、ホテルの各客室にあるスロットゲーム機から売上金を回収するたびに千円札を自分の1万円札として交換してストックしておいた。それを入金したものだ」と説明しており、この説明を裏づける事実も存在した。石田さんが店長の業務としてスロットゲームの売上金を回収し、ゲーム設置会社に売上金を送金する際、1万円札で送金していたことが銀行の記録に残っていたのだ。これはすなわち、石田さんがスロットマシンから回収した千円札を手元に残し、その代わりに自分の1万円札を送金していた証左である。

また、(2)については、石田さんは元々、長距離トラックの運転手だったために家を長期間あけることが多く、以前にも1カ月間、仕事とは関係なく車上生活をしたことがあった。そういう事実が存在するうえ、石田さんは事件当日、奥さんに浮気がばれて家にいづらい状況になっており、加えて、過去には警察に無実の罪でひどい取り調べを受けた経験もあり、警察の事情聴取に恐怖を感じていたという。このように事実関係を丁寧にみていくと、(2)も有罪の根拠にするのは苦しかった。

それにも関わらず、石田さんは第一審で有罪とされたのだが、第一審判決は石田さんが強盗目的でホテルの事務所に侵入したという検察側の主張も退けている。そのうえで石田さんが何らかの目的で事務所に侵入し、その場にいた支配人と何らかのいさかいが生じて暴行に及んだうえ、事務所の金を奪ったと認定。こうして起訴罪名の強盗殺人を否定し、石田さんに殺人罪と窃盗罪を適用して、懲役18年の判決(求刑は無期懲役)を宣告したのである。

このように判決が曖昧で、わかりにくく犯行のストーリーを認定するのは、冤罪事件ではよくあることだ。さらに事件直後に石田さんと接したこのホテルの従業員たちも第一審の公判では、「石田さんの様子は普通で、何ら普段と変わったところはなかった」と口を揃えていた。石田さんはまぎれもなく無罪を宣告されるべき被告人だった。

なお、最初の逮捕容疑である詐欺事件については、石田さんはガソリンスタンドでクレジットカードへの加入をしつこく勧誘され、勧誘員のノルマに協力するために適当な記載をして申し込みをしただけだった。詐欺事件については、無罪が宣告されている。

石田さんの控訴審が行われている広島高裁松江支部

◆年度内に判決を出したがった裁判長

そんな石田さんの裁判は第一審の終了後、弁護側はもちろん、強盗殺人罪の立証に失敗した検察側も控訴。1月19日にあった控訴審の初公判では、第一審の公判にも証人出廷したホテルの女性従業員の証人尋問と被告人質問が行われ、検察側は「強盗殺人罪を適用し、無期懲役を宣告するのが相当」、弁護側は「違法な第一審判決を破棄し、無罪判決を下すべき」と主張して結審した。そして冒頭で述べたように判決公判は3月27日の予定だが、栂村明剛(つがむら・あきよし)裁判長の判決公判の日時の決め方を見ていると、「年度内に判決を出したい」という思いが窺えた。それはきちんと証拠を吟味したうえで冤罪を見抜いているからなのか、それとも――。

私は公判も傍聴する予定なので、また続報をお伝えしたい。

▼片岡健(かたおか けん)
1971年生まれ、広島市在住。全国各地で新旧様々な事件を取材している。

「絶望の牢獄から無実を叫ぶ ―冤罪死刑囚八人の書画集―」(片岡健編/鹿砦社)
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テレビ朝日、倉本聰の昼ドラマで「シニア層」開拓の裏事情

テレビ朝日が、「もう視聴率がとれない」とだれもがあきらめていた昼の帯ドラマを脚本家に倉本聰を使い、4月3日から12時30分から12時50分という枠で(月~金)放映で復活させることに驚きの声があがっている。このドラマは現在放送されている『ワイド!スクランブル』(10時25分~12時、2部 12時30分~13時45分)を20分削って放送されるわけだが「この長年続いた時間帯と『ワイド!スクランブル』を改革する前触れです」という声も漏れてきた。

昼帯の年間平均視聴率は、2012年以来5年連続で『ひるおび!』(TBS系)が首位に。 午後の部(月~金 前11:55~後1:54)が年間平均視聴率6.9%を記録し、2012年以来5年連続で同時間帯トップを獲得した。

テレビ朝日としては視聴率5%がやっとの「ワイド!スクランブル」が足かせとなっている。「せめてもうなりふりかまない改革が必要だ。倉本聰のドラマは主演の石坂浩二元妻の浅丘ルリ子が離婚後初共演することでも話題で、キャストには、有馬稲子、加賀まりこ、五月みどり、野際陽子、藤竜也、ミッキー・カーチス、八千草薫、山本圭のほか、追加キャストとして、草刈民代、常盤貴子、名高達男、風吹ジュン、松岡茉優などの出演が決定。ほぼ映画なみのギャラが使われると指摘される。

「俳優陣だけで1話あたり1000万円以上かかるかも。昼ドラマとしてはありえない布陣です」(脚本家)

昼ドラマは、かつては各局がいいドラマを作り込んで視聴率を競っていたが、2016年3月いっぱいでTBSが「愛の劇場」を終了させて事実上地上波から“壊滅”した。それを復活させる裏には、ちまたでは「主婦層を捨てて男性シニア層を開拓する」と言われているが、深読みしていくと『局内の政治的意図』もあるようだ。

今はテレビ朝日の通称「シルバータイム」はやや入り組んだ番組構成だ。10時25分から橋本大二郎の情報番組『ワイド!スクランブル』が始まり、12時から12時30分まで『徹子の部屋』を挟み、12時30分からは『ワイド!スクランブル』が再開して、13時45分まで続き、45分~14時までは『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』という構成だ。

テレビ局関係者は、『ワイド!スクランブル』の失敗は、2014年に『徹子の部屋』を12時から30分はさみ、2部構成としたが、ニュースが見たいむきは恵俊影がMCのTBSの『ひるおび!』 (TBS 10時25分~13時55分)に流れてしまったと見ている。これを坂上忍の『バイキング』(フジテレビ11時55分~13時45分)が猛追する形。『ワイド!スクランブル』はもう完全に置いていかれた。

「ついに視聴率で後塵を拝してきた『ひるおび!』『バイキング』を逆転にかかろうという意図が見えます。これは完全に『ワイド! スクランブル』から橋本大二郎を降板させ、新しい番組に この枠をリニューアルする布石ですよ。広告代理店からそんな話を聞いた」(テレビ朝日関係者J)

このテレビ朝日関係者は「96年から続く『ワイド!スクランブル』ですが、これは視聴率が悪くても誰も『番組そのものを変えよう』と言い出さないし、局内でもそのことには話題として触れることができない“聖域”として認識されています」とのこと。どういうことか。

「歴代のキャスターは、テレビ朝日の社長と“懇意にしている”お友達です。橋本大二郎は、14年4月からキャスターだが、前社長の吉田慎一とは橋本がNHKの記者時代から仲がいい、“竹馬の友”で旧知の仲だったんです。だから鳴り物入りで『シニア世代、とりわけ男性をとりこもうとしていたのだが、社長が昨年の6月に角南源五に交代し、その後ろ盾はもうなくなった。大下容子アナとセットで橋本は放り出されますよ」(同)

テレビの専門家はこう見る。

「倉本聰をもってきて、12時30分から12時50分まで月~金まで放送。この時間帯のメインの視聴者のF2層(35~49歳の主婦)だけじゃく、その上のシニア世代、つまりF3世代(50歳以上)も狙った作品を書き下ろします。タイトルは『やすらぎの郷』で、シナリオライターが主人公。通称『シルバータイム枠』で倉本聰をもってくるということは、局側はアナウンスしていませんが、M2(35歳~49歳)、M3層の男性の視聴者もとりこみたい、という意図が見え隠れしています。倉本聰のドラマが成功したら、テレビ朝日としては報道をより短縮して、ドラマをもうひとつ前後に入れるかも。ということはニュース番組は橋本がやるにせよ、交代するにせよもう終わるのは時間の問題です。そのほうが僕らにはありがたいが(笑)」(脚本家)

さて、橋本大二郎のつぎの番組のコンセプトやつぎのMCは決まっているのか。
「言えるわけがないだろう。だけど角南社長はどちらかといえば『AbemaTV』に力を入れているからMCをそちらからもってくるかもね.逆輸入だよ」(テレビ朝日報道関係者)

テレビ朝日に「貴社の『ワイド!スクランブル』で橋本大二郎が降板、番組も改編で話が出ているが」と聞いたが「それはありません」とアンサーした。 果たしてこのテレビ朝日の「シルバータイム改革」の博打はうまくいくのだろうか。

(伊東北斗)

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色とりどりの女優たちがエロスで彩る昭和映画史!大高宏雄『昭和の女優 官能・エロ映画の時代』