2011年に下関市で6歳の女児が殺害され、湖山忠志氏という在日韓国人の男性が殺人などの容疑で逮捕、起訴された事件について、筆者は当欄でたびたび取り上げてきた。それは、この事件は何かと問題が多いからである。
最大の問題は、湖山氏が本当に犯人なのか、ということだ。湖山氏は一貫して無実を訴えながら、一昨年7月に山口地裁の裁判員裁判で懲役30年の判決を受け、さらに今年1月、広島高裁の控訴審でも無実の訴えを退けられた。しかし、実を言うと裁判では、湖山氏とは別の第三者による犯行を疑わせる数々の事実が判明していた。それがこの事件の実相なのである(詳しくは、下記の関連記事1などを参照)。
1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で味噌製造会社の男性専務とその家族3人が惨殺された「袴田事件」。強盗殺人罪などに問われた元プロボクサーの袴田巌さん(77)は1980年に死刑判決が確定したが、世間では冤罪とみる人が多く、今春にも再審開始の可否が決まる見通しの第2次再審請求の行方に対する注目度が日増しに高まっている。
2月15日、「労働組合は役に立つのか」と題されたシンポジウムが、専修大学で行われた。
「弁護士の先生は一審も二審もよくやってくれました」