西武や巨人などで活躍した清原和博氏(46)のマネジメント会社「オフィスキヨハラ」が3月26日、同日と3月6日に発売された週刊文春の記事で名誉を毀損されたとして、同誌を発行する文芸春秋に対し、合計2億5000万円の損害賠償及び謝罪広告を求める訴訟を起こす準備を進めていると、報道各社にファクスで発表した。ところが今現在(4月14日)文藝春秋によると、いまだに「訴状が届いていない」。

週刊文春では「清原和博緊急入院 薬物でボロボロ」「清原和博は巨人時代から薬物をやっていた」と題された記事を掲載。清原氏側は、記事の内容について1月下旬に糖尿病と診断され、2月27日から3月4日まで治療していたと全面的に否定していた。いったい、これだけぶちあげておいて訴訟を始めないとはどういうわけか。

「清原がクスリ漬けになっていたという報道は、実は清原のスポンサー筋でもあるスポーツメーカー関係者A氏とトラブルになっていたことが発端です。経営者でもあるA氏は、清原に『いいかげんに銀座遊びをやめろ』『奥さんを大切にしろ』と常に小言を言っており、マネジメントを全面的に面倒をみる約束をしていたのですが、ついに清原は、A氏に金を出させるださせて、事務所運営からはA氏を遠ざけた。マネジメントは、別のパチンコ系会社の出資でまかなうことにした。これで政財界にもパイプを持つA氏は激怒、あらゆる人脈をたどって、清原を告発する段取りを仕掛けたのです」(事情通)

清原の薬物疑惑については、現役のときから囁かれていたが、誰も記者は書かなかった。これには「裏がとれない」という取材事情もさることながら、清原がやたらメディアを訴訟する癖があることも大きく影響している。
「その結果、清原は、何をやってもたいがいのことは許されるとかんちがいしたのでしょう。西武時代も巨人時代も、かなりのスキャンダルがにぎりつぶされています。暴力も日常的で、支配下にある元選手も嫌気がさしており、日本ハムの中田などは着信拒否。プライベートまでつきあわされて、ヘトヘトになるので事務所の運転手もコロコロと変わっているほどです」(スポーツ紙記者)

訴状がまだ届いていないということは、もしかするとA氏と和解の可能性が出て来たとみるむきも多い。
しかし週刊文春の記者も清原に暴力を受けている。ただで引き下がるまい。

オフィスキヨハラに「スポーツメーカーの関係者とトラブルを起こしたというのは本当か」と問うたが、指定の期日までに回答はなかった。果たしてこの「恫喝訴訟」が向かっている先はどこだろうか。

(小林俊之)