〈原点〉に立ち返り苦境を打破し『紙の爆弾』『季節』の発行継続、鹿砦社の出版活動継続へ更なるご支援を!

鹿砦社の新刊/既刊の書籍購入、『紙爆』『季節』の定期購読(新規、継続、前倒し更新)、会員入会、カンパなどで、『紙爆』『季節』発行継続、苦戦する鹿砦社の言論・出版活動継続へ更に圧倒的なご支援をお願いいたします! 

鹿砦社代表 松岡利康

『紙の爆弾』『季節』を愛し、鹿砦社の言論・出版活動を支持される皆様!

このかん私たちは、1985年(偶然ながら本年同様阪神タイガースが優勝した年)、私松岡が、10年間のサラリーマン生活を辞め、期待と不安のなか本格的に出版の世界に飛び込み、この際、その数年前に、(どういう経緯かは覚えていませんが)知り合った歴史家の小山弘健先生の最期の著書『戦前日本マルクス主義と軍事科学』の編集作業の過程で教えていただいた、
「われわれの出版の目的は、一、二年で忘れ去られることのない本を作ることである」
というクラウゼヴィッツの言葉に非常に感銘を受け、これを〈原点〉として、徒手空拳でスタートしました。偶然に書庫解約・整理の過程でその本が1箱出て来て、あらためて思い出した次第です。

クラウゼヴィッツの畢生の大著『戦争論』が「一、二年で忘れ去られることのない本」であることは言うまでもありません。果たして私(たち)はこういう本を作って来たのか!?

そうして出発したのですが、出版を甘く見ていたことを痛感するのに時間はかかりませんでした。まずはスキルの面、しかしこれも偶然に府川充男さんという稀有の活字研究家にして装丁、編集のプロに出会い教えていただき、編集技術を習得することができました。府川さんは私より1学年上、存命中ですが闘病中で、最近も、かつて府川さんが装丁された当時の書籍が書庫整理の過程で出てきたので送り電話で話したところです。

ちなみに、私はまさに芸術品の府川さんの校正を見て感嘆し習得したのですが、『季節』編集長・小島卓も『季節』夏・秋合併号に掲載された山本義隆さんの長大な講演録の校正紙が、まさに芸術品で「家宝」にするほどだと言っています。やはり一流の人は校正作業も蔑ろにせずしっかりやるということでしょうか。

爾来40年、前述したように、果たしてどれだけ「一、二年で忘れ去られることのない本」を作って来たのか冷汗物ですが、やはりこのクラウゼヴィッツの言葉こそが、今に至るも私たちの出版の〈原点〉だといえましょう。

◆いろいろあった40年、浮き沈みの激しかった出版人生でした

40年の間にはいろいろなことがありました。やはり一番大きかった事件は、「名誉毀損」に名を借りた言論・出版弾圧事件でしょう。松岡逮捕、192日間の勾留(人質司法。半分は接見禁止)、多額の賠償金(控訴審で倍額600万円余りに)、有罪判決(幸いに執行猶予付き)など、これまでの出版の世界では初めてのことで(かの『噂の眞相』でさえ在宅起訴)、「まさか」の出来事でしたが、会社は壊滅的打撃を受けました。その事件前後も、ヒットが続きカネ余りの状態になったり、逆に転落して苦境に陥ったり……大小の浮き沈みを幾度となく経験もしました。

最近の新型コロナによる打撃は、想像以上に大きく、今に至るも回復せず苦境に陥ったままです。せっかく復活したので、もう二度と落ち込まないことを誓い頑張って来たのですが……。

本年は『紙の爆弾』創刊20年?出版弾圧20年ということでしたが、苦境脱出に弾みをつける目的もあり、4・5東京、7・12関西と二つの「反転攻勢の集い」を開かせていただき、多くの方々がご参集され盛況のうちに終了することができました。

ご参加された多くの皆様方、あるいは参加できずとも支援金をお送りいただいた方々── その二つの「反転攻勢の集い」における多くの皆様方の叱咤激励を受け、苦境を打破し次の10年に向けて再出発に歩み出したところです。

おそらく皆様方のご支援がなかったら、とっくに会社は潰れていたでしょう。皆様方のご支援によって、なんとか青色吐息ながら『紙爆』、そしてこの増刊号で唯一の反原発情報誌『季節』とも発行を継続でき、さらには書籍も刊行できています。

これまでご支援いただいてきた皆様方も、私たちの非力でなかなか苦境を突破できないことに焦れておられ忸怩たる想いですが、復活を信じていただき、もうひと踏ん張りご支援をいただけないでしょうか。前述した20年前の「名誉毀損」に名を借りた逮捕事件で壊滅的打撃を受けつつも復活できたのですから、必ず復活はできる!と信じ日々頑張っています。

◆基本は本を買ってご支援!

私たちは本や雑誌を出す出版社ですから、本を買ってご支援いただくことが基本です。

特にこの夏、歴史的な猛暑のさなか刊行した『季節』夏・秋合併号、野田正彰・著『流行精神病の時代』、『3・11の彼方から』の3冊を、未購読の皆様には、まずもってぜひご購読お願いいたします! この3冊は、間違いなく「一、二年で忘れ去られることのない本」です。

さらに余裕がある方には1口5万円の特別カンパも先月お願いし、応じていただいた方もおられますが、正念場である今こそ集中してお願いいたします! 例えば、お一人2口10万円、100人いらっしゃれば1千万円で一気に資金的蓄積も出来、支払いや資金繰りの計画も円滑にできます。

◆倉庫代に絶えられず、断裁危機の『紙の爆弾』バックナンバーのご購入を要請します!

もう一つは、高額な倉庫代が負担で、全般的な処分(総量削減)を迫られています。具体的には、創刊から20年間に溜まっている『紙の爆弾』の在庫の処分(断裁廃棄)を年末の繁忙期に入る前(つまり11月末まで)にやるように倉庫会社から迫られています。

実は、取引してきた倉庫会社は某老舗出版社の子会社で、私が鹿砦社を引き継いだ1980年代後半から取引し在庫管理、出庫、返品受領などの全般を委託してきましたが、昨年からその会社が会社整理し身売り、経営が換わり、取引も厳しくなってきました。

なので、『紙の爆弾』を愛する皆様方に、断裁されこの世からなくなる前に早急に『紙爆』のバックナンバーを、まとめてご購入いただきますようお願いいたします。応じていただける場合は、数量により割引もさせていただきます。本社・松岡までご連絡、ご相談ください。

◆ガンと闘う書家・龍一郎と共に!

毎年好評の鹿砦社カレンダーを15年近く揮毫している、大学の後輩で書家の龍一郎が左肺の半分を取りガンと闘っています。数年前は大動脈解離で倒れましたが、これが一段落したと思ったら今度は肺ガンです。この龍一郎に比べれば、私たちの苦難もまだマシです。龍一郎も、ガンに打ち勝つことを信じ闘っています。私たちも苦境打破、再復活を信じ全力で闘います! 私たちは決して諦めていません。更に圧倒的なご支援をよろしくお願いいたします!

◆ご支援やカンパ、本のご購入は、『紙の爆弾』『季節』に投げ込んである赤い振替用紙をお使いいただくのが手数料も不要で簡便です。

鹿砦社の新刊 https://www.rokusaisha.com/kikan.php?group=new