鹿砦社代表 松岡利康
同志社大学学友会倶楽部2025年度 第11回ホームカミング・デーの集い
2025年11月9日(日)13時より(12時30分開場)
同志社大学今出川校地良心館
参加自由(他大学の方もOK)参加費無料

◆同志社大学学友会倶楽部とは?
1960年代から70年代初めにかけての時代は、日本の転換期といわれ、高度成長下、政治、社会、文化・音楽面すべてにわたり大きな発展を遂げた時期でした。
その時代、私たちは同志社大学で青春のエネルギーを費やしました。当時東洋一といわれた旧学生会館での学術団、文連、放送局、新聞局、各学部自治会などで活動した私たちは、大学を離れても、なんとか親睦を深め記録に残す作業を行う目的で結成したのが「学友会倶楽部」で、30年ほど前から活動を行ってまいりました。
年に二、三度、なにかと機会を見つけ連絡を取り合い集まり歓談しておりましたが、2013年から、OBで、広く各分野で活躍している方を招いて講演会を開き毎回100名(最高200名余)前後の方々が全国から集まられ、コロナ禍で開催できない時期を除き盛況のうちに10回を開催することができました。
しかし、代表の堀清明氏や実行委員会スタッフの高齢化とこれに伴う健康不安により、所期の目標だった10回の講演会が終了したことなどで、重篤な持病を抱えつつ輝かしい同大学友会の運動とこの精神の継承のため長年頑張って来られた堀氏が代表を辞され実行委員会もひとまず解散、堀氏から松岡が代表を引き継ぎ本年から新たな態勢で幾分規模を小さくして再出発することになりました。堀氏の人格と経験に遙かに劣る松岡が果たして大任をこなせるか懸念されますが、学友会の歴史と精神を語り継ぐために精一杯奮闘いたします。
◆本年の企画概要
前記のように、同志社大学における文化・音楽、社会、政治(自治会)など多くの領域での活動は、わが国でもひときわ目立った存在でした。たとえば、文化・音楽面では、「関西フォーク」と呼ばれ一世を風靡しましたが、この中でも同志社大学は中心でした。岡林信康、はしだのりひこ、中川五郎(2018年ゲスト)、豊田勇造(2023年ゲスト)……。
また、ベトナム反戦運動の世界的拡がりの中で、「べ平連」(ベトナムに平和を!市民連合)の中心を担ったのも同志社の学生でした(私が入学した70年当時、学館別館1階にボックスがあり、学生会館ホールで開かれたべ平連主催の小田実やジェーン・フォンダの講演は衝撃でした)。
さらに学生運動においては、60年─70年の二つの反安保闘争、ベトナム反戦、沖縄返還問題が国民的関心となる中で、その圧倒的な戦闘性で全国の先進的学友を牽引しました。
こうした事実は、半世紀余りを経た今、いかなる意味を持ち、いかに歴史的評価をされるのか──このことが学友会倶楽部の一貫とした課題でした。
先にご紹介しましたが、1962年に同志社大学に入学された前田良典氏が先頃、いわば、みずからの“回顧録”として、当時の出来事や記憶などを書き溜めたものを編集し、後輩有志の協力を得てまとめ出版されました(書名『野の人』)。知らなかったことも多い内容です。
一般的には無名に近い方ですが、かの塩見孝也氏と同期で、当時の京都の学生運動に関わった方々、とりわけ同大OBの中では知る人ぞ知る方です。
今回は、その前田氏の著書を参考(資料)に、広く全国から同大OB、のみならず他大学OBの方や若い世代の方にもお集まりいただき、世界的にも国内的にも激動の時代だったといえる当時の出来事、そこにおいて同志社大学の学生はいかに行動したのか、「同志社ラジカリズム」といわれる比類なき急進性、戦闘性などについて語り合いたいと考え、今年は標記のテーマを設定いたしました。
ウクライナやパレスチナでの戦争が続き、60年代と似たような情勢になりつつある中で、私たちが後世に語り継ぐものとは? 私たちは老いても問い続けます。このたびの企画もその一環として開かれます。
◆当日の開催場所、時間
所:同志社大学今出川校地 良心館(現在教室番号未定。10月半ばに同志社大学ホームカミングデーのホームページにて公表とのこと。当日、良心館の入口でもご案内の予定です)
時間:12時30分 開場 受付開始
13時00分 開始
16時00分 終了
◎主催:同志社大学学友会倶楽部
〒663-8178 兵庫県西宮市甲子園八番町2-1-301 (株)鹿砦社気付
電話0798-49-5302 FAX0798-49-5309 メールmatsuoka@rokusaisha.com
代表・松岡利康(1970年文学部入学。71年文学部自治委員、72年文学部自治会委員長、73年第98回EVE[大学祭]実行委員長)




