
カテゴリー: 今月のことば
《12月のことば》今日だけがんばれ 鹿砦社代表 松岡利康

2020年のカレンダーも最後の1枚となりました。本年は新型コロナに振り回された1年間でした。知人のお店で、遺憾ながら無念の閉店をした所もありました。コロナさえ来なければ、悠々と営業を継続していた店でした。
人生いろいろありますが、こういう疫病で挫折するとは思ってもいなかったということです。
このご時世ですから明日のことはわかりませんが、まずは「今日だけがんばれ」。鹿砦社の社是である「日々決戦 一日一生」に繋がります。
来年2021年は、東日本大震災から10年です。福島原発爆発に触発されて、大学の後輩の書家・龍一郎の力を借りて開始した「鹿砦社カレンダー」もちょうど10年となります。このかん多くの方々に支持されてきました。
ところが今夏、龍一郎が突然病に襲われ1カ月の入院を余儀なくされ制作が懸念されましたが、執念で筆を取り完成させることができました。月刊『紙の爆弾』(12月7日発行)定期購読の方から同誌1月号と共にお届けいたします。次は『NO NUKES voice』26号(12月11日発行)の定期購読者の方々に。ご期待ください!


《11月のことば》 無心 鹿砦社代表 松岡利康

今年のカレンダーもあと2枚を残すのみとなりました。──
今年は、年頭から新型コロナウィルスが一気に蔓延し、まさに無心でなんとしても生き延びることに必死で過ごしてきました。
当社も、一時はデスペレートな気分になりましたが、なんとか持ち直してきました。売上減には違いがありませんが、売上80パーセント、90パーセント減という小売業や飲食業などに比べればまだマシです。諸経費や広告を削減し、保険を一部解約し、さらに私の報酬を半減したりして、売上減を最大限カバーしてきました。社員ファーストで、雇用を守り社員の給料には触らないことを優先して、この急場をしのいできました。さらに、取引先には支払いの遅れがないようにし、特に個人営業のライターさんらには早め早めに支払うように努めて来ました。あと残す2カ月をなんとしても乗り切る決意です。
今年のカレンダーを引き継いで来年2021年のカレンダーの制作も大詰めです。もうすぐ師走、皆様方に「2021鹿砦社カレンダー」をお届けいたします!


《10月のことば》あきかぜに ゆれる秋桜 いのちのかぎり 咲きほこる 鹿砦社代表 松岡利康

今年の夏は、コロナ禍と猛暑で、これまで経験したことのない夏でした。猛暑だけなら昨年も、一昨年もそうでしたが、新型コロナの蔓延は予想もつかなかったことです。
コロナはまだ勢いを保持していますが、猛暑は、ようやく鎮まったようで、「暑さ寒さも彼岸まで」、彼岸を過ぎると一気に肌寒ささえ感じます。
コロナのせいで、ここ甲子園も例年なら全国から集まる野球ファンの歓声もなく(今は少しありますが)、また知人のお店も閉めたり世の中は苦境に喘いでいます。まるで他人事みたいに聞こえるかもしれませんが、私たちの会社・鹿砦社も売上減をいかに補うか苦慮しています。ただ、飲食関係や小売店に比べればまだマシだというにすぎません。なんとか生き延びれているだけでも幸せと言わねばなりません。これから年末が最大の山、皆様方と共に乗り越えていきたいと思っています。
10月になりました。秋桜(コスモス)が咲きほこる季節です。一日も早くコロナが退散し、気持ち良く咲きほこる秋桜を眺めたいものです。


《9月のことば》すべって ころんで またおきる 鹿砦社代表 松岡利康

何度すべってころんだことだろうか──人生ですべってころばなかった人はいないでしょう。人はみなすべってころぶ、そしてまたおきる。私とてそうです。何度も何度もころび、そしてまたおきてころぶ。これを繰り返し今に至っています。
ありがたいことに多くの方々に支えられつつ、幸いなんとか生きています。このまま余生を淡々と過ごしたいと願いつつも、そうもいかないのも、また人生です。
ところで、この書を書いた龍一郎は、6月に急性大動脈解離で倒れ、しばし入院しました。それでも不屈の気概で退院、検査と療養に明け暮れながら来年のカレンダーの製作に取り組んでいます。頑張れ、龍一郎!


《8月のことば》八月の空は悲しい 鹿砦社代表 松岡利康

まずは、稀にみる豪雨被害に遭われた皆様方に心よりお見舞い申し上げます。同時に、本年はじめからの新型コロナに感染された皆様にも、一日も早いご回復をお祈り申し上げます。
8月、私も龍一郎と同じ想いです。
ちょうど50年前の1970年8月6日、大学生として初めての夏、帰省の途中、ヒロシマに降り立ち、広島大学の寮に泊めていただき、慰霊のアクションを行ったことが甦ってきます。戦後25年の夏でした。
それから50年── 本年2020年は戦後75年を迎えます。このまま戦後100年を迎えたいものです。生きて迎えられるかはわかりませんが……。
龍一郎も私も、ささやかながら反戦の声を挙げ、多くの人たちの声が大きくなり、憲法改悪を阻止してきましたし社会の反動化に抗して来ました。
老いてますます盛んとはいきませんが、反戦の志を持続していきたいと、あらためて決意するものです。


《7月のことば》人間万歳 何があっても 生きてゆくんだ 鹿砦社代表 松岡利康

今年も半年が過ぎ後半に入りました。コロナ、コロナで振り回された半年でした。多くの方々が感染され、また不幸にも多くの方々が亡くなられました。
さらには、本来ならお店を閉めたり事業を停止しなくてもいいのに、コロナのせいで休業や事業停止に追い込まれた方々も少なくありません。
幸いにもまだ鹿砦社は、売上の低下は余儀なくされつつも、のた打ち回り奮闘しています。せっかくこれまで頑張ってきたのですから、今自転車を漕ぐのを止めるわけにはいきません。
人間万歳 ── 魂の書家・龍一郎らしい言葉と筆致です。本年後半、日本は、世界はどうなるのでしょうか。なにがあっても生き抜こうではありませんか!


《6月のことば》雨にぬれて ひとり 紫陽花 凛と咲く 鹿砦社代表 松岡利康

コロナ旋風は収まりつつあるようですが、日本社会は根底から覆りました。
不謹慎な物言いですが、おそらく夏から秋にかけて倒産、事業停止、失業など大不況がやって来るのではないかと懸念しています。その後は増税です。
ひとり閉じ篭って思い詰めると悲観的になりますが、明るく前向きに進んでいきましょう!
われわれはこれまで多くの修羅場を乗り越えてきましたので。
もう紫陽花の季節です──。


《5月のことば》貧しき者には 五月のさわやかな風と やわらかい緑がある 鹿砦社代表 松岡利康

5月に入り、今年は、コロナ、コロナで3分の1が過ぎました。
コロナの勢いは止まることはなく、今後の日本社会の行方はどうなるのでしょうか?
未曾有の不況到来は必至であり、社会的にも負の影響が懸念されます。
こんな中で、常識的に見てオリンピックなどできないでしょう。
元々、世界に向かって大嘘をついて招致を獲得した呪われたオリンピックですから、もうやめましょう。
それよりも明日銭(あしたがね)に困っておられる方々(私たちも売上減少に直面していますが、今のところは明日銭に困るところまでは落ちてはいません)への救済に全力投球し、同時にコロナ終息後の経済対策を真剣に考えるべきでしょう。与野党問わず、政治に携わる人たちになにか真剣さが感じられません。
私たちのホームグラウンド=甲子園界隈は、高校野球が中止になり、プロ野球も開幕の目処がつかず街は死んでいます。全国どこででも見られる風景です。
5月、本来ならさわやかな季節ですが、今年は違いました。
しかし、私たちはこれまで幾多の困難を乗り越えてきました。苦しいことは何度もありました。この前代未聞の国難も、きっと乗り越えることができると信じています。
さわやかな風、やわらかな緑 ── 頑張るしかありません。


《4月のことば》まいにち 元気よく きげんよく 鹿砦社代表 松岡利康

4月になりました。
新型コロナウィルス騒ぎで、1月から3月まで、あっというまに過ぎてしまいました。
まさに「1月は去(い)ぬ、2月は逃げる、3月は去る」でした。
この打撃は大きく、例えばここ甲子園では、例年なら全国から高校野球ファンが集い、これが済めばプロ野球ファンが集い賑わうのですが、今年は商店、飲食店、旅館:ホテルの経営者のみなさんは頭を抱えておられます。
今後、コロナの終息が遅れれば、経済的な打撃は計り知れません。
この期に及んで、オリンピックを延期するか中止するかの議論自体ナンセンスです。
元々世界に向かって大嘘をついて開催権を取得したわけですから、こんな呪われたオリンピックなど即刻中止すべきでしょう。日本が敗戦から再興する過程で開いた1964年の東京オリンピックとは意味が全然違います。
ここまで来たら、オリンピックに費やす資金を、福島や、大災害の被災地の復旧・復興に投入すべきでしょう。常識的に考えて、そうではないでしょうか。
本来なら、年度初めで、若いみなさんは進学、就職で、私たちも気分一新して出発する季節なのですが、「元気よく、きげんよく」過ごして行こうではありませんか!


