北の湖親方の再登板が、1月30日の日本相撲協会の理事長選で決まった。「無気力相撲は八百長ではない」「八百長はないと思う」などと公言してはばからなかった、北の湖親方。08年には弟子の大麻不法所持が発覚して、理事長から理事に、昨年には弟子の八百長への関与が発覚して、理事から役員待遇へと降格していた。

そんな人物が理事長として返り咲き、角界に自浄能力がないことをさらけ出している今、八百長問題告発の原点である、『八百長~相撲協会一刀両断』(鹿砦社)を読むべきだろう。15年前の発刊直前、著者の元・大鳴門親方と、共に八百長を告発していた橋本成一郎氏が、同じ日、同じ病院、同じ病名で亡くなり、いわくつきとなった本だ。

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