「みなさんが何を言っても、委任状ですでに過半数をとっているんです。何をやっても無駄です」
昨年6月28日、東京電力の第87回定時株主総会で、勝俣恒久会長が放った言葉だ。
原子力発電からの撤退を決議する議案が、402名の株主によって提出された。会場では、明らかに賛成の挙手が多かった。
勝俣会長は、委任状の存在によって、反対多数だとして、これを否決した。
あらかじめ、出席しない大株主たちから、委任状を取っていたのだ。

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