人手が足りないと言っては社員達も社長の業務に付き合わされるようになる。通常業務で手一杯なので、終電近くまで残業したり、土日も出勤しないととても時間が足りない。毎朝、五反田まで出社するのが億劫になってくる。オフィスのあるビルの9階に上るエレベーター内でボーっとしてしまい、気が付いたら1階に戻ってしまっていたことも。
「これが一発当たれば、楽な生活出来ますよ」
社員の給料より高い家賃のマンションに1人で暮らしている社長は、こんなことを繰り返し言っていた。自分大好きな社長は、自分がやりたいことのために他の人を巻き込むことを意に介さない。会社名「イーダ」も、自分の名前から取っている。

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