パレスチナで育った重信メイと、「夜と霧」を訳した池田香代子が、一つの本に載っている。
『思想の混迷、混迷の時代に』(鹿砦社)は、そんな凄い本だ。
重信メイは、パレスチナに渡って日本赤軍のリーダーとなった、重信房子の娘だ。イスラエルのユダヤ人たちによって、パレスチナの街が破壊され、命が奪われていくのを目の当たりにしながら育っている。
ナチスの収容所から生還したユダヤ人、ヴィクトール・フランクルが記したものが、「夜と霧」である。

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