民主党議員の「追及」を、笑顔でかわす安倍首相。国会での与野党の攻防よりも、TPPを巡る自民党内の内紛のほうが、よほどエキサイトしている。
存在感をなくした民主党は、いったいどうなるのか。
「党大会の雰囲気は、ひとことで言うと紛糾というより哀愁が漂う会だったね。こんなに野次が飛ぶ党大会で果たして民主党は再生できるのかね」(全国紙政治部記者)

民主党が野党転落後初めての党大会を都内で開いた折、与党時代に党を追われた「元同僚」が、野党幹部となって来賓で出席、党を激励する皮肉なシーンがあった。海江田万里代表(63)は、今夏の参院選へ「靴底減らし運動」で反転攻勢を目指す決意を示した。「靴の底を減らして地域を歩くことが必要」という意味らしいが、何も明確な方針がないので、とにかく動け、と言っているに等しい。党再生の兆しは見えない。
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